高野参詣道「町石道」|その② 笠木峠→大門→金剛峯寺→極楽橋駅

登山・トレッキング

2019年3月上旬に高野参詣道「町石道」を起点の九度山町から高野山まで歩いてきました!

この記事は前回の記事「町石道で高野山へ!その①」の後編の記事なので、よければ前回の記事に目を通してから読んでいただければと思います!

前編の記事では、町石道の中間地点「笠木峠」までご紹介しました!

この記事では、笠木峠から高野山へ登り、京大坂道「不動坂」を下り極楽橋駅までをご紹介!それでは「町石道で高野山へ!」の後編スタート!

「高野参詣道・高野七口」についてまとめました↓

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高野山「町石道」マップ!

今回のプラン!九度山~高野山へ日帰り!

ざっと今回のプラン全体をおさらい!

今回は丹生川駐車場に車を停め、「町石道」起点の慈尊院から登山スタート!20km以上あるロングコースをのんびり歩き、高野山まで日帰りで歩きました!

高野山を散策した後は、バス→ケーブル→電車で九度山駅へ戻る予定でしたが、時間・体力共にまだまだ余裕があったので、予定を変更して京大坂道「不動坂」を下って極楽橋駅まで歩きました!

総距離:26.2km(起点:丹生川駐車場 終点:極楽橋駅)

コースタイム:7時間34分 ※雨引山往復や休憩・食事時間含む

高低差:798m

コース:町石道、京大坂道「不動坂」

この記事(後半)では笠木峠~極楽橋駅まで紹介!

この後編の記事では、コースのほぼ中間地点「笠木峠」から紹介します!※コースを2回に分ける場合は「笠木峠」で分けるといいですよ!

  1. 町石道:笠木峠→矢立峠→鏡石→大門
  2. 高野山散策:大門→金剛峯寺→千手院橋→女人堂
  3. 京大坂道「不動坂」:女人堂→極楽橋駅

後編はいよいよ弘法大師空海が開山した高野山へ!参詣道ならではの見所がいっぱいで、普段の登山道とはまた一味違った山旅となりました(゚∀゚)

それでは後編の様子をご紹介します!

「町石道」で高野山へ!後編

後編スタート!笠木峠→矢立峠→大門

〈10:20〉笠木峠から後編スタート!笠木峠からは上古沢駅まで下るコースもあるので、町石道を2回に分ける場合はここで分割すると良いですね!

笠木峠から矢立峠へ向かいます!前日雨が降った影響でこの辺りは、足元がぬかるみグチョグチョ(´・ω・`)

途中、倒木が目立つ箇所があり、おそらく少し前まで崩落していたようですが、現在はかなりしっかりと補修されていました!世界遺産に指定されているコースなのでやっぱり補修工事も早いのかな?

笠木峠~矢立峠までの区間はしばらく樹林帯の中を進みます!

七十町石!1町=109m間隔なので、残りはあと約7.6km!

樹林帯をしばらく進むと、

遊歩道の様なコースに変化。

眼下に道路が並走し始めると、矢立峠はもうすぐ!

向かい側には高野山へと続く尾根が見えます!

〈11:07〉遊歩道を進み車道に突き当たると、矢立峠に到着です!

道路に出てすぐに所にはきれいなトイレが!ちょうど我慢していたので助かった♪

矢立峠にある矢立茶屋では名物の「やきもち」が販売されています!

ブログ主もさっそく購入!1個120円。

うま~(*´ω`*)疲れた体に甘いお餅は最高だぜ!

今まで何度かお土産で頂いたことがある”やきもち”ですが、やっぱり苦労してたどり着いた末に食べる”やきもち”は格別♪

甘い”やきもち”を食べて、元気を取り戻し、ここから大門までのラストスパート!矢立茶屋の脇を登っていきます!

大門までは残り6km!長かった町石道もあと1/3を切りました!

天気もこの辺りから更に良くなって、気分も良くなってきました!

