熊野古道「紀伊路」|③「藤白坂」海南駅~紀伊宮原駅

登山・トレッキング
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2020年8月下旬、今回は熊野古道「紀伊路」を歩いてきました!

前回のパート2では、”布施屋”から矢田峠、汐見峠と2つの小さな峠を越えて、熊野の入口とされた”海南”まで歩きました!

紀伊路の起点とした山中渓から海南までは市街地を通る場面が多く、紀伊路ではまだまだ前哨戦。今回の海南駅以降から本格的な熊野古道トレッキングの始まりとなります♪

今回の紀伊路トレッキング第3弾は「海南駅~紀伊宮原駅」の区間を歩きました!

この区間は紀伊路最初の難所とも言える「藤白坂」を越えて、”有田みかん”の発祥地「有田市」へ抜ける非常に見どころの多いコースとなります!!

①山中渓駅~布施屋駅はこちら↓

熊野古道「紀伊路」|①山中渓駅~布施屋駅
2020年8月中旬、今回は熊野古道「紀伊路」の山中渓駅~布施屋駅までの区間を歩いてきました! ここ...

前回の記事はこちら↓

熊野古道「紀伊路」|②布施屋駅~海南駅
2020年8月下旬、今回は熊野古道「紀伊路」を歩いてきました! 前回は大阪・和歌山の境である山中渓...

第4弾!紀伊宮原駅~湯浅駅をアップしました↓

熊野古道「紀伊路」|④紀伊宮原駅~湯浅駅+醤油発祥の地を散策
2020年8月下旬、今回は熊野古道「紀伊路」を歩いてきました! 前回のパート3では、海南市・藤白神...

熊野古道紀伊路「藤白坂」とは?

熊野古道「藤白坂」は、紀伊路が雄ノ山峠を越えて「紀州」に入って以降、最初の難所とされる峠越えのコースです!

九十九王子の中でも格式高い”五体王子”の1社である「藤白王子(藤白神社)」から始まり、峠を越えて、みかんの名所「有田市」へと抜けていきます!

生活道路として時代とともに変化してきた紀伊路ですが、藤白坂は往時の姿を色濃く残しており、”熊野古道らしさ”が楽しめる紀伊路の大人気コースです♪

坂の頂上である”御所の芝”からは絶景が広がり、和歌の浦や紀伊水道を眼下に、遠く琵琶湖や四国まで見渡せます!

3回目は海南駅~紀伊宮原まで!

今回は「藤白坂」を含めた”海南駅~紀伊宮原駅”までの区間を歩きました!

前回のゴール地点”海南駅”からスタート!”五体王子”を祀る「藤白神社」へ向かいます。

藤白神社から「藤白坂」を登り、藤白塔下王子・地蔵峰寺のある”藤白峠”を越えます。峠を過ぎると”みかん畑”の中の細い道を一気に下り橘本王子へ。

橘本王子~一壺王子までは集落内のほぼ平坦な道をしばらく進みます。

一壺王子から次第に傾斜が急になり、頑張って登りきれば2つ目の峠”拝ノ峠”に到着!拝ノ峠からの下りもみかん畑が広がる景色の良い下り坂。

麓に降りて、宮原の街を歩いて”有田川”に抜けます。川を渡る「宮原橋」が今回の終点!紀伊路を離れて”紀伊宮原駅”へゴール!

このコースの総距離は14.4km

標準コースタイムは約7時間

今回の区間はそこそこロングコースとなり体力はある程度必要です。

見どころは藤白神社周辺の序盤に集中しているので、熊野古道の名所巡りをされているなら「藤白坂」の往復だけでも非常に楽しめるコースだと思います!

「藤白坂」往復

距離:約8km

コースタイム:約3時間

今回のプラン・山行データ!

