2018年8月下旬に金剛山に登りました!
金剛山は毎日登山で有名な山で、いつもたくさんの登山客でにぎわう、関西でも屈指の人気の山です!
200名山の一つに数えられていて、大阪府と奈良県の県境にそびえる金剛・葛城山脈(ダイヤモンドトレール)の主峰として地元の方々を中心に親しまれています。
大阪府の最高峰(標高1125m)でもあります。特にメインルートの千早本道がある千早赤阪村へは大阪府の市街地からのアクセスがしやすく、ロープウェイもあり、山頂からは大阪平野が一望できるだけあって、登山客だけではなく観光客の方々もたくさん訪れます。
ブログ主も山登りをはじめてから今まで何度も登っている山で、今でも2ヶ月に1回ぐらいのペースで登り続けている、ブログ主にとってのホームマウンテンです(*´∀`)次に登る山やルートが決まらないときはとりあえず金剛山!という感じで何度も登っています。
訪れるときはいつも歩くルートを変えているのですが、とにかく金剛山はルートが豊富なので、毎回違った表情の山登りを楽しむことができる不思議な山です。
今回はその中でも、大阪と奈良どちら側からでも車でのアクセスがしやすく、初心者におすすめの水越峠を起点としたルートを紹介しようと思います!
追記:金剛山のオススメルートをまとめてみました!
登山ルート
水越峠からの代表的なルート
今回はマイカー利用が便利な水越峠から山頂を目指します!水越峠は金剛山と大和葛城山のちょうど間に位置する峠で、どちらの山にも登山しやすく、ルートも豊富なのでたくさんの登山客が利用する登山口です。
水越峠から金剛山に登るルートの中で代表的なものでは、
- ダイヤモンドトレール
- 青崩道
- 太尾道(太尾東尾根ルート、太尾西尾根ルート)
- ガンドガコバルート
などがあります。どのルートも非常によく整備されているルートなので初心者でも安心して歩くことができます。
太尾道は東尾根ルートと西尾根ルートがありますが、太尾の主尾根で合流するので登り口が違うだけの同じルートです。
青崩道とダイヤモンドトレールは以前に記事をアップしているのでよければ目を通していただけるとうれしいです(*^^*)
その他にも谷筋を登るルートなどもたくさんありますが、利用者が少く不明瞭であったり、危険箇所があるので一般向きではありません。
今回のルート・想定タイム
今回は水越峠からのルートの中でも特に初心者でも歩きやすいルートを紹介します!水越峠を起点に、行きは太尾道を東尾根ルートから登り、帰りは太尾塞跡からガンドガコバルートを通ってカヤンボでダイヤモンドトレールと合流し水越峠へ降る、周回するルートを選択しました!
- 太尾東尾根ルート 水越峠→西尾根合流地点→太尾塞跡→六道の辻→大日岳→金剛山山頂
- ガンドガコバルート 山頂→大日岳→六道の辻→太尾塞跡→カヤンボ→水越峠
太尾東尾根は途中に急坂があるルートですが、道はわかりやすく、危険箇所はありません。
ガンドガコバルートはつづら折りに広々とした歩きやすい登山道を降るルートで、おそらく水越峠からのルートの中でも最も難易度の低いルートです。
想定タイムは、
- 太尾東尾根ルート(登り) 2時間~2時間30分
- ガンドガコバルート(降り) 1時間30分~2時間
休憩を含めて4時間~5時間ほどのルートを想定して計画しました!
駐車場・アクセス
駐車場
水越峠には無料で利用できる駐車場や駐車スペースがたくさんあります。太尾東尾根の登り口に一番近い駐車場は水越峠バス停にある駐車場です!
10台ほど駐車できるスペースがあります。ここから登山口には2~3分ほどと近いので、太尾東尾根を登るときはこちらが便利。
このバス停より先は道路が台風の影響で崩落している箇所があるので、現在通行止めです!車止めのゲートがあります。※2018年8月現在
こちらがいっぱいになっている場合は、水越川公共駐車場を利用しましょう!
