珍布峠ウォーキングコース|和歌山街道『国分伝説』の史跡を巡る!

お出かけ・観光
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2021年3月下旬、今回は和歌山街道『珍布峠ウォーキングコース』を歩いてきました!

この日は、三重県松阪市飯高町の「つつじの里 荒滝」でキャンプをするために訪れました。

櫛田川沿いの”香肌峡”は、3月下旬頃からちょうどサクラが見頃になる時期!キャンプ場のチェックインの時間はお昼過ぎだったのですが、朝から晴れマークの良いお天気だったので少し早めに自宅を出発!

キャンプ前のお立ち寄りとして、『国分け伝説』の史跡を巡る「珍布峠ウォーキングコース」をサクラを眺めながらのんびり散策しました!

珍布峠ウォーキングコースとは?

「和歌山街道」はその名前の通り、三重県松阪と和歌山を結ぶ街道です!主に三重県側のルートを指します。

この街道は江戸時代は紀州藩主の参勤交代の道として、また伊勢神宮への参詣道として多くの人々が行き交った歴史ある街道となります。

その和歌山街道の中程、三重県飯高町に位置するのが『珍布峠(めずらしとうげ)』

珍布峠は、天照大神と天児屋根命が出会ったとされる場所で、ここで伊勢と大和の国境を決めたとされる『国分け伝説』が伝えられています!

峠は大岩をくり抜いた”切り通し”となっており迫力満点!素掘りの大岩の間を抜けていきます!

櫛田川沿いの道の駅「飯高駅」から1~2時間ほどで散策できるウォーキングコースが整備されており、自然豊かな風景や史跡巡りを楽しめます!

この『珍布峠ウォーキングコース』は平成27年に、「新日本歩く道紀行100選 歴史の道」に認定されました!

珍布峠ウォーキングコース

起点・終点:道の駅「飯高駅」

距離・所要時間

  • ショートコース:4.5km/1時間30分
  • ロングコース:7.5km/約2時間30分

その他:新日本歩く道紀行100選 歴史の道

~国分け伝説~

神代の昔、伊勢の神様である”天照大神”が白馬に乗って旅をなされました。

現在の飯高町宮前と赤桶の境にある峠(珍布峠)に差し掛かられた大神は、「伊勢と大和の国境がどこにあるか知る者はいないか」とお尋ねになられた。すると水屋の森から白髪の翁が大神の前に現れた。

「おや、珍しい。天児屋根命ではないか」

春日の神である天児屋根命は峠の下を指して、「この下の境ヶ淵が伊勢と大和の国境でございます」と申し上げた。

この国境に疑問を持たれた大神は、石を川に投げ入れて波のとどまったところを国境にしようと、天児屋根命に持ちかけられた。

大神は傍にあった大石(礎石)を軽々と持ち上げて、眼下の櫛田川に投げ入れられたところ、大量の飛沫が上がり滝のように落下した。

その様から、この辺り一帯を「滝野」と名付けられ、波が打ち寄せた場所を「加波」「波瀬」「舟戸」などと呼ぶようになった。

さらに激しい勢いで逆流していった波は高見山まで達しました。

大神は「今日のこの日より高見山を国境にしよう」とおっしゃり、伊勢と大和は高見山を境に分けられるようになったという。

出典:歴史街道「珍布峠ウォーキングガイド」より抜粋

ウォーキングコースMAP

こちらが「珍布峠ウォーキングコース」のマップです!コースは「ショートコース」「ロングコース」の二種類あります。

どちらも道の駅「飯高駅」が発着の散策コースとなります!道の駅の駐車場利用OK!

全体を通して急なアップダウンがなく、誰もがお手軽なウォーキングが楽しめるコース!

櫛田川の自然豊かな景観、迫力のある切り通しの峠、国分伝説の史跡を巡る魅力的なコースとなります!!

今回ブログ主は”水屋神社”や”姿見の池”にも立ち寄りたかったので、ロングコースを選択しました!

道の駅『飯高駅』でパンフレット配布!HPからもダウンロードできる!

コースの発着は道の駅「飯高駅」から!

飯高駅は「道の駅構想のもととなった駅」とも言われている、大人気の道の駅です!!

