近江富士「三上山」に登山!御上神社から表登山道→裏登山道で周回!

登山・トレッキング

2019年12月上旬、今回は近江富士「三上山」に登ってきました!

三上山は滋賀県野洲市にある標高432mの山。湖東平野にぽつりと富士型の山容を浮かべる「近江富士」の愛称で呼ばれます!中山道や東海道からもよく目立つ山だったことから古くから地元方々、旅人に親しまれてきた山です。

三上山の歴史は古く、「古事記」や「延喜式」などにも記述が見られ、紫式部をはじめ和歌にも詠まれた由緒ある山。

また俵藤太(藤原秀郷)による”百足退治”伝説の舞台になったことでも知られており、近江富士の他に「ムカデ山」という異名も持ちます!

ということで今回は、三上山を御神体として祀っている”御上神社”を起点に、表登山道→裏登山道の順の周回ルートを登りました!

近江富士「三上山」

 

標高:432m

場所:滋賀県野洲市

2万5000分の1図:野洲

その他:関西百名山

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三上山の登山コース!

代表的なルート!

三上山への登山ルートは、

御上神社から

  1. 表登山道
  2. 裏登山道

東側から

  • 近江富士花緑公園→三上山

中腹を一周する

  • 中段の道

などのルートがあります! 

三上山は「御上神社」の御神体でもあるので、やはり御上神社を起点とした2コースを選択する方が多いようです!

近江富士花緑公園は、その名前の通り”花と緑”をテーマにした自然豊かな県立公園。休日はファミリーでにぎわい、公園からは三上山がきれいな三角錐に見えます!実は御上神社から見上げるより形がきれいに見えたりします!

今回は「御上神社」から表→裏登山道の順!

今回は御上神社から時計回りに近江富士「三上山」に登ります

登りは「表登山道」で山頂へ!表登山道は途中に「割岩」や露岩の展望台などの岩場が魅力的なルート!下山は比較的ゆるやかな「裏登山道」で下ります。

このプランでの標準コースタイムは約2時間!!

休憩時間を考慮して2時間30分で計画しました!

今回のプラン!

  1. 表登山道:御上神社(7:05)→表登山口(7:11)→三上山(7:49-8:02)
  2. 裏登山道:三上山→裏登山口(8:31)→御上神社(8:38)
山行データ!

 

天候:くもり時々晴れ

距離:2.8km

活動時間:1時間33分

三上山の駐車場とアクセス!

御上神社参拝者用駐車場

三上山へ登る場合は「御上神社の参拝者用駐車場」が利用できます

駐車場にはトイレも有り、道路を挟んで向かい側にはコンビニもあるなど利用しやすい駐車場でした!駐車場から真正面に見える山が三上山です。

御上神社参拝者用駐車場

 

住所:滋賀県野洲市三上838

TEL:077-587-0383

料金:無料

台数:約80台

御上神社HP:http://www.mikami-jinja.jp/index.html

三上山を御神体とする”御上神社”。表登山道、裏登山道で三上山を目指す場合は、登山口からスタートするよりも、参拝も併せて御上神社を起点としたプランがオススメです!

その他にも、裏登山道登山口にある”天保義民碑”前にも駐車場があり、東側には”近江富士花緑公園”の駐車場もあります!

御上神社へのアクセス!

 

マイカーの場合

  • ナビの設定は「御上神社」
  • 名神高速道路「栗東I.C」or「竜王I.C」から国道8号線経由。

公共交通機関の場合

  • JR琵琶湖線「野洲駅」が最寄り駅!
  • 滋賀交通バス「北山団地行き」野洲駅→「御上神社前」バス停下車

 三上山はコースタイムが短い山なので、野洲駅をスタート地点にしてのんびり歩くプランも良いかもしれません!野洲駅から御上神社までは片道40分ほど。往復では+1時間30分ほどで計画すると良いと思います!

三上山に登山!

表登山道で山頂へ!

〈7:05〉それでは御上神社の前から登山スタート!

御上神社へは下山後にゆっくり参拝します!

