2020年1月中旬、今回は金剛山に登ってきました!
去年の冬は暖冬でしたが、今年はそれを上回るぐらい暖かい関西地方。まだ平地では降雪が一度も見られないほどで、麓から眺めても雪化粧の山は全くありません…。大峰・台高ぐらい?
金剛山は今まで何度も登っていますが、今年の雪はどうかな?樹氷はあるのか?と雪の状態を確認がてら登ってきました!
いつも駐車料金をケチるために水越峠や奈良県側から登ることが多いのですが、今回は久しぶりに大阪側から周回してきました!
標高:1125m
山域:金剛山地(大阪府・奈良県の境)
2万5000分の1図:御所・五条
その他:200名山・関西百名山
金剛山の登山ルート
大阪側からの代表的なルート
登山ルートが非常に多いことでも有名な金剛山!
大阪側のメインの登山口である”千早赤阪村”からの代表的なルートは、
- 千早本道
- 文珠尾根
- 細尾谷・尾根
- 念仏坂
- 黒栂谷
などなど。この他にも多くのルートが枝分かれしています!
台風の影響で荒れているルート(タカハタ道やカトラ谷など)や沢登りの妙見谷ルートなども含めて、非常にバリエーションが豊富です!
その他の登山口のルートも別記事にてまとめてご紹介しているので、よろしければ目を通してください!
今回のプラン!

今回は金剛山ロープウェイ手前の”百ヶ辻”を起点に周回するルートを選択しました!
百ヶ辻から山へ入り沢沿いの林道を進みます。林道沿いの各ルートへの登山口を見送り、入口の滝を目印に「細尾谷ルート」を登ります。
一ノ鳥居からダイトレを南にたどり伏見峠へ。下山は「念仏坂ルート」を下って百ヶ辻へ戻ります。
このプランでの標準コースタイムは3時間10分!
休憩込みで4時間ほどで計画しました!
今回のプラン!
- 細尾谷:百ヶ辻(8:13)→入口(8:26)→遊歩道合流(9:06)→山頂(9:18-45)
- ダイトレ:一ノ鳥居(9:55)→伏見峠(10:16)
- 念仏坂:伏見峠→百ヶ辻(10:47)
天候:晴れ
距離:6.9km
活動時間:2時間34分
登山口の駐車場とアクセス
「百ヶ辻」前の駐車場を利用

様々なルートの登山口である「百ヶ辻」付近は駐車場がとっても豊富!
ロープウェイ※の乗り場もすぐ近くなので、府営駐車場も含めて有料駐車場がたくさんあります。
※金剛山ロープウェイは、耐震性などの問題により一時的に運転を休止されています。2020年1月現在

こちらが料金表です!平日は少しお得!
アクセス
マイカーの場合
- ナビの設定は「金剛山ロープウェイ」でOK!
- 富田林駅からR309→R705経由
- 河内長野駅からR310→R705経由
公共交通機関の場合
- 南海高野線「河内長野」駅→南海バス「金剛山ロープウェイ」行き
- 近鉄長野線「富田林」→金剛バス「千早ロープウェイ前」行き
- どちらも終点下車
Google Mapコード:34.405859, 135.662871
住所:〒585-0051大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早9
金剛山に登山!
細尾谷ルートで山頂へ!

〈8:13〉それでは駐車場前の”百ヶ辻”から登山スタート!
細尾谷の登山口は百ヶ辻からの沢沿いの林道の途中にあります。

車止めのゲートの脇から林道を進みます。
この林道はダイトレの稜線上にある”伏見峠”まで繋がっていて、百ヶ辻~伏見峠までの区間が下山ルートの”念仏坂”となります。
帰りはこの舗装された林道をまっすぐそのまま下ってくる計画になります!

林道を進むとまずは文珠尾根(中尾根)の登山口。ここはスルーしてそのまま進みます。

林道沿いにある”千早のトキノキ”。樹齢がおよそ300年にもなる立派な巨樹。古くから登山者、山仕事される人々の待ち合わせ場所・目印だったそうです♪
”トキノキの下で待ち合わせ”…。なんか小説とか物語のタイトルになりそう!笑

こちらの登山口も文珠尾根の登山口の一つです!東尾根の入口、たしかハードルート?とか名前が付いていた気がする。大阪側はあまり登ってないから詳しくはわかりません。
文珠尾根は以前登っていますが、そのときは百ヶ辻より少し西側から山に入りました。文珠尾根ルートって一口に言っても、登り口がいっぱいあって初めて登る方は混乱するかも。
他の登山ルートも無数に枝分かれしているのが金剛山登山道の特徴でもあります。

