藤原岳に登山!表登山道「大貝戸道」で鈴鹿山脈を代表する好展望の頂を目指す山旅!

登山・トレッキング

2018年8月初旬に藤原岳に登ってきました

藤原岳は三重県と滋賀県の県境に続く鈴鹿山脈の北側に位置する標高1144mの山。

どっしりとした山容と展望の良さから300名山の一つに数えられ、春には福寿草やセツブンソウなどの花が群生する「花の百名山」としても有名です。

また初心者向きの冬山としても人気があり、一年を通して登山者が訪れる鈴鹿山脈を代表する山岳です。特に麓の三重県いなべ市からの登山道はとても良く整備されているので、鈴鹿山脈の登山ルートの中では比較的短時間で山頂に登ることができ、道迷いの心配もなく安心して登山を楽しむことができます。

鈴鹿山脈には山脈を代表する7つの山を称して「鈴鹿セブンマウンテン」と呼ばれる山々があり、南から入道ヶ岳、鎌ヶ岳、雨乞岳、御在所岳、釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、そして今回登る藤原岳が名を連ねています。東海地方の山の情報を集めているとよく目にする名称ですよね(*^^*)

ブログ主は今回の藤原岳登山で鈴鹿セブンマウンテンは鎌ヶ岳、御在所岳と続いて3座目。鎌ヶ岳と御在所岳は当時はブログを書く予定がなかったので、またそのうち登りに行ってブログにアップするとして、いつか7座全てに登ってみたいです♪※2019年に7座制覇しました!

追記:鈴鹿セブンマウンテンについてまとめました

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藤原岳登山ルート・想定タイム

藤原岳への代表的なルート

藤原岳への登山は麓の三重県いなべ市からのルートが良く整備されていて人気があります。いなべ市からの代表的なルートは

  • 表登山道「大貝戸道」
  • 裏登山道「聖宝寺道」

の2つのルートがあります。その他にもルートはありますが、登山道が荒れていたり、危険箇所がある上級者向きのルートだったりするので、上記のルートが一般向きの登山ルートになります。

表登山道「大貝戸道」は整備が行き届いていて、登山口付近に駐車場があるので初心者でも安心して歩くことができるルートです。自然林に囲まれた木々の美しさを感じられるルートですが、つづら折りに登っていくルートなので少し変化は乏しいです。

裏登山道「聖宝寺道」は麓の聖宝寺から登る、お花の種類が豊富な飽きのこないルートです。しかし道中に急坂が多く、特に降りでは滑りやすい箇所があるので注意が必要。

2つのルートは8合目にある分岐で合流するので登りと降りでルートを変えるのもオススメです!

今回のルート・想定タイム

今回は表登山道「大貝戸道」を単純往復しました!登りと降りでルートを変えるか散々悩んだのですが、藤原岳に訪れるのが初めてだったこともあり、また何度でも訪れる機会はあるだろうと往復することにしました。

藤原山荘に到着してからはまず山頂に向かい、一度、藤原山荘へ戻ってから天狗岩まで歩きます。そこから再び藤原山荘へ戻り表登山道「大貝戸道」を登山口まで降ります。

  • 登り 登山口~8合目分岐~藤原山荘~藤原岳山頂
  • 降り 藤原岳山頂~藤原山荘~天狗岩~藤原山荘~登山口

想定タイムは

  • 登山口から藤原岳の山頂まで2時間30分~3時間
  • 山頂から天狗岩を往復して藤原山荘に戻るまで1時間~1時間30分
  • 藤原山荘から登山口まで1時間30分~2時間

休憩込みで今回の山旅全体では5時間30分~6時間30分ほど掛かると想定して計画しました!

駐車場・アクセス

駐車場

藤原岳に登られる場合は、表登山道「大貝戸道」の登山口の神武神社のすぐ手前にある「藤原岳登山口休憩所」の駐車所が便利です!

無料の駐車場で綺麗なトイレもあるので、女性の方でも安心ですね♪20台ほど駐車できます!

