熊野古道「中辺路」滝尻王子から熊野本宮へ!1泊2日テント泊 後編!

登山・トレッキング
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2019年7月下旬に熊野古道「中辺路」滝尻王子~熊野本宮大社まで1泊2日のテント泊で歩きました!

今回の記事は、中辺路トレッキング後編(2日目)の様子です!

前編(1日目)は、熊野の聖域の入り口「滝尻王子」からスタートし、近露王子や継桜王子などの”熊野九十九王子”を巡りながら、熊瀬川王子の手前の休憩所でテント泊しました!

人気のある中辺路なだけあって、”熊野古道らしい”石畳の道が随所に見られ、”信仰の道”である参詣道の歴史に触れながら進むことのできた見どころの多い1日目でした。また、道中に素敵な出会いに恵まれ、たのしく思い出に残る古道歩きを堪能できました♪

2日目は熊野川王子~熊野本宮大社までの記録になります!

1日目の記録はこちらから

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まずは1日目のおさらい。1日目は熊瀬川王子の手前まで進んでテント泊しました。

2日目はテントを撤収して早朝に出発。岩上峠、三越峠と2つの峠を越えて、本宮の神域の入り口とされた「発心門王子」へ。そこから水呑王子、伏拝王子、祓殿王子を経て、ゴールの熊野本宮大社を目指します!

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2日目のプランと山行データ!

中辺路トレッキング2日目のプラン!

  1. 出発(5:31)→熊野川王子(5:37)→〈迂回路①〉→蛇形地蔵(7:44)→三越峠(8:15)
  2. 三越峠(8:29)→〈迂回路②〉→発心門王子(9:31)→
  3. 発心門王子(9:51)→水呑王子(10:12)→伏拝王子(10:41)→熊野本宮大社(11:32)
2日目の山行データ!

天候:くもり→晴れ

距離:17.5km

コースタイム:6時間01分(休憩、食事時間含む)

「中辺路」の通行止め区間と迂回路について!

今回、中辺路をトレッキング中には2箇所の通行止め区間と、その通行止め区間を回避する迂回路がありました!※2019年7月現在

通行止め情報や迂回路の情報は下記の「わかやま観光情報」HPの”トピックス・お知らせ一覧”で日々更新され紹介されていますのでご確認ください!

①岩神王子付近の通行止めと迂回路

通行止め区間その① 岩神王子~蛇形地蔵

この区間は平成23年の台風の影響により通行止めとなっています!

以前よりこの区間には岩上峠を越えて進むしっかりとした迂回路が整備されています。

迂回路その①

距離:約4km

コースタイム:90分~120分

②赤木越分岐(猪鼻王子、船玉神社)付近の通行止めと迂回路

通行止め区間その② 赤木越分岐(船玉神社、猪鼻王子)付近

この区間は昨年(2018年)に通行止めになったばかりの区間です!

本来なら、三越峠の少し先にある林道の脇道から音無川沿いへ下り、船玉神社→猪鼻王子→発心門王子を目指すコースなのですが、崩落の危険があるので現在は通行できません!時期から察するに昨年の近畿を直撃した台風の影響でしょうね。

同じく、湯の峰温泉へ進む「赤木越コース」も通行止めです。

迂回路は三越峠の少し先の林道をそのまま進んで車道に合流し、発心門王子に直接抜けるコースになります!

迂回路その②

距離:約2.5km

コースタイム:60分~90分

熊野古道「中辺路」2日目!

2日目スタート!熊野川王子→(迂回路①)→蛇形地蔵→三越峠

おはようございます!2日目の朝は4時30分に起床しました。前日は疲れで暗くなるのと同時に眠ってしまったので結構ガッツリ爆睡できました♪風も無く、沢沿いなので少し涼しく感じる穏やかな夜でした。

朝食をエナジーバーやウィダインゼリーで手早く済ませて、テントを撤収。パッキングし直し、5時30分頃に行動再開です!

