大文字山に登山!蹴上駅→銀閣寺で京都市街を見渡す山頂へ!

登山・トレッキング

2020年12月、今回登ったのは「大文字山」!!

大文字山は京都府にある標高466mの山!京都の夏の夜空を彩る「五山送り火」で有名な山です!

麓の京都市街どこからでも見上げることができる山なだけに、山頂や送り火を焚く”火床”からは市街地が一望できる非常に景色の良い山です!

また麓には琵琶湖疏水分線沿いに散策路「哲学の道」が走り、世界遺産「銀閣寺」をはじめ永観堂・南禅寺など有名社寺が数多く並んでいます!

展望・よく整備された登山道・観光面が充実し、市街地から気軽にアクセス可能!京都だけでなく関西全体でも特に人気のある登山スポットとなります!!

大文字山

 

標高:466m

場所:京都府山科区・左京区

2万5000分の1図:京都市北東部

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大文字山の登山コース

代表的な登山ルート

  1. 銀閣寺ルート:銀閣寺→火床→山頂
  2. 鹿ヶ谷ルート:霊鑑寺→山頂
  3. 蹴上ルート・京都一周トレイル:蹴上駅→日向大神宮→山頂
  4. 山科ルート:山科駅→山頂

などの登山コースがあります!

銀閣寺ルートは初心者からオススメ!特に五山の送り火「火床」までは、遊歩道のように整備されているので、ハイカーさんだけでなく観光客の方も多く登られます。

上記の他にも、滋賀県側から”如意ヶ岳”を経由して縦走するコースなどもあるので、バリエーションが多い山という印象です!

今回のプラン

今回は登り「蹴上ルート」下り「銀閣寺ルート」で周回するプランを選択!

蹴上駅から登り始めますが、車は銀閣寺近くのコインパーキングにデポしました。

ということでまずは銀閣寺前バス停から蹴上駅へ向かいます。この区間は”日本の道100選”の1つ「哲学の道」を通って向かいました!

大文字山の麓には法然院永観堂禅林寺南禅寺などお立ち寄りスポットが目白押し!登山前から見どころが多いウォーミングアップです♪

蹴上駅に到着して大文字山へ登り始めます。日向大神宮から山へ入り、京都一周トレイルのコースを辿って緩やかに登っていきます。

大文字山の山頂は京都市街を見渡す大展望!同じく”五山の送り火”の火床も市街のどこからでも見えるだけに素晴らしい展望が楽しめます!

火床からは遊歩道のような銀閣寺ルートを下山。下山後は世界遺産「銀閣寺」を拝観しました!

このプランの標準コースタイムは約4時間

休憩や銀閣寺の拝観時間を考慮して5時間で計画しました!

今回のプラン!

  1. 哲学の道:銀閣寺前バス停(6:45)→蹴上駅(7:28)
  2. 蹴上ルート:日向大神宮(7:43)→大日山(8:14)→大文字山(8:50-9:25)
  3. 銀閣寺ルート:火床(9:36)→銀閣寺(拝観9:58-10:18)→バス停(10:22)
山行データ

 

天候:晴れ→くもり

距離:10.5km

活動時間:3:37

登山口へのアクセスと駐車場

公共交通機関でのアクセス

〈銀閣寺へのアクセス〉

  • 京都駅から京都市バス「銀閣寺道」or「銀閣寺前」下車
  • 5・17・32・急行100系統など

〈蹴上駅へのアクセス〉

  • JR京都駅→山科駅〈乗換〉→市営東西線「蹴上駅」

マイカーでの駐車場

マイカーの場合、銀閣寺もしくは蹴上駅周辺でコインパーキングの利用が便利です!

銀閣寺のすぐ近くに「京都市営 銀閣寺観光駐車場」がありますが、こちらの駐車場は銀閣寺への参拝者用の駐車場となるため、大文字山への登山での利用はできないと思います!

観光シーズン・土日祝の利用は混雑回避のため、長時間の利用はご遠慮くださいとのこと。※1日2時間まで

登山での利用の場合は、周辺にあるコインパーキングを利用しましょう!!銀閣寺付近にたくさんのコインパーキングがあります。

注意点としては、平日は入庫後24時間の最大料金が設定されていますが、休日は上限なしの駐車場が多かったです。料金設定が駐車場によりバラツキがありました。

パーキング前は一方通行の道路が多いので注意!

また蹴上駅からスタートされる場合も、駅周辺に複数のコインパーキングがあります!登山の計画や下山後のお立ち寄りプランに応じて駐車場を選択しましょう!

大文字山に登山:蹴上ルート↑銀閣寺ルート↓

哲学の道:銀閣寺前バス停→南禅寺→蹴上駅

〈6:45〉それでは銀閣寺前バス停からスタート!

