2021年2月下旬、今回は「柳生街道」を歩いてきました!
春日山と高円山の谷あいを抜け、奈良市街地と柳生を結ぶ”柳生街道”。柳生新陰流を生んだ「剣豪の里」へと通じる古道です!
今回、このコースを歩こう!と考えたのは、柳生の里の山中にある「一刀石」を見に行くためです!!
社会現象にもなっている大人気漫画『鬼滅の刃』の作中で、主人公の炭治郎が修行中に割った巨石にソックリな「一刀石」!ファンの方々から「聖地」とされている大人気スポット!!
そんな一刀石をひと目見ようと「剣豪」と「鬼滅の刃」の聖地を目指して、のんびり巡礼してきました!!
「柳生街道」とは?
『柳生街道』は古都「奈良」から春日山・高円山の谷あいを通り、柳生新陰流を生んだ剣聖の里「柳生」を結ぶ古道!
非常に長い歴史がある道で、沿道に”誓多林(せたりん)”、”忍辱山(にんにくせん)”などインドの聖地に見立てた仏教由来の地名が残されていることから、奈良・平安時代にはすでに山岳仏教の道場となっていたと考えられています!
そして今から約300年前の江戸時代には「柳生の剣」を求める武士・剣豪が行き交ったと言われる歴史ロマンあふれる街道です!!
街道周辺には、円成寺や南明寺・疱瘡地蔵などの文化財が並び、また柳生の里には芳徳寺や旧家老屋敷など柳生新陰流にまつわる数々の遺跡があり、見どころが非常に多いコース!
時代・風景・自然を感じることができ、ハイカーさんはもちろん、歴史ファンの方々にも親しまれている街道です!
またこの「柳生街道」は現代になって、全国的にも大注目の街道となっています!!
その理由は柳生の山中にある「一刀石」!
天之立石神社の境内にある一刀石は、大人気漫画『鬼滅の刃』の修行シーンに登場する岩にソックリ!!
ファンの方々から「聖地」として注目を集め、作品の世界観が体験できる大人気のスポットとなっています♪
「柳生街道」コース全体図
奈良駅からスタート!スタート地点はJR・近鉄どちらでもOKです!
「滝坂の道コース」:まずは奈良駅から春日大社へ。参拝して境内を抜けると「滝坂の道」となります!沢沿いに石畳が続き、たくさんの石仏が並ぶ山の谷あいを抜けて登ると石切峠。峠から下り庭園が美しい円成寺へ。
「剣豪の里コース」:円成寺・忍辱山バス停から山間の集落を抜けて進みます。山口神社→南明寺と巡り、峠を越えると疱瘡地蔵があります。ここから「柳生」に入ります!一刀石や芳徳寺などを巡りながら柳生の里を散策!柳生バス停へ!
「柳生・笠置周遊コース」※:柳生バス停から笠置へ向けて川沿いを北へ進みます。途中、阿対の石仏に立ち寄り、ゴルフ場の脇を抜けて笠置寺へ!笠置寺から参道を下り笠置駅にゴール!
このプランでの総距離は約25km!
標準コースタイムは約8時間です!
今回のコースは「東海自然歩道」と重複するコースとなります。ですので道標が非常に豊富でした!集落内や峠を越える場面では道順が少し複雑ですが、道迷いの心配はないと思います!
※「柳生・笠置周遊コース」は『てくてくまっぷ』やガイドマップには周回コースとしてご紹介されていますが、今回は笠置寺へ抜ける片道だけ歩きます!また改めて周回コースにも挑戦したいと思います。
今回のプラン・山行データ
- 滝坂の道:JR奈良駅(6:36)→石切峠(8:20)→円成寺(9:19)
- 剣豪の里:南明寺(10:31)→一刀石(11:33)→柳生バス停(12:26)
- 柳生・笠置周遊:阿対の石仏(12:44)→笠置寺(13:07)→笠置駅(13:22)
天候:晴れ♪
距離:25.1km
活動時間:6:46
参考になるマップ:近畿日本鉄道『てくてくまっぷ』
「柳生街道」を歩くにあたって参考になるマップのご紹介!
