2020年8月下旬、今回は熊野古道「紀伊路」を歩いてきました!
前回のパート4では、ミカンの名所「有田」の紀伊宮原駅から、景色の良い緩やかな峠を越えて、「しょうゆ発祥の地」である湯浅まで歩きました!
紀伊路の中休み的なショートコースではありましたが、短いながら見どころが非常に多く、また到着後は湯浅駅周辺の美しい街並みが残る「伝建地区」を散策できたので、古道と観光の両方を満喫できた充実の1日でした♪
今回の紀伊路トレッキング第5弾は「湯浅駅~紀伊内原駅」までの区間を歩きます!
この区間は紀伊路の難所とされる「鹿ヶ瀬峠」を越えるコースとなります!
距離も長く、やや健脚向きのコースですが、峠からの下りでは熊野古道に現存する最長の「石畳道」が残っており、舗装路区間の多い紀伊路内では”熊野古道らしさ”を存分に感じられる魅力的な区間です♪
紀伊路トレッキング①山中渓駅~布施屋駅はこちら↓
前回の記事はこちら↓
第6弾!紀伊内原駅~西御坊駅をアップしました!
今回の熊野古道「紀伊路」プラン!
5回目は湯浅駅~紀伊内原駅まで!
今回は「湯浅駅~紀伊内原駅」の区間を歩きました!
前回のゴール地点”湯浅駅”からスタート!広川に沿って走る”国道42号”の道路を行き来して、九十九王子をたどりながら進みます。
旅籠通りであった”井関”を抜け、東の馬留王子を皮切りに”鹿ヶ瀬峠”への登りが始まります。
鹿ヶ瀬峠は紀伊路内で最大の難所とも言われる厳しい峠。歌人”藤原定家”を「次またシシノセの山を昇る、崔嵬の険阻(さいかいのけんそ)」と嘆かせたことで知られる峠です!!
ですが、現在の鹿ヶ瀬峠への登りはほとんどが舗装されており、大峠までの高低差も350mほどと実際にはそれほど厳しい峠越えではありません!
しかも小峠からの下り道は約503mにもなる熊野古道最長の「石畳道」が続くこのコース1番の見どころが待っています♪
峠を下ると”黒竹の里”として知られる原谷地区。九十九王子をたどりながら麓の平坦な道を進み、”紀伊内原駅”へゴール!
このコースの総距離は約16.9km!
標準コースタイムは約7時間!
ロングコースですが、”鹿ヶ瀬峠”以外の区間はほぼ平坦な舗装路となります!
鹿ヶ瀬峠はよく整備されているので歩きやすいですが、雨で濡れていると石畳や舗装路が少し滑りやすくなりますので足元にご注意ください!
今回のプラン・山行データ!
起点:湯浅駅 終点:紀伊内原駅
- 湯浅駅(5:47)→久米崎王子(6:01)→津兼王子(6:35)→河瀬王子(7:05)→東の馬留王子(7:15-48)
- 鹿ヶ瀬峠:大峠(8:23)→小峠(8:34)→石畳道登り口(8:44-9:03)
- 金魚茶屋跡(9:11)→沓掛王子(9:28)→西の馬留王子(9:54)→内ノ畑王子(10:10)→高家王子(10:29-50)→紀伊内原駅(11:10)
天候:くもり・晴れ・雨(少し不安定)
距離:17.7km
活動時間:5:23
アクセス・駐車場
マイカーの場合は湯浅駅前に駐車場あり
マイカーの場合は「湯浅駅」の周辺にコインパーキングがあります!
駅から徒歩2分ほどの「なぎ広場駐車場」が利用しやすいと思います!
湯浅駅へのアクセス
〈公共交通機関でのアクセス〉
- JR和歌山駅から:紀勢本線「御坊行」/680円
- JR御坊駅から:紀勢本線「和歌山行」/330円
〈マイカーでのアクセス〉
- 大阪・和歌山市から:「湯浅IC」から約5分
- 田辺・白浜方面から:「広川IC」から約5分
- 帰りの電車:紀伊内原駅→湯浅駅/240円
※湯浅御坊道路「湯浅IC」はハーフインターチェンジです。大阪方面からの出口・大阪方面への入口のみ通行可能です!
熊野古道「紀伊路」|⑤湯浅駅~紀伊内原駅
湯浅駅→東の馬留王子跡
〈5:47〉それでは湯浅駅からスタート!
