熊野古道「大辺路」|見どころや日程・おすすめコース5選まとめ!

山域まとめ

聖地”熊野三山”に通じる参詣道「熊野古道」

紀伊半島に広大に広がる熊野古道ですが、「大辺路」はその中でも本州南端の”海岸ルート”です!

枯木灘や熊野灘などの美しい風景を楽しみながら熊野三山を目指すコース!!

今回はそんな「大辺路」の見どころや踏破にかかる日数、個人的にオススメのコース5選をまとめました!!

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熊野古道「大辺路」とは?

『大辺路』は、熊野三山へ通じる参詣道「熊野古道」の1つです!

貴族や上皇が公式の参詣道(御幸道)として用いた”中辺路”に対し、大辺路は時間に余裕がある庶民・文人墨客などが風景を愛でながらのんびり歩いた道だったそうです!

道中は”四十八坂”と称されるほど多くの峠道がある厳しい道のりでしたが、そのおかげで現在も市街化や道路開発を免れ、往時の景観を残すところも少なくありません!

海岸に沿って大きく迂回するコースなので、枯木灘や熊野灘の”海の風景”が美しく、熊野古道の旅人は景色を楽しみながらの”観光・旅行”目的でも歩いたとされています。

特に、”大辺路”がよく知られるようになったのは、近世・江戸時代の頃。

江戸時代初期には紀州藩により一里塚が沿線に築造され”官道”として利用されるようになりました。藩主や三宝院門跡の大行列もこの道を通過したとされています。

「大辺路」の概要

画像出典:Wikipedia

〈大辺路の概要〉

  • 起点:田辺市・闘鶏神社 終点:補陀洛山寺・那智勝浦町
  • 総距離:約120km

※派生ルートも多いため、実際はそれ以上の距離があります!

大辺路は万葉の昔から、海路を併用しながら利用されていた古道です。

現在の”大辺路”という分類では田辺市から那智勝浦町までの海沿い120kmの区間を指します!

熊野の聖域の入り口という意味の”口熊野”と呼ばれる『田辺』と熊野三山”那智山”がある『那智勝浦』を繋ぐ古道となります!

起点は「田辺」!大辺路の北端は、紀伊田辺駅の駅前商店街(北新町商店街)にある『道分け石』です!

この道標には「左り くまの道」と大きく書かれ、その下に小さく「すくハ大へち」と記されています(「すく」=「まっすぐ」の意)。

この『道分け石』が、熊野の山中を行く”中辺路”と海岸へと続く”大辺路”との分岐となります!

田辺市にある闘鶏神社。武蔵坊弁慶とその父・湛増ゆかりの神社です!

かつては新熊野権現と呼ばれ、熊野三山の別宮的な存在として熊野信仰の一翼を担ってきた古社となります!

この闘鶏神社から大辺路の旅路が始まります!

大辺路の最終目的地点は”那智山”!

那智勝浦町の海辺にある「補陀洛山寺」で中辺路と合流して、那智山に至ります。

「大辺路」の見どころ!

大辺路の魅力はなんと言っても海岸ルートであること!!

海明かりがする美しい景色を眺めながら古道ハイクを楽しむことができます!

枯木灘熊野灘をはじめとした美しい海の風景!

本州南端の街を散策しながら熊野三山を目指します!道中には最南端の街・串本町の”橋杭岩”など立ち寄れる観光名所もたくさんあります!

それでいて、峠を越える各コースでは豊かな自然を満喫することができます!

山道の峠越え→海岸の古道→山道の峠と、海と山を行ったり来たりしながら進んでいきます♪

また熊野古道らしい”石段・石畳”も随所に残されています!

海岸沿いは国道・鉄道が走り、古道本来の姿は失われつつありますが、近代以降の市街化や道路開発を免れた峠道では、古道の状態が比較的よく保たれている印象です。

特に三大難所とされる「富田坂」「仏坂」「長井坂」などでは古道本来の姿を体感することができます!

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」

「大辺路」は『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産の一部として世界遺産に登録されています!!

