キャンプ料理を1ランクも2ランクもアップさせてくれる魔法のアイテム「鉄板」!!
ガスでの調理にも対応し、焚き火でワイルドに調理もできるアウトドアを楽しむのにうってつけの調理器具です!
丈夫で長く愛用でき、使えば使うだけ油がなじんで使いやすくなる鉄板はまさに「育てていくアイテム」!
今回はそんなアウトドア鉄板を選ぶ際に重視したいポイントや、使い始めのシーズニング・普段のお手入れ方法などをまとめました!
〈記事の内容!〉
- 購入した鉄板の紹介・選び方
- 使い始めのシーズニング方法
- お手入れ・保管方法
キャンプ用の「鉄板」を購入!選び方
まずは購入したキャンプ用鉄板のご紹介!
今回購入したのは【男爆鉄板】フチ有り4.5mm!
【男爆鉄板】は大久保鉄工さんが販売されているアイテム!
鉄工業界40年以上の熟練の職人さんがひとつひとつ手作りで作り上げた鉄板です!
劇画タッチのキャラクターがインパクト大!!
シンプルで無骨なまさに”漢”らしいアイテムですね!
実は当初は他のメーカーの鉄板を考えていたのですが、このキャラクターのインパクトとネーミング、使用用途に応じた豊富なラインナップに惹かれ【男爆鉄板】を購入しました!!
また今回は初めてのソロ用鉄板の購入だったので、取手・ヘラ・耐油紙・収納袋のフルセットだったことも男爆鉄板を選んだ重要なポイントでした!
様々なメーカーからキャンプ用のアウトドア鉄板が販売されていますが、今回はブログ主が鉄板を購入する際に気をつけたポイントなどもご紹介していきます!
キャンプ用鉄板の購入の際に重視すべきポイントは3つ!!
- 厚さ
- サイズ・重さ
- フチのあり・なし
それぞれご紹介します!
ポイント①「厚さ」
鉄板の”厚さ”について!
結論から言うと「鉄板は厚みがある方が美味しく焼けます!」
”鉄”という素材には、熱伝導率が低く蓄熱しやすいという特性があります。厚ければ厚いほど「蓄熱」する効果が高くなります!
蓄熱した鉄板から食材にじっくりと熱が伝わるので、美味しくふっくら焼けるという図式になります!
【男爆鉄板】の”厚さ”のラインナップは、
- 2.3mm:バックパック向き
- 3.2mm
- 4.5mm ←ブログ主はこちらを選択!
- 6.0mm
- 9.0mm:極厚!オートキャンプ向き
があります!
ソロキャンプにオススメなのは「3.2mm」or「4.5mm」!ブログ主もどちらにしようか最後まで迷いましたが、調理により適した「4.5mm」を選択しました!
ポイント②「重さ・サイズ」
厚い鉄板の方が美味しく調理できますが、それに比例して”重さ”も増してしまいます!重いと携帯性が損なわれるのでバックパックキャンパーの方は注意が必要です。
用途・キャンプスタイルに応じて「許容できる範囲の重量から、なるべく厚いものを選ぶ」のがオススメです!
ブログ主が購入した[165mm×195mm]サイズでの重量の比較↓
- 2.3mm:約550g
- 3.2mm:約800g
- 4.5mm:約1.2kg
- 6.0mm:約1.4kg
- 9.0mm:約2.4kg
登山・バックパックキャンパーの場合は、1kg以内を目安に選択するのがオススメ!
ブログ主が購入したサイズ[165mm×195mm]はソロ・少人数でのキャンプに適したサイズ感となります!
小型の焚き火台にもピッタリ!
またガスストーブでも使用できるサイズとなります!
【男爆鉄板】には大人数で使用できる”ロング”、メスティン・ラージメスティンなどに収納できる携帯性に優れたタイプの鉄板もあり、計20種類から使用用途に応じて選択できます!