起点:海南駅 終点:紀伊宮原駅

  1. 藤白坂:海南駅(6:07)→藤白神社(6:38-7:02)→藤白塔下王子(7:44)
  2. 橘本王子(8:22)→所坂王子(9:01)→一壺王子(9:16)→拝ノ峠(10:03)
  3. 蕪坂塔下王子(10:17-30)→山口王子(10:54)→紀伊宮原駅(11:36)
山行データ

天候:はれ

距離:15.1km

活動時間:5:28

駐車場・アクセス

マイカーの場合は海南駅のコインPを利用

マイカーでのアクセスの場合は、海南駅周辺にコインパーキングが多数あります

特に東出口側に多くのパーキングがあり、利用料金も駅前なのに安めです♪当日利用(~24時まで)で200~300円ほどで利用できます!

海南駅へのアクセス

〈マイカーの場合〉

  • ナビの設定は「海南駅」にセット!
  • 阪和自動車道「海南IC」から約5分
  • 阪和自動車道「海南東IC」から約7分

〈公共交通機関の場合〉

  • JR和歌山駅から:紀勢本線・きのくに線「御坊行き」
  • 運賃240円/約8分

熊野古道「紀伊路」|③海南駅~紀伊宮原駅

藤白坂|海南駅→藤白神社→藤白塔下王子

〈6:07〉それでは海南駅の西出口からスタートします!

今回も熱中症対策で早朝スタート!気温が上がりきる前にゴールすることを目標に行動開始!

まずは紀伊路の合流点へ!前回、古道を離れた”熊野一の鳥居跡”へ向かいます。

駅からの順路はしっかりと道しるべが設置されているので辿っていくだけ!

集落内を進み、

JRの高架を潜る。

ここが紀伊路との合流点です。ここを右折。

熊野一の鳥居跡。ここは広い意味での熊野の聖域の入口とされていた場所です。

鳥居跡から少しのところで、左手に”祓戸王子跡”の道案内があります。コースは右ですが左へ進んで祓戸王子へ!

小道を進んで突き当りに看板があります。祓戸王子の石碑は看板の脇から山道を進んだところにあります。

入口はこんな感じ。

お地蔵さんが並ぶ山道を進む。ここまで2回で歩いてきた紀伊路には、ほとんど地道がなかったから少しの間だけでも山道を歩けて楽しい♪

〈6:28〉数分で祓戸王子跡に到着!

祓戸王子はその名前の通り、汚れを祓い心と体を清める場所でした。参詣者はここで身と心を清めて「藤白神社」へ向かったとされています。

ちなみに熊野本宮大社の入口付近にも「祓殿王子」があります。同じ意味合いで、聖地に入る前の垢離場となっていました。

祓戸王子からは海南駅周辺の市街地が見渡せます♪

今日もいい天気(゚∀゚)!

心と体を清めて藤白神社へ!!道なりにまっすぐ進んでいく。

道の真ん中に猫さん!!少し険しい表情なのにベロが出てる(*´ω`*)

道路のど真ん中に寝転んでました。近づいても逃げる様子もなく、撫でてみるとゴロゴロと喉を鳴らしてくれました♪

首にはカッコいいバンダナ!近所の家の飼い猫さんですね。

〈6:38〉猫さんとお別れして藤白神社に到着!

藤白王子は九十九王子の中でも格式高い”五体王子”の1つ。熊野御幸の歴代上皇たちも宿泊した参詣道途中の要所でした。

時代とともに社を失った王子が多い中で、藤白神社として現存しています。

鳥居横には楠の巨木「千年楠」が堂々とそびえています。こちらの千年楠は博物学者「南方熊楠」の名前の由来となっています。

境内へ入りお詣り!

境内の藤白王子権現本堂は熊野三所権現の本地仏をお祀りしています。神社でありながら、仏像が祀られている非常に珍しい神社です。

熊野三所権現=薬師如来(速玉大社)・阿弥陀如来(本宮大社)・千手観音(那智大社)

また藤白神社は全国の「鈴木姓」発祥の地とされています!!

全国で2番目に多い鈴木さんの発祥地ってすげえ(゚∀゚)!180万人の鈴木さん、ぜひ藤白神社へ!!

ちなみに藤白神社の手前に全国の鈴木氏の総本家とされる「藤白鈴木氏」の屋敷跡があります。実は猫さんに夢中で見逃してたorz

藤白鈴木氏は熊野三党の一族で、藤白神社の歴代”神官”を務められていました!邸内は平安時代の”曲水泉”様式の美しい庭園になっているみたい。

にゃんこトラップの魔力恐るべし…。また他コースを歩いた帰りにでも立ち寄ってみます!