この駐車場は水越峠にある駐車場の中で一番大きな駐車場です。
太尾東尾根の登山口は上記のバス停と水越川公共駐車場の間にあるので、どちらを利用しても登山口が近く便利です!
アクセス
上記の他にも水越峠には駐車スペースが豊富なので、水越峠にはマイカーで訪れるのが一般的です。※バスでも利用可能ですが便数が少ない
水越峠は金剛山と大和葛城山の間を走る国道309号線の途中にある県境の峠で、駐車場へは水越トンネル手前のこちらの脇道を進むとあります。
登山客の車がたくさん路駐されているのでわかりやすい!笑
トイレもあるので山登りの前に利用できて便利です。
それでは今回の山登りの様子をご紹介していこうと思います!
金剛山登山
太尾東尾根ルート
駐車場で準備をして登山スタートです!太尾東尾根の登山口は水越峠バス停の駐車場から少し降ったところにあります。
道路の脇に登山口があります。見落としやすいので注意!
ここから金剛山山頂までは約2時間の道のり。
登山口からはしばらく階段の登りです。
朝の早い時間帯から日が差し込む。今日は天気が良さそうだ(*´∀`)
8月も終わりの時期ですが、まだまだ気温が高く、登山道は蒸し蒸しとしたサウナ状態…。登り始めから汗が吹き出します(´・ω・`)
しばらく登ると、
太尾尾根の東の支尾根の登山道になります。
ちょっとしたベンチがあるので少し休憩!ここから太尾の主尾根に登って西側の尾根と合流します。
東尾根まで登ると道はなだらかに。
いい天気ですがとにかく暑い^^;
太尾尾根付近の山腹。以前はこのあたりが崩れていて歩くときに注意が必要でしたが、現在は修復されていてとても歩きやすくなっていました!
山腹から尾根に登ると、
太尾尾根の主尾根に合流。
この地点は同じく水越峠に登山口がある、西尾根との合流地点です。写真の左側が西尾根。ブログ主は右側から登ってきました。
登山口からは30分ほどで到着。西尾根と東尾根はどちらもあまり距離はさほど変わりませんが、登山口の標高が少しだけ低い分、西尾根のほうが若干距離が長め。
ここからは太尾尾根の主尾根を太尾塞跡まで登ります。
少しだけ急な登りが増えてくるので、ゆっくり進みましょう。
最初の急坂を登り切ると、周囲がスギの植林に囲まれた樹林帯になります。積まれている石はケルン?それとも山仕事の方々が積んでいる石でしょうか?
しばらくは尾根道らしい歩きやすい登山道。
なだらかな中をしばらく進むと、
このあたりから太尾塞跡まで登りが連続します。
自然林とスギの植林の境界を進む。
こっからかなりの急坂。ロープが張られている木の根っこが露出した踏み跡をたどります。
このルートで一番キツい登り。急な登りと気温の高さにひーひー言いながら登りました。けっこうしんどい登りでした(´・ω・`)
登り切ると一気になだらかになって、
太尾塞跡に到着です!登山口からここまでは1時間ほどで到着しました!
道案内の看板。ここで標高が961mなので山頂まではここからあまり高低差はないみたいですね♪降りはここからガンドガコバルートでダイヤモンドトレールとの合流地点であるカヤンボに降ります。
太尾塞跡にはベンチがあるので休憩にちょうどいい場所になっています。左側のルートが太尾尾根ルート、帰りは右側ガンドガコバルートに進みます。
5分ほど休憩したあと、山頂に向けて進みます。
ここから山頂までは歩きやすいなだらかなルート。休憩したのもあって足取りが軽やかに♪
途中で大阪側の景色がきれいに見えます。
少し広々とした場所がありました!
