熊野古道でも最も人気が高く歩きやすい中辺路「発心門王子」から熊野本宮大社まで歩いてきました!
熊野古道は熊野三山への参詣道で日本で唯一の信仰の道の世界遺産です!
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました!
「紀伊山地の霊場と参詣道」は紀伊山地にある3つの霊場(熊野三山、吉野大峯、高野山)と参詣道(熊野古道、大峯奥駆道、高野山町石道)で構成されています。
熊野三山を巡った翌日の午前中に、熊野本宮大社からバスで発心門王子へと向かい、熊野古道を歩いてきたのでその様子をご紹介します!
この記事は前日に回った「熊野三山」巡りを含め、紀伊山地を堪能する旅のうちのひとつなので、よろしければ他の記事も読んでくださいね(・∀・)
中辺路のおすすめコースについてまとめました↓
熊野古道「中辺路」
今回は中辺路のハイライト「発心門王子コース」を歩く!
今回は数あるコースの中でもおそらく最も人気の高い「発心門王子」から熊野本宮大社へと歩くコースを選択しました!
このコースは中辺路の終盤のハイライトコースで、距離も7kmと他のコースに比べると短く、道幅の広いゆるやかな下りの道が続くので、初心者でも安心して歩くことができます!
道中の見どころも多く、景色の変化を楽し見ながら自分の足で熊野本宮大社へと到達できる熊野古道の入門コースとしてたくさんの参拝者でにぎわいます。
- 発心門王子~伏拝王子~三軒茶屋跡~熊野本宮大社
緩やかな下りの歩きやすいコースなので、所要時間は2時間~2時間30分ほどで歩くことができます!
駐車場と発心門王子へのアクセス
熊野本宮大社に車を停めて、バスで発心門王子へ!
発心門王子からのコースを歩く場合は車を熊野本宮大社に停めて、バスで発心門王子に向かうことをオススメします!
熊野本宮大社には鳥居すぐ外に無料駐車場がある他、本宮大社の向かいに和歌山県世界遺産センターの無料駐車場があり利用することができるので便利です!
発心門王子へのアクセスは龍神バスが便利!
発心門王子へは熊野本宮大社前のバス停から龍神バスの利用が便利です!
熊野本宮大社から発心門王子まではバスでおよそ15分~20分ほど。料金は460円です!
バス停は熊野本宮大社のすぐ前にあります!
それでは発心門王子から熊野古道トレッキングの様子を紹介していきます!
熊野古道中辺路 発心門王子~本宮大社
発心門王子~伏拝王子
熊野本宮大社からバスで15分ほど、発心門王子バス停に到着しました!
バスの中は発心門王子から熊野古道を歩く方でいっぱいでした。
近年、熊野古道は海外から訪れる方々が多く、バスの中も3割ほどは海外からの観光客の方でした!
バス停には世界遺産の石碑があります!
かつて参詣道を通って熊野詣をされている方々にとって、発心門王子はここから熊野本宮大社への神域に入るとされていたようです。
発心門王子から熊野本宮大社へ向かって歩き始めます。
道は舗装されていてのどかな風景のかなを歩きます。
熊野古道の標識。海外からの観光客の方も多いようなのでローマ字でも表記されています。
しばらくすると集落が見えてきました!
発心門王子からの道のりはバスで通ってきた道と並走しています!
それにしてもいい天気だ(*´∀`*)絶好の熊野古道日和♪
参詣者が自由に感想などを書き込めるノートが置かれている小屋。
木彫りの人形がいい味だしてる(*´ω`*)なんとも言えない表情ですね!
熊野本宮大社大社までの道のりの中には、地元で採れた野菜や果物、花などが販売されている無人の小屋も所々に見受けられました!
発心門王子を出発してから30分ほどで水呑王子跡に到着しました!
水呑王子はその昔、湧き水のあった場所で、参詣者はここで喉の渇きを潤していたそうです。
水呑王子を過ぎると、これぞまさに熊野古道!というような石畳の古道。
古道らしい林の道を進むと
木のトンネル!
