鏡石山・熊尾寺山に登山!藤白山脈を縦走し山城跡を巡る!

登山・トレッキング

2021年3月中旬、今回は藤白山脈を縦走し鏡石山・熊尾寺山に登ってきました!

藤白山脈は和歌山県海南市の南、細長く東西に伸びる山脈です!その山脈内のピークが鏡石山や熊尾寺山となります。

熊野古道好きの方ならピンっとくるかもですが、『紀伊路』で通る「藤白峠」から東に伸びる山脈となります!

この山脈は要衝の地として、多くの山城が築かれたとされています。また熊野古道「藤白坂」をはじめ、「別所越え」や「汲沢越え」、「曽根田坂」などの数多くの山越えの古道が通じていた交通の要衝でもありました!

現在は、山脈の縦走・城跡巡り・古道ハイクなどが楽しめる山域として、地元の方々を中心に親しまれている魅力的なハイキングスポットとなっています♪

今回は「海南駅」を起点に、藤白山脈のピーク・山城跡を巡る、ややロングコースの周回プランでゆったり散策してきました!!

鏡石山・熊尾寺山

標高:鏡石山(555m)・熊尾寺山(543m)

山域:藤白山脈・長峰山脈(和歌山県海南市)

2万5000分の1図:海南

熊野古道「紀伊路」についてはこちら↓

スポンサーリンク

『藤白山脈』鏡石山・熊尾寺山への登山ルート

代表的なルート

藤白山脈は交通の要衝として古くから山越え道が通じていた山脈なので、稜線上の峠へと通じるルートが非常に豊富です!!

藤白山脈・鏡石山へ登る代表的なルートは、

  • 別所越え:禅林寺→陶芸の里→鏡石山
  • 薬師谷コース:禅林寺→雨の大明神→熊尾寺山→鏡石山
  • 曽根田坂:藤白神社→曽根田峠
  • 紀伊路「藤白坂」:藤白神社→藤白峠
  • 冷水浦駅→藤白峠

などのルートがあります!

各ルートを組み合わせて縦走される場合は、ややロングコースとなりますが「海南駅」を起点とした計画が立てやすいと思います!

また山脈の西端には藤白峠から「冷水浦駅」へもルートが通じているので、駅から駅をつなぐプランもオススメ!

ショートコース・ピークハントの場合は、夜景スポット「雨の大明神(雨の森公園)」付近に駐車場があります!

雨の森公園

GoogleMapコード:34.138022, 135.234244

GoogleMapへ!

今回のプラン

今回は、「海南駅」を起点に山脈を縦走する周回ルートを計画

別所越え:海南駅をスタート!まずは高野長峰霊場第一番札所”禅林寺”に立ち寄ります。禅林寺から滝が並ぶ谷道を進み、薬師谷分岐から別所越えを登ります。山道を登っていくと”陶芸の里”。稜線に沿った緩やかな道を進み鏡石山へ!

藤白山脈縦走:鏡石山から稜線を進みます。鯛ノ峰→熊尾寺山とピークを巡り大野城跡へ!西城跡から下ると林道と合流!そのまま曽根田峠→藤白峠へと進みます。

藤白坂:藤白峠の「御所の芝」で展望を楽しんだら、熊野古道の人気コース「藤白坂」を下ります。下ると格式高い五体王子を祀る「藤白神社」。参拝後は起点の海南駅にゴール!

このプランでの総距離は約18.4km

標準コースタイムは約7時間30分です!

今回のプラン!

  1. 別所越え:海南駅(7:50)→禅林寺(8:18)→陶芸の里(9:39)→鏡石山(10:25)
  2. 藤白山脈縦走:鏡石山→熊尾寺山(11:16)→大野城跡(11:47)→曽根田峠(12:28)→藤白峠(12:46)
  3. 藤白坂:藤白峠→藤白神社(13:37)→海南駅(14:07)
山行データ

天候:晴れ♪

距離:19.7km

活動時間:6:17

駐車場とアクセス

マイカーの場合は「海南駅」周辺にコインパーキング多数あり!