境内の”楠神社”

千年楠は「子守の宮」として広く信仰され、この神様から楠、熊、藤などの名前を授かる子が多いみたいです。

南方熊楠は「楠」と「熊」の両方の文字を授かったんですね~!

楠木の巨木を見上げてみる!熊野古道の歴史を感じますねー。

境内にはテーブルやベンチも設けれています。ここから藤白坂の登りが始まるのでスタート前に休憩・身支度するのにもってこいですね!

まだ早朝で他に人がいなかったので、ブログ主も静かな境内でゆっくり休ませてもらいました。

〈7:02〉では荷物を整理して「藤白坂」へ向かいましょう!

境内の案内に従い藤白神社から出発!

境内を出て阪和道の高架をくぐり、ここを左へ進みます。

この曲がり角に「有間皇子の墓碑」が立っています。

658年、有間皇子(ありまのみこ)は謀反の疑いで捕らえられ、紀温湯(現在の白浜温泉)に行幸中のもとへ護送されました。その帰路に藤白坂で19歳の若さで絞首刑され悲しい最期を迎えました。

護送途中に詠んだ2首の歌が「万葉集」収録されています。うち1首が有間皇子の墓石(右)のとなりにある石碑(左)に刻まれています。

「家あれば 笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る」

まだ19歳だったのに…(´・ω・`)

有間皇子の墓碑から道が登り始めます。

しばらく登ったところで振り返るとこの景色(゚∀゚)!

道の脇には「丁石地蔵」が並んでいます。1丁=約109m間隔で並んでおられます。

藤白坂には全部で17体!藤白峠までは2km弱の道のりです!

ここが藤白坂の登り口!ここから楽しい山登り♪

入口には4丁目のお地蔵さんがおられます。

山道に入る!山中渓駅からここまで短い未舗装路はあったものの、コースとして地道なのは藤白坂がはじめてになります♪

最近、連続で紀伊路を歩いているので山登り気分は久しぶりです(*´ω`*)やっぱり山道は舗装路より膝にやさしい!

短い間隔で並ぶ丁石地蔵。7番目のお地蔵さんは豪華な屋根付きの祠に!

しばらく登って少し平坦な道。

ここからは海が(゚∀゚)♪

しばらく黙々と登って、竹やぶゾーンに突入!

竹やぶの中に”熊野古道”の石碑!

この石碑と竹やぶの写真が藤白坂の象徴!海南駅の構内にある”海南市物産観光センター”の看板もここの写真でした!

レポなんかでも一番多く見かける場面です♪

藤白坂の中間あたりに「筆捨松」の旧跡があります。

平安前期の絵師「巨勢金岡」が熊野詣の途中、ここで熊野権現の化身の童子と絵描き対決をして負けてしまい、松の根元に絵筆を投げ捨てた場所と伝わっています!

巨勢金岡さん大人げない(´・ω・`)

それよりもどういう基準で絵の優劣を決めたんだろう?審判いたの?

この石は”硯石”

「筆捨松」にちなんで紀州徳川家初代藩主”頼宣公”の名により自然の大石を硯の形に彫らせたんだそう。

筆捨松からしばらく急坂が続きます。

16丁!あと1つ♪

最後の急坂!美しい石段の登りです!the熊野古道!!

登り切ると舗装路と合流!登ったところに最後の17体目のお地蔵さんがおられました。

〈7:44〉藤白坂を登りきり、藤白塔下王子のある地蔵峰寺に到着!

地蔵峰寺の境内には藤白塔下王子の祠と休憩所があります。

塔下王子の祠とそのとなりに石碑。

地蔵峰寺のすぐ外にはトイレもあります。

そのトイレの脇道から「御所の芝」へ!

御所の芝からの眺め!熊野詣の上皇たちの仮御所があった跡地の広場です。

ここからの眺めは『紀伊国名所図会』に「熊野路第一の美景」と記されるほどの絶景です♪

真正面に見えるマリーナシティ!!子供の頃、ポルトヨーロッパに連れてってもらったなー。懐かしい(*^^*)

その奥に見えるのは”和歌浦”かな?

