前回の「シームテープ貼り替え」に引き続き、今回もテントメンテナンスのお話。
シームテープの交換で、”縫い目”の防水対策ができたので、今回はフライシートやグランドシート部分に「防水液」を塗って、撥水性を復活させるメンテナンスを行います!
シームテープの貼り替えと違い、こちらはシーズンごとに定期的に行うメンテナンスとなります!
この記事では、個人的にオススメの「防水液」や準備する物、作業手順などをご紹介します。
テントの「シームテープ貼り替え」はこちら↓
準備する物
まずは今回の作業に必要な物を準備!上記の画像が使用した物一覧です!
- テント・タープ(今回は山岳用のダブルウォールテント)
- 「防水液」:TEMPO パラウェット 強力防水液
- 刷毛&バケツ
それぞれご紹介します!
テント
今回は長年愛用している、ポリエステル製の山岳テントに「防水液」を塗ります!
ブログ主が愛用している山岳テントは「プロモンテVL25」!
このテントは、自立式の軽量ダブルウォールテント!登山でのテント泊で定番テントですね。
縫い目、生地などの補修をし、定期的にメンテナンスしながら7年間も愛用してきました!
現行モデルはこちら↓
おすすめ防水液:TEMPO パラウエット
個人的におすすめの防水液は「TEMPO パラウエット テント用協力防水液」です!
実は以前は他メーカーの防水液を使用していました。
撥水性はしっかり復活したのですが、乾燥後に”溶液の白い痕”が残ってしまって少し残念な気持ちになりました。ブログ主の塗り方が下手だったのかも。
そこで登山用品店でご相談したところ、こちらの防水液をオススメしていただきました!
他のメーカーは”乳白色のねっとりした”防水液が多いですが、TEMPOパラウエットは「無色透明で非常にサラサラした」防水液です!!
テントに塗る際も、スーッと伸びてくれて全体に溶液を”薄塗り”しやすいのが特徴!
乾燥後も塗り痕が残らず、しかも揮発性が非常に高い!もちろん撥水性もしっかり復活します!!
また”フッ素系”の防水液なので、比較的「通気性がよく保たれる”防水液」でもあります!!
ブログ主はそれ以降、ずっとこの「TEMP パラウエット」を常用して、定期的にテントのメンテナンスを行っています!!
他に評判がいい「防水液」では、”ホワイトベア”なども定番ですね!
刷毛とバケツ
防水液は、”刷毛”で塗ることをオススメします!
パラウエットはサラッとした溶液なので、刷毛での作業と相性◎!
一応、パラウエットの”フタ”は液体を入れる容器としても使用できますが小さいので、今回はバケツを準備しました!
ペンキ塗り作業などに使用される、”持ち手付きの小さなバケツ”がオススメです!
テントに「防水液」を塗る!
それでは実際に「防水液」を塗っていきましょう!ザックリした手順はこちら↓
- STEP1テントを設営する!
- 自立式テント:ペグダウンは必要なし
- 非自立式テント:ペグダウン!
- STEP2防水液を塗る!
- フライシート
- インナーテントのボトム部分(グランドシート・バスタブ)
- STEP3しっかり乾燥させる!
- STEP4完成!撥水性の確認!
という手順になります!
まずは「防水液」の説明・注意事項をしっかりと読みましょう!
「防水液」は石油系の溶液なので、直接手に触れたり、皮膚に触れると炎症の原因にもなります。保護のため、マスクや手袋などを用意してください。
ですが今回は”刷毛”を使って塗るので、溶液が皮膚に触れることはありませんでした!念のため、マスクは着用。
また、作業する”場所”についてですが、「必ず屋外で使用して下さい」!!
今回は自宅での作業でしたが、キャンプ場などで作業される方も多いと思います。
キャンプ場で作業される場合は、フィールドへの悪影響となる恐れもありますので、溶液が垂れても大丈夫なように「ビニールシート」を必ず準備しましょう!
特に”芝生サイト”の場合は絶対に対策をしてください!!
まずはテントを設営!
「防水液」を塗る際は、テントを設営した状態で作業するのがオススメ!
一応、”物干し竿”に吊るしたり、ブルーシートに広げて作業することもできますが、やはり設営して散布面がしっかりと張った状態のほうが、塗りムラができにくいです!
今回は自立式のダブルウォールテントなので、インナーテントにフライシートをかぶせて、四隅をバックルで接続した状態で作業しました!
フライシート→インナーテントのボトムの順で作業します。
非自立式のテントの場合は、ペグダウンして設営した状態にしましょう!
フライシート・ボトムに「防水液」を塗る!
テントが設営できたら、本題の「防水液」を塗っていきます!
バケツに溶液を入れて準備!
少しずつ入れて、無くなったらつぎ足しつつ使用しました!
ちなみにブログ主のソロ用山岳テントの場合は。パラウエット(1L)で、だいたい薄塗り3回分ぐらい。シーズンごとに塗っているので、1本で1年分ぐらいです。
まずはフライシートに防水液を塗っていきます!
かなりサラッとしている溶液なので、スーッと撫でるように刷毛を動かすだけで”薄塗り”ができます♪
頭の部分にもしっかり塗りましょう!
1面が塗り終わりました!
同じ要領で、残りの3面も塗っていく!
フライシートが塗り終わりました!
パラウエットは非常に揮発性が高く、全面塗れた時点で最初に塗った前面はすでに乾き始めていました!
フライシートを取り外して乾かしておきます!
続いてインナーテント!
インナーテントに防水液を塗る場合は、”塗る箇所”にご注意してください!!
〈インナーテントに防水液を塗る場合〉
- ○:ボトム底面(グラウンドシート部分)
- ○:サイド底面(バスタブ部分)
- ✕:サイド・上部のフロア部分
ブログ主のテントの場合は、オリーブカラーの部分は塗ってもOK!!
インナーテントを寝かせて、底面に塗っていきましょう!
えい!!
面積の広い底部も、パラウエットはしっかり伸びてくれるので、作業が楽ちん♪
底面が塗り終わったら、サイドのバスタブ部分にもしっかり防水液を塗りましょう!
これで防水液を塗る行程は終わり!
しっかり乾燥させる!
あとは防水液が乾くまでしっかり待つだけ!
非常に揮発性が高いので、30分ほどですっかり乾きました!
念の為、あと30分ほど放置して、トータル1時間ほど乾燥させました!
これで作業は完了です!
完成!撥水性の確認!
撥水性の確認!
インナーテントのボトムに水をかけてみると、しっかり水滴が玉状に弾かれていますね!!
同じくフライシートもしっかり撥水性が復活しました!!
生地にまったく染み込む様子がなく、表面で撥水できてますね!
パンパンっと弾けば水滴はなくなります♪
これでまた快適にテント泊が楽しめそうです!!
ということで「防水液」を塗って撥水性を復活させる作業は終了!
まとめ
ということでテントのメンテナンス「防水液を塗って撥水性を復活させる」でした!
急な天候変化にも対応し、雨水などから守ってくれる頼もしい防水テント!ですが、やはり定期的なメンテナンスを怠ると、その防水性も失われてしまいます!
きちっと手入れをして、長く活躍する相棒に!!