2020年5月の末に「山辺の道」の桜井駅→天理駅の区間を歩いてきました!
ようやく全国に発令されていた緊急事態宣言も解除されました!みなさん外出自粛ほんとうにお疲れさまでした!
1ヶ月半ほど山歩きができずにすっかり運動不足のブログ主。お散歩ぐらいのハイキングは段階的に解除されてから少しだけ歩きましたが、長時間・長距離の山行には出かけられませんでした。
いきなり重い荷物を背負って長時間の登山をするには、なまりきった体では少し不安があるので、今回はアップダウンの少ない穏やかな長距離コース「山の辺の道」を桜井駅→天理駅へ歩いてきました!
追記:北コース(天理駅→奈良公園)歩きました↓
大和古道「山辺の道」とは?
「山辺の道」は、奈良盆地東側の山裾を沿うように南北に繋がる古道です!
奈良駅~天理駅~桜井駅と南北に全長約38kmにもなるロングハイキングコース。”日本最古の道”といわれています!
古道沿いには万葉に登場する名所・旧跡が数多く並び、「大神神社・三輪山」や古墳群が並ぶ桜井市、日本最古の神社の1つ「石上神宮」や”天理教”の本部がある天理市、東大寺や興福寺などの名高い神社仏閣が豊富な古都奈良と、数え切れないほどの見どころがある魅力的な古道です!
また古道からは奈良盆地の景観が美しく、大和三山や二上山から続く金剛山地、信貴山・生駒山などを眺めながら歩くことができます!
コースは全体を通してアップダウンがほとんどなく、道標やトイレが多く設けられているとっても歩きやすいコース。
山辺の道に沿うように、公共交通機関の駅・バス停があるため、コースを分割しての計画もしやすく、誰でものんびり楽しめる古道として大人気です!
ハイカーの方々はもちろん、子供連れから歴史愛好家やカメラマンの方々にも親しまれています♪
今回は、南コース(桜井駅→天理駅)を歩く!
今回ブログ主が歩いのは、山辺の道の「南コース(桜井駅→天理駅)」です!
現代の「山辺の道」では、この南コースが年間を通して最も人が訪れるコースとなります。大神神社~石上神宮までの区間は、名所・旧跡が密集しているまさにハイライトコース!!
起点:桜井駅 終点:天理駅
距離:約16km
所要時間:約5時間 ※休憩時間含まず
桜井駅を出発してまずは大神神社へ。三輪山の麓に並ぶ神社へ参拝し古道を進みます。途中、相撲神社へ立ち寄り、纒向や柳本の遺跡・古墳群を散策し中間地点の「天理トレイルセンター」へ。
天理TC(長岳寺)からは集落内の道を進み天理観光農園を経て、ニワトリの放し飼いで有名な「石上神宮」へ向かいます。ここで今回は”山辺の道”を離れてゴールの天理駅へ!
- 桜井駅(7:39)→大神神社(8:20)→桧原神社(9:04)
- 景行天皇陵(9:54)→天理TC(10:11)
- 長岳寺(10:22)→石上神宮(11:41)→天理駅(12:06)
天候:晴れ→くもり
距離:16.9km
活動時間:4:28
参考になる地図「近畿日本鉄道 てくてくマップ」
「山辺の道」を歩くにあたって、非常に参考になるガイドマップのご紹介です!
「近畿日本鉄道」さんのHPで配布されている、近鉄沿線ハイキングマップ「てくてくマップ」はコースの順路から史跡・名所の解説まで、非常に詳細にまとめられているハイキングマップです!
手書きのイラストマップは道標の位置までとってもわかりやすく解説されています!古道歩きのお供にオススメです!
〈該当マップ〉
- 奈良-7:北・山の辺の道コース(1)10km
- 奈良-8:北・山の辺の道コース(2)12km
- 奈良-9:山の辺の道コース 16km ←南コースはコレ!
HPよりPDF形式でダウンロードできます↓
近畿日本鉄道HP:https://www.kintetsu.co.jp/
「トップページ」→「観光・おでかけ」→「てくてくマップ」
山辺の道を歩く!(桜井駅→天理駅)
桜井駅→大神神社→桧原神社
〈7:39〉スタート地点の桜井駅に到着!電車に乗るのも、なんか久しぶりやな~♪
北側の出口から「山辺の道」スタート!!
