2018年11月初旬に鈴鹿山脈の第2の高峰、雨乞岳に登山に訪れました!
鈴鹿山脈は三重県と滋賀県の県境に連なる1000m前後の山々からなる山脈で、雨乞岳は御在所岳から少し西側(滋賀県側)に伸びる稜線にあります。
鈴鹿を代表する7つの山を称して「鈴鹿セブンマウンテン」と呼ばれる山々があり、その中でも最も標高が高い山が、今回登った雨乞岳です。(標高1238m)
ブログ主にとっては今回の雨乞岳で鈴鹿セブンマウンテン7座の内の5座目になります。※2019年に7座制覇!
ちょうど鈴鹿山脈の紅葉が見頃の時期になったという情報を聞いたので、さっそく今回の山旅を計画しました(゚∀゚)!
鈴鹿セブンマウンテンのその他の山の記事↓
追記:鈴鹿セブンマウンテンについてまとめました↓
雨乞岳への登山ルート
雨乞岳への代表的なルート
雨乞岳への登山ルートは様々ありますが、代表的なものだと、
- 武平峠ルート ← 最も登山者が多いメインルート!
- 三人山ルート ← 武平峠ルートの隣を並走するルート
- 稲ヶ岳ルート
- 綿向山からの縦走路
などが挙げられます。
武平峠ルートと三人山ルートは途中の分岐で合流することもできるので、周回するルートを計画する方も多いようです。
ルートによっては道が分かりづらく、迷いやすいルートもあるそうなので、初めて訪れる方や地図読みに自信がない方は武平峠ルートを往復するのがオススメです!
今回は武平峠ルートをピストン!
ということで、雨乞岳に初めて訪れたブログ主は武平峠ルートを選択!下山も同じルートをピストンしました!
- 武平峠ルート 武平峠駐車場 → 沢谷峠 → クラ谷分岐 → 七人山 → 東雨乞岳 → 雨乞岳
コースタイムは、
- 登り 2時間30分~3時間
- 降り 2時間~2時間30分
休憩時間も含めると、5時間~5時間30分ほどと想定して計画しました!
武平峠ルートは登山口からの標高差が400mほどなので高低差はあまりなく、比較的なだらかな登山道です。
登山口から①~⑨番までのポイントが設置されていて、⑦七人山分岐から⑧東雨乞岳までの間以外は、急な登りはありません!
武平峠ルートの注意点!
武平峠ルートは沢沿いを進むルートです。何度も沢を渡りながら、山頂を目指すルートなので、ゴアテックスなどの防水の登山靴は必須です!
できればミドルカット以上の登山靴をオススメします!
もう一つ注意点。①登山口~②のポイントの間に登山道が崩落している箇所があります!
迂回路があるのですが、踏み跡が複数あって非常に分かりづらいです。これから紹介していきますが、ブログ主は迂回路がわからずに迷い込んでしまいました!
ブログ主だけじゃなく、登山途中にお会いした方々も、迂回路がわからずに崩落箇所へ進んでしまったそうなので注意が必要です!
駐車場・アクセス
武平峠のトンネル西駐車場が便利!
武平峠から雨乞岳へ登る場合は、武平トンネル西口(滋賀県側)にある駐車場が便利です!無料で利用することができ、登山口もすぐ近くにあるので利用しやすいですね。
この駐車場は武平峠から鎌ヶ岳、御在所岳へ登る方も利用する駐車場なので、時間帯によってはいっぱいになる可能性もあるので、早めに到着することをおすすめします!
その他にも、駐車場から道路を挟んで向かい側にも駐車スペースがあります。こちらも5~6台駐車可能。
あとは武平峠ルートの登山口付近にも数台駐車できるスペースがあります!
武平峠へのアクセス
武平峠へはマイカーで訪れるのが一般的です!
湯の山温泉手前の鈴鹿スカイライン入り口から武平トンネルの駐車場までは車でおよそ15分ほど。鈴鹿スカイラインはカーブの多い道路で、途中に登山者の多い御在所岳の登山口が数箇所あるので、運転には十分注意しましょう!
それでは雨乞岳への登山の様子をご紹介していきましょう!
雨乞岳に登山!
武平峠ルートを登る!
武平峠ルートの登山口は、駐車場からすこし西に進むとあります!ストリートビューにもバッチリ写ってました(゚∀゚)!
ということで、ここから登山スタートです!①登山口。
④番のポイントでもあるクラ谷分岐からコクイ谷出合へ抜けるルートは、雨乞岳付近のルートの中でも特に道迷いが多いルートのようですね。
今回の山行では通りませんが、間違えて進んでしまわないように注意しないと!