別ルートの登山口を何度か見送りながら15分ほど進むと、立入禁止の看板(登山道以外)の手前の、

〈8:26〉ここが細尾谷ルートの登山口になります。

登山口には小さな滝があるので、目印になってわかりやすいと思います♪

その滝の脇を登っていきます。登り始めはロープが設置された少しゴツゴツとした登山道。ですが、このルートは最初だけこういった箇所があるだけで、それ以降は傾斜の緩やかなコースになります。

滝の横を通過するとすぐに緩やかな道になります。細尾谷の沢に沿って進みます。

登山口から少し登った所で道が分岐します。左は尾根コースです。
細尾谷ルートはそのまま右側へ沢沿いを進みます。

少し荒れ気味の谷ルートですが水量の少ない沢なので難なく渡渉できます。無くても全然OKだけど、このルートを歩く際はゲイターを準備したほうがいいかも。

滝の脇を通過する箇所ではちょっとしたロープ場。ロープを使わなくても問題ないぐらい。
この細尾谷ルートは通称”シルバーコース”とも呼ばれるルートなので、沢沿いは多少ゴツゴツしていますが、山頂手前で遊歩道に合流する箇所以外は急登はほとんどありません♪

途中の水場。一口いただいてほっと一息。

沢沿いというより、沢の中を真っすぐ進んでいきます。
沢の登山道なのでトレースを少し見失いがちですが、この谷に沿って進んでいけば間違いないルートなので道迷いは心配なさそうですね♪

倒木がベンチになってる(゚∀゚)!人工物を見つけると安心♪

お!雪だー!山脈の西側にある谷ルートだから、少しの雪でも溶けにくいのかな?

谷を登りつめるに連れて、倒木が目立つようになります。台風の影響かな?大阪側も通行止めになっているルートが結構多いです。

ここからずっと荒れたルートなのかな~と思ってたら、こんな階段も設置されていました。さすが人の多い金剛山!!ありがたやー!

沢の上流まで登ると登山道の雪も多くなってきました!

足元も凍っていてツルツル!でもまだアイゼンは必要なさそう♪
沢の流れがなくなり、足音だけが聴こえる静かな山歩き(*´∀`*)

少し薄暗い谷でしたが、ようやく青空が見えました!いい天気やー(*´∀`*)

登山道を見守る雪だるまさん(゚∀゚)!

お!氷柱もできてるねー!
明け方、麓から金剛山を見上げてみると、例年のこの時期なら白く染まっている山肌が、遠くからは全く見られなかったので、この日の山行もすごく心配していましたが、冬らしさを見つけられてホッとしましたε-(´∀`*)ホッ

谷の最上部あたりまで登ってきました!

沢を登りつめた先には憩いの水場。やっぱり雪がいっぱいだからキンキンに冷えていました。

登山道はこの水場から谷を離れます!谷を見上げて左手に登山道が続きます。

谷を離れて少し急登。全体を通しても登りがキツイ箇所はここぐらいでした。

沢から離れると登山道に朝日が差し込み、明るくなってきました。もっと寒いかと思っていましたが、若干暑いぐらいの陽気。
やっぱり暖冬なのかこのあたりまで登ってきても、木の葉には全く雪がなかったです。

でも足元はふかふか(*´∀`*)
正面の斜面を登りきれば、

〈9:06〉金剛山遊歩道と合流です!スタートから約1時間でした!
やっぱり大阪側のルートは距離が短くて時間があんまりかからないルートが多いですね。

ここが合流地点です。

遊歩道から山頂へ向かいます!

雪がサクサク気持ちいい遊歩道歩き。

学業成就の”岩屋文珠”との分岐。左に少し行くと岩屋文珠。ちょうど受験シーズンだし、登りに来ている学生さんも多いのかな?
今回はスルーして右へ。

お疲れさまでした(*´∀`*)
ここまでアイゼンなしで全く問題ありませんでしたが、ここから山頂広場周辺はとにかくよく踏まれているので足元がアイスリンク状態…^^;
念の為、ここでようやくアイゼンを装着しました!笑
金剛山の場合は、アイゼンよりもチェーンスパイクのような刃の小さなタイプの方が歩きやすいのかもしれないです。実際、チェーンスパイクを履いて歩いている方が多かったです。
モンベルとか寄って買って帰ろうかな~。
こんなやつです↓

今年初の転法輪寺。ちょっと寄り道してお参り。

〈9:18〉そして金剛山の山頂広場に到着です!めっちゃいい天気(゚∀゚)!