構内には地元の新鮮な食材やお土産がずらっとならぶ”直売所”の他、レストランや芝生の公園、さらに香肌峡温泉「いいたかの湯」と温泉まである、規模の大きな道の駅です!

バイカーさんや週末のドライブにも人気の道の駅ですね!

ウォーキングの後は、温泉にゆったり浸かって、疲れを癒やしましょう!

道の駅「飯高駅」

場所:三重県松阪市飯高町宮前177

TEL:0598-46-1111(案内所)

香肌峡温泉「いいたかの湯」

定休日:毎週水曜日、12/31-1/1

営業時間:10:00-20:00※20:45閉館

入浴料:大人660円/65歳以上440円/小人330円

駅構内にある”案内事務所”で分かりやすいコースマップ配布されています!

史跡の説明や見どころ、お土産情報まで解説されているので、ぜひ参考にしましょう!

また道の駅『飯高駅』の公式サイトでも、パンフレットが配布されています!ダウンロードはHPの「珍布峠ウォーキングコース」のページから↓

アクセス

〈マイカーの場合〉

  • 名古屋方面:伊勢自動車道「松坂IC」より約40分
  • 和歌山方面:紀勢自動車道「勢和多気IC」より約30分
  • 大阪・奈良方面:名阪国道「針IC」から約90分

〈公共交通機関の場合〉

  • JR・近鉄「松坂駅」から三重交通バス
  • 「道の駅 飯高駅」または「ホテルスメール」行き
  • 「道の駅 飯高駅」下車すぐ:松坂駅から約1時間

珍布峠ウォーキングコース|国分け伝説の史跡を巡る!

道の駅『飯高駅』→珍布峠・礫石

それでは道の駅『飯高駅』から珍布峠ウォーキングコースを散策しましょう!

郵便局がある交差点を横断!

飯高駅から珍布峠までは約1.5km!だいたい30分ぐらいです。

横断歩道を渡って突き当りまで進んで右折。

しばらく道なりに進んで二股に分かれる道路を左へ進みます。

ちなみにここを右へ入ると、和歌山街道の宿場町「宮前宿」の跡地があります。現在は空き家や更地が多いようですが昭和頃までは旅館や商店が立ち並ぶこの地域のメインストリートでした!

そのすぐ先には日本映画界の巨匠”小津安二郎”さんの資料館があるので寄り道もおすすめです!

お!サクラだー(゚∀゚)!!

今回、お花見キャンプのため飯高町を訪れたので見頃の時期に来られてラッキー♪

今年は春の訪れが早かったように感じるので、桜の開花も例年より早かったのかな?

この交差点で左へ入ります!

ウォーキングコース上は、各所にしっかりと道標が設置されているので、マップがなくてもいいぐらい道順はわかりやすかったです♪

交差点を曲がるとすぐのところの民家の軒先に石の道標があります!

この道標は「霊符山の道標」。

「左くりたに是より れいふみち 八十丁紀州ミちより乃かうやならはせ」との文字が刻まれています。

『左』という字の大きさ、力強さから、霊符山太陽寺への信仰の篤い方が、道案内として建てたものと考えられています。

霊符山太陽寺は大台町にあるお寺ですね。

家並みが続く道を峠へ向かって進んでいく!軒先に色とりどりの家庭菜園。春やな~。

集落の奥へと進むと、民家がなくなり林道へと入ります。

この集落の端、西の出入り口あたりに”木戸の一軒家”の看板があります。

かつてはここに一軒の茶屋があり、草鞋や駄菓子などを売っていたそうな。

鬱蒼としたスギ林の中を歩く!木漏れ日が気持ちいい♪

この日はかなり気温が高い日でしたが、スギ林の中は少し空気がひんやりとしていて、涼しかったです!

道に沿って流れる沢。この透明度(゚∀゚)!

このあたりはホタルの鑑賞地でもあるようです!こんなに水がきれいだもんなー。

馬の水飲み場。

死人谷。ぶっそうな名前のまま、この谷の少し上で行き倒れがあったが、人通りが少なく長い間気づかれなかったようです((((;゚Д゚))))

沢にかかる橋。この道に沿って流れる櫛田川の支流は”道行谷”と呼ばれている。ちなみに土橋は道行橋。

芳野を逃れた「源義経と静御前が通った」という言い伝えがあるロマンチックな名前なんだそう。

道行橋から緩やか~に林道を登っていくと、

大迫力の切り通しが見えてきました(゚∀゚)!!