こちらは袈裟掛石。弘法大師が休憩の際に、着ていた袈裟をかけたことに由来するそうです!

そのすぐ先には”押上石”

弘法大師の母が結界を越えて高野山へ立ち入ろうとした際に、激しい雷雨が襲い、母を守るため弘法大使がこの岩を押し上げて、母親を匿ったのだそう!

弘法大使さま…マッチョなの…?親孝行であった弘法大師は母親を尋ねるため、月に何度も長い参詣道を歩かれたそうなので、体力的にも精神的にも屈強な人物であったのは間違い無さそうです。

2つ並んでいる四十四町石!もう残り1/4を切りました!

そこから少し先で、車道を横断!

横断すると四十町石!

カラフルなお助け地蔵尊。

お!休憩所!こちらの休憩所からは飯盛山、龍門山方面の展望が開けます!先客が何人か居られたので、ここはスルーして先へ。

ここからしばらくは車道と並走。

うわ…。杉の木が折れてる。かなり太い杉なんだけど、去年の台風かな?通過するときは、頭上に注意しましょう!

山腹から見ると、周辺は杉だらけですね!ということは、花粉がやばい…。四十町石を越えた辺りから鼻水とくしゃみが止まらない(´;ω;`)

〈12:02〉上部に見える平らな石が”鏡石”

鏡石から沢沿いに登山道が続きます!

沢沿いは日が当たらなくて、若干肌寒い。

沢沿いを過ぎると、日差しが気持ちいい山腹をトラバース!

途中、苔むした石垣がいい感じの橋を何度か渡ります!

光がぼやけてるのは、花粉が舞っているからです…(´;ω;`)目視でも確認できるほど、大量の花粉が舞っていました。

もう目が痒くて涙が止まらない…。

花粉はしんどいですが、いよいよ残り十町!!

十町石から大門までは距離は短いけど、けっこう急坂です!

町石道の中で、傾斜がキツめの登りは、九度山の展望台までと大門までの登りの2箇所だけでした!

お!

〈12:42〉大門に到着だー!大門が見えたときの達成感でテンションは最高潮!

道路に気温計があったので見てみると、5.6℃と体感よりかなり低い!

ずっと体を動かしていたのと日差しがあるので、それほど寒さは感じませんでしたが、天気良い割に、思っていたより気温が上がらない一日でした。

高野山を散策!大門→金剛峯寺→女人堂

大門には無事到着できたので、ここからは高野山を探索♪

高野山を歩いていると、到るところに寺院が立ち並び、その多さにビックリ!

道路沿いに三丁目石。起点の壇上伽藍へ向かいましょ♪

路地の奥にも寺院。あまりにも寺院が多いので、事前に調べてから来るべきでした^^;

高野山の中心にある”中門”

中門をくぐるとき、上からぽたぽたと水滴が落ちてきたので屋根を見ると、まだうっすら雪が残っていました!

高野山”金堂” 高野山開山当初に建設されたお堂で、平安時代半ばから高野山の総本堂として重要な役割を果たしてきたお堂です。

〈12:52〉そして、金堂の奥には聖地”壇上伽藍「根本大塔」”!!

弘法大師が高野山を開かれた時に、真っ先に整備された場所です!町石道の起点もこの壇上伽藍。

ということで、「町石道」はこの壇上伽藍がゴールです!!駐車場を出発したのが7時過ぎなので、6時間弱で踏破できました(*´ω`*) 達成感のある道のりでした♪

壇上伽藍と金堂。高野山全体を金剛峯寺という寺院に見立てると、その中核に当たる場所で、高野山信仰の中心地とされています。

では境内を進み、次へ向かいましょう!

境内にある蓮池。高野山のパンフレットなどでも、よく写真に取り上げられている池ですね。

境内を一旦出て、金剛峯寺へ!