今回、ブログ主は近畿日本鉄道さんが配布している『てくてくまっぷ』を参考にさせていただきました!
『てくてくまっぷ』該当コース
- 【奈良-3】柳生街道(滝坂の道)コース:約12km
- 【奈良-4】柳生街道(剣豪の里)コース:約9km
- 【奈良-5】柳生・笠置周遊コース:約11km
今回のプランは、上記の3コースを組み合わせたプランとなります!
奈良駅~笠置駅までは約25kmと非常にロングコースとなるので、『てくてくまっぷ』を参考に分割しての踏破もオススメです!!
近畿日本鉄道さんのHPからPDF形式でダウンロードできます↓
駐車場・アクセス
奈良駅(JR・近鉄)周辺にコインパーキング多数あり!
マイカーの場合は、JR・近鉄どちらの奈良駅前にもコインパーキングが多数あります!
ブログ主は”JR奈良駅”近くのコインパーキングを利用しました!
帰りはJR笠置駅から戻ってくるプランとなるので、マイカーの場合はJR奈良駅付近のパーキングがオススメです!
JR付近のパーキングで定番は「奈良市営JR奈良駅駐車場」!「なら100年会館」の目の前にあるキャパの大きな駐車場です!
詳しくは「奈良市」のHPを御覧ください↓
アクセス
〈マイカーでのアクセス〉
- 大阪・神戸方面:第二阪奈有料道路「宝来IC」から約20分
- 名古屋方面:名阪国道「天理IC」から約20分
- 京都方面:京奈和自動車道「木津IC」から約20分
〈帰り〉JR笠置駅→JR加茂(乗換)→JR奈良駅
- 運賃:330円/約30分
柳生街道を行く!|奈良駅→笠置駅
滝坂の道コース|奈良駅→春日大社→石切峠→円成寺
〈6:36〉早朝のJR奈良駅!今回はかなりロングコースだから、見どころで時間をかけれるように少し早めの時間帯からスタートします!
それでは「柳生街道」スタート!!
まずは三条通りを抜けて春日大社を目指しましょう!
奈良まちの中心「三条通り」。
いつも賑わう通りもこの時間帯はまだ人もまばら。早朝の静かな観光地ってなんか良い!
朝焼けが反射する猿沢池。
猿沢池から見える興福寺の三重塔。今回は先が長いから興福寺はスルーします。
春日大社の参道入口「一ノ鳥居」。
シカちゃん(*´∀`*)
カメラ目線!!
なんて男心をくすぐる国宝殿の展示(゚∀゚)!おいらの中二が騒ぐ。
長ーい参道をのんびり歩いて「二ノ鳥居」を潜ります。
石燈籠がびっしりの春日大社。こちらを伺う子鹿ちゃんがいい味出してる!
〈7:14〉ということで春日大社に到着!朝のお参りをしてきました♪
春日大社から若宮神社方面へ進んで境内を抜けます!
若宮神社の前を通って、
境内を出る。道路をそのまま正面へ渡り突き当りへ。
突き当りの角に空也上人旧跡があります!
今年の年明けに、おみくじを引くため天理駅から春日大社まで「山辺の道(北コース)」を歩いた際は、ここがゴールでした!
ということで空也上人旧跡は「柳生街道」と「山辺の道」の分岐点となります!
突き当りを東へと進んでいきましょう!
滝坂の道の石道標。冒頭で触れたように柳生街道は東海自然歩道のコースでもあるので、道標がかなり豊富!
ちなみにすぐ左隣には『春日山原生林』の遊歩道が並走しています!
『春日山原生林・遊歩道』についてはこちら↓
『若草山』についてはこちら↓
道標に従ってここから真っ直ぐ住宅を抜けて進んでいきます!
道脇のお地蔵さん。
途中、白毫寺の分岐がありますが、そのまま正面へ。
白毫寺は「山辺の道」を歩いたときに立ち寄りました!奈良盆地が一望できる景色が良い花のお寺です♪
白毫寺の分岐を過ぎると地道になります!トレイルランナーさんが颯爽と駆け抜けていきました!