『紀伊山地の霊場と参詣道』は和歌山県・奈良県・三重県にまたがる3つの霊場(吉野大峯・熊野三山・高野山)と参詣道(熊野参詣道・大峯奥駈道・高野参詣道)を登録対象とする世界遺産。

登録対象の史跡は、闘鶏神社・補陀洛山寺など。

参詣道としては、「富田坂」「仏坂」「長井坂」を始めとした峠の地道区間が登録範囲となります!!

また大辺路は旧道のルートが不明なままの区間や埋没したままの箇所もまだまだあると考えられていて、地元ではそれらの区間を再発見するために尽力されています!

近年になって発見されたルートもあることから、今後も調査・普請によって新たに通行可能になるルートも期待されています!!

交通・アクセスは?

大辺路の各コースの起点・終点へのアクセスはJR「紀勢本線・きのくに線」が便利

大辺路は和歌山県南部の海岸に沿って続いていますが、古道と並走するようにJRの路線が運行しています!!

JR「紀勢本線・きのくに線」は、特急を除きほとんどが各駅停車で運行するローカル線です!!

駅のホームに改札がない無人駅が多く、運賃などは電車内の運賃箱に支払うタイプとなります。バスとかと同じシステムです。※一部を除きIC系カードが使えない駅が多い!

運行本数は少なすぎるということはなく、地元の方々のインフラとして活躍している路線です。

また車窓からも海が眺められるのもこの路線の魅力の1つ!

駅のホームから海が見渡せる駅も多く、行き帰りのアクセスも大辺路旅の楽しみの一つとなります♪

参考になるコースマップ!

「大辺路」に挑戦されるなら、和歌山県公式観光サイト『わかやま観光』のHPで配布されている「街道マップ」がオススメです!

古道の詳細なマップ、見どころや史跡の情報、所要時間や交通情報まで、熊野古道旅に必要な情報がしっかりまとめられているコースマップとなります!!

ブログ主も熊野古道や高野参詣道などに挑戦する際は、ダウンロード・印刷して、いつも活用させていただいています!!

HPよりPDF形式でダウンロードできます!

関連リンク和歌山県公式観光サイト『わかやま観光』

ホーム>お立ち寄り情報>高野巡り・熊野古道 街道マップ

踏破にかかる日数は?

大辺路は総距離で約120kmもあるロングコースとなるので、分割しての踏破がオススメです!!

見どころに時間をかけながら、じっくり大辺路旅を楽しみたい方は、『街道マップ』でご紹介されている全9回のプランがオススメ!!

またコースとJR「紀勢本線・きのくに線」は並走しているので、自身の経験・体力に応じた計画が立てられるのも、大辺路の魅力だと思います!

ちなみにブログ主は6日間で踏破しました!

〈ブログ主が踏破した日程〉:○は記事の番号

1日目①紀伊田辺駅→紀伊富田駅

2日目前半②「富田坂」紀伊富田駅→安居の渡し場

2日目後半③「仏坂」安居の渡し→周参見駅

3日目前半④「長井坂」周参見駅→見老津駅

3日目後半⑤「新田平見道」見老津駅→田子駅

4日目⑥「富山平見道・飛渡谷道」田子駅→串本駅

5日目前半⑦串本駅→古座駅

5日目後半⑧「清水峠ルート」古座駅→紀伊浦神駅

6日目⑨紀伊浦神駅→補陀洛山寺・那智駅

上記の日程で、ブログ主は無理なく歩けました!

体力がある方なら、4~5日ぐらいでの踏破も可能だと思います!

「予想よりも早く到着したからあと1駅進もう!」「疲れが溜まってきたから今回はここまでにしよう!」など、体力や天候に合わせて、コースを延長・短縮することができます!!

「大辺路」第1回目の『紀伊田辺駅~紀伊富田駅』はこちら↓

「大辺路」のおすすめコース5選!

大辺路の中から特にオススメのコース5選をご紹介します!

  1. 『富田坂』紀伊富田駅~安居の渡し場
  2. 『仏坂』安居の渡し場~周参見駅
  3. 『長井坂』周参見駅~見老津駅
  4. 『新田平見道・富山平見道・飛渡谷道』和深駅~紀伊有田駅
  5. 紀伊浦神駅~補陀洛山寺・那智駅

コースの難易度・体力度は★3段階で評価し、コースタイムや距離などの情報をまとめました!