立派な門扉を潜り、

金剛峯寺の境内へ。金剛峯寺は高野山真言宗の総本山

立派な本堂でした!観光客も金剛峯寺付近が一番多かったです。

金剛峯寺から付近を散策。

当初の予定では、この千手院橋の交差点から南海りんかんバスに乗って、高野山ケーブル駅に向かう予定でしたが、予想よりも早い時間に到着したので、どうせなら極楽橋駅まで歩いて下ることにしました!

その前にもうすこし付近を散策。

いつか歩いてみたいと思っていた、熊野古道「小辺路」の入り口を確認に行きました!

小辺路の入り口は千手院橋交差点から少し先から金剛三昧院へ向かいます!

角の商店には小辺路入り口の看板!

金剛三昧院手前で道が分岐。ここを右に進むコースが熊野古道「小辺路」です!

小辺路の看板もありました!いつかテント担いで歩いてみたいな~!

追記:4月にテント泊で小辺路に挑戦してきましたー(゚∀゚)!

金剛三昧院にも立ち寄りました!

再び、千手院橋交差点へ戻り、京大坂道「不動坂」の入り口”女人堂”に向けて歩きます!

こちらはその途中にある徳川家霊台。3代将軍・家光が建立したもので、徳川家康と秀忠の霊が鎮められています。

〈13:50〉そこから坂を登っていくと「女人堂」に到着です!

女人堂には遠足ハイキングに訪れていた、学生でごった返していました!

京大坂道「不動坂」を下り極楽橋駅へ!電車で九度山駅に戻る!

〈13:55〉女人堂から京大坂道「不動坂」を下り、極楽橋駅へ向かいます!

坂を下り始めた所で失態に気づく!遠足の学生集団に挟まれてしまったorz

普段のペースで下ると、前は大渋滞…。後ろからも学生が迫ってきて、にっちもさっちもいかない状態に(´;ω;`)

結局学生たちにペースを合わせて下ったので、かなり多めに時間がかかってしまいした…。

不動坂の看板。

ケーブルの下を潜ると、

ケーブルの駅が見えてきました!

ケーブル駅に併設する極楽橋駅。

橋を渡って、

〈14:28〉極楽橋駅に到着です!ふー疲れたー!

極楽橋駅→九度山駅の運賃は330円。各駅停車に乗るのですが、次の電車はほぼ1時間後。電車が来るまで駅のベンチで寝てました!笑

帰りの電車も学生たちで混雑してました!

〈15:38〉九度山駅に到着!あとは徒歩で10分ほどで丹生川駐車場です!

駐車場で荷物を降ろして、善名称院(真田庵)にも立ち寄りました!

善名称院は別名「真田庵」とも呼ばれ、真田昌幸・信繁(幸村)の親子が蟄居時代のお屋敷跡に建てられたお寺だそうです!(諸説あり)

蟄居(ちっきょ)とは、主に江戸時代に武士、公家に課せられた刑罰のひとつ。自室での謹慎。

九度山周辺は弘法大師や真田幸村など、歴史深い地域で、この日だけで見て回るには時間が足りないほどたくさんの見どころがありました!

また、観光しながら九度山町周辺をゆっくり散策してみたいです(*´ω`*)

普段の山登りとは一味違った満足感を感じながら家路につきました!

まとめ

ということで今回は「町石道で高野山へ!」の後編でした!

スタートからゴールまで、本当に見所が多く、各所をゆっくり見学しながら楽しめた一日でした♪

町石道は起点の慈尊院から高野山(壇上伽藍)まで、しっかり整備が行き届いていて、難所や危険箇所もなく、道標も豊富なので初心者から楽しめるコースでした!

比較的なだらかな道が続くので距離は長いですが、体力的にもそれほど辛い道のりではありませんでした♪

今回は日帰りで歩きましたが、麓の交通機関も充実しているので、何回かに分けて歩くのもオススメ!各所でゆっくり見学できますよ(*´ω`*)

最後に、花粉症のお薬は忘れずに!!

「高野参詣道・高野七口」についてまとめました↓

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