北口には「山辺の道」の看板もありました!駅の正面にある道をまっすぐ進んでいきます!
足元にも「山辺の道」!!
しばらく真っすぐ進んで、この交差点を右へ。
コースはこのように道標がしっかり設置されているので、迷わずハイキングをスタートすることができます。
道標を辿りながら、踏切を渡り「スーパーセンターオークワ」を目印に道路沿いを進む。
スーパーセンターオークワとコンビニがある交差点を左へ。
交差点を曲がると「三輪そうめん たつみ」の製麺所があります。
大神神社(おおみわじんじゃ)周辺って言えば”三輪そうめん”ですよね~♪
お中元やお土産で、ブログ主も”三輪そうめん”をよくお渡しするんですが、鉄板で喜んでもらえるんですよね~(*´∀`*)
スーパーで売ってるそうめんも美味しいけど、三輪そうめんは正直別格に美味しいです!
製麺所の先で高架をくぐり、
川沿いを進み、あの橋を渡ります。
橋の上から西側、長谷寺・榛原方面。この川沿いを進んで西国三十三所の第8番札所「長谷寺」まで歩くコースも楽しそう♪
橋を渡ると大きな石碑があります。この泊瀬川周辺は最古の市「海石榴市(つばいち)」などの史跡がある大和朝廷の中心地であった地域です。
大和朝廷と交渉を持つ国々の使節が発着する”都の外港”として重要な役割を果たしてきました。
欽明天皇時代、日本書紀に記されたの「仏教伝来」の百済の使節もこの港に上陸し、すぐ南方の磯城嶋金刺宮に向かったとされています。
ちなみにこの石碑がある「金屋河川敷公園」は桜のお花見スポットとしても人気です!
川沿いの石碑横から下ると交差点。
ここから石上神宮までは12km!今回のゴール地点が天理駅なので、あと14kmぐらい!
集落内へ入り古民家が並ぶ旧道を歩く!
道標を目印にここを右へ。
民家の間の細い道を歩いていきます!熊野古道みたい(゚∀゚)
こんなところに美術館が!
今回は天理駅までのやや長めのコースを歩きますが、各駅を利用して分割コースを歩く場合は、こういった施設に立ち寄りながら少しずつ進んでいくと、より山辺の道の魅力を楽しめると思います♪
美術館の前には「金屋の石仏」
祠の中に浮彫された2体の石仏が並んでおられます。
その横にトイレ。山辺の道はトイレがとにかく多い!!
しかも各トイレに「安心トイレガイド」という前後にあるトイレ間の距離を案内するプレートまで設置されています!
だいたい1km間隔ぐらいでトイレあり!しかもコース内の神社・仏閣の境内にもトイレがあるから、おもらしの心配はなし!!!!
ん~それにしてもすごい古道だ。視線をちょっとズラしただけで、あんなに大きな社殿が。
金屋の石仏の少し先から、ちょっとの間だけ地道になります。道脇には「山辺の道」の石碑♪
地道が終わると、竹林が美しい沢沿いの道になります。
沢沿いを進むと「三輪山平等寺」の赤門があります。
三輪山平等寺の境内。
こちらは「聖徳太子」が開基したとされるお寺です。”永遠の平和”を祈願する霊場として創建されました。
また関ヶ原の戦いで敗れた、豊臣側の武将「島津義弘」が逃げ込んだお寺でもあります。
境内には「島津義弘ゆかりの地」の幟と、聖徳太子の像がありました!!
境内を出て舗装路を進む、平等寺から大神神社まではすぐです!
木が生い茂るこの道を進むと、
〈8:20〉大神神社の本殿に抜けてきました!
大神神社は、今回の目的地でもある「石上神宮」と同じく、日本最古の神社の1つとされています。御神体は「三輪山」
実はブログ主は、今まで何度か初詣で大神神社へ参拝したことがあります。また大神神社は交通安全のご祈祷もされているので、車を購入した際にお祓いしてもらいました(*´∀`*)
大神神社の参道を出て、
こちらへ進んでいきます。
曲がり角にも神社。
こちらは大直禰子神社。三輪の大神様のご子孫の大直禰子命(若宮様)をまつる神社です。
「若宮社」という別名があり、現在は大神神社の摂社「若宮さん」として知られています。
次はすぐ横にある「久延彦神社(くえひこじんじゃ)」へ。
この日初めてのきつい登り!!全体を通しても一番キツイ登りの参道!