登山道に入ると、まずは樹林帯の登り!踏み跡が多くて少し迷いやすいかもです。
樹林帯の急坂を登ると、道が合流してなだらかに。
滋賀県側を見ると朝焼けがきれいでした♪いい天気だといいな~。
踏み跡がたくさんあったので、一番わかりやすい山腹を進む道をたどると、崩落箇所に出てしましました。
ブログ主はそのまま強行してしまいましたが、戻るのが正解だったかも^^;切り立った斜面でかなり危険でした!
これは下山時に撮影した迂回路との分岐です。ブログ主はここを山腹へまっすぐ進んでしまいました!
写真でも分かりづらいですが、右に登るのが迂回路です!テープが木に巻いてあるのですが、けっこう見落としやすいので注意してください!
崩落箇所を過ぎると、ここが迂回路との合流点。左が迂回路なので帰りはそちらへ進みます。
これは炭焼き跡かな?
序盤からすこし混乱してしまいましたが、②番のポイントへ到着してほっとしました!
武平峠ルートは標高差があまりなくなだらかなルートですが、登りだけじゃなく、登り下りを繰り返すルートです。
途中何度か枯れた沢を横切りながら進みます。
樹林帯を抜けると③番のポイント。
③のポイント周辺は広々とした原生林の森。
沢谷峠という場所で、ここから三人山ルートへ向かうこともできます!
このあたりは紅葉がきれいでした(゚∀゚)。日も昇ってきたのでポカポカ気持ちいい♪
テープをたどって進むと、登山道は沢沿いに。
沢沿いをしばらく進むと、④クラ谷分岐に到着。
ここからは今まで歩いてきた沢を離れて、コクイ谷の沢沿いを進みます。
すこし滑りやすい岩肌の道や、
ザレた細い道を横切ったりしながら進んでいきます。
雨乞岳まで道標はしっかりあるので、道はわかりやすかったです。
沢を渡って、
あたりに紅葉が広がってくると、
⑤番のポイントに到着です!
⑤番周辺は紅葉がめっちゃきれいでした(*´ω`*)帰りはここで休憩しよっと♪
⑤番を過ぎると、沢を何度か渡る箇所があります。
でも①~④番までの道に比べると、このあたりから格段に歩きやすくなってきました♪
⑥番のポイント通過。
ここを登って、
谷沿いを進み、
空が開けてくると、
⑦番のポイントに到着です!ここは七人山への分岐となっています。
ルートからは少し外れますが、七人山に寄り道します。
七人山への往復は10分ほどなので、余裕があれば立ち寄るといいですよ!
木に彫られた七人山の山頂に到着!
山頂は展望が開けてるわけじゃないのね。
ということで、分岐に戻りました。ここから雨乞岳の山頂へ。
おー!景色が開けてきたー♪あの山は釈迦ヶ岳かな?
ここからは熊笹の間の急な登り。武平峠ルートでは⑦~⑧までのこの登りが一番キツい登りになります!
しかも足元は湿ってて滑りやすくて歩き辛い(´;ω;`)下りはもっと滑りやすいかも!
腰より高い熊笹の間をひぃひぃ息を切らしながら登っていくと、
お!
東雨乞岳に到着です!!風がめっちゃ強い^^;
でもすごい天気だ!!鎌ヶ岳かっこいいな(*´ω`*)
鎌ヶ岳越しに伊勢湾がくっきり!!今年、鈴鹿山脈に登った中では一番景色がいい日かも!
琵琶湖は雲がかかって見えないけど、雲が低くてちょっぴり雲海っぽくなってました!
杉峠へ下る尾根が岩が点在してて、開けたいい尾根道ですね!この日は行かないけど、次来たときは歩いてみたいな♪
さぁさぁいよいよ山頂です。この見てるだけでも気持ちいい稜線を歩いていくよー(゚∀゚)
東雨乞岳は風が強くて寒かったけど、ちょうど尾根が風を遮ってて暖かい♪
ということで、雨乞岳山頂に到着!登山口からは2時間15分でした!
1238m。鈴鹿山脈では御池岳に次いで高い山です!でも、一番標高が高い御池岳が鈴鹿セブンマウンテンに入ってないのはなんでだろう?
綿向山へ続く尾根。
綿向山がこんなにくっきり見えるとは(^o^)。
綿向山からの縦走も楽しそうですね!あの尾根を歩いてみたいけど、交通手段がちと厳しいよな~。
空が抜けるように青い!まさに秋晴れって感じですね(゚∀゚)!
