鎌ヶ岳に登山!武平峠~長石尾根で鈴鹿のマッターホルンへ!

登山・トレッキング

2018年9月中旬に鎌ヶ岳に登りました

8月が終わると関西地方、東海地方はとにかく雨が多く、どんよりした日が続きました。台風が去れば、また次の台風がくるというサイクルが続き、なかなか晴れ間が出ないので山登りに出かけることができずに悶々とした日々を過ごしていました。

その間に登りたい山のプランをたくさん計画できたけど、天気が良くならないとお出かけすることができないので、ずっと天気予報を追いかけていました。

すると、週間予報に2日間だけ晴れマークがあるじゃないか(*´∀`)!しかも台風が過ぎてから少し日がたっている。これは山に登らなきゃ!と以前からルートを計画していた鎌ヶ岳を訪れました!

鎌ヶ岳は三重県と滋賀県の県境に連なる、鈴鹿山脈の鋭鋒で標高は1161m

その特徴的な尖った山容から、「鈴鹿のマッターホルン」や「鈴鹿の槍ヶ岳」などと呼ばれて親しまれ、鈴鹿山脈の中でも人気があり、訪れる登山者が多い山です!

鈴鹿山脈の主役でもある御在所岳のすぐ隣、南側にあるの山で、尖った山頂からの展望の良さと、岩場ありザレ場ありの登山ルートの楽しさもあって、「鈴鹿セブンマウンテン」の一つに数えられています。

鈴鹿セブンマウンテンについてはこちら

あ!ちなみに「関西のマッターホルン」と呼ばれる、高見山にも以前登りました(*^^*)

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登山ルート・想定タイム

鎌ヶ岳の代表的な登山ルート

鎌ヶ岳山頂へ向かうルートはいくつかあるのですが、代表的なものだと、

  • 武平峠ルート ← 初心者にオススメ!
  • 長石尾根ルート
  • 長石谷ルート
  • 三ツ口谷ルート ← ザレ場&ガレ場の上級者向きルート

などがあります。雲母峰や水沢岳からの縦走ルートなども人気。その他にも様々なルートがあり、各ルートは一味違った見どころがあるので、登っていて飽きのこない山です!

今回のルート・想定タイム

今回は初心者にオススメの武平峠ルートで登ります!降りは長石尾根ルートで下山し、鈴鹿スカイライン沿いの遊歩道を通って武平峠に戻ります。

  • 武平峠ルート 武平トンネル → 武平峠 → 三ツ口谷分岐 → 鎌ヶ岳
  • 長石尾根ルート 鎌ヶ岳 → 三ツ口谷分岐 → 弥一ヶ岳 → 長石谷登山口
  • 遊歩道 長石谷登山口 → 御在所岳表道登山口 → 武平トンネル

武平峠ルートは鎌ヶ岳への登山ルートの中で最も距離が短く1時間ほどで手軽に登れて、岩場ザレ場はありますが、危険箇所のない、鈴鹿山脈登山の魅力が詰まった初心者にオススメのルートです!

長石尾根ルートは途中にルートが不明瞭な箇所あり!また鎌ヶ岳山頂付近からの降りは滑りやすいザレ場の急な降りが続くので初心者向きではないかもです。初心者の方は武平峠ルートを往復するほうが無難。しかし、このルートは目の前に御在所岳が間近に見られたり、鎌ヶ岳山頂方面を振り返ると尖った山容が一望できるなど見どころが多いルートです!

想定タイムは

  • 武平峠ルート(登り) 1時間~1時間30分
  • 長石尾根ルート(降り) 1時間45分~2時間15分
  • 遊歩道~武平トンネル 50分~1時間15分

行程全体では休憩込みで4時間~5時間ほどのルートと想定しました!

駐車場・アクセス

駐車場

武平峠ルートで鎌ヶ岳を目指す場合は、武平トンネル手前にある駐車場が便利です。かなり広い駐車場で登山口もすぐ近くです!

トイレもあるので特に女性の方は安心ですね。山中にはここ以外にトイレはありません。

もし満車であっても、道路沿いに駐車スペースも豊富なので停められないということはないと思います!

武平トンネルを越えた先にも、御在所岳、雨乞岳への登山口に駐車場があります。

アクセス

 

武平峠の駐車場にはマイカーで訪れるのが一般的です!