交差点を過ぎると銀閣寺橋。ここをまっすぐ登っていくと銀閣寺があります。

今回は蹴上駅からスタートするので、ここを右へ。銀閣寺橋を起点に周回するプランとなります。

ここから歩いていくコースが「哲学の道」となります♪

「哲学の道」は東山山麓・琵琶湖疏水分線沿いの桜並木の散策路!距離約1.8km。近隣に銀閣寺をはじめ著名な社寺が並び、歴史情緒あふれる古都・京都を散策できる人気のコースです!「日本の道100選」にも選出!

春は桜、夏はホタル、秋は紅葉、冬は雪化粧と四季折々の景観が楽しめます♪

それでは歩いていきましょう!観光地のど真ん中を散策♪

登山前から見どころいっぱいの1日になりそうです(*´∀`*)

もう時期は過ぎているかな~って思ってたけど、12月上旬もまだまだ紅葉がきれいですね(゚∀゚)!

川沿いの穏やかな道!この時間帯はまだ観光客の方がおられませんが、たくさんの地元の方々が朝の散歩をしておられました。

こんな道が近所にあるなんて羨ましいー!

点在する社寺を眺めながらのんびり歩いていると、哲学の道の終点。若王子橋。

ここを右折して蹴上駅に向かいますが、左折して少し寄り道。

〈7:07〉若王子橋を渡ると、熊野若王子神社があります!

熊野古道好きのブログ主にとって立ち寄らずにはいられないスポット♪実は今回、大文字山へ登りに来たのはこちらへの参拝が目的だったりします。

まだ薄暗い時間帯だったので提灯に明かりが灯っていました!

熊野若王子神社は熊野権現を祀る神社。1160年に後白河法皇が勧請したのが始まりとされ、熊野神社・新熊野神社とともに”京都三熊野”のひとつに数えられています。

道中安全祈願や学業、縁結びの神様として信仰されています。ブログ主も道中安全祈願!

若王子橋を渡って蹴上駅へ向かいましょう!蹴上駅への道順は色々ありますが、今回は南禅寺を経由して向かうことにしました。

まだ日の出したばっかりだから薄暗いけど、空には雲がなくていいお天気♪

紅葉の名所として知られる禅林寺永観堂!「秋はもみじの永観堂」♪

でも早朝だから拝観できないorz

今回、銀閣寺付近のコインパーキングを利用したけど、麓の観光・散策を楽しむことを考えるなら蹴上駅付近のパーキングのほうが良かったかもです…。帰りに「哲学の道」で蹴上駅へ戻るプラン。

もしくは単純に時間帯をもう少し遅めにスタートするか、逆コースもアリだったかも!

永観堂からしばらく進んで、東山高校の前を通過すると南禅寺の境内に入りました!

南禅寺の表参道!!紅葉すげー(゚∀゚)!!

南禅寺は臨済宗南禅寺派大本山の寺院!日本最初の”勅願禅寺”で、日本全ての禅寺のなかでも最も格式高いお寺です!

南禅寺の「三門」!でっけー(゚∀゚)!!

三門を出て蹴上駅へ。このトンネルを潜ると蹴上駅です。

コース的にはここをトンネルを潜らず、左の道を進むのが大文字山への登山コースとなりますが、ログ補完のために駅へ。

このトンネルは”ねじりまんぽ”と呼ばれるトンネル。「まんぽ」=トンネル

トンネルの上部に台車に乗った船が行き交うインクラインが敷設されていたので、その重さにたえられるようにレンガが斜めに巻かれて建設されています!

明治時代の土木技術を物語る貴重な遺産なっています!!

〈7:28〉ねじりまんぽを潜ると道路正面が蹴上駅です!!

蹴上ルート:日向大神宮→大日山→大文字山

蹴上駅から大文字山へ登っていきましょう!!ここからは大文字山の山頂手前まで”京都一周トレイル”のコースを辿っていきます。

再びねじりまんぽを潜ってすぐ右折。すると公園がありました。

この線路が船を台車に載せて運搬したインクラインの跡かな?

公園に建つ、”田辺朔郎”博士像。

田辺朔郎さんは日本の土木技術・工学者。琵琶湖疏水や日本初の水力発電所を建設した、近代土木工学の礎を気づいた人物です!

線路を渡って、日向大神宮へ向かいます。

台車にお船(゚∀゚)!!

日向大神宮の参道入口。

琵琶湖疏水は琵琶湖の水を京都市内へ流すために作られた重要なインフラ。水運の減少に伴いインクラインはいずれも廃止されましたが、蹴上インクラインは一部の設備が保存されています。

参道を登っていきましょう!