御上神社の前を通る国道8号線を横断して、田んぼの真ん中を標識に従って登山口へ!

あの尾根が表登山道です!尾根の先を目指して5分ほど歩きます。

〈7:11〉ここが表登山道の登山口。民家の軒先にあります。害獣よけ(イノシシ)の扉を開けて登山道へ!

登山口を振り返るとこんな感じ。ほんと民家の隙間にある登山口でした。

入り組んだ場所にあるように見えますが、道案内の看板が所々に設置されているので登山口までの道順はとってもわかりやすかったです♪

登山口に入ってすぐに見上げると”魚釣岩”があります!

この岩の云われは、琵琶湖の水位がこの付近まであったと言われる大昔に、神様がこの岩の上から魚を釣っていたという伝説によるものです。

三上山のある場所は現在の琵琶湖の湖岸から結構離れているけど、昔はこの付近まで琵琶湖だったんですね(゚∀゚)!!今でもめっちゃでかいけど、昔はまさに海みたいな感じだったのかな?

魚釣岩から200mほど先の妙見堂跡までは石段が続きます!

石段の途中に老朽化して崩れた建物。

石段の途中で左右から道が交差します。この横切る道が”中段の道”。中段の道は三上山の山腹をぐるっと一周するルートで山頂には繋がっていませんが、山頂に向かう各ルートと交差します。

石段を登りきったら”妙見堂跡”に到着!

妙見堂跡付近は紅葉もきれいでした!もう12月になったから今年の紅葉もそろそろ終盤ですね~。

お地蔵さんの前から、

妙見堂の奥へと続く登山道を進みます!

ここからは木の階段!三上山の”上”の字がなくなってる!!

妙見堂跡から少し進んだところで道が分岐します!右側の道をたどると裏登山道の登山口方面へと繋がっています!山頂は左側!

ん…?

二上山になってるー!!こっちは一本減ってるやん!笑

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三上山は御上神社の御神体であることから、もとは”御上山”と書くそうです!

分岐から少しのところで”割岩”の分岐があります!割岩は表登山道の大きな見どころの一つ!もちろん寄り道します!左は迂回路。

こちらが”割岩”!割岩の看板には「肥満度確認可能」って書いてました!笑

今年、がっつり太ってしまったブログ主。果たして通れるのか…。

鎖を伝って登り、

この隙間を抜けていきます!

ほんとに狭いー!ザックが引っかかったので、背中から下ろしてなんとか通過!

ちょっとお腹が引っかかった…(´・ω・`)肥満度チェックはアウトー!

ふぅ~。でも通過できたらまだまだメタボじゃないってことにしとこ!

割岩を通過するとすぐ目の前のところに道標が見えて、そこで迂回路と合流します!

割岩を過ぎるとここからは山頂まで露岩の登山道。やや急な岩盤上を登っていきます!岩場にはしっかりと手すりが設置されているので危険はありませんでした!

岩場を登っていると、所々に展望が開けた箇所もあります!琵琶湖がみえたー♪

岩場をぐんぐん登っていく!三上山は野洲市内でも最古の古生層で形成されている山で、山頂に近づくにつれて露出した岩石も大きなものが目立つようになります。

山頂手前に本日のハイライトである展望台!!

〈7:49〉展望台からは南西方面の展望が開けています!

西側の大津方面の展望!若干くもり気味だけど、気温が低いからか意外にくっきりとした展望!

まずは琵琶湖の対岸!真正面の山が比叡山。その奥にうっすら見える山が”愛宕山”です!

比叡山の南には”音羽山”付近の山塊。

比叡山と音羽山の間にうっすら見える山が”ポンポン山”です!

※山座は展望台にあったイラストを参考にしているので、正確ではないかもです。

南西方面には金勝アルプス!以前登りましたが、低山ながら変化が多くてめちゃめちゃ楽しい縦走路でした!

