2019年11月中旬に、談山神社にお参りしてきました!
秋も深まって関西の紅葉スポットの見頃情報も毎日のように目にするようになり、ブログ主もどこかに紅葉見物に行きたいな~と思って調べていました。
ついでに軽く山も登れる所を探していると「音羽三山」と「談山神社」がヒット!
談山神社は関西でも特に有名な「紅葉の名所」で、飛鳥時代の「大化の改新」の始まりの地としても有名です!音羽三山は談山神社のある多武峰のすぐ東にある山!
ということで今回は紅葉の名所「談山神社」の情報をまとめつつ、境内への参拝の様子をご紹介します!
『明日香村』の観光・ウォーキングについてはこちら↓
談山神社とは?
談山神社は奈良県桜井市、飛鳥の東方にそびえる多武峰(多武峰)の山中に佇む神社です!
「大化の改新談合の地」として知られ、御本殿では”藤原鎌足公”をお祀りしています!
飛鳥の法興寺で行われた蹴鞠会において出会った”中大兄皇子”と”中臣鎌足(後の藤原鎌足)”が多武峰の裏山で極秘の談合をされました。この談合により645年、その当時圧政を強いていた”蘇我入鹿”を飛鳥板蓋宮にて討ち取ったのが「大化の改新」。
談合を行った多武峰はその後、談峯→談い山→談所が森と呼ばれるようになり「大化の改新談合の地」の伝承が残りました!談山神社の社号もこのことに由来します!
藤原鎌足の死後、長男・定慧和尚が遺骨の一部を多武峰の山頂に埋葬し、その後701年に神殿を建て、鎌足公の御神像を安置したことが「談山神社」のはじまりとされています!
住所:〒633-0032奈良県桜井市多武峰319
TEL:0744-49-0001
拝観料:大人600円/小学生300円 小学生未満無料
拝観時間:8:30~16:30
関西きっての紅葉の名所!見頃の時期は?
談山神社は関西きっての「紅葉の名所」として有名です!
談山神社包む3000本もの”楓(カエデ)”が紅く色づき境内を美しく染め上げます。
ブログ主が訪れた11月中旬ごろは、まだ少しだけ見頃のピークには早い様子だったので、紅葉の最盛期はその年にもよりますが11月20~が一番の見頃の時期だと思います!
11月上旬~11月下旬ごろ
その他にも、境内には桜の木々も豊富で、春は桜、夏は新緑と季節ごとに豊かな自然に囲まれ、「関西の日光」と呼ばれるほどの美しい景観です!
談山神社へのアクセス!
公共交通機関利用の場合!
- 最寄り駅(電車):近鉄大阪線・JR桜井線にて桜井駅下車
- 奈良交通バス:桜井駅南口→談山神社 500円
マイカーの場合!
- 桜井or吉野から県道37号線(桜井吉野線)
- ナビの設定は「談山神社」でOK!
紅葉の時期は桜井駅南口から奈良交通バスの臨時バスが運行されます!
詳しくは奈良交通バスのHPでご確認ください!
談山神社の駐車場!
談山神社には大きな駐車場がご用意されています!
駐車場は第1~第5まであり、約200台駐車可能!マイクロバスや観光バスなどの大型車も利用できる広い駐車場です!
出典:アクセス|談山神社
こちらは談山神社のHPで紹介されている駐車場マップです!
一番近い駐車場は第5駐車場ですが、道がやや狭く一方通行箇所があり、参道前の人通りが多い中を通行しなければならないのであまりオススメしません。でも車椅子の方や長く参道を歩く事が困難な方、ベビーカーで小さなお子様連れの場合はこの駐車場が良いと思います。
一番利用しやすいのは第1駐車場!バス停やトイレも目の前にあり、お土産屋さんや食事処もあります。
第2~4の駐車場は談山神社の入り口まで少し歩かなければなりませんが、紅葉時期は混雑を回避するために、あえて利用するのもアリだと思います♪
談山神社の駐車場は普通車の場合は無料で利用できます!中型~大型車のみ駐車料金が必要です。でもマイクロバスなどで訪れる人は境内の拝観料に団体料金が適応されると思うので、あまり違いはないかも!
拝観料は?
談山神社への入山には拝観料が必要です!
料金:大人600円/小学生300円 小学生未満 無料
拝観料を支払うと”パンフレット”と”入山拝観券”がもらえます!
”入山拝観券”を持っていれば当日の閉門時間まで出入りは自由!特に多武峰観光ホテルなどにお泊りされる方は、付近の観光も併せてゆっくり見学できると思います!
拝観時間と混雑状況は?