この日は少し霞んでいるけど、運が良ければ淡路島から四国まで見渡せるそうです!

北東側、海南市街。

マップを見る限り、左手前が船尾山で、右が城ヶ峰。船尾山の奥が名草山だと思います。このあたりの山はまだ全然把握できてない^^;

さらに遠くにうっっすら紀泉アルプスの稜線が見えます。

城ヶ峰の向こうに見えるのも、布施屋駅近くの城ヶ峯かな?龍門山ではないよね…?

橘本王子→所坂王子→一壺王子→拝ノ峠

〈8:03〉御所の芝で景色を堪能して、行動再開!

藤代峠から降りて、橘本(きつもと)へ向かいましょう!

峠からはくねくねと九十九折に麓まで車道がつながっています。その車道をショートカットするようにコースが続きます。

麓まではみかん畑を抜けて行きます!道標を頼りにここを左へ。

足元に導き石。

え…これが道??みかん畑に落ちてしまいそうなほど細い!

注意しながらゆっくり通過。みかん畑に落ちないようにご注意ください!

……「みかん畑に注意」って今後の人生でもう言う機会なさそう^^;笑

 

どうせだからもう一回!

「みかん畑に注意してください!!!」

かわいいミカン!!

有田みかんの収穫時期は主に10月~なので、その頃にはオレンジに色づくミカン畑を歩けるかもですね!このコースの一番の適期かも!

みかん畑を突っ切って、ここもまっすぐ!

するとミカン畑ごしにこの絶景!!真正面に見える山脈が”長峰山脈”です!長峰山脈はススキの名所として有名な「生石高原(生石ヶ峰)」が主峰です!

写真ではわかりにくいかもですが、山脈の稜線上に風力発電の風車が並んでいます!

「生石高原」は昨年の秋にキャンプと高原内の散策をしてきました♪

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ん~景色は良いけれど、けっこう道が荒れとる…^^;

しかも道が少し細いからなかなか歩き辛い。蜘蛛の巣も多い(´・ω・`)

 

歩いていると道沿いのミカン畑に人影が!!びっくりして小さな悲鳴をあげるブログ主。

よく見ると農家のおじさんでしたε-(´∀`*)ホッ

おばけかと思った。

悲鳴をあげた瞬間を見られてしまい気まずいブログ主。おじさんは苦笑い…orz

おじさん「お兄ちゃん、熊野古道か?この辺、道悪いから気い付けや~」

ブログ主「ありがとうございます!ゆっくり下りま~す!」

気まずい雰囲気を、道の状態を伝えてかき消してくれる、やさしいおじさんだったぜ!

有田みかん、秋に絶対買います!!

荒れた道が落ち着いてくると、麓の集落が見えてきました!みかん畑が長閑ななんて美しい集落なんだろう(゚∀゚)!

山の斜面いっぱいに広がるミカン畑!

そのミカン畑の間を熊野古道が通ります。

藤白峠から30分ほどで麓まで下ってきました!

集落に入って、お地蔵さんが立つこの道を曲る。道案内があります。

〈8:22〉曲がるとすぐに橘本王子がある阿弥陀寺に到着!

境内の橘本王子の石碑!

この王子には古くから”橘”の木が植えられていたそうです。橘(たちばな)はミカン科の木で日本原産の柑橘類。

『日本書紀』によると、垂仁天皇の頃、天皇の命を受けた田道間守が常世の国から非時香菓(=橘)を持ち帰ったという話が残っています。

その持ち帰った橘を植えたのが、この地であったと伝わっています!

有田みかんのご先祖様だ(゚∀゚)!!

橘本王子で少しコースを逸れたので、そのまま少し寄り道して「福勝寺」へ向かいます。橘本王子からは道なりに5分ほど進む。

福勝寺の参道入口には”みかん発祥の地”の石碑が立っていました!

〈8:29〉福勝寺の石段を登る!寄り道だったけど石段が結構キツイ^^;

境内に到着!