マイカーの場合は「JR海南駅」周辺にコインパーキングがあります!特に東出口側に多数あり!

利用料金は250円~300円ほどとリーズナブルな駐車場が多かったです!

前払い式なので、長時間の利用でも金額が上がらないのがうれしい♪

海南駅へのアクセス

〈マイカーの場合〉

  • 阪和自動車道「海南IC」から約5分!
  • 阪和自動車道「海南東IC」から約7分!

〈公共交通機関の場合〉JR紀勢本線・きのくに線

  • 天王寺駅→海南駅:1340円(和歌山駅から240円)
  • 御坊駅→海南駅:770円
  • 冷水浦駅→海南駅:150円

鏡石山・熊尾寺山に登山!

別所越え:海南駅→禅林寺→陶芸の里→鏡石山

〈7:50〉それでは海南駅からスタートしましょう!

駅の東出口から正面の道を真っ直ぐ進む!交差点も横断して正面へ!

交差点を渡ると歩行者・自転車専用の道。

この道は「健康ロード」と呼ばれる遊歩道となります。野上鉄道跡に整備された道なので真っ直ぐの1本道!

健康ロードには、途中に広場や公園が整備されていて、地元の方々のお散歩道になっています。

健康ロードから見渡す藤白山脈!高低差のない美しい稜線ですね~。

天気はすごく良さそう♪

この日は朝は少し冷え込み、明け方の気温は2~3℃。でも昼間は20℃を越える寒暖差の大きな1日でした!

健康ロードを進んでいくと途中で交差点があります。

ここで交差する道が熊野古道「紀伊路」のコースとなります!

並走する国道370号線を渡れば、九十九王子の1つ”菩提房王子”があります。

この記事の後半で歩いています↓

紀伊路のパート①はこちら↓

しばらく進んでいくと阪和自動車道の高架が見えてきます。

高架を潜ってすぐの交差点で、国道370号線を横断。

横断したところにあるコンビニの前から高架下の脇道へ進みます。「薬師院禅林寺」の看板が目印!

阪和自動車道のガード下を少し進んで、高台に小学校が見えてきたらその手前で左折。

ちなみに小学校側に進んでも「雨の森公園」を経由して熊尾寺山・鏡石山に登ることもできます。

左折すると1本道!この道がそのまま登山コースへと繋がって、薬師谷分岐まで続いています。

〈8:18〉しばらく進むと左手に薬師院禅林寺が見えてきます!

高野長峰霊場第一番札所の禅林寺。「幡川のお薬師さん」の愛称で親しまれています。

境内には弘法大師さまの像(お迎え地蔵)が建っておられました。またこちらのお寺は”ぼけよけ地蔵”さまでも有名なお寺です。

境内にはおトイレもあるので、ぜひ立ち寄って参拝しましょう!

禅林寺の境内から見上げる藤白山脈。正面奥に見えるピークのさらに奥に鏡石山があるはず!

では禅林寺をあとにして先へ進みましょう!突き当りへ戻って左へ!

道脇にはきれいな白色のお花が咲いていました!真っ白いお花畑(゚∀゚)!

なんて名前のお花かな?

沢に沿って、山へ向かい緩やかに登っていく!

集落の最奥まで進むとここから山道に変わります!

沢沿いに続く道。

小さな滝がいっぱい(゚∀゚)!

トンネルみたいな道!!

沢沿いは少し荒れている印象でしたが、コース自体は緩やかな登り道なので危険はありませんでした。

きれいな石垣!

石垣のハシゴを登る!登るとすぐ左手に小道が続いています!

このあたりは集落や茶屋があったのかな?古道ファンにはたまらない道ですね(*´∀`*)

石垣ゾーンを抜けて沢沿いの登っていくと分岐があります。コースは右へ沢を離れるように登っていきますが、ここを左へ行くと、

〈8:49〉沢沿いで一番大きな滝があります!「牡牛(コッテ)の滝」という滝です!

名前は、滝のかたわらにある岩が牛に似ているからなんだそう。

水量は多くありませんが、真っ直ぐ落ちる美しい滝でした!