ここが珍布峠となります!

切り通しの岩壁!

天照大神と天児屋根命が出会ったと言われる大岩です。

古くはこの大岩の上を越えて古道が通じていたと考えられています!

珍布峠の説明板とお地蔵さん。

素掘りの切り通しってすごいですね!

ブログ主も熊野古道や高野山関連の”古道ファン”なので、こういった切り通しの峠には何度か目にしていますが、珍布峠の切り通しは一際迫力を感じます!

峠から礫石を見に行きましょう!

礫石へは峠すぐの林道脇から小道を下っていきます!

本来は礫石からそのまま川沿いを進んで右手の林道に合流できるのですが、少し工事をしているみたいでした。

なので今回は、礫石を見てからここへ戻ってくることにしました。

礫石への下り道。緩やかか地道の下り坂です。

お!櫛田川(゚∀゚)!エメラルドグリーンの川の色がまさに清流!!

ゆったりと下っていくと川沿いの道に合流。正面へ進めばさっきの林道と合流できますが工事中。

礫石の石碑!

この石碑の前でロングコースとショートコースが分岐します!

ショートコースは川沿いの手すりに沿って進んで”常夜灯”を経て、赤池の集落方面へ戻ります。

手すりから見下ろして川の中程にある巨岩が”礫石”です!

天照大神が投げ入れた石!実はこの時、櫛田川の景色に見とれていて礫石の写真を取り忘れていましたorz

上記の写真は、峠の林道からズームで撮影したものになります。

礫石に向かって投げた小石が当たれば男子、外れると女子が授かるとの言い伝えがある。

赤桶バス停→水屋神社→姿見の池

礫石から一旦戻って、珍布峠から赤桶方面へ林道を進んでいきます!

ここからは緩やかーな下り道。といっても珍布峠までもほとんど登っている感覚がないぐらいだったので、ほぼほぼ平坦な道です。

林道から礫石を見下ろすポイントがありました!さっきの礫石はこの写真をズームしたもの。

礫石を眺めているとマウンテンバイクでサイクリングされているグループの方々とすれ違いました。

このコースは一部を除いて、ほぼ全体が舗装路となるのでサイクリングにもしやすいコースだと思います♪

林道から見渡す景色!山と青空!!

この日は天気は晴れでしたが、黄砂が飛んできていたので若干かすみ気味でした。

林道をのんびり進んでいく!途中に小さな橋が何箇所かありました。1つ1つに名前が付いているんだね。

暫く進むと、礫石側からの道が合流。ここが現在工事中の箇所。本来は礫石に立ち寄ってここで林道に出合うのが順路だと思います。

合流してすぐ先に簡易トイレ。

ゆったり下って櫛田川を眺めながら川沿いを進んでいきます。

赤桶橋が見えてきました!

この赤桶橋を潜ったところで右へ。

国道422号線に出合います。

この合流ポイントが赤桶バス停。

バス停から赤桶橋を渡ります。

赤桶橋から眺める櫛田川。桜もきれい♪

ちなみに川沿い左の山裾にある道が歩いてきたコースです。

橋を渡ると国道166号線に突き当たります。ここで左へ曲がると、

水屋神社があります!

国分伝説で天照大神が、「国境はどこだー」と呼びかけたときに天児屋根命が現れたのが”水屋の森”。

春日の神である天児屋根命が現れたということから、春日大社と深いつながりがある神社となります!

水屋神社の境内!

大きな2本の夫婦杉と椋(ムク)の木が本殿の両脇に立っていました!

御神体である”水屋の大楠”は本殿の裏手にあります!

樹齢1000年を越え、樹高35m、根回り29m、樹幹12mという県内有数の大木となります!県の天然記念物に指定。

近年は珍布峠とともにパワースポットとしても注目を集めているそうですよ!

前衛芸術作品のような切り株?

”水屋の森”って名前にピッタリな、立派な木々に囲まれている水屋神社の境内でした!