登り切ると「久延彦神社」の社殿。
久延彦神社は”知恵の神様”として知られる神社です。社殿には受験生たちの絵馬がたくさんありました!
ブログ主も、高校受験の際に塾の先生から、久延彦神社の鉛筆をもらった思い出があります!第一志望の高校に行けたからご利益あるよ!!
社殿前には展望台があります!!
大神神社の大鳥居!!
熊野本宮の旧社地「大斎原」の大鳥居もすごいけど、大神神社の大鳥居も負けず劣らずの迫力です!!
知恵フクロウ!かわいい(*´ω`*)
久延彦神社の境内から狭井神社方面へ進みます。
久延彦神社~狭井神社までは「大美和の杜」という自然公園内を散策しながら進みます♪
この公園には展望台があります!!
展望台のベンチ!山辺の道内でも特にオススメの休憩スポット♪
大美和の杜展望台からの景観!
少し時期的に木々の葉がカブっちゃってますが、奈良盆地に大和三山、遠くに金剛山地と、とっても美しい景色を眺めることができます!!
ここからの景色は奈良県の景観資産にも選ばれています!
大美和の杜を抜けて、池に沿って進む、
するとすぐに狭井神社の鳥居が見えてきます。
狭井神社は大神神社の摂社で、三輪の神様の荒御魂を祀る神社です。
大神神社の御神体「三輪山」への登拝・受付もこちらの狭井神社からとなります。
三輪山は「関西百名山」にも選ばれているので、ぜひ登ってみたい山なのですが、三輪山は禁足地とされていた山なので、あくまでもハイキング・登山目的ではなく”登拝”が目的となります。
もちろんカメラの持ち込み・撮影は禁止となります。
折をみて、敬虔な気持ちでお参りしてみたいと思います!!
狭井神社から石畳の道を下っていく。
左に見える建物は「月山日本刀道場記念館」
道場に併設する記念館は毎週土曜日に開放され見学ができます!10:00~開館なのでタイミングが悪かった…。
古刀期の”月山”を初め、歴代の月山刀の展示されています。日本刀見たかったな~。
道場前には「月山貞一」の歌碑。
今回の記事では紹介しきれませんが、山辺の道には万葉集の歌碑や松尾芭蕉の歌碑などがたくさん並んでいます。
蓮の池の畦を進む。長距離の一本道だから風景の変化がすごく楽しい♪
熊野古道みたいな石畳の道!外出自粛で行けなかったけど、また熊野古道行きたいな~。
石畳の道を辿っていくと、
玄賓庵(げんびあん)。こちらも境内を拝観できます。
玄賓庵の説明板。
玄賓庵からは久しぶりに地道。地道区間には山辺の道の石碑があるんですね。
〈9:04〉しばらく地道を進んでいくと、「桧原神社」に到着しました!
桧原神社の祭神は「天照大神」です。
崇神天皇の時代、皇居に祭っていた天照大神の神霊を、豊鍬入姫命に託してお遷しになりました。そのことから「元伊勢」として伝えられている神社です。
桧原神社の広い境内にはベンチが並んでいて、境内外にはトイレもあります。「三輪山エリア」はこちらの神社で区切りとなりますので、休憩ポイントにオススメです!
桧原神社の境内からは二上山の2コブがきれいに眺められます♪
桜井駅から大神神社・狭井神社までは本当に多くの見どころがあり、コースはまだまだ序盤ですが、紹介しきれないほどのボリュームでした。
奈良~桜井の「山辺の道」全体を通しても、神社・展望ポイント・お立ち寄りスポットが特に密集する、まさにハイライトコースだと思います!
景行天皇陵→天理トレイルセンター
桧原神社の境内外にあるトイレの前から行動再開!
次は中間地点の天理トレイルセンターを目指します!