湯の山温泉手前の入り口から鈴鹿スカイラインで武平トンネルまで車でおよそ15分ほどです!鈴鹿スカイラインは山腹を走る、くねくねとした山道なので運転には十分注意しましょう!

それでは武平トンネルから鎌ヶ岳登山の様子をご紹介していこうと思います!

鎌ヶ岳登山

武平峠ルート

それでは武平トンネル前から登山スタートです!

トンネル手前、ガードレールの隙間が登山口。ここから武平峠へ向かいます。

武平峠までは少し急な登りが続きます。

けっこう急な登りですが、武平峠まで距離は短いのであまり時間はかかりません。15分ほどでしょうか。ちょうど他の登山者の方もおられたので挨拶しました。その方は武平峠から御在所岳に向かわれるようです。

武平峠に到着!武平峠からは鎌ヶ岳の他にも雨乞岳、御在所岳へとルートが続いています。

鎌ヶ岳はこっちですね。武平峠を左手(南)に進みます。

鈴鹿の火山帯らしいザレた登山道。事前に調べてみた感じでは滑りやすいという話でしたが、思っていたいよりも歩きやすいかったです♪

武平峠ルートは尾根を歩く登山道。今日は天気が良さそうです(*^^*)

鎌ヶ岳の山頂が見えました。さすが鈴鹿の槍ヶ岳。とんがり頭が印象的です。

しばらく進むと、岩場の登り。

岩場を登ると視界がひらけて景色が良くなります。いい天気だ(*´∀`)雨乞岳がきれいに見える。

お隣の御在所岳。これは山頂からの景色も期待できる♪

気持ちのいい尾根道です。武平峠ルートは踏み跡もしっかりしているので道迷いの心配はなさそうです。

御在所岳のロープウェイ駅。このときはまだ早朝でロープウェイの運行前の時間帯です。

しばらくザレた林の中の登山道を進みます。

途中に鎖が張られている箇所がありました。

足を滑らすと、一気に下まで堕ちてしましそうです((((;゚Д゚))))

木が通せんぼしていました。ここは左に迂回できます。

けっこう岩がゴツゴツしていますね。

案外歩きやすいですが、滑りやすい部分もあるので、岩場歩き用の本格的な登山靴は必要ないですが、スニーカーとかだと滑っちゃうかも。

岩場を過ぎると、樹林帯を抜けて景色が良くなってきました!

鎌ヶ岳山頂も近くなってきた!

この岩の脇を抜けてると、

崩れて荒れている様子が印象的な赤ザレも見えてきました。

かなり崩れていますね。

赤ザレのすぐ横の道を登っていくと、

三ツ口谷ルートへ抜けるトラバースルートとの分岐があります。

こんな崩れたところを歩ける気がしない^^;三ツ口谷ルートは上級者ルートなので安易に立ち入らないようにしましょう!

踏み跡が上の方に続いてる。この赤ザレからも山頂へ登れるようですが、

ブログ主はこちらの迂回路を進みました!

山頂直下の岩場との分岐があります。あれ?鎖が張られてる!岩場は通行止めになっているようです。ブログ主はこの岩場を楽しみにしていたので、すこしガッカリしました(´・ω・`)

すこし残念でしたが、こちらの道から山頂に向かいます。山頂まであと少し!

ここを登り切ると、

展望が一気に開けます。

鎌ヶ岳南の山並み。水沢岳方面へ続く鎌尾根です。見た感じだとかなり危険な箇所がありそうな縦走路です。

ずっと雨が続いてきたけど、いいお天気になりました(*´∀`)

山頂には鳥居と小さな祠がありました。天照皇大神宮社という神社なんだそうです。

鎌ヶ岳山頂に到着!駐車場を出発してから1時間かかりませんでした。

山頂側からの岩場にも鎖が張られていました。やっぱり通行止めになっているみたい。

山頂からすぐ北側に御在所岳。

鎌ヶ岳は山頂が尖っているだけあって展望が抜群にいい♪雨乞岳方面の山並みもきれいでした!

西側の遠くの方に見える綿向山。

のっぺりとした山容の雨乞岳。まだ登ったこと無いんですよね~。武平峠から登れるみたいなので機会があればそのうち登りたいです。

追記:雨乞岳に登ってきましたー(*´ω`*)!