朝の天気はややくもり気味。ですが予報では9時頃には晴れるようだったので天気は心配なさそうですね♪

〈5:31〉では中辺路トレッキング2日目スタートです!

〈5:37〉歩き始めて数分で、熊瀬川王子を通過。

熊瀬川王子以降は草鞋峠まで急な登りになります!早朝からしんどい。

登っている最中、下の谷の方向からイノシシの唸り声が聞こえました。イノシシの鳴き声は本当にすぐ近くから聞こえてきてめっちゃ怖かった…(;´Д`)

存在を気付かれないように足音を消してこっそり通り過ぎました。昨晩を過ごした休憩所からも近い場所だったので、テントを襲撃されなくて本当によかった。

急な坂を登りきれば草鞋峠に到着!

草鞋峠からは一転して九十九折の急な下りになります。石畳が少し滑りやすい。

下っていくと道路に突き当たります。

冒頭でもご紹介しましたがここから岩神王子への道は現在通行止めになっています!

案内に従って迂回路に進みましょう!

迂回路へはまず車道を進み、

道路脇から山道に入ります。道標もしっかり設置されていてめっちゃわかりやすいです♪

緑が美しい沢を渡って、

そこから岩上峠を越えるまではかなり急な階段をただひたすら登っていきます。今回の中辺路全体を通してもこの峠越えが一番キツかった…。

登っている最中、所々に展望ポイントがあるのが救いでした!そろそろ晴れてきそうだね♪

ヒィヒィ息を切らしながらスローペースで登り切ると岩上峠に到着!

671m!低地を歩く中辺路の道中ではやや高所な場所。ここ周辺だけさわやかな風が抜けてすごく気持ちよかった♪しばらくザックを下ろしてゆっくりしました(*´∀`*)

では体もいい具合に冷めてきたので、どんどん進んでいきましょう!岩上峠からは平坦~やや下りの山腹を巻くように進む道で、とっても足取り軽やかに進めました♪

しばらく進めば林道と合流。ここからは林道歩きです。

林道の途中に水場と簡易トイレがありました♪

トイレの前はやや広めのスペースがあって、計画ではこちらもテント泊地候補にしていました。手頃な大きさの石も転がり、誰かがテントを張った形跡もありました。

〈7:44〉林道をしばらく進めば蛇形地蔵に到着です!本来の熊野古道もここで合流。

蛇形地蔵手前の休憩所もテント泊の候補地に考えていました。まぁブログ主の体力では1日でここまで来れなかったけど。トイレもあります。

蛇形地蔵前のベンチには苔がびっしりΣ(゚Д゚)座るとちょっとふっくらしていて気持ちいい♪天然のクッションですね~。

蛇形地蔵すぐの川は流れが穏やかでいい雰囲気♪沢沿いに下って休憩してもいいな~。

沢を渡ってすぐに開けた場所がありました!

ここは集落の跡地のようですね。

蛇形地蔵を過ぎた頃からしっかり晴れて古道を木漏れ日が照らし始めました。

ついに50番を突破!今回の旅も残り1/3!

〈7:44〉蛇形地蔵から10分ほど進むと、湯川王子に到着です!

湯川王子の社殿は中世に紀南の豪族だった湯川という方のゆかりの人たちが再建した社。目の前を流れる小川の音が微かに聴こえ、緑の深い森の中にあるお社の雰囲気がよかったです♪

湯川王子の石碑(説明板の下)の文字の隣にはヤタガラスが彫られていました!

湯川王子から三越峠まではやや急な登り。

〈8:15〉舗装路に出れば三越峠に到着です!

三越峠の少し先には休憩所があります。小屋の脇に水道があるので給水ポイント!ブログ主はまだまだ水が残っているので、水道で顔をバシャバシャ洗いました!気持ちー♪

三越峠には数名のバイカーさんが折りたたみ椅子に座って休憩しておられました。ツーリングスポットとしても人気があるようですね!