ここは六道の辻という場所で、水越峠からの石ブテ尾根ルートや中尾ノ背ルートとの合流地点です。石ブテ尾根ルートや中尾ノ背ルートは不明瞭で荒れた箇所や危険箇所もあるので一般には不向きなルートです。迷い込まないように注意!
六道の辻から金剛山山頂手前のピーク、大日岳へ向かいます。きれいに立ち並んだスギの並木を眺めながら広々とした登山道を歩きます。このあたりは真冬に真っ白な杉並木がきれいなのでブログ主のお気に入りスポットです(*´ω`*)
途中に分岐が現れます。大日岳は左側の登りルート。右に歩きやすそうな道が続いていますが、おそらく林業作業用のルートなので分岐を見落とさないように注意しましょう!
入り口にテープと道標があります。大日岳の文字が消えかかっているので見落としがち。
それでは大日岳へ登っていきましょう。
すこし登りが続きますが、分岐から大日岳はすぐですよ~(*^^*)
登ると景観もガラッとかわり、自然林の広がる登山道です。
背の高い草の間の道を進みます。ススキでしょうか?
草の隙間にベンチが見えます。
ここが大日岳の山頂!高い草に阻まれているので見落としそうですね。
標高は1094mです。
大日岳から金剛山山頂へ。
この分岐は真っすぐ進みます。左側に進んでも行き着く先は同じです。右側に進むと青崩道です。青崩道からは山頂広場に直接向かうことができるのですが、2017年の台風の影響で山頂すぐ下の登山道が崩落してしまったので現在は通行止。
真っ直ぐ進むとまた分岐。山頂広場へはここは右に進みます。真っ直ぐ進むと転法輪寺の境内に抜けることができます。
金剛山の山頂付近には立派なスギの大木がたくさんあります。
山頂広場の少し上の展望スポット。
ここからは大阪平野が一望できます!この日は天気が良くてけっこう景色が綺麗でした!
山頂広場に到着!空がとっても青々としていて、夏の終わりを感じるいいお天気♪
山頂到着!登山口からは1時間30分ほどで到着しました(*´ω`*)
山頂からの景色。
PLの塔もきれいに見えました♪ダイトレをよく歩いている方からすればお馴染みの景色ですよね(*´∀`)
うっすら見える大きな建物がたぶん「あべのハルカス」ですね。奈良県側は山頂から見ることができないのですが大阪はやっぱり大きなビルが多いですね。
山頂広場すこし下にある休憩ポイント。ブログ主は金剛山に登ったときはだいたいここで休憩しています。ベンチが多くて過ごしやすい♪
木陰で休憩しながらおにぎりを食べました(*´ω`*)時間帯はまだ9時30分ぐらいなので朝食ですね。
登ってきた太尾道、太尾東尾根は急な登りもありますが、登山者も多くしっかりと整備されている登りやすい登山道でした!道迷いの心配もなさそうだったので安全に登山できそうですね。
しいて言うなら、大日岳への分岐を見落とさないように注意が必要なのと、山頂付近に分岐が多いというとこだけですかね。山頂付近に分岐が多いのは金剛山への登山ルートが多いからでしょうね。その他にも山仕事用の道もたくさんあるので迷い込まないように注意しましょう!
ガンドガコバルート
休憩ものんびり過ごせたので、ここからはガンドガコバルートで下山します。ガンドガコバルートは登りに通った太尾塞跡にルートの入口があるので、そこまでは登りのルートと同じ道を戻ります。その前に転法輪寺にお立ち寄り。
山頂には綺麗なトイレもありますよ。
やっぱり金剛山は登山客が多いですね。この日もたくさんの方が登られていました!
転法輪寺の境内。しっかり安全祈願してきましたー(*´∀`)
左の建物は転法輪寺の宗務所。登山バッチや御朱印はこちらでお求めできます。
宗務所の脇にある小道から大日岳、太尾塞跡方面へ抜けることができます。
大日岳、六道の辻を通って、
太尾塞跡に戻ってきました!