今回はロングコースであること、昼過ぎから雨予報になっていたことで、明け方からの行動開始です!
まずは熊野古道の合流点へ!湯浅駅から少し南へ進み、
”かどや食堂”さんの交差点で熊野古道に合流!駅から2分ぐらい。
かどや食堂さんは湯浅名物の「しらす丼」などのメニューで人気の食堂。ブログ主が参考にさせていただいている熊野古道関連のガイドブックにも紹介されていました!
この交差点を左折して、
JRの高架を潜ります。
そこから住宅が並ぶ通りを道なりに進んで、みかん畑の脇を進みます。
ここの分岐は正面へ。カーブミラーの下に”すぐ勝楽寺”と記された石碑と熊野古道の道標があります。
こちらが勝楽寺!
勝楽寺にある”紀伊国屋文左衛門之碑”
紀伊国屋文左衛門は江戸時代の豪商。史実では不明な点も多いですが、さまざまな伝説的なエピソードが残る人物です!
この勝楽寺にある石碑は、松下電器(現パナソニック)の創業者”松下幸之助”さんが建てたそうですよ!!
勝楽寺から一旦、国道42号線へ抜ける。
今回のコースはこのまま国道を言ったり来たりしながら進みますが、ここの横断歩道を渡って向かい側へ進むと”久米崎王子跡”があります。
〈6:01〉こちらが久米崎王子跡。
石碑は雑草に覆われていました。
久米崎王子から国道に戻ってしばらく進む。
広川に架かる”新広橋”の手前で左へ入り、川沿いの道を進みます。
広川から鹿ヶ瀬峠が見えてきました!山の稜線上に風車が並んでいます。
正面に見えているピークが”小城山”で、鹿ヶ瀬峠はその山腹あたりにあるようです。ここから見ると結構キツそうな峠やな~^^;
川沿いに進んで”新柳瀬橋”を渡る。海側は晴れているんだけど、
川の南側はちょっと微妙なお天気。橋を渡った頃にふわっとした霧雨が振り始めました^^;
橋を渡ると国道に合流しますが、またすぐ脇道(右)へ入る。
脇道に入って集落内を進みます。車通りの多い国道を渡る場面もあるので、集落と国道の行き来が少し面倒。
広川IC付近でまた国道へ。次の津兼王子(井関王子)は広川ICの料金所付近にあります。
津兼王子への道順が少し複雑。国道を渡りIC入口のトンネル手前で川沿いの小道へ入ります。「霊巖寺」の看板が目印です!
高架を潜って看板に従って進む。津兼王子までの道順は「わかやま観光情報」の”街道マップ”にイラストで詳しく解説されています。
〈6:35〉こちらが津兼王子!
江戸時代の『紀伊続風土紀』には、井関王子はもともと村の北入口にあり、今は地名をとって”津兼王子”となったと記されています。
熊野街道が西側に移ったことで、近世以降に新しく作られたようです。その王子社も明治時代に合祀されてなくなり、中世の王子社の跡地も湯浅御坊道路広川ICの建設により消滅しました。
津兼王子の石碑のすぐ裏手に広川ICの料金所!
国道への戻りはこんな高架を潜る。
トンネルを抜けると国道に合流。こっちを往復したほうが道順はわかりやすいかも!
国道に合流した地点にコンビニがあります。ここ以降、鹿ヶ瀬峠を越えるまでコンビニや自動販売機がほとんどありません。
食料などの買い足しはここで済ませておきましょう!
国道へ出て、この陸橋を渡る。
再び集落内へ!今度は晴れてきた…ちょっと不安定な天気だから注意して行動しないとな~。
また国道。渡って向かい側の集落へ。
熊野古道の看板。このあたりから”井関”の旅籠通りに入ります。
養生場跡。お馬さんが休憩した場所です。
この絵画は江戸時代末期の熊野古道を描いた絵巻物(゚∀゚)!
井関出身の”梶原薫”氏が大正4年、61歳の時に井関村を懐かしく思い出して描いたものなんだそうです!!
通りに旅籠がたくさん並んでいた様子が描かれていました!
その通りは住宅地になっていますが、民家の塀には旅籠跡の屋号の看板が設置されています!
通りを進むと伏見稲荷大社の中紀奉拝所。伏見稲荷大社って言えば”千本鳥居”ですよね~。こちらの奉拝所も鳥居がいっぱい(゚∀゚)!