大神神社から結構歩いたつもりだったけど、1.5kmしか進んでない!!立ち寄るスポットが多かったから体感よりも進んでいませんでした。
桧原神社を出発し、山裾の集落を眺めながら進む。
突き当りを左(下り方向)へ進みます。
そのまま集落内の道を真っ直ぐ下り、
ここを右へ。
集落内にあるこの登り坂を進みます。
登りながら西側を見ると、奈良盆地・ダイトレの稜線が眺められます。ん~ちょっと曇ってきた…。桜井駅出発時はいい天気だったのに。
交差点。山の辺の道は正面の道ではなく、左へ下る道です!
左へそのまま進んでもいいですが、コースを外れてこの交差点を右へ進むと、
200m先に「相撲神社」があります!ここはぜひ立ち寄りたいスポットです!
相撲神社方面へ登っていく。山裾に広がるこのあたりは「纒向遺跡」があった場所。
纒向遺跡は初期の大和王朝の発祥の地として知られています。
相撲神社到着!!関取の顔出しパネル看板!!!!
相撲神社はその名前の通り、国技である「相撲」の発祥の地です!初めての取り組みがあった場所として伝わっています!
関取の石像!!
相撲神社の祠。
祠の横には「勝利の聖 野見宿禰」の石碑。
垂仁天皇の時代に、日本で初めて当麻蹴速と野見宿禰による天覧相撲が行われたと「日本書紀」に記されています。
勝者の野見宿禰を称えるため、この石碑が建てられました。そのことから勝負事に縁起の良い神社として人気があります。
境内にある土俵。残念ながらシートがかけられていましたが、相撲大会などのイベントで利用されているそうですよ!!
ちなみに余談になりますが、コロナの影響で、令和2年3月末ごろに予定されていた大相撲桜井場所が延期になってしまいました…(´・ω・`)残念…。
相撲神社から先程の交差点へ戻り、途中にあるトイレを見送りさらにまっすぐ下りここからコースに復帰。
この道をそのまま西へ下っていくと「巻向駅」へも繋がっているので分割する場合はそちらへ。
纒向遺跡にある畑の中を進んでいく。
畑を抜けるところで、大きな木と広場がありました。
ちょっと休憩!行動食でエネルギー補給!
ここから石上神宮まではまだ2時間以上もかかるみたい!
中間地点の長岳寺・天理トレイルセンターまではもうすぐですね!
〈9:54〉休憩を終えて先に進むと、「景行天皇陵」の分岐があります。
分岐と言っても、正面に見えているこんもりした小山が景行天皇陵です。
分岐を左へ進み、国道169号線側へ抜けると”拝礼所”の鳥居があります。景行天皇陵は一周回ってコースに復帰することもできます。
ブログ主はそのまま古墳に沿って進みます。
古墳沿いには菜の花畑!見頃は春先でしょうか。
こちらの菜の花畑は「山の辺の道ファンクラブ」の方々が植えられたみたいですね♪
菜の花畑の横に休憩所も設けられていました!
次は崇神天皇陵へ。
景行天皇陵付近からは龍王山が見渡せます!
龍王山の麓の「柳本」は、先程の巻向と同じく古墳が数多く並んでいます。
一旦、集落内へ。
集落の抜け道のようなコースが続きます。
民家のお庭を通る。このあたりも熊野古道みたいで楽しいですね(*´∀`*)
野菜・山菜などが販売されていました。生の山菜で”ちりめん山椒”作りたい♪
ちりめん山椒のおにぎり作って山登りしたい!!
民家のお庭を抜けると、龍王山の登山コースと合流します!!
合流点からすぐに「崇神天皇陵」
龍王山には崇神天皇陵から登るコースと、長岳寺から登るコースがあります。
崇神天皇陵に沿って進んでいくと、
天理トレイルセンター前に到着!
この天理トレイルセンター周辺は飲食店がたくさんあります!お蕎麦屋さんやカフェもあり、天理TC内にもレストランがあります。
桜井駅~天理駅のコース設定の場合は、この天理TCが中間地点になるので、ここへお昼時に到着できるように計画してランチにするといいですね♪
この道を進めば「柳本駅」
コースを分割する場合も天理TCがちょうど良いポイントになります!
また駅に向かう途中にある小学校の前には「黒塚古墳」があります。黒塚古墳からは弥生時代の邪馬台国女王「卑弥呼」に関わるとされる「三角縁神獣鏡」が多数出土したことで有名です!
