2023年10月中旬、今回は奇勝『屯鶴峯』を散策してきました!
奈良県香芝市にある奇岩群『屯鶴峯(どんずる峯)』!大阪府との境である”穴虫峠”のすぐ近くにある景勝スポットです!
二上山の火山活動により火山岩屑が沈積し、その後の隆起によって凝灰岩が露出!1500万年間の風化・侵食によって奇岩群となった標高150mの岩山となります!
屯鶴峯の由来は、遠くから見るとたくさんの鶴が屯(たむろ)しているような景観だったために、この名前で呼ばれるようになったと言われています!!
その名前の通り、奇岩群の真っ白な岩肌が広がり、自然が織りなすとっても美しい景観スポットです♪
また太平洋戦争中に作られた”地下壕(防空壕)”があることでも知られるスポットとなります!
今回はそんな『屯鶴峯』をのんびりと散策してきました!
屯鶴峯のマップ
屯鶴峯に設置されているマップ!
【所要時間の目安】としては、
- 観光:30分/眺望スポット
- ハイキング:90~120分/山頂・地下壕を巡る周回コース
ぐらいの散策時間となります!
屯鶴峯は一部に足場の悪い場所があるのでサンダルはNG!!履き慣れた運動靴、できればトレッキングシューズがあると安心です!
観光メインなら、入口から階段を登ってすぐに『眺望スポット』があります!屯鶴峯全体を見渡せる美しい景観が広がります♪
今回のハイキングプラン!
今回は屯鶴峯の山頂や地下壕を巡る周回コースを散策しました!
総距離は約2km少し!コースタイムは歩行時間90分ぐらいのコースとなります!!
駐車場:どんずる峯専用駐車場あり!
屯鶴峯には『専用駐車場』が設けられています!
穴虫峠を越える『奈良県道・大阪府道703号(香芝太子線)』沿いにあり、屯鶴峯の入口から徒歩約2分!
駐車場には公衆トイレもありました♪
アクセス
〈マイカーの場合〉
- 西名阪自動車道『香芝IC』から約15分
- 南阪奈道路『太子IC・葛城IC』から約15分
〈公共交通機関の場合〉
- 上ノ太子駅から徒歩40分
- 二上山駅から徒歩30分
- 二上駅から徒歩35分
- 関屋駅から徒歩40分
『屯鶴峯ハイキング』
駐車場・入口→眺望スポット
それでは駐車場から散策していきましょう!
緑のラインが敷かれた横断歩道をわたり、県道沿いを進みます!
するとすぐに「どんずる峯」の入口に到着です!
屯鶴峯は関西周辺のハイカーさんにはおなじみの縦走路『ダイヤモンドトレール』の起点となるスポット!!
入口にはダイトレの起点の石碑が埋められています!
ダイヤモンドトレールについてはこちら↓
階段を登って散策していきましょう!
階段をのぼるとベンチやテーブルが並ぶ広場があります!
ここに屯鶴峯のマップが設置されています!
マップのとなりにある柵の奥に、
いきなり現れる岩肌!!
美しい真っ白な岩肌が広がります!!
ここを登ると『眺望スポット』!!!
屯鶴峯全体が見渡せます!!
奥に見える鉄塔があるピークが屯鶴峯の山頂です!
ミルフィーユ状に火山灰が堆積している様子がよく分かる!!
広場分岐→屯鶴峯の山頂
マップがある広場から更に奥へ進むと、岩がゴツゴツした広場があります!
ここが周回コースの起点!
今回は右手へ進んで山頂へ向かい、帰りは左手から戻ってくるプランです!
広場から右手に出ると広がる岩の峯!!
この山頂へ向かうには岩峰から一旦下ります!
この下りがなかなかにスリリング!!
しかもザレザレした砂があるので足元に注意しながら下りましょう!
下ったところから振り返る!
ピンクのテープを辿りながら山頂へ向かいます!
また現れる岩の山!
ここは左手に巻き道があります!
巻き道から岩の上に登ってみる!
木々の中からひょっこり顔を出す岩の山!!本当に真っ白ですね!!
入口側・眺望スポット側の岩肌!
岩山から見下ろす足元!
岩山から木々の中へ進みます!
このあたりは松が多いのかな?
再び開けたスポットへ!