参道に放し飼いのニワトリさん(゚∀゚)!人馴れしてて全然逃げない。

参道を登ると日向大神宮に到着!京都一周トレイルはここで右側のコースをたどりますが、駐車場前・左手にある日向大神宮の境内からでも後に合流できます。

日向大神宮付近のコース図。

〈7:43〉日向大神宮に参拝!境内に入ってすぐに外宮。その奥に内宮があります。

境内の紅葉も見事(゚∀゚)!本格的なカメラで撮影している方もおられました!

日向大神宮の内宮。日向大神宮は「京の伊勢」とも称される神社です。

本殿ではお伊勢さんと同じく天照大御神などを祀っておられます。

内宮の社殿前から山道へ入ります♪ようやく登山スタート!

少し登ると”天の岩戸”があります!天照大御神が隠れた岩穴!!

中はこんな感じ。このまま岩穴を潜ります♪

この天の岩戸から山頂までは約2時間かかるようですね!

では山頂へ登っていきましょう!ここからしっかりと登山道になります!

攻撃的な親子のお猿さんが出るみたいΣ(゚Д゚)

コース上にはかなり多くの分岐が現れますが、各分岐に京都一周トレイルの道標が設置されているので辿っていきましょう。

日も昇り始めて明るくなってきました♪もう12月だけどポカポカ暖かい(*´ω`*)

倒木!!ここは跨いで通過。足が短いからちょっと引っかかった(´・ω・`)

〈7:57〉のんびり進んでいると「山火事注意」の赤い暖簾がありました。

ここが七福思案処と呼ばれる交差点。日向大神宮の前で分岐した京都一周トレイルもここで合流。

七福思案処からは緩やかな登りになります!

しばらくつづら折りに登っていくと、

びっしりと倒木があるエリアに!このあたりもしっかりテープや道標あり!

この倒木が多いあたりで道が左右に別れます。右側の踏み跡を辿っていくのが本来のコースとなりますが、左側の道を辿れば”大日山”のピークに登れるので寄り道することにしました。

倒木エリアを抜けて大日山への一直線の登り!

〈8:14〉大日山(326m)のピークに到着しました!

大日山の山頂は自然林に囲まれていて展望はありませんでした。

山頂を通過して下るとコースが合流。

山腹を巻くコースと大日山の分岐。

合流点のすぐ先に展望ポイントがあります!ここはコース(蹴上駅~大文字山)のちょうど中間になるので休憩におすすめ!

眼下に京都の市街地が見渡せます!おそらく真正面に見える山並みは嵐山だと思います。

10分ほど休憩してコースに復帰!とってもなだらかな登山道が続きます♪

途中の開けた箇所から。あの奥が大文字山の山頂ですね!

小さな登りと平坦な道を何度か繰り返して進むと、ここから少し下り。

下った分を登り返すと、

林道に合流しました。ここがおそらく山科ルートとの合流点となります。

林道を横切り正面の道を登っていく!

この林道合流点付近からは南側に”音羽山”が見渡せます!!

林道から登っていくと交差点。

ここで如意ヶ岳方面からのコースが合流します。

京都一周トレイルは大文字山や火床を経由せずに鹿ヶ谷方面へ下るコースになるみたい。たしか比叡山も延暦寺境内を回避するようにコースが整備されていたと思います。

ちょっぴりもったいない。

今回はもちろん大文字山山頂へ!先程の分岐から山頂へはもうすぐ!

〈8:50〉分岐から5分ほどで大文字山の山頂に到着です!!

うわー!すごい展望だ(゚∀゚)!!!

大文字山456mなり!!

三角点にターッチ!!!

それではお待ちかねの展望(*´∀`*)!!

目の前に広がる京都市街の絶景!!南西方面の展望が開けます♪

このあたりの山はあまり詳しくないので確証はありませんが、おそらく真正面に見える山並みが「ポンポン山」の山塊だと思います!

その北側に嵐山。さらに北側には愛宕山がありますがここからは木がかぶって見えない。※火床から見えます!

京都タワーと京都駅!!

清水寺や将軍塚のある「清水山」から「稲荷山」へ続く山並みが眼下に眺められます。

この日、すごかったのがさらにその奥正面に「生駒山」。もっと奥に薄っすらと「金剛山」や「大和葛城山」を始めとした”金剛山地”の山並みまで眺められました!!

肉眼ではさらにさらに向こうに”和泉山脈”の稜線も確認できました!

やっぱり冬の朝は空気が澄んでいるんですね!遠くまで見渡せました!

大阪湾方面には大阪の中心地のビル群!その左はずれには”あべのハルカス”も見えました(゚∀゚)!!