もし無料駐車場が満車で停めれない場合は、西藤原小学校の東側にある有料駐車場を利用してください!料金は300円ですが、無料駐車場より広く、藤原岳のマップがもらえるのが嬉しいですね♪

アクセス

藤原岳登山口休憩所の駐車場は三岐鉄道三岐線「西藤原駅」からほど近いので、ナビの設定は駅に合わせると良いと思います!道中に登山口への看板があるので、看板に従って登山口方面に進むと駐車場があります。

有料駐車場を利用する場合は「西藤原小学校」で設定するといいですね!駐車場は西藤原小学校の目の前にあります。

公共交通機関で訪れる場合は三岐鉄道三岐線「西藤原駅」から徒歩で8分ほど。便数はあまり多くないようなので事前に時刻表を確認してから藤原岳に向かうようにしましょう!

それでは藤原岳への登山の様子を紹介していこうと思います!

藤原岳登山

表参道ルート(登り) 登山口~藤原山荘~藤原岳山頂

まずは藤原岳登山口休憩所に立ち寄りました。中はほんのり木の香がするきれいなログハウス風の休憩所。

地域の情報誌が所狭しと並べられていました。登山届もここで記入することができます。山中での落とし物もこちらで管理されているようでした。

休憩場から登山スタート!大貝戸道の入り口は神武神社の境内にあるので、休憩場前の道を登っていきます。

神武神社前にも登山届のポストがあるのできっちり提出して進みます。

藤原岳の登山マップ。聖宝寺にも神武神社の手前の脇道から抜けられるみたいですね。

神武神社の境内へ。登山道はこの右側の脇道を登っていきます。

木々が生い茂る境内をまっすぐしばらくは真っ直ぐ進む。

しばらく進むと柵があり、ここから境内を抜け本格的に登山道が始まります。

大貝戸道は8合目まで変化があまりない樹林帯をつづら折りに登っていきます。

まだ朝早い時間帯なのに木漏れ日が登山道を照らします。今日はいい天気かも(*^^*)天気予報は晴れマークの降水確率0%!景色も期待できるんじゃないかな♪

そんなこんなで2合目に到着!

二合目のお地蔵さん。

まだまだ先は長いのでここでは休憩せずに先へ。

途中、切り立った登山道になりますが、しっかり手すりが整備されているので危険はなさそうです。

少し植林が増えてきました。苔むした湿度の高いジメジメした気候の中、早くも汗が滲んできました(;´Д`)

ん?なんだこれは?

何かの巣なのかな?

三合目に到着です。一合ごとの感覚はあまり長くないようです。

苔むした木の根っことシダを朝日が照らしていました。

鬱蒼とした木のトンネルを抜けて。

すぐに四合目。四合目は少し広々として平坦なので休憩するのによさそうな場所でした!

それにしても登山口からここまで展望なしの樹林帯をひたすら歩いているので、修行している気分・ω・

でも普段よく登っている金剛山はほぼ植林の登山道なので、それに比べると、きれいな木々に囲まれた登山道なだけに気持ちよく登れました!

木のトンネルを抜けると、

道の真中に五合目の看板。十合目は藤原山荘だと思うので、山荘まで半分。展望がないので登ってきた実感はあまりありせんでした。

更に木のトンネルを登りつめると、

植林が増えてきて、六合目に到着です!本当に間隔が短い。

七合目までは植林の中を進みます。

すぐに七合目。

足元にシダが生い茂る一面緑の登山道を進むと、

土砂崩れがあったのか谷筋が荒れていました。草が多く生えている様子を見るに、土砂崩れがあったのはだいぶ前の出来事のようですね。

下の方にも倒木がありました。

樹林帯の中にプチケルン。

八合目手前でようやく少し視界がひらけ、尾根の様子が見えました!めっちゃいい天気だ!

土砂崩れがあった谷の上部。立ち入らないようにロープが張られていました。

八合目到着!登山口からここまでは1時間あまりで到着しました。あれ?思っていたより時間がかからなかった。

藤原岳は冬山としても人気がある山です。夏と冬は9合目までの登山道が変わるみたいですね。雪崩の危険もあるようなので、雪崩多発地帯をかわすようにルートが設定されているようです。

八合目は平地になっているので休憩に最適。ここからはルートの景色も変化するので、一旦休憩して気持ちをリセットしてから山頂に向かいました!