対岸の山並みが帰りに通るコース!
もこもこの岩が露出した岩肌!
振り返るとこんな感じ!
さらに奥へと緩やかに登っていくと、
目の前に鉄塔が現れます!
この鉄塔がある広場が屯鶴峯の山頂(鉄塔東峰)です!!
広場からは南へ続く金剛山地の山並みが眺められます!
屯鶴峯も「金剛生駒紀泉国定公園」の一部!
ダイトレはここを起点に、二上山・岩橋山・大和葛城山・金剛山・岩湧山と縦走して、大阪の槇尾山施福寺へと繋がっています!
地下壕→鉄塔西峰→入口・駐車場
山頂から地下壕へ向かいましょう!
広場から北へ進むとすぐに分岐があります!ここは正面へス進んでしまいそうになりますが、
地下壕へは左の下り道が正解です!
このように分岐西はしっかりと道標が設置されています!
地下壕へ向かってしばらくは下りが続きます!
この下りには階段も設置されていてトレースは非常に明瞭です♪
下りきると、ほぼ枯れている沢に出合います!
ここで道が分岐!画像のピンクの道が地下壕方面です!
オレンジの道は後ほど周回コースで進むので、この分岐から地下壕まで往復します!
沢に沿って緩やかに登っていく!
5分ほど進むと左右に突然あらわれる地下壕!!
まずは右手にある地下壕!
左手奥には地下壕が2つ口を開けています!
正直…、不気味やわ…^^;
屯鶴峯が”心●スポット”って言われてるのも納得できちゃう…。
太平洋戦争中に作られた屯鶴峯の地下防空壕!!屯鶴峯の複雑な地形が敵から発見されにくく、本土決戦を目前とした旧陸軍が航空部隊・航空総軍の戦闘指令所として建設されたようです!
現在は一部の防空壕が京都大学防災研究所の地震予知研究センターの観測所として活用されているそうですよ!!
地下壕の入口に分岐があります!
この道も入口側に繋がっているコースで、これから向かう鉄塔西峰を経由しないコースとなります!
実はこっちの方が近道だったりするので、こちらから戻ってもOK!
ブログ主は涸れ沢の分岐へ戻って鉄塔西峰へ向かいます!
分岐を正面へ進みます!
するとまた分岐!
ここはそのまま道なりに進んでしまいそうですが、沢を渡渉して対岸へ進むのが正解です!
コース上でも、1番道に迷いそうな箇所なので注意しましょう!
分岐にはこのような木柱の道標が設置されています!
対岸にあるピンクテープを目印に渡渉しましょう!
分岐からはしばらくしっかりとした登りが続きます!
ですが距離は短く、少し登れば鉄塔がみえてきます!
ここが鉄塔西峰!
広場からは対岸に、屯鶴峯の山頂である東峰が見えます!
西峰からも少しだけ登りが続きますが、道に埋められた三角点?からは、
下り道になります!
のんびり下っていくと、左手から道が合流!
この道が地下壕から直接戻ってくるコースです!
あとは入口に向かえばゴール!
入口に近づくにつれて、奇岩群のザレザレした道が多くなり、
時たま、岩盤上を進みながら戻っていきます!
その岩盤からは東峰側の岩肌が見渡せたり、
穴虫峠付近の長閑な風景が楽しめます!
そんなこんなで周回コースの起点である広場に戻ってきました!
あとは入口へ戻り、
駐車場にゴール!!
見どころが非常に多かったですが、距離は短くコースタイムも約1時間で戻ってこれました!
まとめ
ということで今回は『屯鶴峯』ハイキングでした!
関西のハイカーにとって、ダイトレの起点である『屯鶴峯』は馴染みの深いスポット!!
縦走の際のスタート地点なので、いつもは少し立ち寄るだけでしたが、今回のようにじっくり散策すると、その美しさや見どころの多さに驚かされ、改めて金剛山地の魅力を再確認できました!
注意点としては、山頂へ向かう際に、岩場を下る場面があるので慎重に行動する必要があると思います!ザレザレした場所もあるので、足場を確認しながら進みましょう!
また鉄塔西峰へ進む際に、渡渉する分岐を見落としがちなので、道標やテープを確認しながら行動しましょう!
真っ白な岩肌が美しい奇岩群スポットでした!!
あわせて読みたい!