※太神山はもう少し左のピークかも。

金勝アルプスのさらに奥に見えるのが”湖南アルプス”!太神山と矢筈ヶ岳には登ってきましたがルート内の湿地に咲く”サギソウ”が運良く見れました♪

岩場の多い堂山や湿地帯の笹間ヶ岳へもまた登りに行きたいな~。

展望台でしばらく景色を楽しみながらゆっくり休憩しました♪

展望台から1分で御上神社の奥宮の鳥居と祠のある三上山山頂に到着です!

鳥居と祠。鳥居は結構新しそう。

〈8:02〉祠の脇にある道を抜けると、ここが山頂のピークです!

三上山432m!

山頂付近にも少しだけ紅葉が残っていました!

裏登山道で下山!

展望台でゆっくり休憩できたので、展望のない山頂にはあまり長居せずに下山開始!

下山は”裏登山道”をたどります!裏登山道が一般向で表登山道が健脚向となっているから、表登山道よりはなだらかなルートのようですね♪

特に危険箇所はありませんでしたが、たしかに表登山道の岩場を下るとなると足腰にきそう^^;

下山開始してすぐに道が分岐します。マップで確認してみると右側に下っても後に合流できるようですが、裏登山道は真っ直ぐ尾根伝いに進む方が正規ルートのようです!

ということでブログ主は真っすぐ進みました!

このあたりは西から見ると割れ目になっているようで、苔が多いから”苔ヶ谷”と呼ばれているそうです。

苔ヶ谷の看板から少し先。左側の道脇にトレースがあります。このトレースをたどると、

東側の展望スポットがあります!遠くに見える山脈は”鈴鹿山脈”!

山頂付近に雲がかかっているのではっきりしませんでしたが、たぶんあのあたりが御在所岳~雨乞岳・綿向山付近の支稜線だと思う。

山頂から尾根伝いに進むと裏登山道の鳥居があります。

この鳥居からは下りも急になり、露岩もあって少し滑りやすい登山道になります。

ですが、滑りやすい箇所には手すりも整備されているので安心して歩けました!

ぐんぐん下っていくと、女山との鞍部である”打越”に到着!ちょうど山作業されている方々が休憩されていました!

女山へ登ってもよかったのですが、特に何か見所があるわけではないようでしたので今回はスルーしました。

打越で道が90度曲がり、裏登山道の登山口へ。

打越からは樹林帯を下り、

登山口手前で表登山道への分岐があります。

表登山道の妙見堂跡手前で分岐したルートですね!

大きな砂防を横目に、

〈8:31〉裏登山道の登山口に無事下山しました!山頂から30分ほどでした。

ここが裏登山道の登山口。こっちも表登山道と同じく害獣よけの扉があります。

裏登山道の登山口は駐車場があります。この駐車場の奥には、

”天保義民碑”と祠があります。

江戸時代に厳しい検地(不正検地)をしたお役人の理不尽な行いに対して、自らの命をかけて郷土を守ろうと立ち上がった勇気ある行為は”天保義民”として後世に伝えられました!

毎年10月15日にはこの場所で”天保義民祭”が行われています。

あとは裏登山道登山口から真っ直ぐ下り、国道8号線を横断して、

〈8:38〉起点の御上神社に戻りました!帰りは境内を参拝しました!

帰り道、近くのコンビニから三上山を振り返る!このコンビニは三上山の南東方面にあるコンビニですが、こちらから見るときれいな富士型ですね(*´∀`*)

まだ午前中なので、この後は忍者の里”甲賀”の「飯道山」にも登ってきましたー!

まとめ

ということで今回は近江富士「三上山」への登山でした!

三上山は俵藤太「百足退治」や古事記・和歌などにも詠まれた由緒ある山。富士型の美しい山容ももちろんですが、歴史背景などを考えても古くから地元の方々に愛されてきたまさに”名山”という印象です!

登山コースは表・裏登山道ともに危険箇所や道迷いの恐れはなく、初心者から安心して歩けるほどよく整備されたコースでした!距離も短いながら展望や岩場・史跡など見どころも豊富で飽きのこない山歩きが楽しめます!

それでも露岩で滑りやすい箇所はあるので、スニーカーなどではなくトレッキングシューズで歩くほうが安心だと思います!

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