今年もいたー!キティちゃん雪だるま(゚∀゚)!!
去年よりクオリティ上がってない?リボンが可愛い♪

この日の展望!

六甲山まで見渡せました!
この日は午後からかなり気温が上がるようだったので、すっきり遠くまで見渡せるのはこの時間帯までかも。

山頂広場は一面しっかり雪が積もっていました♪

か…かわいくない…。

こっちも絶妙にかわいくない雪だるま!ちょっとホラーちっくな顔。

山頂広場下のベンチに腰掛けて朝ごはんを食べました。
山頂はかなり冷え込むかもとテルモスに暖かい紅茶を淹れて持ってきましたが、山頂付近に全く風がなく、しかも日差しが強く上着を脱いでも余裕なほどの気温だったので、暑すぎて飲みませんでした^^;
山頂広場→ちはや園地→伏見峠

〈9:45〉のんびり休憩して行動再開!

山頂広場の気温計では1℃でした。でも体感ではもっと高いく感じました。ここが日陰だからかも。

当初は、下山ルートを文珠尾根の中尾根を計画していましたが、せっかく天気がいいのにこのまま下るとあまりにも短い山行になってしまうので、サブコースに計画していた”念仏坂”で下ります。
このプランだと伏見峠までダイトレをのんびり歩けるからこの天気だと気持ちよくお散歩できます♪

いつも思うけど金剛山の参道って、冬が一番キレイだと思う。灯籠の赤と大きな杉の木の雰囲気がすごくいい!

葛木神社付近から奈良県側の展望。少し枝が邪魔だけど、盆地の向こう側まで見渡せました。

お隣、大和葛城山の山頂。雪がない…。大阪・奈良では雪のソリ遊びのメッカなのに…。

一ノ鳥居までの下り。めっちゃツルツル。
ちょうど登ってきた方が転倒して、せっかく登ってきたのに滑って行かれました(´・ω・`)
幸い、怪我はなかったので安心しましたが、”また登らなあかんやん…”ってボヤいておられました。チェーンスパイクを装着して登り直していました。
ほんと、登山道は全く問題ないのに、山頂付近だけツルッツルでした。

むしろ滑り降りたい、一の鳥居への一直線!

〈9:55〉一の鳥居でダイトレに合流。南へ進んで伏見峠を目指します。

ちはや園地。大きな雪だるまがいっぱいでした。
いつこんなにいっぱい雪が降ったんだろう?

ちはや園地を過ぎると雪がなくなりました。一旦、アイゼンを外しました。

キャンプ場もあんまり雪がないね。

〈10:16〉30分ほどのんびり歩いて伏見峠に到着!左がダイトレ、右が念仏坂です!!
念仏坂ルートで下山!

念仏坂を下り始めようと伏見峠から少し進むと足元がカッチカチ。これはアイゼン付け直さなきゃ。

ちょうどすれ違ったおじさんに尋ねてみると、ここからちょっと先にある水源地施設の手前ぐらいまでこの状態だそうです。
この念仏坂は伏見峠までずっと舗装路になります。

教えてもらったとおり水源地施設の手前で凍結がなくなりました。ここでもう一度アイゼンを外しました。
雪が少ないとアイゼンを外すタイミングが掴みづらいですよね。

広場のような所で道が折れ、

ここが水源地の施設。

ここからはほぼ雪は見られず、真っ直ぐ林道を下っていきます。

すると、細尾谷の登山口に戻ってきました!

後は百ヶ辻まで林道を下るだけ。車止めゲートが上がってる(゚∀゚)!

〈10:47〉ということで百ヶ辻にゴールです!

登山口でアイゼンが売ってました!

駐車場裏手のバス停にあるトイレには、靴洗い場もあります。アイゼンもついでに洗わせてもらいました。

下山時はますます車も増えて満車状態でした。一年中人が多い金剛山ですが、冬は特に多くの人が登りに来られます。
まとめ
ということで金剛山(細尾谷→念仏坂)への登山でした!
今年もおそらく暖冬で、いつもの冬の金剛山ほど雪はありませんでしたが、それでも山頂付近はしっかり雪が積もっていて、ようやく冬山ハイクらしい山歩きが楽しめました♪
細尾谷・念仏坂ともに、非常に歩きやすいルートで危険箇所や道迷いの心配はありませんでした。あまり積雪量が多くなかったので、雪よりむしろ凍結で滑りやすい箇所があり、アイゼンやチェーンスパイクは必要だと思います。
今まであまり大阪側のルートを登っていなかったけど、他のルートもこれから散策していこうと思いました!