ロングタイプ↓
ラージメスティン専用↓
ポイント③「フチ」のあり・なし
鉄板の”フチ”について!
結論から言えば、個人的には「フチ有り」タイプの鉄板をオススメします!
単純に、フチ無しのタイプは調理中に油や食材が落ちやすいというデメリットがあるからです。
キャンプ地にもよりますが、野外で完全にフラットな環境というのはなかなかないと思います。
傾斜がある環境であっても”フチ”があれば、焚き火やガスストーブで調理しやすい!!
一応、フチ無しの鉄板は、調理面積が広く確保できたり、スッキリ収納できたり、使用後の手入れがしやすいなどのメリットもありますが、調理でのデメリットを考えると、フチ有りタイプの方が断然オススメです!
シーズニング方法
「鉄板」はスキレットなどと同じく使い始めにシーズニングが必要です!
シーズニング(空焼き+油ならし)をすることで、鉄板の表面に『油膜』を作り、焦げにつきにくく長く使えるアイテムに”育って”いきます!
ざっくりとしたシーズニングの流れは以下の通りです↓
〈シーズニング方法!〉
- 中性洗剤で洗う
- 空焼き
- 油慣らし・油膜形成
- 完成!
という流れになります!
スキレットのシーズニング方法はこちら↓
手順①中性洗剤で洗う
鉄板は製造された段階で”サビ防止”のために、表面にオイル・ワックスなどが塗られていることが多いです!
有害な物ではありませんが、保管の際にオイルが酸化していたり、ベタつきやホコリなどが付着している場合があります。
シーズニングに始める前に”中性洗剤”でしっかり洗浄しましょう!
手順②空焼き
洗浄したら「空焼き」の工程に入ります!
この「空焼き」の工程からは”煙”がたくさん出るので野外での作業をオススメします!
空焼きすると、熱せられた部分から次第に色が青白く変化し始めます!
全体が青白くなり、色ムラが無くなるまで加熱しましょう!
フチ有りタイプの鉄板の場合は、特に四隅になかなか熱が伝わりにくいので、位置を変えつつ全体をまんべんなく加熱していきましょう。
全体が青白くなり、煙が出なくなったら「空焼き」はOK!
一度、火から下ろして冷ましましょう!
手順③油をならす
続いてはシーズニングの肝「油ならし」の工程!
「油ならし」の工程は3段階に分けて、じっくり馴染ませていきましょう!
- 薄く油を塗り加熱→冷ます
- 多めの油を塗り加熱→冷ます
- 野菜くずを炒めて鉄臭さを消す
の工程で「油ならし」をしていきます!
①空焼きした鉄板が冷めたら、”少量”の油を塗って加熱していきます!
油はサラダ油・オリーブオイルなどの”食用油”を使用しましょう!
しばらく加熱すると煙が出てきます!
この煙が出なくなるまで加熱を続けましょう。
煙が出なくなったら、火から外して一旦冷まします。手で触れられる温度まで冷めればOK!
②次は”多め”の油を塗って再度加熱します!
同じ要領で加熱して、また冷ます。
③最後は”野菜くず”を炒めて鉄臭さを消します!
「野菜くず」は何でもOK!ですが、青ネギや生姜などの香味野菜を炒めるとより効果的です!
ヘラなどでフチにもしっかり野菜くずを回して炒めましょう。
これで「油ならし」の工程は終了!
粗熱がとれたら、水orぬるま湯で軽く洗い水気を飛ばします。
しっかり水気がなくなったら薄く油を塗ってシーズニング完了です!!
実際に調理してみる!
シーズニングが完了したので、早速調理してみましょう!
- ガスコンロで『目玉焼き』!
- 焚き火で『ステーキ』!!
を調理して、鉄板の性能をチェック!!
ガスコンロで「目玉焼き」!
シーズニング完了後に、そのまま「目玉焼き」を作ってみました!
鉄板が熱を蓄えたら、卵を投入!