三越峠→(迂回路②)→発心門王子

〈8:29〉休憩所で15分ほど休み三越峠を出発!ここからは急な下りになります。

下り始めるといよいよ気温も上がり始めてかなりの蒸し暑さになってきました。

多数の石垣を残す集落跡。

ぐんぐん下っていくと視界が開けた場所に抜けました。なんだろうここ?土砂崩れの跡かな?

山道を抜けると林道に道が変わります。

林道を少し進んだところで、本来なら林道脇の石段を下り音無川沿いを行くのですが、ここから船玉神社、猪鼻王子を経て発心門王子向かう道は現在通行止めです!

発心門王子まではそのまま林道をまっすぐ迂回します!

ただひたすら林道を進む。音無川沿いを歩くのが楽しみだったので少し残念。

三越峠方面。もうすっかり晴れましたね♪

林道を進んでいくと道路に合流。発心門王子まではこのまま道路を歩いていきます!

〈9:31〉道路を15分ほど歩けば、発心門王子にたどり着きます!

発心門王子は本宮の神域の入り口とされている場所です。熊野詣の旅人は王子名の由来にもなった大きな鳥居を潜ることに大きな意義を見出していたそうです!

”発心門”=”悟りの心をひらく入り口”

「発心門王子」は今回の旅のスタート地点でもある「滝尻王子」と同じく、格式高い”五躰王子”の一つとされています!

世界遺産の石碑。

本来はこっちの鳥居から発心門王子に抜けてくるはずでした。

発心門王子から少し下ると、

立派な休憩所があります!ここでちょっと長めに休憩して行動食を食べよっと♪

この休憩所はバス停のすぐ隣。バス停の前には久しぶりに自動販売機がありましたヽ(^o^)丿

自動販売機でスポーツドリンクを買ってゆっくり休憩♪冷えたドリンクが染み渡る~。

発心門王子→水呑王子→伏拝王子→熊野本宮大社ゴール!

〈9:51〉さて今回の中辺路もいよいよクライマックス!発心門王子までたどり着けばほぼ本宮に到着したようなものです。

発心門王子からのトレッキングコースは熊野古道の中でも特に人気のあるコース!距離は7kmほどありますが、平坦~少し下りの道が本宮まで続き、整備がきっちり行き届いているのでとっても歩きやすい♪

このコースは以前、はじめて熊野を訪れたときに日帰りで歩きました♪

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〈10:12〉30分ほど歩くと水呑王子。ここはかつて湧き水があった場所で旅人の癒やしの場だったそうです。公園のような広々とした場所でした。

きれいな石畳。

道も広々していて歩くのが楽しい♪

迂回路を進んでいる間に随分と番号が増えてましたね。残り10を切りました♪カウントダウン!

集落を抜けていく!やっぱり人気コースなだけあって人がいっぱいだ(゚∀゚)

4月に小辺路を歩いた時は4日間で10人ほどしか会わなかったけど、中辺路では1日半で少なくとも100人以上の方が歩いておられました。

茶畑が美しい山間の集落。

〈10:41〉伏拝王子に到着!伏拝王子にもトイレのある立派な休憩所。

ここの休憩所で前日に”悪四郎の屋敷跡”で出会った、オーストラリアと日本の女性3人組と再会!昨日は近露王子近くのゲストハウスで1泊し、今日はスタート地点までバスで移動して、発心門王子から本宮までトレッキングされるそうです!

そのプランなら、中辺路の見所をしっかり押さえながら、体力的にもそれほど辛くなく熊野古道歩きを楽しめるし、すっごく魅力的なプランですね(*´∀`*)

伏拝王子の石碑。

伏拝王子からの景色。ここからは山並みの間に大斎原が見えるみたいですが、どこだ?

熊野詣の人たちは長い旅路の末に、ここから初めて大斎原を目にして感激のあまり「伏し拝んだ」と言い伝えられているのが王子名の由来。

当時はもちろん現在のように歩きやすく整備はされていなかっただろうし、大変な道のりだったんでしょうね~。

茶畑を横目に進んで行きましょう!