八合目を過ぎるとすぐに聖宝寺道との合流地点。

合流地点には標識も設置されているのでわかりやすい。

合流地点から先は少し開けた登山道をジグザグに行ったり来たりを繰り返して登っていきます。

砂地で少し崩れかけている箇所もありますが、登りづらさはありませんでした。雨のあとなどは路面がぬかるんだりしそうなので、その場合は注意が必要かも。

たぶんこのあたりが冬は雪崩が起きやすい場所なんじゃないでしょうか。

崩れかけている箇所にはしっかりと木の橋が掛けてあります。ここを抜けると再度、樹林帯へ。

ブナなどの原生林と深い緑の苔が登山道を彩ります。

このあたりの原生林が特に美しい(*´ω`*)

足元にゴツゴツとした岩が隆起していました。鈴鹿山脈はカルスト地形。石灰岩が雨に濡れると化学反応を起こしてこのような地形になるのだとか。鈴鹿山脈では特に霊仙山や御在所岳などでよく見られる景色です。

一旦視界がひらけてくると九合目に到着です!

ここからはいなべ市の街並みが一望できます。

再び樹林帯を登ります。

このあたりはゴツゴツした道の急坂なのですこし歩くのに手こずりました。ここを登り切ると、

樹林帯を抜け、一気に視界がひらけます。ここまでくると藤原山荘はもうすぐ。

藤原山荘に到着!登山口からここまで1時間40分ほどで到着しました!

ここを起点に藤原岳山頂と天狗岩を往復します。藤原山荘の中も見てみたいですが、先に山頂へ向かいます。

手前の建物はトイレ。その奥に見えるピークが藤原岳山頂です。

歩いているときは気づきませんでしたが、カメラのレンズに指が触れてしまったのか、写真真ん中付近にモヤが(´;ω;`)せっかくいいお天気なのに…。

藤原山荘から山頂までは15分ほど。なだらかな道を進みます。

とてもきれいな稜線歩き。歩いていると、お猿さんの群れが走り回っていました。あまりに早く写真には収めることができなかったorz

山頂までの最後の登り。空が真っ青!登りは少し急ですが、今まで樹林帯を歩いてきたので、開けた視界と絶好のお天気に気分が良くなり、軽やかに進めました♪

麓の街並み。

きれいな台地です。藤原岳はテント泊も人気があるようです!あのあたりの台地にテントを張るんでしょうか?いつかテント泊するときにはあの辺りで泊まってみたいです(*´ω`*)

お!

藤原岳山頂に到着です!登山口からは2時間弱で到着しました!

標高は1140m。調べていくと藤原岳山頂の標高には諸説あるみたいですね。1144mとされているのもあれば、かつては1120mとされていたという話もあります。

藤原岳から南側、鈴鹿山脈が続いていきます!

開けた山頂は竜ヶ岳。一番奥の高い山は御在所岳でしょうか。竜ヶ岳奥やや左が釈迦ヶ岳で写真の右側に見切れているのが雨乞岳だと思います。

気温が高い季節なので麓の方は少しモヤがかかっていますが、空は抜けるような青空♪

滋賀県方面は山の深さが感じられる展望でした!

山頂で荷物をおろし、すこしゆっくり休憩!この日は風もそよ風程度の過ごしやすい山頂でのんびりと体を休めることができました!

おにぎりと冷えたお茶を飲んでしばらく好展望の山頂を満喫しました!しかし山で食べると、ただのおにぎりも何故こんなにうまいのか!

表参道ルート(降り) 藤原岳山頂~天狗岩~登山口

しばらく山頂で食後の休憩をしていると、竜ヶ岳方面から登ってこられた方がおられました。その方と少しお話を楽しんで、山頂をあとに天狗岩を目指します!