※難易度などはブログ主の個人的な感想。コースの状態を保証するものではありません。

①富田坂:紀伊富田駅~安居の渡し場|大辺路最初の難所!

『富田坂』は大辺路最初の難所とされる峠越えのコース

国道沿いの舗装路区間の多い大辺路の中でも、古道感豊かな山歩きが楽しめるコースです!

『富田坂』『仏坂』『長井坂』は大辺路の3大難所とも呼ばれている峠道。その1つ目が『富田坂』となります。

その中でも特にアップダウンの厳しいコース。その反面、古道本来の姿を色濃く残し、山登りやハイキングのような古道ウォークが楽しめる人気コースとなります!

〈コース概要〉

  • 起点:紀伊富田駅 終点:安居の渡し場 三ヶ川・安居バス停
  • 距離:14.4km
  • コースタイム:5時間45分
  • 難易度★★/体力度★★

紀伊富田駅から富田川を渡り、丸山応拳や長沢芦雪ゆかりの禅寺「草堂寺」から峠道が始まります。

七曲り”と呼ばれる急な山坂道を登ると、平坦で自然豊かな尾根道となります!尾根からは白浜町の海の景色が望めます!

最高点の安居辻松峠を過ぎると林道の下り、山道を下ると日置川のほとり安居集落に至ります。

古道感豊かな山道と軽快な尾根道のコースとなりますが、ロングコースなのである程度の体力は必要。特に安居辻松峠からの林道の下りは足腰に負担がかかるので注意しましょう!

実際の山行記事はこちら

富田坂の登り口は、禅寺「草堂寺」にあります!

丸山応拳や長沢芦雪の障壁画を所蔵することで有名な草堂寺。お寺を囲む石垣はまるでお城のようです。

その石垣の脇から『富田坂』が始まります!

七曲りと呼ばれる九十九折の急登を登っていくと、西側には白浜の海岸が見渡せます!

軽快な尾根道を進み、最高点の安居辻松峠を過ぎると一転して下り坂!下り途中の林道からも紀伊山地の山深さを感じさせる広大な展望があります!

ハイキングらしい自然豊かな山歩きと開放感のある展望が楽しめるコースです!

②仏坂:安居の渡し場~周参見駅|大辺路唯一の「渡し船」!

『仏坂』は富田坂に続く2つ目の峠越えコース

大辺路で唯一の”渡し船”に乗れるコースとなります!!

仏坂と富田坂の中間にある安居集落。安居集落は古くから交通の要衝として発展し、熊野詣での旅人が増えた近世には大いに賑わいました。

この安居集落から日置川を”渡し船(安居の渡し)”で対岸へ渡り、仏坂へ向かいます!

まるで江戸時代の旅人になったかのような気分で古道ウォークが楽しめる魅力的なコースです!!

〈コース概要〉

  • 起点:安居の渡し場 終点:周参見駅
  • 距離:10.8km
  • コースタイム:4時間30分
  • 難易度★/体力度★

起点は「安居の渡し場」がある安居集落。日置川を対岸まで川船で渡してもらいます。対岸がそのまま仏坂の登山口。

仏坂は峠までは急登ですが、距離は短く30分ほどで登れます。

それ以降はずっと舗装路。峠を下ってからもひたすら枯木灘の海岸を目指して進み、周参見駅に至ります。

難所とされる峠越えコースで距離も10km以上と長めですが、山道区間は短く、区間の2/3以上は舗装路となります。距離の割に比較的、体力的に楽な区間だと思います。

実際の山行記事はこちら

安居集落から渡し船「安居の渡し」で日置川を渡る!!※事前予約が必要です

船頭を務めるのは「安居の渡し保存会」の会員さん。全長7.5m・幅1.6mの伝統的な木造りの川船で対岸へ渡してくださいます!

日置川の川幅は約30mほどですが、時間をかけてゆっくり対岸まで渡してくれます♪

乗船記念にミニ手形がもらえますよー!!予約方法も含めて詳しくは山行記事へ。

日置川から峠までの仏坂は、急登ではありますが距離は短い!