おぉ!70番までキター!!ゴールはあと少し。

九鬼々口吊橋を渡ると、

三軒茶屋跡。ここには名前の通り3軒の茶屋が営まれていた場所です。

この三軒茶屋跡は、高野山からの参詣道「小辺路」との分岐でもあります。小辺路を歩いて4日目にしてここにたどり着いた時は本当に感動しました!

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関所を抜けて本宮へ。

道幅の広い石畳の道を進む。江戸時代初期からそのままの道幅で整備された道なんだそう。当時の古道の姿に思いを馳せながら歩きました。

お!住宅街が見えた!

中辺路の番号標識もついに75番!

祓殿王子で旅の汚れを払い、

ついに本宮の鳥居が見えました!ちなみにですが、熊野古道は鳥居脇の生け垣のところにあと少しだけ続いています。ブラタモリでやってました。

この道が熊野古道。

そしてここで熊野古道が終わります!

〈11:32〉熊野本宮大社に到達!!本殿の入り口には令和元年の垂れ幕がありました。4月末に小辺路を歩きたどり着いたときと一緒!

前回は平成最後の熊野古道だったけど、今回は令和初めての熊野古道歩きでした♪

本宮大社到着後:大斎原、湯の峰温泉

本宮大社でしっかりお参りし、安全に旅をさせてくれたこと、素敵な出会いを沢山させてくれたことを神様に感謝しました!熊野古道は本宮に辿り着いたときの達成感が本当に心に残りますね。いい旅でした♪

本宮の境内から階段を下っていると、道の駅「熊野古道中辺路」で出会ったスペイン人ファミリーと再開。「おめでとう!!」と声を掛けてくれて、本当にうれしかった(*´∀`*)

本宮到着後は荷物を車に降ろし、大斎原へ。

田んぼのど真ん中に道が続く、日本一大きな鳥居。大斎原は大水害以前の熊野本宮大社の旧社地。熊野三山の神々が降臨した聖地とされています。

その後、車を走らせ湯の峰温泉にやってきました!

湯の峰温泉は温泉としては唯一の世界遺産”つぼ湯”で有名ですが、つぼ湯は前回入ったので、今回は”薬湯”に入ることにしましたーヽ(=´▽`=)ノ

つぼ湯を含め、湯の峰温泉の詳細はこちらの記事をご覧ください

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やったぜ!貸し切りじゃん!

この温泉は「加水なし」で適温まで温度が下げられてる貴重なお湯。”湯の花”と呼ばれる白い沈殿物が舞い、硫黄の匂いが香るいいお湯でした♪

薬湯で旅の疲れを癒やし今回の中辺路は終りを迎えましたヽ(^o^)丿

まとめ

ということで、暑さにバテながらではありますが無事に熊野古道「中辺路」を歩き切ることが出来ました

今回の滝尻王子~熊野本宮大社までの道のりは、きれいな石畳やそれぞれに重要な歴史を持つ各王子、古道脇に佇むお地蔵さんや宿場町として栄えた集落など非常に見どころが多く、スタートからゴールまで本当に飽きずに古道歩きが楽しめるコースでした♪

道はしっかりと整備がされて歩きやすいですが、テント泊で全体を通して歩くとなると、体力はある程度必要な印象。民宿やゲストハウスが豊富なのでそれぞれの体力に合わせて計画するといいですね。

あと、真夏はかなり気温が高くなってしまうので、春や秋など比較的気候が穏やかな時期がオススメです!

今回の旅では、1日目に出会ったアンドリューやニコラスをはじめ、たくさんの方々と交流することができて思い出深い旅となりました。出会いも旅の醍醐味ですよね♪

熊野古道にはまだまだたくさんコースがあるので、これからも折を見て挑戦していきたいと思います!

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