展示館が併設されているので、駅に向かう途中に立ち寄るのがオススメです!!
〈10:11〉こちらが天理トレイルセンター。
天理トレイルセンターは「山辺の道」や龍王山のハイキングコースなど、周辺の様々なアクティビティの情報発信地。
関連のパンフレットの配布やお土産の販売・大人気のレストランもあり、ハイカーさん・観光客の憩いのスポットとなっています!
そしてなにより、とっても人懐っこいニャンコがいます!!!
うちで飼ってるネコより人懐っこい…^^;
ベンチで休憩していると膝に乗ってくるぐらいの人懐っこさ!!
天理TCにはもうひとりニャンコがいます。この子もすごく人懐っこいのですが、たぶんちょっと病気になってるっぽい…(´・ω・`)
毛並みが少し荒れていて、抜け毛が多いのか足や尻尾が痩せていました。飲んだお水も少し吐いちゃいました。ダニとかノミかな?
ですが耳に去勢・避妊のマークがあるので、しっかりお世話をしてもらっていると思います。その点では安心ですが、体調が悪そうにしていたので少し心配です。
この子に会うのは、もう5~6回目になるのですが、これからも折をみて様子を見に来ようと思います。
長岳寺→石上神宮→天理駅
〈10:22〉天理TCすぐにある「長岳寺」
今回は立ち寄りませんでしたが、長岳寺は弘法大師空海が大和神社の神宮寺として開いたとされる古刹。
「平戸ツツジ」の名所としても知られているお寺で、重要文化財の庫裏では名物の”三輪山そうめん”も食べることができます。
長岳寺の参道前からコースに復帰。
天理トレイルセンターは南コースの中間地点ですが、ここから石上神宮までは比較的、舗装路・集落内の道が多く、コースタイム的にはここからの方が短くてサクサク進むことができます。
集落内の道を抜けて、
畑を抜ける。畑の中に休憩テラス♪
柿本人麻呂の歌碑。
柿本人麻呂は同じく万葉の歌人。山部赤人と同じく「歌聖」と称された万葉の歌人です。
以前、大和富士「額井岳」に登った際に、山部赤人のお墓にも参ってきました!
まさに古道!!お地蔵さんがたくさん並んでおられました。
正面にある立派な庵のような建物は、実はトイレです!笑
山辺の道内はトイレが豊富だけど、それだけじゃなくて古道の雰囲気を薄れさせない外観のトイレが並んでいます。しかも清潔!
境内に公園がある大和神社御旅所。
子供の頃、神社で毎日のように友だちと遊んでいたブログ主は、こういう境内が大好きです。
こちらのお寺は「念仏寺」。
この念仏寺からはしばらく霊園内を抜けるコースを進みます。
霊園を抜けて集落に入ると、お豆ばっかり売ってる無人の販売所!
皮付きのそら豆をお土産に買っちゃいました♪
この日は気温が高かったから多少痛むかもですが、皮付きだから大丈夫だと思います。皮付きでそのまま焼くのもいいですよね~。
集落の道。
集落内に「西山塚古墳」
それにしても古墳が本当に多いな~。記事で紹介しきれていない古墳もたくさんあります。
凛々しいサギ。何を眺めてるんだろう?
石上神宮まで残り4kmを切りました!ここから終盤戦に突入!
景色も北西側がよく見えるようになってきました!
正面に見えるぽっこり大きな山が生駒山です!
ハウスが並ぶ畑の道。このハウスではイチゴが栽培されていました。
ちょうど実が熟す頃なので、イチゴのいい香りが漂っていました(*´∀`*)
長岳寺からは集落→畑→集落とほとんどが舗装路。足早に進んでいく!
電信柱にカフェのポスター。テイクアウトOK!だからお弁当を買って歩くのもいいね!