牡牛の滝の看板がある分岐から、沢を離れて登っていきます!

あ!足元にピンクの花びらが(゚∀゚)!ということは…、

見上げると山ざくら!!もう咲いているんだー(*´∀`*)

今年のサクラの開花は、例年より早いのかな?

〈9:00〉しばらく登っていくと分岐。こちらの分岐は「薬師谷分岐」です!

ここで「別所越えコース」と「薬師谷コース」に分岐します!

今回は別所越えコースを辿るので、ここは左へ。

樹林帯を緩やかに登っていきます!今回のコースは全体的に距離も長く、高低差も500m以上ありますが、アップダウンが非常に穏やかでした。

鏡石山まで急登はなく、ゆるやか~な登りが続いていくコースとなります!

九十九折ののんびりした道!沢沿いは少し荒れていましたが、沢を離れた樹林帯は道幅も広く歩きやすい!

木漏れ日が気持ちいい(*´∀`*)♪

この時間帯からどんどん気温が上がり始めました。

しばらく登っていくと、分岐があります!看板がある方へ道なりに進んでいくのが鏡石山方面。

この左の道を少し行くと、”衣笠山(297m)”のピークがあるようなので少し寄り道します!

衣笠山への道はほぼアップダウンなし!

途中にお地蔵さん。

〈9:21〉片道5分もかからず衣笠山に到着です!山頂は三角点があるだけ!

でも日当たりがよかったので、日向ぼっこして少し休憩しました!暖かくなってきたからジャケットも脱いで体温調節!

衣笠山から分岐に戻り進んでいきましょう!

分岐から少し進むと道路に突き当たりました!

道路の向かい側にある建物が「陶芸の里」です!

そのまま横断して進んでもOKですが、

ブログ主は少し回り道して林道へ進みました。

この林道は「雨の森広場」へと繋がっている道となります。ショートコースやピークハントを計画する場合は広場の展望台付近に駐車場があるので、そちらからスタートするのがオススメです!

林道からは麓の景色が望めます!!真ん中の木が少し邪魔だけど、なかなかいい眺め♪

林道側から陶芸の里へ!

〈9:39〉「雨の森・陶芸の里」に到着!レンガの洋風建築がおしゃれ♪

こちらの「雨の森・陶芸の里」では、陶芸教室も開かれています!

またギャラリー喫茶「風凧」を営業されているので、山歩きの際の休憩スポットにオススメです!店内のテラスからは海南市街地を見渡す展望台となっています!

鏡石山への登山道は陶芸の里の敷地内から続いています。

駐車場横の小道の奥にあるフェンスを開けて進んでいきましょう!

ここからも、かなりのんびりした道が続いていきます!

陶芸の里から少し進んだところに、「大野城主の墓」があります!

南北朝時代、両勢力の接点となった大野城が紀伊国の守護所となり、山名義理が守護として在城し、紀北一帯に勢力をはりました。

その勢力に警戒した三代将軍足利義満の挑発により、山名氏清(義理の弟)らが挙兵に至り、細川、畠山、大内氏らに討伐されました。これが”明徳の乱”。

義理は反乱計画に反対していましたが、弟らの口説かれ一族と運命をともにする決意をしました。ですが草山駿河守など臣下の強いすすめで再起を図ることにし、冷水浦から船で退却したという。

この物語は永く語り継がれ、

「朝日照る夕日かがやくその下に 黄金千両後の世のため」

と黄金伝説が語られています!

歴史ロマン(゚∀゚)!!

大野城主の墓の少し先で、東側に少し展望がありました!

正面奥に見える山はススキの名所として有名な「生石ヶ峰・生石高原」です!!

生石ヶ峰は長峰山脈の主峰。今回歩く藤白山脈は長峰山脈の支稜となります!

目指している鏡石山は、藤白山脈の東端で、長峰山脈の稜線上の山でもあり、2つの山脈が合流するポイントとなります!!