水屋神社の前、国道向かい側には”水廼舎文庫”という私設の歴史資料館があります。お立ち寄りに!入場無料。

神社境内前の”結び桜”も見頃を迎えていました!

香肌峡エリアは、紅葉の名所として知られていますが、お花見スポットもすごく多かったです!

四季折々の自然を楽しめるスポットだと思います!!

北畠具教の首塚→道の駅『飯高駅』

では水屋神社から飯高駅へ向かいましょう!

国道166号沿いを暫く進むと、ガソリンスタンドがあります。

その手前のT字路で左折すると飯高駅方面ですが、少し寄り道。ガソリンスタンドの前をそのまま通過して、

少し先にある道案内を頼りにジグザグに進むと、

櫛田川の川べりへ抜けるポイントがあります。

この川べりの岩場にある池が”姿見の池”!

倭姫命(記紀等に伝わる古代日本の皇族)が伊勢巡幸の際、姿を映し化粧をしたと言われる池です!

巨岩上にぽっかり空いた穴に溜まった池!

この巨岩から眺める川の美しさが素晴らしい!

ほんと自然豊かな地域ですね~。しばらく岩の上で休憩!

再びガソリンスタンドへ戻り、T字路を曲がって橋を渡ります。

橋の上からの景色!正面奥に見える三角錐のとんがったピークが”局ヶ岳”だと思います!

香肌峡・櫛田川沿いに広がる飯高町は三峰山や高見山でよく知られる”高見山地”の南麓にある地域となります。

今回はウォーキングコースでしたが、登山やハイキングスポットも豊富!

道の駅も国道沿いに多くあり、サイクリングやキャンプ場など様々なアウトドアレジャーが楽しめるエリアでもあります♪

橋を渡ると集落。カーブミラーを目印にここを右へ進みます。

ちなみに左正面の道が、礫石からのショートコース。ここでロングコースと合流です!

お茶畑と周辺の山々!のどかないい景色です!

飯高町周辺はお茶の産地としても有名で、道の駅にもたくさん販売されていました!お土産にいいかも!

正面に見える山はたぶん三峰山じゃないかな?

集落を抜けて道なりに進むとスギ林の林道。

しばらく林道を進めばT字路に突き当たります!

ここで左へ進めば飯高駅。ショートコースはここを左折。

今回はあと1ヶ所「北畠具教の首塚」に寄り道するのでここを右へ進みます。

橋を渡たる。

すぐ隣の橋が国道166号線。

その国道へ進み、横断して正面へ。

すると北畠具教の首塚への入口があります!ここから5分ほど山道を登っていきます!

登りきれば”北畠具教の首塚”に到着!

北畠具教は戦国時代の武将。

織田信長に暗殺された北畠具教の首を、信長方にとられまいと家来が運び、ここに埋葬したと伝わっています。

首塚から戻って国道を700mほど進めば、

ゴールの飯高駅に到着!約2時間ほどの、のんびりしたウォーキングコースでした!

ゴールした後は道の駅構内の香肌峡温泉「いいたかの湯」へ!

いいたかの湯は浴場から櫛田川を眺める景色のいい温泉!登山の帰りにもよく立ち寄るお気に入りの温泉です♪

のんびりと湯船に使ってウォーキングの疲れを癒やしましたー!

温泉の後は、たいやき屋さんでオヤツ!「伊勢茶餡」の薄皮たいやきです♪

お茶の香りが抜けてすっごく美味しい!定番のつぶあんはもちろんだけど、プリン餡とか珍しいのもありました!

その後、ちょうどチェックインの時間になったので、道の駅から10分ほどの「つつじの里 荒滝」へ向かいました!念願のお花見キャンプ!!

まとめ

ということで今回は和歌山街道「珍布峠ウォーキングコース」でした!

珍布峠の切り通しや礫石など見どころがたくさんあって、それでいてほとんどアップダウンのない緩やかなコースだったので、のんびりと楽しく歩くことができました!

観光ついでの立ち寄りや道の駅での食事・温泉が目的でも、短い時間で誰でも自然や史跡めぐりが楽しめるウォーキングコースでした!

『国分け伝説』の史跡を櫛田川や周辺の山々の景色を眺めながら散策しましょう!

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