奈良公園・春日井大社もそうですが、早朝から散歩・ランニングされている方が多かったです。こういう歩きやすいコースが市街地近くにあるって羨ましい。
柳生街道の前半、春日山と高円山の谷あいの道「滝坂の道」は能登川沿いに続く自然豊かなコース!
コースに入ると、沢沿いに苔むした石垣と、
古道らしい石畳の道が続いていきます(゚∀゚)!
熊野古道みたい(*´∀`*)♪
静けさが広がる原生林。
しばらく緩やかに登っていくと、石仏ゾーンに突入!
まずは”寝仏”!看板の前にある石の裏側を覗き込むと、
横向きに大日如来様が刻まれています。四方仏の1体が転がり落ちたと言われ、室町時代に作成されたものなんだそう。
続いて”夕日観音”。こちらは山の斜面にあります。
夕日観音さまをアップで!弥勒信仰が盛んだった鎌倉時代の作です。
名前のまま、夕日に照らされる時間帯が一番美しく見えるらしい!
ひときわ大きな磨崖仏「朝日観音」。こちらも名前のまま朝日が照らされる東向きに並んでらっしゃいます。
真ん中が弥勒菩薩さま、左右が地蔵菩薩さま。鎌倉中期の文永2年(1265年)の銘が刻まれています。
石仏群をたどりながら沢沿いを登り詰めると建物が見えてきました。
〈8:01〉建物はトイレで、東屋もある休憩所に到着です!
この休憩時には苔に覆われたお地蔵さまが建っておられます。
このお地蔵さんは「首切地蔵」さま。ちょうど首のところに刀で切られたような亀裂が入っています。
その昔、荒木又右衛門がためし切りしたとの伝説があります。罰当たりな…(´・ω・`)
古くからこの街道の目印として行き交う人々を見守ってこられたお地蔵さんです。
〈8:12〉休憩所で少し休んで行動再開!石切峠へ向かいましょう!
ここから石切峠へ向かうコースには、地獄谷を経由するルートもあります。ですが、石切峠側が通行止めとなっていたので、そのまま東海自然歩道を辿っていきます。
しばらく登ると道路に合流。
この道路は奥山ドライブウェイの高円山コースとなります。
合流してすぐのカーブのところから再び山道へ。ここからは林道歩きとなります。
〈8:20〉ドライブウェイから逸れてすぐに石切峠に到着!
地獄谷側は通行止めとなっていました。
石切峠から少し下ると”峠の茶屋”。茶屋のおじちゃんが「休んでいきや~」と声をかけてくださいました。
この茶屋は江戸時代から営まれているらしい!店内には昔、武士が酒代の代わりに置いていったとされる鉄砲や槍が飾られています。
おじちゃんと少しお喋り。峠の茶屋には柳生街道のガイドブックが配布されています♪1部いただきました!
このガイドブックには笠置駅までの詳細なコースマップも紹介されているので、ぜひ手に入れて旅のお供に!!
峠から100mほど進むと公衆トイレ。トイレを皮切りに集落内へと入っていきます。
集落を抜けたところで左へ進む。
しばらく林道を進み。
東海自然歩道の看板を目印に山道へ。
のんびり下っていきます。この山道を抜けると円成寺です!
山道の途中には何度か分岐があります。道標がその都度設置されているので、複雑ですがわかりやすく案内してくれます!
この分岐は右へ。
ここは左。
道脇の石仏群。
お地蔵さんに見守られながら下っていくと、
忍辱山町を走る国道369号線に出合いました。奈良市街までつながる道路ですね。
この道路も「柳生街道」と呼ばれる道路になります。
〈9:19〉道路に出合うとすぐに円成寺の入口が見えてきました!
美しい庭園で有名な「円成寺」。
草創は平安時代に京都の円成寺を移したともいわれています。
現代の堂宇は応仁の乱により焼失後に再建されたもの。見どころは運慶作の大日如来坐像。国宝に指定されています。
拝観は有料となりますが、国の名勝に指定されている庭園内は自由に通り抜けできます!
拝観時間:9:00-17:00
拝観料:大人500円/高校・中学生400円/小学生100円
忍辱山の大きな山門(゚∀゚)!
庭園を眺めながら境内を抜けると、
〈9:32〉忍辱山バス停に到着です!
