奈良県の天川村にある関西随一の渓谷美と称される「みたらい渓谷」。
今回、ブログ主は「洞川キャンプ場」でのキャンプの帰りに立ち寄りました♪
実は、みたらい渓谷へは、大峰山への登山の帰りや洞川温泉からのお立ち寄りスポットとして今まで何度か散策したことがあります。
でもキャンプ翌日の天気がすごく良かったので、こんな日にそのまま帰るのはもったいない!美しい渓谷を散策したら楽しいだろうなーと、思い立ち、みたらい渓谷を散策してきました♪
ということで今回は「みたらい渓谷」の散策の様子をご紹介しつつ、見どころや散策の所要時間、駐車場の情報などをまとめてみました!
みたらい渓谷とは?
紀伊山地の山間にある天川村は、山岳修験の”大峰山”の麓にある大自然に囲まれた山村で、登山・キャンプなどのアウトドアアクティビティのスポットとして人気のエリアです!
標高800m以上の高所に位置する山里で、夏でも涼しい気候と”洞川温泉”という温泉地があるなど観光面も充実していることから「関西の軽井沢」とも称されます。
そんな天川村にある「みたらい渓谷」はエメラルドグリーンの神秘的な淵と四季折々の自然に恵まれた”近畿地方随一”とも称されるほどの渓谷美で人気のスポット!
春~初夏には新緑がキラキラと輝き、秋は紅葉が渓谷を彩り、冬は雪化粧と季節ごとの変化を楽しめる渓谷です。
渓谷沿いにはハイキングコースが整備されているので、渓谷美を楽しみながら散策できます!
みたらい渓谷の場所は?
場所は奈良県吉野郡天川村。
山深い紀伊山地の真ん中あたりに位置する渓谷で、マップで見てもわかるように、大峰山脈の山々に囲まれた場所にあります。
大峰山脈は近畿地方で最も標高が高く険しい山脈。まさに秘境にある渓谷です!
駐車場は?
みたらい渓谷には下流側(国道309号線沿い)と上流側(県道21号線沿い)の2箇所に駐車場があります。それぞれご紹介します。
みたらい休憩所駐車場(有料)
1つ目は下流側、国道309号線沿いにある「みたらい休憩所駐車場」です。
天川川合から国道309号線沿いを東に進むと、川沿いにみたらい渓谷の看板と休憩所の建物が見えてきます。
この休憩所の横には観光用の有料駐車場が整備されています!
料金は300円/1時間!
後ほどご紹介しますが、みたらい渓谷を上流まで往復すると約2時間ほど掛かります。
ですが、みたらい渓谷の見どころである滝は、こちらの下流側に集中しているので、ハイキングではなく観光がメインの方はこちらの駐車場がオススメです!!
観音峯登山口駐車場(無料)
2つ目は県道21号線沿いにある「観音峯登山口駐車場」です!
名前の通り”観音峯”という大峰山脈の山の登山口にある駐車場です。観音峯への登山道からみたらい渓谷へ合流できます。
場所は、天川川合から県道21号線を洞川温泉方面へ進み、”虹トンネル”の出口すぐ。
この駐車場は無料で利用できるメリットがあります!ですが、下流側に見どころが多いので往復して戻ってくる必要があります。
戻りは急な登りとなるので、ハイキングでの利用がオススメです!
観音峯登山口からみたらい渓谷への合流順路の解説をします。
駐車場からトイレと休憩所の間にある吊橋を渡ります。
吊橋を渡ると、観音峯の登山道をしばらく進みます。
階段の登りに差し掛かったところで、右側に脇道があります。設置されている道標に従い脇道へ。
あとは道なりに下っていけば、みたらい渓谷です!
アクセス
マイカーの場合
- 下市町→天川村川合:国道309号線(30km 30分)
- 川合→みたらい休憩所:国道309号線(2.8km 5分)
- 川合→観音峯登山口:県道21号線(2.5km 5分)
公共交通機関の場合
- 最寄り駅は近鉄吉野線「下市口駅」
- 下市口駅から奈良交通バス「洞川温泉行き」
- 「天川川合バス停」下車
- みたらい渓谷へ徒歩(2.8km 45分)
※洞川温泉行きのバスは、5月~10月には1日6往復、それ以外は1日3往復
散策プランと所要時間は?
写真は観音峯登山口にあるマップ
みたらい渓谷には「みたらい遊歩道」というハイキングコースが整備されています。
遊歩道は、天川川合→みたらい渓谷→洞川温泉と続く、全長7.4kmのコースとなります。その内、みたらい渓谷は約1.8km。
- 天川川合→みたらい渓谷:2.8km 45分
- みたらい渓谷→観音峯登山口:1.8km 40分
- 観音峯登山口→洞川温泉:2.8km 50分
マイカーの場合はどちらかの駐車場から渓谷を往復するプランがオススメです。
観光メインの場合は「みたらい休憩所」から”みたらいの滝”と”光の滝”あたりまでで引き返すと往復40分ほどで散策できます。
電車・バスを利用する場合は、スタート地点を「天川川合バス停」、ゴールを「洞川温泉バス停」に設定して遊歩道全体を散策するプランがオススメです!
散策プランまとめ↓
①観光メイン:みたらい休憩所~光の滝(往復約40分)
②マイカー:みたらい渓谷往復(3.6km 約2時間)
③電車・バス:天川川合→洞川温泉(7.4km 約3時間)
服装について
みたらい渓谷は、夏は涼しく過ごしやすい渓谷ですが、秋頃になると関西の他の地域よりも一足早く紅葉が訪れるほどで、夏以外はかなり気温が下がります。
冬はもちろんですが、春・秋も薄着では予想以上に肌寒く感じることがあります!羽織りやすい上着を持参することをオススメします!