集落の通りを進んで、交差点に突き当たります。ここは正面の橋を渡ります。
渡ったところで、また右手の小橋を渡る。
〈7:05〉すると河瀬王子に到着!
藤原定家の『明月記』によると井関王子についで「ツノセ王子」に参拝したとされています。また藤原頼資の日記では「角瀬川王子」に参拝しています。
江戸時代の『熊野道中記』などでも「津の瀬王子」と書いています。古い文献では「角瀬」や「津の瀬」という王子社名となっていますが、江戸時代の村名が”河瀬”であったころから「河瀬王子」と呼ばれるようになりました。
河瀬王子のすぐ先に公衆トイレ。ここ以降、峠を越えるまでトイレはありません。
河瀬王子から鹿ヶ瀬峠に向かう集落も、かつて旅籠や茶屋が並んでいた通り。宿場町っぽい雰囲気が感じられました♪
峠の麓である井関村にこれだけ旅籠がたくさん営まれていたのも、鹿ヶ瀬峠がいかに厳しい峠越えであったかを表しているような気がしますね!
当時はすごい賑わいだったんだろうな~(*´∀`*)
山肌にみかん畑!有田からけっこう離れてきたけれど、まだまだみかん畑は多い!
旅籠通りを抜けて峠の登り口へ向かいます。
え…!!熊出るのー(´・ω・`)
看板の下にある動物の骨が怖すぎるだろー!イノシシかな?
木のトンネル!
〈7:15〉この木のトンネルに”東の馬留王子”があります。
”東の”と頭についているのは、鹿ヶ瀬峠を降りた先に”西の馬留王子”があるからです。この王子社から鹿ヶ瀬峠への本格的な峠越えが始まります!
で、早速、峠越えを開始しようと歩き始めると、いきなり雨脚が強くなってきましたorz
しかも雷まで…(´・ω・`)
ネットで調べてみると、この付近に”雷注意報”が発令されていました…。
とりあえず、馬留王子へ戻り、しばらく様子見をすることにしました。今回は早朝出発だったこともあり、時間的にはかなり余裕があります。
1時間~2時間の待ちは覚悟して、天気が良くなるのを期待して待っていました。
鹿ヶ瀬峠:大峠→小峠→石畳道登り口
朝ごはんを食べながら待っていると、意外にも30分ほどで晴れ間が出てきました(゚∀゚)!
天気を確認すると雷注意報も解除!これなら大丈夫そう♪
でも雷が心配なので、少しでも天候が悪化したら引き返すことを念頭に置いて行動を再開することにしました!
〈7:48〉東の馬留王子から行動再開!
王子付近には熊野古道の道標。鹿ヶ瀬峠までの距離も書かれています!東の馬留王子から鹿ヶ瀬峠までは2340m!
少しずつ登り坂になっていく。
ここを左へ。鹿ヶ瀬峠(大峠)までの登りはほぼほぼ舗装路です!天気の急変があるかもなので、少し急ぎ気味のペースで登っていく!
しばらく登ったところから麓の景色が眺められました♪旅籠通りが見えるいい景色!!
こんな感じの鹿ヶ瀬峠への道。やっぱり雨が降っていたから足元のコンクリが滑りやすい。
きつい登りが落ち着いてきました♪あと700m!
害獣よけフェンスを通過。
このフェンス付近から足元が石畳っぽく整備されています。ツルツルで滑りやすけど、熊野古道感があります♪
こっちは小峠からの石畳道と違って、最近整備された道っぽい。
最後の急登!
あと152mのところの看板。
こちらが大峠の地蔵さま!湿気でカメラのレンズが曇ってました。
あとは緩やかな道をたどれば、
〈8:23〉鹿ヶ瀬峠の大峠に到着です!大峠は広場のようになっており休憩適所!
鹿ヶ瀬峠の看板。ベンチも並んでいます。ここまでかなりハイペースで登ってきましたが、雷が落ちるとまずいので休憩せずにすぐに通過します。
本来の予定では、ここで食事するつもりだったけど、とにかく早く峠を越えてしまわなくちゃ!
大峠からは一転して急な下り道。でも足元が地道なのでふかふかして歩きやすい♪
登りの舗装路がかなり滑りやすかったので、むしろ助かる!!