奈良駅からここまでが柳生街道の「滝坂の道」コースとなります!
剣豪の里コース|忍辱山バス停→南明寺→柳生の里散策!
続いて「剣豪の里」コースを歩いていきましょう!
バス停からすぐのところで道路を離れて右手に下っていく!
林道をしばらく下ると、のどかな田園風景が広がります♪
田んぼの間を進み、
途中から山道へ。
短く、小さな峠を抜けると、
再び田んぼ道!
このあたりで大柳生町に入ったはず。
田んぼ道をくねくね進んで、大きな灯籠が見えてくると、
〈10:01〉夜支布山口神社に到着!!
夜支布山口神社の境内。
こちらの神社は平安時代の中期に編さんされた延喜式(古代日本の法令集)にも名前が載っている歴史ある神社です。
現在も大柳生町の氏神として信仰されています。
この神社には1年交代で”トウヤ”と呼ばれる集落の各家に神様の分霊をお迎えする「廻り明神」という珍しい行事が伝わり、700年の伝統を持つ雨乞いの踊り「大柳生太鼓踊り」が継承されています。
山口神社を後に進んでいきましょう!神社から道路を横断して山裾へ。
山裾に並ぶ集落内を進んでいきます!
途中にある”水木古墳”。
6世紀の後半に造られたとされる古墳。この地域を治めた首長の墓だと考えられてます。
集落内の小道を進む。こういう生活に密着した道が古道旅の醍醐味ですよね~♪
集落内を進む場面は少し道順が複雑ですが、このあたりも道標はしっかり設置されています!途中でマップを開く必要がないぐらいわかりやすく案内されています!
集落を抜けて、崩れかけのベンチ・東屋のところから山へと入っていきます!
ここは短い山道で、
一旦下ると、奈良市青少年野外活動センターの前に抜けてきます。突き当りで右手へ。
すると、阪原町の町並みが見えてきました!この集落内に、
〈10:31〉南明寺があります!
南明寺は771年創建。本堂は鎌倉時代に建てられた寄棟造。
重要文化財に指定されている薬師如来・釈迦如来・阿弥陀如来の3体の坐像が安置されています。
※令和3年3月31日まで、文化財保護設備設置工事の為、拝観を停止しています。
〈10:46〉南明寺の少し先には「おふじの井戸」があります。
柳生の城主”但馬守宗矩”とその妻”おふじ”の出会いの場です!
宗矩殿がこの井戸の付近を通りかかった際、洗濯をしていた”おふじ”という娘と出会い、おふじの器量と才気を見初め、のちに妻に迎えたと言われています。
宗矩の父が流祖・石舟斎(宗厳)で、子が十兵衛(三厳)。徳川家の兵法指南役で、大和柳生藩の初代藩主です。
馴れ初めが後世に伝わるって、うれしいような、恥ずかしいような…^^;
柳生家にまつわる史跡が出てきたってことは、柳生の里ももうすぐ!
正面に見える峠を越えると柳生町です!!峠の登り口まで山裾へ向かって進み、
ここから峠道へ!
この峠への登りが今回のコース内で一番きつい登りでした(*_*)!
このあたりからすれ違う人も多くなってきて、特に子供連れのハイカーさんとよく出会いました!『鬼滅の刃』の影響力すげー!
ようやく登りきり阪原峠(かえりばさ峠)に到着!
峠を越えると一転して緩やかな下りとなります!足元に松の葉が積もっていて、ふかふかで足腰に優しい(*´∀`*)
〈11:18〉しばらく下っていくと疱瘡地蔵!!巨岩に掘られた磨崖仏のお地蔵さんです!
側面にも磨崖仏。
その疱瘡地蔵さまが見渡す柳生の里!!ついに目的地に到着です♪
疱瘡地蔵から下って町中を散策してきましょう!
集落に降りたとこにおられた、おばちゃんに「一刀石」への道順を教えてもらいました!正面の登り坂が一刀石方面です!
おばちゃん「にいちゃんも、鬼滅の刃か?」
ブログ主「そうです!一刀石を見に来ました!」
地元のおばちゃんにも浸透している鬼滅ブーム!!恐るべし!