ゴールは周参見駅。すさみ町は枯木灘の美しい海沿いの街。

富田坂・仏坂と山道が続いた後の開放的で美しい海!海水浴場もあるのでゴール後に立ち寄りましょう!

③長井坂:周参見駅~見老津駅|随一の自然豊かな尾根道!

3大難所のラスト『長井坂』!この区間は豊かな自然林と枯木灘の景色を望む峠道のコースです!

大辺路では古道の面影を最もよく残し、眺望も随一といわれる大人気コース!!

ブログ主も個人的に大辺路のベストコースだと思います!!

長井坂は登り始めと下りだけ少し急坂ですが、尾根道はほぼフラットで非常に歩きやすく、自然林のトンネルを抜けて、木漏れ日を浴びながら快適に歩くことができます!!

〈コース概要〉

  • 起点:周参見駅 終点:見老津駅
  • 距離:10.5km
  • コースタイム:4時間20分
  • 難易度★★/体力度★★

この区間は長井坂の前に、「馬転坂」「タオの峠」と2つの峠道を越えます。

この2つの峠はどちらも非常に距離が短く、所要時間も短い。

ハイライトの「長井坂」は、すさみ町の和深川地区から見老津駅へ続く約4.5kmの峠!美しい原生林と木々の隙間から眺める枯木灘の景色が魅力的な区間です!

体力に心配がある方や”長井坂”だけ歩きたいという方は、周参見駅からタクシーで長井坂の登山口へ向かうのもあり!!体力温存で安全に楽しみましょう!

実際の山行記事はこちら

長井坂の尾根上の道は道幅広めのゆったりとした道!アップダウンがなく、軽快なウォーキングが楽しめます!

尾根上の木々はほとんどが自然林です♪

尾根上には長井坂の象徴である”版築(段築)”

土手状に整形した段築は、道を平坦にするほか、土砂の流出を防ぐものと考えられています。

紀州藩の”官道”として利用されてきた大辺路の構築・維持管理上から見て、長井坂の段築は非常に重要な事例なんだそう!

気持ちの良い尾根道からは、時たま開放的な海の風景が望めます!!

枯木灘の美しい海と長井坂の豊かな自然林!個人的に特にオススメしたいコースです!!

④新田平見道・富山平見道・飛渡谷道:和深駅~紀伊有田駅

『新田平見道』『富山平見道』『飛渡谷道』は本州最南端の街”串本町”にある3つのショートコース

それぞれ電車1駅分の短いコースながら、石畳・石段の古道らしさを色濃く残すコースとなります!!

三者三様の特色の異なったコースとなり、3つ通しで計画すると変化が楽しいプラン!体力に応じて、それぞれ分割することもできる区間となります!

〈コース概要〉

  • 起点:和深駅 終点:紀伊有田駅
  • 距離:13.0km
  • コースタイム:5時間
  • 難易度★/体力度★★

和深駅~紀伊有田駅までの区間は約13kmとなかなかのロングコースとなります!

3つともコースの地道は短く、国道沿いを進む場面も多いですが、地道区間では自然と古道らしさを感じ、舗装路区間では美しい海と、風景の変化が非常に楽しい区間となります!

またこの区間は3つのコースを分割するプランもオススメです

JRの1駅ごとにコースが分かれているので、1コースずつじっくり散策したり、組み合わせたりもでき、体力に応じた計画が立てやすい区間となります!

分割した場合は各コース、難易度・体力度ともに★1つ

〈分割する場合〉

  • 『新田平見道』和深駅~田子駅:約3.5km
  • 『富山平見道』田子駅~田並駅:約6.2km
  • 『飛渡谷道』田並駅~紀伊有田駅:約3.3km

この記事の後半に『新田平見道』

この記事の前半に『富山平見道』『飛渡谷道』

和深駅から住宅地・集落を抜けると新田平見道の入り口があります。

新田平見道は短い距離ながら、古道らしい石段が残されています。

和深駅側からスタートすると国道に合流するまではほとんど下り道!