福勝寺は高野山真言宗の寺院です。弘法大師さまゆかりのお寺ですね!弘法大師さまが31歳の頃、この福勝寺のある”岩屋山”で修業をされました。

寄り道した理由として、福勝寺境内にある「裏見の滝」が見たかったからでした!

高さ20m、幅30mの滝の奥は洞窟になっていて、弘法大師さまが刻まれた不動明王が祀られています。

でも…、滝に水がないorz

梅雨明けからほぼ晴れ続きなので水量が減っているようです。よく見ると岩肌に水が伝って滴り落ちていました。

普段であれば、しっかりと滝が流れているようです。

”裏見”と名前がついているように、洞窟内より滝を裏側から眺められるそうです!!

ちなみに「裏見の滝」と名付けたのは初代紀州藩主「徳川南龍公(頼宣)」なんだとか!

実はこの時、滝が流れていなかったので、先程の岩壁が「裏見の滝」だとわからずに、そのまま横の道を登っていってしまいました。

急な階段を登っていくと電気柵が張られた畑に出てしまいましたorz

戻って説明板を読んで状況を理解。

寄り道で体力消費しちゃったぜ…。

〈8:47〉福勝寺からコースに復帰!交差点を直進。

その先には加茂川に架かる美しい木橋!

木橋なのに”土橋”…なんで(゚∀゚)?

この橋を渡っところにある道標。

この橋あたりでコースの約半分となります。今回の区間はこのあと拝ノ峠を越えるロングコースとなりますので、分割する場合は「JR加茂郷駅」をゴールにするのもオススメです!

ですがこの橋から加茂郷駅までは約3.7kmあるから結構遠い^^;

橋を渡ると美しい日本家屋。この加茂川周辺は交通の要衝として賑わい、かつては伝馬所や旅籠がたくさん並んでいた地域だったそうです。

〈9:01〉街並みを眺めながら進むと、橘本神社に到着!

橘本神社の境内には所坂王子の石碑があります!

かつてはお社があった所坂王子ですが、明治時代に先程の橘本王子などを合祀して橘本神社となりました。

田道間守を主神に祀る橘本神社はミカンとお菓子の神様!

全国の関連業者の方々から信仰されているようですよ!お菓子の神様って子供にも人気ありそう!

所坂王子から川沿いを進む。次の一壺王子まではほぼ平坦な道が続きます。

途中のたばこ屋さんに自動販売機発見!!

ここ以降、ブログ主が見落としていないなら、拝ノ峠を越えて宮原に下るまでは自動販売機がありません!

拝ノ峠まではキツイ登りとなるので、ここでしっかり飲料を補給しておきましょう!ブログ主もスポーツ飲料を買いました!

小学校の前を通過。拝ノ峠までは基本的にまっすぐ1本道です!

〈9:16〉その先の山路王子神社に到着!「一壺王子」の石碑があります。

このあたりの地域名が「市坪」だから漢字がちょっと違う。

ちなみに一壺王子は「一坪王子」や「沓掛(くつかけ)王子」とも呼ばれます。

山路王子神社の本堂。

境内にある土俵。

山路王子神社は、秋祭りの際に子供の健やかな健康を願って行われる「泣き相撲」で有名な神社です。

赤ちゃんが赤いふんどしを締めて氏子総代に抱かれて相撲をとります。一勝一敗になるように土をつけてもらい健康を祈願する行事です。

一壺王子からは拝ノ峠への長ーい登りが始まります!

峠を越えても基本的に舗装路となるので、ここがコース内で一番きつかったです!

民家の間を登っていく!

沓掛の集落に入ると一旦平坦に。真正面にみえる山の鞍部がたぶん拝ノ峠。あと少し!

見切れて居ますが左のピークが白倉山です。拝ノ峠~蕪坂王子までは白倉山の西側山腹を進みます。

長峰山脈の風車も目線の高さがだんだん近づいてきました!

沓掛集落の道路にタマムシ発見!!きれいやなー(*´ω`*)

でもなんで道路の真ん中に。危ないから草むらに避難させてあげました。

沓掛集落から拝ノ峠へラストスパート!見るからにキツそうな正面の小道を進みます!

この時間帯には気温がかなり上がっていたので、かなりしんどい登りでした!