急な区間は少しだけでその後は緩やかになります。倒木もカットされてしっかり整備された道♪
道脇に”馬頭観音”さま。
馬の頭が観音さまの頭上にのっかっている珍しいデザイン(゚∀゚)!こちらの観音さまは馬の供養の墓として建てられています。
歩いていると、予想に反して晴れてきたー(*´∀`*)
木々の隙間から景色を少しだけ眺められました♪晴れるならこんなに急がなくてもよかったかも。
晴れてきたところで猪谷への分岐。
〈8:34〉この分岐が小峠です。
小峠におられる道標のお地蔵さん。
小峠からの下りがこのコースのハイライト「石畳道」です!!
熊野古道に現存する最長の石畳!503mも途切れることなく石畳が続きます♪
石畳!!濡れてると少し歩きにくいけど、晴れてきて気持ちに余裕ができてきたからゆっくり下っていく!
やっぱり熊野古道って言えば石畳だよなー!
九十九折に下っていく石畳道!
小橋を渡ると、
〈8:44〉熊野古道公園に抜けてきました!
この小橋が「石畳道」の登り口になります!
時間にするとあっと言う間だったけれど、今まで歩いてきた熊野古道旅の中でも特に美しい道でした♪
鹿ヶ瀬峠は難所とされていますが、ほとんど舗装路でしっかり整備されていますので、予想よりも全然歩きやすい峠でした。
熊野古道のスポット巡りをされている方にも、この小峠までの石畳道はぜひ歩いてほしいです♪ちなみにこの先の金魚茶屋跡には駐車スペースもあるので、往復するショートコースでも充分に楽しめると思います!!
金魚茶屋跡→紀伊内原駅
〈9:03〉登り口のベンチで少し休憩して行動再開!ポカポカ陽気になってきたので、ここからのんびり歩いてきます♪
登り口からもしばらくは石畳が続いていました。
熊野古道公園。この公園には完成を記念して福島県田村郡三春町滝の天然記念物「三春滝ザクラ」が植樹されています!
滝の水が落ちるように咲くことから”滝ザクラ”と名付けられたといわれている桜です。春はお花見スポットでもあるのかな?
公園を過ぎると石畳がなくなりふかふかの地道になりました。
そして舗装路に変わる頃に振り返ると、鹿ヶ瀬峠が見えました♪めっちゃいい天気じゃん!
お!カニさん(゚∀゚)
登り口から10分ほどで金魚茶屋跡に到着。
金魚茶屋跡にはトイレがあります。ここには駐車スペースもあるのでマイカーで熊野古道巡りされている方は利用しやすいですね。
金魚茶屋跡からは紀伊内原駅まで麓のロード区間!
今回の鹿ヶ瀬峠越えで今後の紀伊路には”難所”とされる区間はほぼ終了!
正確に計算したわけではありませんが、鹿ヶ瀬峠で山中渓駅~紀伊田辺駅までの紀伊路も残り半分を過ぎました!
猛烈にしっぽを振ってくれたワンちゃん♪
道沿いに”爪かき地蔵”さま。
弘法大師さまがこの地を訪れたさいに、土地の人の無事息災を祈願して岩に爪で地蔵尊を刻んだと伝わっています。
あれ?たしかパート3の蕪坂王子からの下り途中にも同じようなお地蔵さんがあったような。
麓の街並みが見えてきました!県道176号線に合流。また少し曇ってきたかな?
合流地点にあるイラストマップ。ここでようやく沓掛(くつかけ)王子を見落としていたことに気づくorz
GPSログを調べてみるとコースは間違っていなかったので単純に視界に入っていなかったみたいです(´・ω・`)
自宅に帰ってからGoogle Mapsで辿ってみると、金魚茶屋跡から少し進んだところで左手の高台に鳥居があり、その付近に王子跡の石碑を確認できました。
もうこの時点で1km先まで進んでしまっていたので、引き返さずにそのまま進みます。
道の真ん中にユンボ(゚∀゚)!!
後鳥羽上皇が熊野御幸の際に休憩したとされる「四ツ石聖蹟地」
後鳥羽上皇は熊野に対する信仰が非常に厚いとして知られており、生涯で29回も熊野詣されているそうです!
途中で道路の拡張工事がされていました。通れるのかな…?
工事現場の脇に熊野古道の道標がありましたε-(´∀`*)ホッ
この鹿ヶ瀬峠麓の”原谷地区”は「黒竹の里」として知られる地域です。当日は気づいていなかったのですが、古道沿いにも光沢ある黒竹林が並んでいたそうです。
〈9:54〉原谷黒竹民芸組合の建物を過ぎたところに”西の馬留王子”がありました!