シューズについて。
みたらい渓谷の遊歩道は、濡れた岩の上を歩いたり、吊橋・鉄橋を渡ったりのコースなので、サンダルやスニーカーなどでは滑りやすい箇所があります。
自然がいっぱいの遊歩道となっていますので、運動靴やできればトレッキングシューズなど、ハイキングに適したシューズで散策しましょう!
みたらい渓谷を散策!
それでは休憩所の駐車場から、みたらい渓谷の散策開始!!
みたらい渓谷の看板。”みたらい”ってこういう字なんだ(゚∀゚)
駐車場すぐの橋の下にもいきなり滝!!日陰なのが残念だけど、滝壺の色がすごい…。
橋を渡たるとレストランがあります。
そのレストランの前のここから、みたらい渓谷の遊歩道を登っていきます。
実は今回は観音峯登山口の駐車場を利用したので、一旦ここまで渓谷を下ってます。できるだけ渓谷を見ないように一気に下りました!笑
帰りはゆっくり渓谷美を楽しみながら遊歩道を登っていきます。
みたらい渓谷の説明板。木陰でマップが見えない。
いきなり急な階段!!
途中から吊橋!こんなところにどうやって吊橋かけたんだろう?
冬に訪れたのは初めてなのですが、吊橋や鉄橋に雪が積もっているところがありました。トレッキングシューズを履いていましたが、それでもかなり滑りやすかったです。
冬に訪れる際は十分注意してください。
吊橋の上から”みたらいの滝”!
近づいて真上から。落差も割と高く、水量も多い滝だったので迫力がありました!
滝よりも、振り返ったときの吊橋の高さの方が迫力あるかも^^;
ファンタジーアニメの世界観!!
もののけ姫でこんな道歩くシーンがあったような。
渓谷もすごいけど、岩壁に沿って整備されている遊歩道も負けず劣らずですごい!
岩壁がものすごい迫力!さっきから渓谷よりこっちにばっかり目が奪われる。
振り向いて渓谷の景色。まさに秘境って感じ!
なによりこの水の色。底まで透き通ったエメラルドグリーン(*´ω`*)
天川村周辺は「ごろごろ水」を始めとした名水の宝庫。太陽の光がキラキラ輝いてきれい!
上流に向かって続く遊歩道はかなり急登です!のんびり進みましょう。
コース途中にはこんな休憩ポイントもあります。自然林と苔が美しい!
渓谷内でも一際、落差のある滝。こちらが”光の滝”です!
滝壺に光が差して神秘的(*´ω`*)底が見えないからかなり深そう。
冬は葉枯れてる木が多いけど、みたらい渓谷は特に紅葉の名所としても知られています。紅葉の時期には訪れたことがないけれど、秋にも散策に来ようかな~♪
夏ならこんな川で泳いでみたい!もちろん遊泳禁止だけど。
荒々しい岩壁がかっこいい(゚∀゚)!
途中で、通行止めになっているコースがあります。たしか以前訪れた時は通れたはずだけど…。
たぶんあの倒木が原因かな?
天川村周辺は台風の際に土砂災害が起こりやすい地域です。台風すぐ後に渓谷を歩く際は事前に自治体HPなどで情報を確認してからの方が良いと思います。
コースの1/4ほど登ってきました!
ここまでで渓谷内の大きな見どころはほとんど見終わりました。観光の方はこのあたりで引き返すのがオススメです!
ブログ主はそのまま観音峯登山口方面へ進みます。
木々の隙間からエメラルドグリーン!通行止めになっていた遊歩道はあの辺りに続いていた記憶があります。
ちょろちょろと山側から流れる湧き水。
湧き水の近くで氷柱発見!!どこにあったんだろう?と見渡してみると、
岩肌に立派な氷柱がたくさんありました!この日は春みたいな陽気でかなり気温が高かったけど、それでも渓谷内は肌寒さを感じるほど気温が低かったです。
どんどん登っていくと、大きな滝と祠。
滝のそばにも氷柱が(゚∀゚)!!
滝からは鉄橋が続きます。この鉄橋、断崖絶壁に設置されていて、しかも足元がスケスケ…。高所恐怖症のブログ主はビビりながらゆっっっっっくり登りました((((;゚Д゚))))
足元を見ないように遠くを眺めると、一際大きな山がありました。おそらく弥山かな?八経ヶ岳の手前にある山です。八経ヶ岳は近畿の最高峰になります。
なんとか透けた鉄橋を登り終えました。すると歩きやすい山道に。このまま道なりに進んでいけば観音峯登山口です。
ゆっくり歩いて往復で約2時間の散策でした!
この後、駐車場から洞川温泉へ行き、ゆったり温泉に浸かって自宅に帰りました。
まとめ
ということで「みたらい渓谷」の散策でした!
みたらい渓谷はエメラルドグリーンの神秘的な美しさと荒々しい岩壁が迫力が魅力!何度が訪れていますが、その度に美しさに心奪われ、迫力に圧倒されています。
まだ紅葉の時期には訪れたことがないので、また秋にでも紅葉見物に散策してみたいです♪
近畿地方随一と称される「みたらい渓谷」。天川村周辺の登山・キャンプや温泉めぐりと併せてぜひ一度散策してみてください!!