息を切らしながら登り切る!

このカーブのところが、

〈10:03〉拝ノ峠です!ふぅ~登りきれたーヽ(^o^)丿

蕪坂塔下王子→山口王子→紀伊宮原駅

拝ノ峠から蕪坂塔下王子へ向かいます。白倉山の山腹を巻くように平坦な道が続きます。

気温は上がってきましたが、拝ノ峠付近は木陰が涼しくて快適♪

すぐに右側に”熊野古道”の道標があります。

害獣よけの柵があるので開け閉めして進みますが、柵を固定している針金が外しにくい!結構時間かかっちゃった^^;

ちなみにですが、ここは竹やぶの方へ地道を進む必要はありません!すぐに林道に出て、この道に再度合流します。

わかやま観光情報の「街道マップ」にも”このあたりには右に降りる道がいくつかあるが直進する”と書かれていました。

しかもこの道は結構荒れてる。

すぐに林道に出る。左へ登り、

再度合流!正直、柵の開け閉めの時間の方がロスが大きい!

あの鉄塔をめがけて林道をたどります。

鉄塔付近からは西側の展望が開けて、海が見渡せます♪

運が良ければここから淡路島も見渡せるそうですよ!おそらく麓に広がるのは”下津”の街並みだと思う。

鉄塔を過ぎて、少し下るとトイレのある休憩所。

〈10:17〉この休憩所そばに蕪坂塔下王子の石碑があります!

蕪坂(かぶらざか)って漢字が読めなかったorz

蕪坂王子からは”岩室城址”へのハイキングコースがあるようでした。関連コースとして紀伊路を歩き終えたら登ってみてもいいかも!

蕪坂の休憩所でしばらくのんびり休みました。拝ノ峠への登りしんどかったなー。

〈10:30〉蕪坂塔下王子を出発!あとは宮原まで下るだけ♪

ここから宮原までは急な舗装路の下りとなります!

ですが道標がかなりしっかりと設置されているので道順は非常に明瞭です♪道標に”ミカン”の番号が振られています!

蕪坂から少し下ると道沿いに鳥居が立っています。

この社は「太刀の宮」

不思議な伝承を持つ小社です。”大阪夏の陣”の折、大阪城にいたこの地の領主の息子「宮崎定直」は内乱から城を脱出。

熊野街道を急いで逃げたが、疲れのためこの社で寝入ってしまった。

眠っていると、夢の中で追手に囲まれてしまったが、定直の刀がひとりでに追手を切り倒した。

夢から覚めると、周囲には実際に追手が多数倒れていたそうです。

刀は真っ二つに折れていたが、定直が拾い上げると元通りに繋がりました。定直はこの刀を「折継丸」と名付けて社に奉納し、そこから、この社は「太刀の宮」と呼ばれるようになったそうな。

以来、この「太刀の宮」には無病息災、厄除祈願のために”木刀”を奉納するのが慣わしとなっています!

木刀ではなかったけれど、カラフルなおもちゃ?の刀がいっぱい奉納されていました(゚∀゚)

太刀の宮付近の集落を下っていく。

何度かミカン畑の農道と交差しながら宮原へ!

下りながら見るミカン畑と麓の眺めがとっても爽快!!

真正面に見える山並み(糸我峠)を越えると、醤油の発祥地「湯浅」です!糸我峠を越えるのは次回に計画しているコースです。

今回はその手前の宮原まで、有田川を目指して下っていきます!

道標をたどりながらぐんぐん下っていく。

すると、お堂がありました。

このお堂には「爪書地蔵」が祀られています。大きな自然石に阿弥陀如来と地蔵菩薩が刻まれています。

この爪書地蔵は、弘法大師さまがここを通った際に、村人の無病息災を願って生爪で描いたものと伝わっています。

弘法大師さまって超人エピソード多いですよね!関西で古道や山歩きしていると至るところに弘法大師さまの伝説が残っています。

勾配がやや急な下り坂。舗装路だから足腰にくる~。

でもこの時期は樹林帯の木陰が有り難い!

一気に下って麓に到着!

〈10:54〉下ると山口王子!