〈9:55〉のんびり進んでいくと道に沿って石垣があります、この石垣は「別所茶屋跡」。

”峠の茶屋”ともいわれ、道行く人々の休憩所として賑わっていたそうです。

この道は有田郡の金谷方面から海南市の黒江方面に通じる唯一の道だったようで、当時はこの付近のあちこちに民家が並んでいたんだそう!

別所茶屋は茶屋だけでなく、付近の住民が生活物資を求める商店でもあったそうです!

茶屋跡の先で視界がひらけてきました!

正面に見える鉄塔の少し右側に鏡石山のピークがあります。

この道の右側の山の上が藤白山脈の稜線。しばらく並走します。

この分岐で右へ戻り方面へ曲がり、

少し登れば、

〈10:22〉藤白山脈の稜線と合流!合流点が「汲沢峠」です!

汲沢峠から鏡石山へ往復します!峠から山頂へはすぐ!

山頂手前に山名の由来となっている”鏡石”があります!

紀伊国名所図絵には『高さ三丈 周り一丈余り、万物写すこと銅鏡にすぐれたり』と記されています。

現在は苔に覆われていて”鏡”っぽさは感じないけど、飴色をした大きな岩との記述があるようです。

大崎(現 下津町)の漁民らが、鏡石に映った夕日が海に反射して、不漁のため石の面を煙しにしてきた、という話が地元に伝わっています。

〈10:25〉そして鏡石山の山頂に到着!!

鏡石山555mなり~!

三角点にタッチ!!!

鏡石山の山頂は木々に囲まれ展望はありませんでしたが、日当たりがよくて春らしいポカポカ陽気♪

地面も芝生っぽくてフカフカだったので、少し早めの昼食をとってゆっくり休憩しました!

ちなみに鏡石山の山頂はあまり広くありませんが、汲沢峠と山頂の間に広場があります!

グループハイキングならこっちで休憩するといいかも!夏も木陰ができて涼しそうです♪

藤白山脈縦走:鏡石山→熊尾寺山→大野城跡→曽根田峠→藤白峠

〈10:55〉山頂から汲沢峠に戻って、藤白山脈を縦走してきましょう!!

稜線上の縦走路もここまでのコースと同じようにアップダウンは緩やか!

各ピークの前後で小さな登り下りがあるだけの非常に歩きやすい縦走路となります!

〈10:59〉汲沢峠から少し登ると、平坦な道に。

ここが鯛ノ峰のピーク!

自然林が豊かな縦走路が続きます!

途中、東側に展望が開けます!山の斜面に広がる棚田と集落がすごくいい景色ですね(゚∀゚)!

その奥に見える山が生石ヶ峰。その手前に見えるのがおそらく黒沢山だと思います。

鯛ノ峰から緩やかに下って、少し登り返し!

〈11:16〉登ると三角点が埋まったピーク!

ここが熊尾寺山(くまおじやま)となります!

鏡石山→鯛ノ峰→熊尾寺山とほぼほぼ標高差がないですね!スイスイ進めるフラットな稜線歩きでした♪

熊尾寺山から少し下ったところに分岐があります!

この分岐を右へ下ると「雨の森公園」。薬師谷コースともここで合流します。

コースの案内図。

それにしても本当に歩きやすい縦走路だな~。

天気もいいし、ポカポカ暖かいし、ずっと歩いていたくなるような気持ちのいい登山道です♪トレランの人にもオススメしたい!

しばらくぼんやり歩いていると、反射板のフェンスが見えてきました!

ここからは海南港や和歌浦方面の展望が開けます!!海が見える山っていいですね!

反射板の先から一旦急な下り。階段が整備されていますが、一部、杭だけになっているところがあるので、足を引っ掛けないように注意!

鞍部まで下ると急な登り返しがあります!ここを登れば、大野城跡です!

左の道は迂回路となります。

大野城跡への登りはロープが張られた急登!と言っても、ほんの数十mだけ!

ここまでずっとなだらかな道だったから、こういう変化が楽しい♪

〈11:47〉登りきって大野城跡に到着!!

大野城跡は、城跡だっただけに段々の広場となっています!休憩ポイントですね!