大文字山は景色が良いって聞いていたけれど、それは京都市街が見渡せるって意味だと思っていました。

条件が揃えば、こんなに遠くまで眺望できる山なんですね~♪

銀閣寺ルート:大文字「火床」→銀閣寺(拝観)→バス停

〈9:25〉山頂で景色を眺めながら30分以上休憩しました!朝ごはんも食べて元気いっぱい!

次は”五山送り火「大文字焼き」”の火床へ向かいましょう!

大文字山山頂から急な下り坂。

しばらくは急ですが、すぐに平坦な道になります。

〈9:36〉15分ほど下ると視界がぱっとひらけて火床に到着!『大』の字の頭に出てきました!

火床から真正面に見える山が愛宕山だと思います!

この日は昼前から曇りの予報だったので、愛宕山の山頂に雲がかかっていました。北から雲が流れてくるみたいですね。

『大』の字の真ん中へ階段を下ります。

火床の中心!ここからは北に比叡山が眺められます!

弘法大師さまの祠。関西の山に登っていると本当にどこに行っても弘法大師さまゆかりの言い伝えがありますねー。

「五山送り火」も弘法大師さまによって始められたという言い伝えがあるそうです!

大文字山の麓にある銀閣寺のとなりに「浄土院」というお寺があり、ご本尊・阿弥陀如来坐像と供に弘法大師像が祀られています。

「五山送り火」の『大文字』を管理しておられるのも浄土院。そのことから「大文字寺」とも称されています。

北側は曇ってきたけど、南側は見事な絶景!!蹴上駅~大文字山までも数名のハイカーさんとすれ違いましたが、こちら側はこの時間帯から本当に人が多かったです!

さすが大人気のハイキングスポット!家族連れで登ってこられる方も多い山でした!

火床からの下りは、大の字の払い部分の階段を下っていくか、

大文字の横棒のところから下るかどちらでもOK!ブログ主は横棒から。

ここからは銀閣寺に向けて遊歩道のようなコースを下っていきます!観光客の方も登られるだけに非常によく整備されているコースです!

しばらく下ってお地蔵さんの前で分岐。大の字の払い部分からの下山路ともここで合流。

お地蔵さんの前を画面右下に下っていく。

ゆっくり下っていくと、

橋を渡って林道と合流。

ここが登山口。

後は林道を下っていくだけ!

道路合流すると、

〈9:58〉銀閣寺に到着です!今回はそのまま銀閣寺を拝観させていただきました!

銀閣寺の境内もまだまだ紅葉が見頃♪

拝観料を支払って境内へ!

銀閣寺(慈照寺)拝観料

 

料金:大人500円/小・中学生300円

拝観時間:8:30-17:00/冬季9:00-16:30

休み:無休

HP:https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/

境内へ入ると目の前に観音殿「銀閣」!

銀閣寺という名前は江戸時代に金閣寺に対して称された俗称。正式には「東山慈照寺」というお寺です。

慈照寺は「古都京都」の構成資産の一部として世界遺産に登録されている寺院。この観音殿も国宝に指定されています!

京都の寺院といえば美しい庭園!!

観音殿の前にある台形の”向月台”と白砂を段形に盛り上げた”銀沙灘”!!

銀沙灘は月の光を反射させるためや、向月台は上に坐って東山に昇る月を待つためのものだとかの俗説があります。

本堂の方丈(左)と東求堂(右)。

展望台に登って境内全体を見渡す(゚∀゚)!

まだまだ紅葉時期なだけにこの日もたくさんの観光客が銀閣寺に訪れていました!

最後にもういちど観音殿!銀閣寺の象徴ですよねー!

銀閣寺を後にしてお土産屋さん通りへ。

生八ツ橋(゚∀゚)!!試食させていただきましたが、もちもちの皮とほんのり甘いアンコがすごく美味しかったです!ニッキの香りがいい!!!

お土産に買って帰りました(*´∀`*)♪

〈10:22〉そして銀閣寺橋に戻ってきました!!

まとめ

ということで今回は京都府の「大文字山」に登りました!

「五山送り火」や麓の銀閣寺で非常に知名度の高い大文字山!山頂や火床からは京都市街地を見渡す大絶景が広がり、とってもとっても楽しい山行でした♪

登山コースは蹴上ルート、銀閣寺ルートともに非常によく整備され、京都一周トレイルの道標もしっかり設置されているので道迷いの心配もなく初心者から親しみやすいコースだったと思います!

蹴上ルートは一部に倒木が多い箇所がありますが、それ以外は登りの傾斜も穏やかでした!

山麓の散策路「哲学の道」沿いには著名な社寺が数多く並び、登山だけでなく下山後の観光面も充実したコースだという印象です!

永観堂や南禅寺など、今回じっくりと拝観できなかった部分もありますので、また別コースや他の季節にも登ってみたいと思います!!

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