山口王子の石碑!

山口王子跡がある山口王子公園。東屋がある広場となっているので休憩適地!

この日はミカン畑の軽トラックがたくさん停まっていて、農家さんたちがおしゃべりしながら休憩しておられてました!

まさに憩いの場!

麓から蕪坂を振り返る!ミカン畑が美しい♪

お!久しぶりの自動販売機!!

ミカン畑に放水されていました!

水浴びしたいー!!どうせすぐ乾くから水かけてー!!

〈11:01〉そのミカン畑のお向かいに、「伏原の墓」があります。

このお墓は熊野参詣の途中に、不幸にも亡くなってしまった人々を弔うために建てられたものです。道中のあちこちに置かれていた墓石をここに集めて供養されています。

昔の旅人は長旅の際に、水杯を交わして家を出て、旅費の他に万が一道中で亡くなったときのための諸費用を着物の襟に縫い込んでいました。

これが旅人のたしなみ、心がけだったそうです!

宮原の街中に降りてきました。

道から花が生えてる(゚∀゚)!!不思議!ユリかな?

道なりにしばらく進んで、小学校付近の交差点を正面に渡る。

見切れていますが、この交差点の写真右には”くまの古道ふれあい広場”という公園があります。もうすぐゴールなので立ち寄りませんでしたが、トイレなども設けられています。

交差点を渡って、その先ですぐに左へ曲がる。ちなみにまっすぐ進むと紀伊宮原駅です。

曲がってすぐにある商店に自動販売機が並んでいました(*´ω`*)チェリオ!!

チェリオの夏は”日本のサイダー”やね♪

サイダーを飲んでいると、商店のご主人さんに「暑いから気ぃつけてなー」とお声かえくださいました(*^^*)

道を渡って道なりに進む。JRの線路を渡ると、

ついに有田川!

〈11:24〉今回の目的地、「宮原橋」に到着です!!

時間的には予想より早く進めて、しかも体力的にもまだ余裕がある。このまま湯浅まで歩くことも考えましたが、この日の天気予報では昼間に気温が38℃まで上がるらしい…。

さすがに熱中症のリスク大なので、今回はここで熊野古道を離れます。

宮原橋の脇には「宮原渡し場」の看板が立っています。紀ノ川もそうですが、昔の熊野詣の旅人は渡し船で川を渡っていました。

宮原橋から蕪坂・拝ノ峠を振り返る!あの峠を越えてきたんですね~。

では駅に向かいましょう!宮原橋から西へ進み、2つ目の側道を下る。

〈11:36〉下ったところで右折すると紀伊宮原駅に到着です!!

なんとか午前中にゴール!!休憩込みで最低でも6時間はかかるコースだと予想していたけれど、5時間30分での到着でした♪

JRきのくに線で南海駅へ戻ります!

海が見える側の座席に座って、海が見えるのを楽しみにしていました。

海が見えた瞬間、カメラを手にしてシャッターを急いで押す!まさかのタイミングで1本の木に邪魔されるorz

海南駅周辺ではマリーナシティ方面の海岸が広がっていました!海が見える電車っていいなー♪

まとめ

ということで今回は熊野古道「紀伊路」の第3弾でした!

今回は「藤白坂」の熊野古道らしい山道を歩けたのでかなり充実感がある旅でした♪藤白坂を含めてコース全体に見どころがとっても多く、魅力いっぱいのコースだと感じました!

藤代峠・拝ノ峠と2つの厳しい難所があるロングコースですが、御所の芝から眺めや有田市のミカン畑の長閑な風景が随所に見られて、時間を忘れて古道歩きに没頭できる「名コース」だと思います!

注意点としては、2つの峠からの下りがやや急だったり、細かったりするので足元注意!それ以外は急登があるものの、全体的によく整備されている印象です。

水分補給をしっかり行い体力温存してゆっくり歩きましょう!またコース内で食料の補給できる場所が少ないので、弁当などは持参して挑戦しましょう!

第4弾!紀伊宮原駅~湯浅駅をアップしました↓

熊野古道「紀伊路」|④紀伊宮原駅~湯浅駅+醤油発祥の地を散策
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