ガンドガコバルートはここを右に進みます。左は登りで通った太尾道です。
ガンドガコバルートの降り始めはスギの林の間を縫うように降りますが、すぐに、
広い登山道になります。
とっても広々とした登山道で、なだらかな下り坂をつづら折りに降っていきます。登山道というより林道に近いかもです。
途中崩れかけている箇所がありますが、難なく進めます。水が流れやすい場所なのかな?少し路面も湿っていました。
ほんとうに歩きやすい登山道です。ずーっとなだらかな下り道。
膝に負担がかからないので下山路にもってこいですね。
道中、大和葛城山がきれいに見える場所がありました!
大和葛城山の山頂付近は開けているので、わかりやすいです。こちら側の斜面がツツジの季節には真っ赤に染まります。
一旦、道が舗装路になります。
そこからしばらく進むと、沢の突き当りが三叉路になっていました。
三叉路の右側はもみじ谷ルートの入口。
もみじ谷ルートは沢沿いのルート。渡った先に登山道が続いていました。ブログ主はまだ登ったことがないルートなのですが、少し危険箇所もあるようですね。事故の話も聞いたことがあります。でも美しい自然が感じられるルートのようなので、登ってみたいな~。
もみじ谷の入り口をあとに進むと、すぐにダイヤモンドトレールとの合流地点カヤンボに到着しました!何か工事をされている様子でした。
太尾塞跡からは30分ほど、山頂からは50分ほどでした。
水越峠まではガンドガコバ林道を通って戻ります。
林道の途中にテーブル付きの休憩ベンチがあります。
ここには金剛の水が流れているので休憩にいいですね。
金剛の水。いつも一口頂いてから帰っています。おいしい(*´ω`*)
水越峠まではあと1.5km。
今日は本当にいいお天気でした。8月ももう終わり。残暑はまだまだ続くと思いますが、今年の夏もそろそろ終わりですね…(´・ω・`)
山頂方面も空がたかい!
林道終盤に少し展望のいい場所があります。
ここからもPLの塔が確認できました(*´∀`)
水越峠に到着!ゲートがある林道の入り口。山仕事の車以外は入れないようになっています。
この道を通って駐車場へ。
しばらく歩くと駐車場が見えてきました!
ここは水越峠の旧道です。台風の影響で道路の一部が崩落してしまったようなので、復旧まで車両は通行止めになっています。
そして無事下山。水越峠のバス停に戻ってきました!駐車場にも車が増えていましたね。
金剛山山頂からここまではおよそ1時間20分ほどで下山することができました!
まとめ
ルート全体では休憩込みで3時間30分ほどで周回することができました!想定していたよりも時間がかからず、かなりスムーズに歩くことができてよかったです!
夏も終わりの時期ですがこの日はかなり蒸し暑く、特に登りでは汗がだらだらと流れる中を登りましたが、山頂ではいいお天気で展望も楽しむことができて、金剛山の魅力を楽しむことができた山旅でした!
太尾道(太尾東尾根ルート)は全体的によく整備されているルートといった印象で、分岐にはしっかりとわかりやすい道標が設置されているので、道迷いの心配もなさそうです。
太尾塞跡の手前には少し辛い急坂がありますが、勾配の急な箇所はあまり距離が長くないので、登り切るのにさほど時間はかかりませんでした!
ガンドガコバルートは歩いてみた感じでは、おそらく水越峠を起点としたルートの中ではもっとも歩きやすいルートなんじゃないかな~という印象です。
途中に迷ってしまうような分岐もなかったですし、急坂もなく、一貫してなだらかな下り坂が続いていくので初心者の方でも安心して歩くことができるルートだと思います!特に下山ルートにオススメ!
今回の周回ルートは非常に歩きやすいルートで初心者の方に特にオススメできるルートでした!
金剛山にはまだまだたくさんのルートがあるので、これからもルートを変えて登っていきたいと思います(*´ω`*)!
ではまた~(^_^)/~