続く「富山平見道」は造船所の脇道からトンネルを抜けると入り口があります。

区間の中に線路沿いに出たり、湿地があったり、国道に再度合流する前にまたトンネルがあったりと、冒険心をくすぐるような変化が楽しいコースとなります!

見どころは登山口付近の見事な石段!

50段以上の石段が続き、その後は60mに渡る掘割状の道が残ります。

大辺路内では特に古道の面影を色濃く残す区間です!!

「飛渡谷道」は自然豊かでゆったりとした山道が特徴の区間!

林道と交差しながら古道ハイキングが楽しめる区間となります!

コースの後半には展望台があり、本州南端の串本町の海が見渡せます!!

3コースとも特徴があり、また距離も短く初心者から古道歩きが楽しめるコースです!

⑤紀伊浦神駅~補陀洛山寺|湯垢離場で温泉!中辺路と合流して那智山へ!

最後は「紀伊浦神駅~補陀洛山寺」の区間!大辺路と中辺路が合流する総仕上げのコースとなります!!

この区間には4つの小さな峠越えがあり、さらにその道中には”湯垢離場”として古くから親しまれている「湯川温泉」があります!

古道ウォークを楽しみながら温泉に立ち寄り、中辺路との合流点「補陀洛山寺」を目指しましょう!

〈コース概要〉

  • 起点:紀伊浦神駅 終点:補陀洛山寺・那智駅
  • 距離:15.5km
  • コースタイム:5時間30分
  • 難易度★/体力度★★

紀伊浦神駅~補陀洛山寺・那智駅の区間には、浦神峠・市屋峠・二河峠・駿田峠と4つの小さな峠が連続します。

各峠では、石段・地蔵道標など古道の面影があり、熊野古道の魅力も満載!

道中にある”ゆかし潟”の付近は湯垢離場「湯川温泉」。古道を進みながら温泉にも立ち寄れます!

距離は長めですが、太地駅・湯川駅などを利用して分割するプランもあり!

また紀伊勝浦駅周辺は全国的な知名度を誇る温泉地「南紀勝浦温泉」があるので、お立ち寄りもオススメです!マグロも美味しい!!

実際の山行記事はこちら

浦神峠・市屋峠・二河峠・駿田峠と4つの小さな峠を越えて那智勝浦町を目指す!

写真は市屋峠。峠にはお地蔵さんがおられて旅人を見守っている。

4つある峠の最後、駿田峠の大迫力の切り通しは必見です!!

まるで、もののけ姫の世界に紛れ込んだかのような峠!雨や霧があるとより一層幻想的な雰囲気になります!!

古くから”湯垢離場”として栄えた「湯川温泉」

湯川温泉には「ゆりの山温泉」「四季の郷温泉」「きよもん湯」など泉質に優れた”源泉かけ流し”の温泉が並んでいます!!

温泉を楽しむコースとしては、熊野古道内でも屈指の区間だと思います♪

「湯川温泉」は”ゆかし潟”のほとりにあります。

ゆかし潟は、淡水と海水が入り混じった小さな汽水湖。「ゆかし潟」という名前は詩人”佐藤春夫”さんが名付けたそう!熊野速玉大社がある新宮市出身の文豪!!

そして大辺路の終点、補陀洛山寺へ至ります!!

ここで中辺路と合流!中辺路は那智山へと続いていきます!

補陀洛山寺の隣りにある”熊野三所大神社”には「振分石」という石柱があり、これは大辺路と中辺路・伊勢路の分岐を表すと言われており、ここで大辺路は終わりとなります!

まとめ

ということで今回は熊野古道「大辺路」のオススメコース紹介でした!

熊野古道の中で開放的な海の景色を楽しめる大辺路!

大辺路にはまだまだ派生ルートがあり、ブログ主もまだ踏破していないコースが多々あります。また近年の発見・調査により新たに追加されていく動きもあるので、今後また折をみて大辺路のコースは歩いていこうと思います!

その都度、追記していければと考えています!

海明かりがする美しい熊野古道「大辺路」!ぜひ挑戦しましょう!!

「熊野古道」のその他のコースについてはこちら↓

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