あの切り立った崖が御在所岳のキレットでしょうか。ブログ主はいままで御在所岳に2回登っているのですが、2回ともガスで天候が悪くて裏道でしか登ったことがないんですよね。次は天候の良い日に中道で登りたいな~。

追記:中道で御在所岳に登ってきました♪

御在所岳の山頂広場。中央付近の建物がレストランのアゼリアかな?

湯の山温泉も確認できました。

東側の展望。肉眼ではほんのり伊勢湾が確認できましたが、写真では見えづらいですね。

登ってきた、武平峠ルート。こうやって見ると、距離があまり長くないのがわかりますね。

雲の少ないいい天気です。空が高くて、秋が近づいてきているのを感じられました!

岩場に腰掛け、しばらく休憩!

最近は山であんぱんを食べるのがマイブーム(*´ω`*)

休憩していると、他の登山者の方が登られてきました。その方は朝の5時に出発して、御在所岳から縦走してきたようです!このときの時刻がまだ9時前なのでかなり速いペースですね。距離も長いのにすごい!

その方としばらく山の話していると、気づけば結局1時間ほど経っていました(^_^)その間にも、何人かの方が登られてきたので、やっぱり鎌ヶ岳は鈴鹿山脈の山のかなでも人気があるのがわかりました!

お話した方と別れを告げ、山頂を後にしました!

長石尾根ルート

下山路は長石尾根ルートで降ります。長石谷ルートと迷ったのですが、9月に入ってから雨の日が続いたので谷筋のルートの状態がわからないのもあり、尾根道を帰ることにしました。

降り始め、いきなり急な下り坂です。

東側、お隣の雲母峰(きららみね)。すごい名前ですね(´・ω・`)帰ってから名前を調べてびっくりしました。

しばらく降ると、開けた所に出ます。

振り返ると、間近に鎌ヶ岳の山頂。こちら側から見ると、岩場の無い樹林帯の山頂に見えます。

ここからルートが北に折れます。

長石尾根は所々に展望の開けた場所がありますが、全体的には林の中を進む尾根道です。

山頂付近からしばらくは、かなり急な坂が多いので気を付けて歩きましょう!

振り返ると、傾斜のキツさが伺えます。

所々に開けた場所。

赤ザレ方面。

これだけ天気がいいなら、今日の御在所岳は人がいっぱいじゃないかな?

長石尾根の登山道はザレ場が多く少し滑りやすい箇所もあります。

ザレた下りはかなり滑りやすい。実際ちょっと滑ってしまいました^^;

急な下りを過ぎると、なだらかな林の中を進む登山道に。

しばらく進むと三ツ口谷ルートとの分岐。ここはまっすぐ進みます。

すこし風景が変わり、スギの木が目立つ登山道になります。

脇に流れている小川に沿うように進みます。

このあたりは平坦で歩きやすい。

御在所岳ロープウェイも運行の時間になったようです。登山道の左手側(北側)にロープウェイが登っていくのが見えました(*´∀`)

すこし崩れている箇所あり。

まっすぐ進むと、また分岐。

手書きの標識に従い長石尾根方面へ。

ここを登ると、

小高い岩場の上から視界が開けて、鎌ヶ岳山頂と歩いてきた長石尾根が確認できます。

四日市方面の展望。

少しだけ急な下り。

下り途中から鈴鹿スカイラインが見えました。

ここを降るとそこから登り。このあたりで登山道がわかりにく箇所があります。ちょうど向かい側から歩いてこられる数人の方がおられて、間違った方向に進んでおられましたが、ブログ主が降ってくるのを見て引き返して来ました。

登山道はこっちですね。テープや岩に赤いマークがあるので見失わないように注意しながら進みましょう!

木の根っこが露出した登山道を登ると、

弥一ヶ岳に到着!ここからはほとんど林の中なので、展望もここで見納め。

飛行機雲だ!ほんとうに久々にスッキリ晴れたいいお天気でした♪

樹林帯の登山道を長石谷を目指して進みます。

途中には少し降りづらい岩場や、

かなり急な箇所もあります。

こんな岩の隙間を進む箇所も。

りっぱなキノコ。タマゴタケではないよね。傘の裏側を見るにイグチ系のキノコっぽい。キノコを素人が採って食べるとかなり危険らしいですね。毎年のように誤食事件も起きてるし…。

山中に電柱や、

ワイヤーなんかが見えてきたら、長石谷はもうすぐです。山の中で人工物があると、ほっとしますよね。

この下りを降りると、

長石谷ルートと合流です!でも、まだ気を抜かないでね。

このあたりはヒルが出たり、

谷筋で滑りやすい箇所もあるので注意が必要です。かなりポップな雰囲気の注意書きですね!笑

沢を横目に見ながら降っていくと、

きれいな川に突き当たります。

川に見惚れていると、おっと危ない!砂が崩れる!