説明看板は、かすれて読めなくなっていました。

少し休憩して、大野城跡から下る。下りもロープの急坂でした。

下るとまた、なだらかな縦走路になります!

今回のコース内でアップダウンが急だったのは、大野城跡周辺だけでした!

〈12:08〉大野城跡から警戒に進んでいくと424mのピーク。

ブログ主が参考にしているガイドブックでは、ここは”西城跡”と記されていました。

先程の石碑がある大野城跡は”東城跡”なんだそう。

ここには看板や説明板はありませんでした。

西城跡から進路を北に下っていく。鉄塔越しに広がる展望!!

阪和自動車道が見えました!遠くに見える山並みは和泉山脈かな?

鉄塔の下を通過!やらずにはいられない真下からの撮影!

鉄塔の展望ポイントから下ると林道に突き当たりました!

ここから藤白峠までは舗装路となり、山脈の縦走路はここで終わりとなります!

〈12:28〉林道を少し進むと左右から林道が合流する交差点がありました。

ここが曽根田峠となります。

曽根田峠の道標。今回のルート紹介で山脈の南側からのルートを挙げていませんが、藤白山脈に通じるルートは”峠越え”の古道ですので、実はかなり多数のルートがあります。

実際、縦走中には地図に記載のない脇道もたくさん見かけました。

ですが南側は少しアクセス面が不便だったりするので、海南駅がある北側からのルートのほうが計画しやすいと思います。

この曽根田峠からは、「曾根田坂(越え)」という藤白神社に通じるルートがあります。

計画段階ではこちらも候補にしていたのですが、

道路崩落の為、通行困難とのアナウンスがされていました!

ということで藤白峠方面へ迂回します!

藤白峠へ向かうと、途中からミカン畑が広がっていました(*´∀`*)!

熊野古道「紀伊路」は、ミカンの名産地「有田」も通るからお馴染みの風景♪

特に「海南駅→紀伊宮原駅」区間は、ミカン畑ばっかりで、いい香りが漂うコースでした!

藤白峠から南側の”橘本”へ下る道もミカン畑の間を縫うように下る面白い道です♪

林道の分岐。ここはどちらに進んでも藤白峠に向かえます。

ブログ主はなんとなく景色が良さそうな左側の道を選びました!

林道から見渡す長峰山脈!この長峰山脈と今回歩いた藤白山脈が、先ほど登った鏡石山で合流します。

紀伊路で越える”拝ノ峠”も右側の窪みのところです。

紀伊路に挑戦した季節が真夏だったから、この峠を越えるのがとにかくキツかった記憶があります。紀伊路全体でも一番しんどかった。

長峰山脈の稜線上に風力発電の風車がくるくる回っていました!

林道を道なりに進んでいくと藤白峠の集落!ここで紀伊路に合流!

熊野古道の提灯(*´∀`*)!

紀伊路は沿線の民家に熊野古道の提灯を吊るしてくださっているお宅が多くて、挑戦中は本当に励まされました♪

現状、紀伊路は世界遺産に含まれていませんが、個人的には思い出深く、非常に見どころが多かったコースなので、追加登録される日を心から楽しみにしています!!

〈12:46〉ということで藤白山脈を縦走し藤白峠に到着!

藤白峠には地蔵峰寺。境内に藤代塔下王子の石碑があります。

また休憩用の小屋やトイレも整備されています!

藤白坂:藤白峠・御所の芝→藤白神社→海南駅

トイレの脇を進むと、

冷水浦駅への下山ルートがあります。ここを左へ登っていくと、

「御所の芝」の展望台があります!!

展望台には桜の木。

こちらのサクラもちらほら開花が始まっていました!

御所の芝からの展望!!

紀伊国名所図絵に「熊野路第一の美景」と称されるほどの絶景!!

海の先には淡路島もうっすら見渡せました♪

うっすら友ヶ島や地ノ島が見える(゚∀゚)!

和歌浦の片男波海水浴場と章魚頭姿山。

あのあたりはまだ散策したことないから、歩きに行きたい!

追記:章魚頭姿山に登りました!