鎌ヶ岳と鎌尾根越しに見る伊勢湾。正直、ここまで景色がいいとは思ってませんでした!今日の天気は大当たりですね♪
東雨乞岳は風が強くて寒いので、雨乞岳の山頂で休憩をすることにしました♪
雨乞岳より東雨乞岳の山頂の方が景色はきれいですが、その分遮るものが無くて風が抜けやすいんでしょうね。
暖かい紅茶を飲みながら、しばらくゆっくり休憩しました(*´ω`*)
下山は同じ道を往復!
さぁそろそろ下山しましょ♪帰りは七人山をスルーする以外は同じルートです。
休憩している間にさらに天気が良くなってきて、日も昇ってきたので稜線から見た山並みが美しい♪
滋賀県側は相変わらず雲が出ていますが、あと数時間もすればスッキリ晴れるんじゃないかな?
北に続く鈴鹿山脈の山並み。最近はすっかり鈴鹿山脈の山に登るのにハマっちゃったな♪
近畿地方と東海地方の境目で、麓まで来るのにあまり時間がかからないし、景色のいい山が多くて楽しいです^_^
初心者から経験者向きのコースとバリエーションが多い山が多いので、自分にあった山を見つけられるのもいいですね!
東雨乞岳から雨乞岳山頂を振り返る。また登りに来たいな~♪
東雨乞岳からすぐ北に見える、あの開けた場所がイブネでしょうか?テント場として人気があるみたいですね!
今日は風が強いから、テント張るのは厳しそうですが、景色の良さそうな場所ですね!
東雨乞岳から正面に御在所岳のかっこいい姿を眺めながら下山します。
⑦番の七人山の分岐まで下りました。帰りは七人山はスルーして戻ります。
谷沿いのルートですが、時間帯がお昼に近づき日か登山道を照らし始めました♪
日が登ると谷筋のルートもポカポカ暖かい♪
⑤番のポイントまで戻りました!ここで紅葉を楽しみながら休憩です!
朝よりも太陽が昇った分、紅葉が映える(*´ω`*)
山頂で沸かしたお湯の残りで紅茶♪
紅葉の色づきが見事ですね♪今日は天気も良かったし、紅葉も最高でした♪
紅葉を楽しみながら休憩していると、たくさんの方が登ってこられました!
みなさん紅葉にご満悦の様子。挨拶すると話もはずんで、気付けばここで50分ほどのんびり過ごしてました!
雨乞岳は東雨乞岳からの稜線歩きがやっぱり有名ですが、ブログ主は個人的にこの自然豊かな谷がとても気に入りました(゚∀゚)!
そういえばお話した方々に①~②の間の崩落箇所の話をすると、結構多くの人が迂回路がわからずに進んでしまったそうです!このルート初めての方は気を付けなくちゃですね!
ということで崩落箇所の手前です。今度はちゃんと左の迂回路へ進みます。
こちらはやっぱり歩きやすいですね。
すぐ下を見ると崩落箇所へ続く登山道がありました。赤いテープが木に巻かれているのがわかりますかね?
そして、登山口へ無事下山!
駐車場に戻ると、満車状態です!朝早くに出発してよかったー!道路向かいの駐車場も登山口の駐車スペースも埋まっていたので、これは遅い時間帯だと停められないかもな~・ω・
下山にかかった時間は2時間20分ぐらいですが、50分ほど⑤番で休憩したので、行動時間は1時間30分ぐらいでした!
コース全体では5時間弱の山行でした!
まとめ
今回の雨乞い岳への山旅は、天気がとっても良くて景色が最高でした(゚∀゚)!
伊勢湾まで見えるとは思っていなかったので本当にラッキーな一日でした♪鎌尾根越しに眺めた伊勢湾きれいだったな~♪
武平峠ルートを歩いた印象では、①~④のポイントまではすこし歩きづらい箇所もある印象でした!⑤のポイント以降は沢を何度も渡る箇所がありますが、山頂に近づくに連れて段々歩きやすくなってくるルートです。
標高差があまりないので、急なアップダウンはなく、全体的にはなだらかでした。⑦から⑧東雨乞岳への斜面が一番の急登ですね!
紅葉がきれいなポイントは、③~④の間の沢谷峠付近と、⑤のポイント付近が特にキレイでした!個人的にこの沢沿いのルートは歩いていてとっても楽しく、お気に入りのルートになりました♪
他のルートで登ってこられた方に話を伺うと、少し迷いやすい箇所もあったようだったので、初心者、初めて雨乞岳を登られる方は武平峠ルートの往復がオススメです!
ということで今回は雨乞岳へ紅葉真っ盛りの武平峠ルートを行く山旅でした♪
ではまた~(^_^)/~