登山口は川を渡った先のようですが、ここで少し休憩!ここまで山頂から1時間30分ほどで降ってくることができました!

すぐ上に鈴鹿スカイラインの道路が走っています。

靴を脱いで川を渡ります。きもちいい~(*´∀`)この日はけっこう気温が高かったので、汗で蒸れてしまった足も一気にリフレッシュ!

すごく透明できれいな川で涼やかに過ごしました♪

このあたりはかなり涼しい♪しばらくゆっくり休憩した後、裸足で川を渡って、再び靴を履き直し駐車場に戻ります。

川を渡ると、

長石尾根ルートと長石谷ルートの登山口に到着!

ここから鈴鹿スカイライン沿いに整備されている遊歩道を通って武平峠の駐車場に戻ります。

長石尾根登山口~武平峠駐車場

登山口をあとに駐車場を目指します。鈴鹿スカイラインを登り方面に進みます。ここは一の谷小屋周辺。御在所岳へのルートの一つ、一の谷新道の登り口もあります。

このまま鈴鹿スカイラインの車道沿いを歩いて駐車場に戻っても良いのですが、沢沿いに遊歩道があるのでそちらを通って駐車場へ向かいます。

建物の脇から遊歩道を進みます。

一の谷新道、中道へは右側に登山口があります。ここは橋を渡って武平峠方面へ。

歩いてみた感じでは遊歩道というか山道ですね。

全体的にはよく整備されていますが、少し荒れている箇所もあります。

看板に鉛筆書きで鎌ヶ岳への案内を誰かが書いたようです!笑

途中に堤防。水が綺麗です。

途中に分岐。

三ツ口谷ルートの入り口です。

分岐からしばらく進むと、御在所岳の表道の登山口。

表道となっているので、もともとはこちらがメインルートだったのでしょうか。今は中道が一番利用者が多い登山道ですかね。

途中何度か沢を渡ったりするので足元注意です!

この遊歩道は鈴鹿スカイラインすぐ横に続いています。

武平峠は標高が900mほどあるので、駐車場まで登りが多くてけっこうしんどい^^;

腐りかけている木の橋を渡って、少し進むと、

脇道を抜けて、武平トンネルに戻ってきました!

武平峠ルートの登山口。ここまで長石谷の登山口から50分ぐらいかかりました。登りが多くて疲れたー!

駐車場へ戻ります。車も山登りに訪れている方もチラホラおられました。

そして無事駐車場にもどりました!

朝より車がけっこう増えていますね。

まとめ

今回は久々に天候がよかったこともあり、以前から登ってみたかった鎌ヶ岳を訪れました!

鎌ヶ岳の山頂からの景色がとってもきれいで、鈴鹿山脈の美しい山並みと三重県の街並みを楽しむことがきでました♪

武平峠ルートは、1時間ほどで山頂まで登ることができる比較的距離の短いルートで、途中に岩場ありザレ場ありの鈴鹿山脈の登山の楽しさが手軽に満喫できる、登っていて楽しい登山道でした!踏み跡もしっかりしているので道に迷う心配もなく、特に初心者の方にオススメしたいルートと言う印象でした!

下山で利用した長石尾根ルートは山頂直下の下りが急で滑りやすく、また道が不明瞭な場所もあるので、やや初心者には不向きな印象。ですが、景色の開けた場所からは間近に御在所岳を眺めることができ、美しい樹林帯、長石谷の渓流などの変化を楽しみながら歩けるルートでした!実際に下山しているときに沢山の人とすれ違ったので、鎌ヶ岳のルートの中でも人気のあるルートだと思います!

行程全体では4時間30分ほどで、駐車場まで一周してくることができました。ほどよい疲れを感じる日帰りにもってこいの山旅で、鎌ヶ岳の魅力を十分に堪能できた一日でした(*´ω`*)

ではまた~(^_^)/~

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