ちなみに東海自然歩道は一刀石に立ち寄らず、そのまま旧柳生藩陣屋跡方面へと続きます!
ここで一旦寄り道となります!
では念願の「一刀石」へ向かいましょう!
一刀石・天之立石神社→芳徳禅寺→陣屋跡→八坂神社→家老屋敷→柳生バス停
峠を降りたところから一刀石までは約900m!
この脇道から林道をひたすら登っていきます!
20分ほど登って天之立石神社の鳥居が見えてきました!
鳥居を潜ると大きな岩がたくさん!
天之立石神社は、柳生一族の”修練の場”とされ、自然信仰の貴重な神社です。御神体は祠の裏手に並ぶ、寄り添うように立つ2つの立石、丸く大きな岩、三角錐を寝かせた巨岩です!
柳生家の名だたる剣豪達がここで修練に励んでいたんですね(゚∀゚)!!
〈11:33〉そして念願の一刀石!!!!
天之立石神社の巨岩群の中でも一際、異彩を放つ圧倒的な存在感!
この一刀石には伝説が残されており、
「3年間の修行をしていた柳生新陰流の始祖”柳生宗厳”が、天狗を相手に戦っていたが、天狗を切った途端に天狗が消えてこの石が2つに割れた」
と言い伝えられています!
そんな伝説が残るほど、石舟斎殿の剣技が優れていたという証だと思います!
『鬼滅の刃』の竈門炭治郎が修行の名シーンで割った岩にソックリ(゚∀゚)!!
というかあの名シーンはこの一刀石と柳生石舟斎の修行がモチーフだったりするのかな?
記念撮影・名シーン再現用に刀が用意されていました(゚∀゚)!!
訪れていた子どもたちも大はしゃぎで炭治郎のマネをして楽しんでいました(*´ω`*)
それにしても一刀石をひと目見ようと、来られているファンの多さよ!
子供連れのご家族さんも多かったですが、若い女性ファンのグループの方々やご年配のご夫婦まで、本当に老若男女問わず多くの人が訪れていました!
まさに社会現象ですね~。
一刀石が見られて大満足!そのまま柳生の町を散策してきましょう!
林道を下りここを右手の脇道にそれると芳徳寺へ抜けられます。
柳生一族の菩提寺”芳徳禅寺”。
本堂には柳生一族が祀られています。境内からは柳生の里が一望できる景色のいいお寺です。
今回はあえて拝観しません!
というのも、柳生の里があまりにも見どころが多かったので、また改めて散策に訪れたいのでお楽しみは残しておきます♪
芳徳寺の境内外に石ベンチが並んでいたので少し休憩!
拝観時間:4-10月 9:00-17:00/11-3月 9:00-16:00
拝観料:大人200円/高校生150円/小・中学生100円
で、休憩中に気づいたのだけど、この服、炭治郎の服に少し似てないΣ(゚Д゚)?
おじさんがめっちゃ張り切って『鬼滅の刃』の聖地巡礼をしてるみたいで、気づいてから少し気恥ずかしくなってきました(;^ω^)
芳徳寺から下ると柳生茶屋。
茶屋の前の階段を登ると旧柳生藩陣屋跡です!
陣屋跡は公園のように整備されています!休憩・食事にベストなスポット!!
桜の木がたくさん植えられているので、お花見スポットでもあります♪
記念撮影のアレ!
石舟斎と孫の十兵衛ですね(゚∀゚)!
陣屋跡を降りたところで東海自然歩道と合流!
一刀石をスルーした場合はここに抜けてきます!
陣屋跡から柳生八坂神社へ!
八坂神社の境内!
八坂神社から少し進んで旧柳生藩家老屋敷!こちらも見学できますが今回はスルー!柳生家に関する資料館となります!
拝観時間:9:00-17:00
拝観料:大人350円/小・中学生170円
大きな石垣(゚∀゚)!お城みたい!
〈12:26〉付近を散策して柳生バス停に到着しました!
今回はそのまま笠置駅まで歩きますが、分割する場合はこちらをゴールに設定するのがオススメ!
バス停前には食堂もあるので、食事をして奈良駅に帰るといいでしょう!