章魚頭姿山(高津子山)に登山!景勝地『和歌の浦』を巡る絶景コースを散策!
2023年4月上旬、今回は『章魚頭姿山(たこずしやま)』に登ってきました! 『章魚頭姿山』は和歌山県...

マリーナシティ!!

北側には船尾山越しに、名草山が見渡せます。

名草山の麓には、桜の名所「紀三井寺」があります。名草山にもハイキングコースが整備されているから、来週あたり登りに行こうかな♪

今回の山行中にもサクラがちらほら咲いていたし、丁度いい時期かもですね!!

追記:早速『名草山』に登ってきましたー

名草山に登山!桜の名所「紀三井寺」から名草姫ゆかりの山へ登る!
2021年3月下旬、今回は名草山に登ってきました! 名草山は和歌山市南部にそびえる229mの独立峰!...

ゴールの海南駅!!

今回、結構ロングコースだったけど、全体的にスイスイ歩ける緩やかな道だったから、予想よりも体力はまだ余裕がありました。

展望台のテーブルに腰掛け、しばらくのんびりと景色を楽しみながら休憩しました!

〈13:14〉それでは下っていきましょう!下りは「藤白坂」を下って藤白神社へ!

藤白峠の手前の分岐で右側を選んだ場合は、ここに繋がっているはず。それか少し手前のところかな?

「藤白坂」から海南駅までの詳細は、熊野古道「紀伊路」のパート③で紹介しているので、詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

この記事ではハイライトだけ!

藤白坂の象徴!竹やぶと熊野古道の石碑!

〈13:37〉30分足らずで藤白神社に下ってきました!

九十九王子の中でも格式高い”五体王子”の1社「藤代王子」を祀る神社。

神社でありながら熊野三山の本地仏を祀る珍しい神社です。全国200万人の”鈴木さん”発祥の地でもあります!

境内の楠神社。楠の巨木「千年楠」の堂々としたお姿!

千年楠は「子守の宮」として信仰され、この地域では「楠」「熊」「藤」などの名前を授かる子供が多かったそうです!

博物学者「南方熊楠」氏の名前もこの千年楠にちなんでいます。

藤白神社から海南駅へ!

紀伊路を歩いていた時に出会ったニャンコさんと再開(゚∀゚)!!

あのときは道路の真ん中で寝てたね。今日は日当たりがいい駐車場で寝転んでいました。

しかも、2人で!暖かいアスファルトでとろけるニャンコ達。

カメラ目線で迫りくるニャンコ。撫でてくれ!と足元に絡みついてくる(*´ω`*)

しばらく撫でて撫でて撫でて撫で回してやりました!!至福の時間~。

バイバイしても、着いてくるニャンコ達。名残惜しいけどそろそろお暇しましょ。

JRの高架を潜って海南駅へ!

国道370号線の六堂ノ辻交差点付近から藤白山脈を振り返る!

楽しい山旅だったなー(*´ω`*)

〈14:07〉ということで海南駅に到着しました!

コースタイム6時間ちょい!20km弱のロングコースでしたが、天候も良かったので春らしい満足感のあるトレッキングが楽しめました♪

まとめ

ということで今回は藤白山脈の縦走でした!

明け方は肌寒かったですが、日中は気温が20℃ぐらいまで上がるポカポカ陽気で、しかも一日中雲ひとつない快晴だったので、春らしい気持ちの良いトレッキングが楽しめました!

今回のプランだと約20km弱のロングコースとなるので、ある程度体力は必要となりますが、鏡石山への登りも、稜線上の縦走路もアップダウンが少なく、非常に緩やかで予想以上に疲労感は少なく感じました!

コース自体も危険箇所もなく、のんびりと長距離を歩きたい方にはオススメです!

注意点としては、脇道は多いので事前にしっかり道順の確認をしておきましょう!でも、基本的には稜線上の道を外さなければ問題ないコースだと思います!

展望ポイントも多く、古道らしい石垣や城跡もある自然豊かな魅力的なコース!登山としても、古道ファンとしても非常に楽しい1日でした!!

タイトルとURLをコピーしました