あとは極弱火で放置するだけ!
シーズニングでしっかり油膜ができているので、ヘラがスルッと入りました!
白身は香ばしく、黄身はトロトロ♪
やっぱり鉄の調理器具は卵との相性がいいですね!
焚き火で「ステーキ」を焼く!
続いては焚き火で「ステーキ」!
今回、アウトドア鉄板を購入したのは、”焚き火”での調理をメインに考えてのことだったので、ここからが本番!!
急遽、スーパーで買ってきたステーキ肉!
今回は鉄板の性能チェックなので、買ってきてそのまま下処理なしで焼いてみたいと思います!
お肉も割引で一番安かったものを調理します。
焚き火で鉄板が熱せられたら、薄く油を敷いてお肉を投入!
ひっくり返すとこの焼色!!!
両面に焼き色がついたら一度、トレイに肉を取り出し休ませます。
その間に、お肉から出た油で付け合せの野菜を調理!
付け合せもこれだけの量を調理することができます。
野菜にある程度火が通ったら、休ませていたお肉を肉汁ごと上に乗せて蒸し焼き!
ソースをかけて完成!!ソースを投入したときの音がいいですね♪
鉄板をそのままお皿としてテーブルに並べれば、食べ終わるまでアツアツのお肉が楽しめます♪
焼き上がりを見てみましょう!
ピンク色のきれいなミディアムレアに焼き上がり!
網焼きだと水分が飛んでパサパサしてしまう赤身肉ですが、鉄板で調理すると蓄熱した鉄からジワジワと均一に熱が伝わるので、お肉の水分・旨味を逃さずにふっくらと焼き上げることができます!!
安物の赤身肉とは思えないほど、しっとりとしたステーキ!
「鉄板」は普段のキャンプめしを驚くほど簡単に1ランクアップさせる調理器具だと思います!!
普段のお手入れ・保管方法
使用後のお手入れ
普段のお手入れ!
調理後は、まずヘラやスチールタワシなどで鉄板についた汚れ・焦げ付きをこそげ落とします。
あとは水orぬるま湯で洗うだけ!
注意点は洗剤を使用しないこと!せっかくできた油膜が落ちてしまいます。
洗浄後は乾燥したら食用油を薄く塗ってお手入れ完了!
〈使用後のお手入れ〉
- ヘラ・タワシで汚れをこそげ取る!
- 水 or ぬるま湯で洗浄!洗剤は使わない
- 乾燥したら食用油を薄く塗る!
保管方法
保管方法は”耐油紙”に包んで保管するだけ!
【男爆鉄板】には購入セットの内容に耐油紙が同封されています!
ですが耐油紙は毎回準備するのも面倒なので、普段の使用後は”新聞紙”で十分だと思います!
長期保管する場合は”耐油紙”、普段の使用後は”新聞紙”と使い分けるのがオススメです!
もし錆びてしまった場合は?
使用後のメンテナンスを忘れたり、長期保管で錆びてしまった場合。
錆びてしまった場合は”再シーズニング”が効果的です!
サビを金タワシなどで落とした後、使い始めのシーズニングと同じ方法でやり直せばOK!
もし汚れ・サビが落ちにくい場合は”洗剤”を使ってきれいにしてから再シーズニングしましょう!
洗剤を使うとせっかく育ててきた油膜は落ちてしまいますが、”鉄”製品の良い所は何度でも育て直すことができるという点です!
まとめ
ということで今回はキャンプ用「鉄板」についての記事でした!
鉄板があるとキャンプ料理の楽しさが格段にアップします!じっくり熱が伝わるので簡単に美味しく調理ができる!
また「育てる」アイテムであることも、キャンプ道具に触れる楽しさにも繋がります♪
大自然の中で無骨な鉄板で焼き上げるお肉!
BBQもいいけれど、鉄板でふっくら焼き上がるお肉は格別です!!
鉄フライパンのシーズニング方法はこちら↓