東の馬留王子と同じく、馬を休息させるための施設があったと考えられています。
時たま集落内の小道へ逸れつつ、県道176号線を南へ向かって進みます。
原谷地区を過ぎて、ここで右側の橋を渡る。
渡るとこんもりした小山があり、
〈10:10〉その山裾に”内ノ畑王子”があります。
鹿瀬山を越えた藤原定家たちは、木の枝を刈って槌を造り、「内ノハタノ王子」に持ち寄り、そこに結びつけた。その後の後鳥羽上皇の熊野御幸に随行した藤原頼資も同じように槌を造ったそうです。
こうした風習から、この王子社は「槌の王子」とも呼ばれ、以降の熊野詣でも同様のことが行われてきたそう。
内ノ畑王子を過ぎて、こちらの交差点を左へ。
大きな樹木が立つ神社が見えてきます。
〈10:29〉この神社が内原王子神社。
内原王子神社の境内。
内原王子神社の境内にある”高家王子”が今回ラストの王子社です!
江戸時代には若一王子と称され、荻原東光寺の地にあったころから、東光寺王子ともいわれています。
高家王子のある内原王子神社にはトイレがあります!ゴールの紀伊内原駅もここからすぐなので、トイレにあるベンチでゆっくり休憩!
ちょうど雲の隙間から太陽がのぞいてくれたので、日差しを浴びてのんびり日向ぼっこしました♪
〈10:50〉ではゴールに向かいましょう!
内原王子神社から川を渡ると自動販売機がいっぱい並んでいました!
チェリオがなかったから今回はコーラ(*´∀`*)
疲れた体に炭酸がしみるー!!
自動販売機の東商店さんの前で左へ登っていく道を進みます。ちなみに右側の道を進んでも駅に繋がっています。
自動販売機から少し進むと正面に四角い白い建物が見えてきます。
〈11:02〉ここが今回のチェックポイント荻原集会所です!
今回の熊野古道歩きはここまで!ここで冒険の書にセーブ!!
東の馬留王子で天候の回復を待つロスがありましたが、それでも予想より早く到着できました。
このまま道成寺を経由して御坊駅まで歩いてもよかったのですが、到着した時間帯にまた雨が振り始めました。
ということで熊野古道を離れて紀伊内原駅へ!
ちょうど荻原集会所に、地元のおじさんがおられたので、駅までの道順を尋ねると、街道マップで紹介されている道順より、集会所の横の小道を進むほうが近道だと教えてもらいました♪
おじさんに教えてもらった道順の通り、小道を進んで突き当りを右へ。
踏切を渡って左へ進むと、
〈11:10〉紀伊内原駅に到着!
さっきの踏切でちょうど電車が行ってしまったorz 30分待ち確定。
駅の待合所に原谷地区の”黒竹”の民芸品が飾られていました。
駅で電車を待っているとますます雨脚が強くなり、雷もゴロゴロ鳴り始めました。
前回までは良すぎるぐらい天候に恵まれていたけど、今回はかなり不安定な1日でした。でも鹿ヶ瀬峠を越える間は天気がもってくれたのでなんとか無事にゴールできました♪
まとめ
とうことで今回は紀伊路第5弾!「湯浅駅~紀伊内原駅」でした!
この日は不安定な天候でしたが、早朝からスタートしたこともあり、また運にも恵まれたので無事に予定していた区間を歩ききる事ができました。
夏の終りの時期で台風近づいているのもあり、その前に通過しておきたかった区間でもあったのですが、雷も鳴っていたので、事前の計画にしても当日の行動にしても反省する部分が多い1日でした。
天候のチェックなどはもっとしっかりしておくべきだったと反省しています。
幸い鹿ヶ瀬峠を越える頃には晴れ間も見え、小峠からの美しい「石畳道」をゆっくり噛みしめるように歩くことができたので、結果的には楽しい山行でした♪
コース全体では、鹿ヶ瀬峠のアップダウンだけ体力は必要ですが、それ以外は平坦な舗装路となるので予想よりは辛くない区間だと感じました。パート3で歩いた「藤白坂」や「拝ノ峠」を越える区間の方が体力的に辛かった印象です!
熊野古道内最長の「石畳道」は、熊野古道ファンの方には必見!小峠・大峠までの往復だけでも充分に楽しめるコースだと思います!!
第6弾!紀伊内原駅~西御坊駅をアップしました!
「紀伊路」についてまとめました↓