サクサク歩いていると神社の鳥居がありました。こちらは「夜都伎神社」という神社。
境内。こちらの境内にもベンチやテーブルがありました。
畑を抜けてくるとT字の交差点となります。ここを右へ進みます。
ちなみに左へ進むと山辺の道や天理周辺の観光に利用できる無料駐車場があります。
ちょうど天理TCと石上神宮の中間あたりにある駐車場なので、山辺の道ハイキングにも利用しやすいと思います♪
T字から右へ進み、ここを左へ。
すると天理観光農園があります。
こちらの農園はみかん畑で”みかん狩り”が体験できる施設。カフェ・レストランとしても利用できます。
観光農園から集落内へ登っていく。道標を目印に倉庫?と民家の間にある小道へ入ります。
真正面にある石畳を登っていく!少し滑りやすい石畳だったのでご注意ください。
突き当りを右へ。
ここからしばらく地道が続きます。ひさしぶりに山道♪
地道をしばらく進むと、おそらく柿?の畑へ抜けてきました。柿の葉寿司!
畑から降りると、東屋のある展望台がありました。
この展望台は「内山永久寺」の跡地のようですね。
内山永久寺はかつてこの地にあった寺院。興福寺との関係が深く、廃仏毀釈により廃寺となってしまいましたが、かつては多くの伽藍を備えた大寺院だったそうです。
東大寺・興福寺・法隆寺に継ぐ広大な規模の寺院で、「西の日光」と称されたほどだったそう!
展望台からは生駒山が眺望できます!
内山永久寺を過ぎると、石上神宮まではもうすぐ!
天理ダムへ続く国道25号線の高架をくぐり、
ここを右へ下る。
集落へ降りて、ここを登っていくと、
森が広がる石上神宮の境内へ入ります。
池に沿って参道を進んでいくと、途中から「コケコッコー!!」とニワトリの鳴く声が聞こえ始めます。
鳴き声の正体!石上神宮の名物、放し飼いのニワトリさん達。
なんと凛々しいお顔!!
ニワトリは夜明けに鳴いて時を告げることから、人々は神聖視したとされ、石上神宮では「神の使い」として敬われています。
今回の目的地、石上神宮の本殿へ。
〈11:41〉本殿でお参りさせていただきました!
山辺の道は本殿前のこちらの道を進むと、白川ダム→奈良方面へ続いていきます!
実はブログ主は今まで桜井駅→奈良駅まで2回歩いたことがあります。その時はたしか9時間ほどかかりました…^^;
清酒発祥の地とされる神社や奈良の街並みなど、この先のコースも見どころがたくさんあります!
今回はここでゴールとして、天理駅へ向かいましょう!
天理駅へは石上神宮の表参道を下っていきます。
参道を下り、国道169号線へ。
天理駅へ向かう順路はいろいろありますが、石上神宮から一番近いこのコンビニを目印に左へ進むと、天理教本部→天理本通り→天理駅と、非常にわかりやすい順路となります!
天理教本部。木造建築の堂々とした本殿です!本部内部も拝観することができます。
本部から天理本通のアーケードへ。
天理本通はそのまま真っすぐ天理駅へと繋がっています。
天理本通りの商店街。少しシャッターが多いけど、おそらくコロナの影響です。
天理本通りは今も非常に賑わう商店街。実はブログ主はこの近くに親戚があるので、小さな頃からこの天理本通りでよく遊ばせてもらいました(*´∀`*)
天理教のハッピを着た、学生さん達がたくさん歩いておられます。
天スタ!天理市民のソウルフード!!お土産にもオススメですよ~!
”ラーメン食いてぇ、そんなとき、頭に浮かぶのはいつもの店のあの天スタ”
天理の人にならわかってもらえるフレーズなはず。うちわに書いてたやつです。
天理市の人たちを二分する大問題。「天スタvs彩華ラーメン」!!どちらも甲乙つけがたいほどうまいから、ブログ主はどっちも好きです!
〈12:06〉そして天理駅に到着です!
ますます曇ってきた…。でも電車に乗って自宅に到着した頃には、なぜか青空が広がっていましたorz
天気予報でも晴れマークだったから、時間帯を間違えたかもしれないです…^^;
まとめ
ということで「山辺の道」の桜井駅→天理駅でした!
外出自粛で出かけられませんでしたが、久しぶりにのんびりゆっくり長い距離を歩けて楽しい一日でした♪
コース全体を通して見どころが非常に多く、またコース外れにも史跡・名所が並んでいるので、本当に魅力的な古道!
分割して史跡をゆっくり拝観したり、思い切って奈良まで歩いたりと、様々な歩き方が楽しめるハイキングコースでした!