まずは一旦、藤原山荘に戻ります。

藤原山荘に戻りました。内部を確認します。

まだこの時間帯には誰もおられませんでした。ここで一泊する方もいらっしゃるようですね。

藤原山荘前のトイレ。2015年に新設されたようで、とってもきれいなトイレでした!特に女性の方は安心ですね。

藤原山荘から天狗岩を目指します。

途中に何箇所かケルンが積んでありました。

美しい稜線を歩いていきます。藤原岳山頂方面を振り返る。

しばらく稜線を進むと。天狗岩までは樹林帯の登山道になります。

天狗岩への分岐。掛けられているシャツは落とし物かな?

美しいブナ林を登ります。少し分かりづらいのでしっかり踏み跡を確認して進みます。

分岐の看板。

御池岳へ縦走する方は分岐をこちらへ。

分岐を天狗岩方面へ進むとすぐに視界がひらけます。

ゴツゴツした地形になってくると、

展望が美しい、天狗岩に到着です!藤原山荘からは30分弱でした。

天狗岩は藤原岳の最高点です!標高は山頂の展望台より30mほど高い場所にあります。

歩いてきた縦走路が一望できる天狗岩の展望台。

岩場ですが、そこまで切り立った場所では無いのでここまでの道のりも危険箇所はありませんでした♪

藤原岳山頂の展望台まで往復するだけでも十分満喫できますが、時間と体力に余裕があるなら、ぜひ天狗岩まで登るとより充実した山旅になりますね(*´ω`*)

藤原山荘からの往復では約1時間ほどかかります。

天狗岩からの展望を楽しんだので、藤原山荘に戻り、帰路につきます。

美しい藤原岳の稜線ともここでお別れ。名残おしく最後に眺めて帰ります。

降りは登りと同じく、八合目から大貝戸道を降ります。

神武神社に降ってきました。途中、かなり多くの登山者とすれ違いました!鈴鹿山脈の中でもやはり人気の高い山のようですね♪

無事下山!藤原山荘から降りは1時間あまりで降ってくることができました。天気がよかったので路面も乾いていたのもあってスムーズな降りでした。

雨で道がぬかるむと靴に泥がへばり付き、かなり歩き辛いという話を聞いたことがあったので、この日は歩きやすくラッキーでした(*^^*)

藤原岳登山口休憩場には足洗い場が完備されています!ほんとうに至れり尽くせりな休憩所でした(*´∀`)

帰りに西藤原駅に立ち寄ってみました!西藤原駅は三岐鉄道三岐線の終点駅。ちょうど電車が停車していたので、藤原岳をバックにかわいい電車を写真に取ることができました♪

ブログ主は鉄道マニアではありませんが、ローカル線を見るのが大好きです(●´ω`●)車両編成が少なく、のんびり走っている姿がいいですよね♪

ちょうど夏真っ盛りの時期なので、夏休みの懐かしい雰囲気を感じられる駅でした♪

まとめ

今回は鈴鹿山脈の中でもよく整備されていて登りやすい藤原岳を、天気がとてもいい中、歩くことができて本当に充実した山旅になりました!

特に藤原山荘周辺のきれいに開けた稜線は鈴鹿山脈を代表する景観で、また何度でも訪れたくなるような気持ちのいい場所でした(*´ω`*)次はテント泊してみたい!

大貝戸道の道中は景色の変化が少ない登山道なので、すこし退屈するかもしれませんが、非常によく整備されているので、初心者の方から安心して歩くことができます!

コース全体では5時間弱で登り切ることができたので、日帰りで歩くにはちょうどいいコースだと思います。しかし雨などで路面がぬかるでいる場合は歩きづらく、もう少し時間がかかるかもしれないので、その点は注意が必要です!

体力や時間に余裕が無い場合は、天狗岩まで往復を省略するといいと思います!1時間ほど行程が短くなりますが、それでも藤原岳の魅力を十分楽しむことができますよ!

トイレは藤原岳登山口休憩所と藤原山荘前の2箇所。どちらもとてもきれいなトイレなので女性の方でも安心ですね!

天候に恵まれ、とてもきれいな景色を楽しむことができて大満足の山旅でした♪鈴鹿セブンマウンテンはいつか制覇したいと考えているので、これからも魅力たっぷりな鈴鹿の山々を歩いていきたいと思います(●´ω`●)

ではまた~(@^^)/~~~

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