柳生・笠置周遊コース|柳生バス停→笠置寺→笠置駅
バス停から笠置駅へ向かいましょう!
ここからの『柳生・笠置周遊コース』は「てくてくまっぷ」やガイドブックでは周回コースとしてご紹介されています!
ということで笠置駅までの順路は、笠置寺経由コースと布目川沿いのコースに分岐します!
今回は東海自然歩道の本線である笠置寺を経由するコースを選びました!
笠置寺へはこの交差点を渡り正面へ!
交差点を渡ると十兵衛杉の案内があります!少し寄り道!
墓地の中に立つ十兵衛杉!
枯れて真っ白になってる大きな杉です!樹齢350年余りを経て落雷のために枯れてしまいました。
枯れても勇ましく立つ姿はまさに柳生十兵衛!!
十兵衛杉からくだり川の対岸に見える山が古城山。
元弘の乱の時、柳生永珍がこの山に立てこもり、後醍醐天皇が潜幸していた笠置山の南都を守ったところです!
小さな橋を渡り、
しばらく川沿いののんびりとした散歩道♪
梅がもう咲いてる(゚∀゚)!この日は2月下旬に入った頃なのに、気温が18℃もありました!もう春やな~。
川沿いを進んでいくと道路に突き当たります。渡って正面の小道へ入ると、
〈12:44〉川沿いに大きな磨崖仏「阿対の石仏」があります!!
高さ約5mの自然石に、約1.5mの阿弥陀如来立像、その横に約0.7mの地蔵菩薩が刻まれています!室町時代の優美な石仏と呼ばれ、その昔には、この付近に阿対寺があったと言われています。
石仏の前を通り過ぎて、橋を渡って再び道路へ。
道路へ出たところすぐの交差点で右へ橋を渡ると、ゴルフ場の敷地に入ります。
ゴルフコースのフェンスに沿ってしばらく進みます。
ここで柳生町から笠置町へと入ります。
ゴルフ場を過ぎてそのまま下っていく!
しばらく下ると右手に山へ通じる小道が現れます。
この小道を抜けると、
〈13:07〉笠置寺の参道に突き当たります!突き当りすぐ右手に笠置寺。
”行場巡り”が体験できるお寺です!紅葉スポット!!
以前、笠置寺・笠置山の行場巡りには訪れているのでこちらの記事を御覧ください↓
突き当りからゴールの笠置駅へ向かって参道を下って行きましょう!
参道の途中から眺める笠置の町!ゴールはもうすぐ!
登山口のゲートを潜って右へ、郵便局のある交差点を左へ曲がる。
路地で寝そべるニャンコ(ΦωΦ)
このあたりで電車の時刻表を確認すると、次の電車まであと10分を切っていました。
焦ってダッシュ!!
JRの線路と関西のキャンパーさんに聖地と崇められる「笠置キャンプ場」!
新型コロナ感染拡大防止の為、今年の冬シーズンは閉鎖中になっていました!
〈13:22〉なんとか電車到着の5分前にゴール!!
いやー長かった^^;気温が高かったのもあり、かなりヘトヘトでした!
電車に載って車をデポしたJR奈良駅へ戻りました!
まとめ
ということで今回は「柳生街道」奈良駅~笠置駅でした!
非常にロングコースでしたが、道中に見どころがたくさんあったので、1日の出来事とは思えないほどボリューム感のある散策でした!
石畳・石仏が並ぶ「滝坂の道」からはじまり、柳生一族の名所を巡る「剣豪の道」、木津川へ抜ける静かな「柳生・笠置周遊コース」と、各区間で特色の異なるコースをたどることができて本当に満足感のある一日でした!
特に柳生の『鬼滅の刃』の聖地「一刀石」は必見!!ファンの方でなくても、一際迫力のある一刀石にはぜひ立ち寄っていただきたいです!!
また各コースともに、一度に踏破しなくても、バス・電車を利用して分割することができるので、誰でも楽しめる魅力的な街道だと思います!
柳生の里をじっくり時間をかけて散策してもよし、一気に歩いて達成感を味わうもよし!名だたる剣豪達が行き交った歴史街道を散策しましょう!!