木のトンネルをくぐるときはトトロを思い浮かべる(*´ω`*)
トンネルを抜けるとまた道路沿いの道へと出ます。
ここからは集落の中の舗装された道を歩いていきます!
のどかな集落の茶畑がうつくしい♪
この集落は伏拝集落。
このあたりはお茶の畑が多く、「音無茶」という名前で、茶粥や茶飯にも使われているんだそうです!
無人の販売所でも「音無茶」が販売されていました!
伏拝集落から左手に果無山脈の景観が広がります!
伏拝集落を抜け階段を登っていくと
伏拝王子に到着です!
発心門王子からはここまで1時間ほど。
伏拝王子からは大斎原を見ることができ、熊野詣の人々が厳しい山道を越え、ここで初めて本宮を目にしたことに感動して、「伏し拝んだ」ことからこの名がついたのだとか。
伏拝王子~本宮大社
伏拝王子から先へ進みます!
伏拝王子はこのコースのだいたい半分の地点!
残り半分がんばりましょう!
伏拝王子を振り返る。
茶畑に別れを告げ先へと進みます!
伏拝王子を過ぎると本宮大社までは山道の中を進みます!
木々の間から木漏れ日が差込み山道を照らします♪
しばらく進むと吊橋があります。
この吊橋は九鬼ヶ口の吊橋です。ここを渡ると
三軒茶屋跡に到着です!
スタートからは1時間20分ほど。
きれいな休憩所になっていて、裏手にトイレがあります!
この三軒茶屋跡は高野山から十津川村の果無集落を通ってくる小辺路との合流地点。かつては三軒の茶屋があり賑わっていたそうです。
追記:2019年4月中旬に3泊4日のテント泊で「小辺路」を歩いてきました!
九鬼ヶ口関所の門。
ここから本宮大社まではあと2kmの道のりです!
三軒茶屋跡をあとにすると
しばらくは上りと下りの連続!
でも傾斜はきつくないのでのんびり進みます。
しばらく熊野古道らしい石畳の階段を進むと、展望台への寄り道ができる分岐が出てくるので、展望台の方へ向かいました!
展望台からは大斎原の大鳥居が見えるので、天気が良ければぜひ寄り道していきましょう!
展望を楽しんだ後、再びコースに合流!
石畳の美しい道を進むと
林を抜け近隣の住宅の中へと降りていきます。
ここからゴールはもう少しです!
熊野本宮大社の社も見えてきました!
本宮大社手前にある祓殿王子。
熊野古道の長い道のりの中の汚れを落とし、身をきれいにして本宮大社へと参拝するための場所です。
祓殿王子から本宮大社までは1分の道のり。
そしてついに
ゴール!
熊野本宮大社に到着しました!
まとめ
発心門王子から熊野本宮大社までの道のりは本当に歩きやすく、見どころも多い熊野古道の雰囲気を楽しめるコースでした!
林の中の熊野古道を象徴するような石畳の美しい参詣道や棚田の茶畑が広がるのどかな山村風景など古くから親しまれている古道であることを感じることができました!
コース全体としては非常になだらかな下りが多く、道幅も広いので初心者の方でも安心して歩くことができるという印象。
距離は7kmもありますが、2時間ほどで歩くことができるので体力に自信がない方でも熊野古道入門コースとして楽しむことができると思います!
天候に恵まれれば紀伊山地の山深さを眺めることができ、時間に余裕があるなら一つ一つの見どころでゆっくり熊野古道の歴史を感じながら、幻想的な雰囲気のある風景に浸ってみるのもいいですね(*´ω`*)
この日は天気がものすごくよかったので熊野古道の魅力を堪能することができました!
紀伊山地は歴史を感じるスポットがたくさんあるのでこれからもまた訪れてみようと思える素敵な場所でした!
熊野古道は今回歩いたショートコースから、何日もかかるロングコースまで組み合わせ次第でいくつものコースを歩くことができるので他のコースも歩いてみたいと思いました!
中辺路のおすすめコースについてまとめました↓