開門時間
- 受付:8:30~16:30
- 最終拝観:17:00まで
紅葉の時期
- 受付:8:30~18:30
- 最終拝観:20:00まで!!
談山神社の拝観時間は上記のとおりになります!
紅葉の時期は夜も拝観できるようです♪毎年秋のこの時期には紅葉のライトアップが開催されています!
日没~20時まで!※最終受付18:30まで
紅葉の時期の談山神社は非常に混雑します!特に昼過ぎ頃から夕暮れにかけての時間帯は多くの方々が紅葉を見物に訪れます。駐車場に車を停めるのに2時間待ちは当たり前!!
紅葉時期のオススメの時間帯は午前中!談山神社は朝8:30と朝の早い時間帯から入山することができるので、午前中なら混雑を避けつつゆっくり拝観できると思います!
談山神社へ参拝!
前置きが長くなりましたが、ここからは談山神社への参拝の様子をご紹介します!
第一駐車場の目の前にはバス停とお土産屋さん!早くも何か買食いしたいけど、まずは談山神社へお参りしましょう♪
第一駐車場は多武峰中腹の高台にあり景色がすごくいいです(*´∀`*)!駐車場に来ただけでもわりと楽しめたりする!笑
駐車場の目の前に連なる山は”音羽三山”。ブログ主は談山神社へ来る前に早朝から登ってきました!
駐車場の前の道路を渡ってここから談山神社へ!
階段を降るとここにも出店がありました!!
ここがメインストリート!お土産屋さんやお食事処が軒を連ねます!紅葉だ(゚∀゚)!
ブログ主が訪れた時間帯はまだ朝の10時前でしたが、通りは賑わっていました!
談山神社の入り口。車が停まっていて見えませんが、正面の階段を登り、
ここで拝観料をお支払います!
拝観料をお支払いする時に、「境内を写真撮影しても大丈夫ですか?」と尋ねると、「大丈夫ですよ~。みなさん紅葉の写真を撮りに来られてます」とのこと♪
神社やお寺では写真撮影禁止のところも多いですよね。以前、他の神社へお参りした際に、写真撮影されていた方と他の参拝者の方が口論になっている現場に遭遇したことがあります…。
トラブルを聞きつけた宮司さんが仲裁に入ってようやく解決しました…。ちなみに、その神社は御本尊のある本殿内部以外は写真撮影OKだったそう。撮影されていた方は境内の風景を撮影。
ブログ主は、その件に遭遇してからトラブルを避ける意味でも、できるだけお伺いを立ててから撮影するようにしています!
だいぶ話が本筋からそれていましました^^;
談山神社の入り口は正面以外に、少し西側にもあります!混雑しているときはこちらから入山した方が良いと思います♪
本殿へお参り!
こちらが談山神社の境内マップ!今回は紅葉がメインですが、できるだけ境内全体を周って、裏山にも登りたい!
まずは御本殿へ!入り口から正面の階段を登っていきます!やや緑が混じっていますが、紅葉がいい感じだ(*´∀`*)!
談山神社の拝殿は”舞台造”の木造建造物。京都の「清水寺」と同じ日本独自の建築法です!
ここから靴を脱いで拝殿に入り御本殿をお参りします。入り口では御朱印などの受付もされています。
朱塗りの廊下と釣燈籠。
御本殿へお参り!本殿を真正面から撮影するのは少し申し訳なかったので横から。今年は祀られている”藤原鎌足公”没後1350年の節目だったみたいですね。
社殿全体は極彩色模様や、鮮やかな彫刻によって装飾されています!日光東照宮が造営される際に、この社殿がお手本となったことでも有名です!
でもお手本となったのなら談山神社が「関西の日光」じゃなくて、日光東照宮が「関東の談山」って呼ばれてもいいやん!
御本殿の真正面、拝殿内から紅葉♪すこーしだけ見頃のピークより早かったみたいだけど、ブログ主は赤色や黄色や緑色が入り交じる紅葉もすごくきれいだと思う(*´ω`*)
拝殿内には「大化の改新」にまつわる資料や仏具、絵巻などの品々が展示されていました!
廊下から紅葉!
十三重塔
御本殿でお参りを終えて、拝殿を出ると真正面にはお待ちかねの”十三重塔”があります!
談山神社の写真をネットなどで調べると必ずヒットするのがこちらの塔です。カメラマンがいっぱいだー(゚∀゚)!紅葉の間に朱色の塔!!
十三重塔は藤原鎌足公の追福のために、長男・定慧(じょうえ)と次男・不比等(ふひと)によって建立されました。678年。
現存するこちらの塔は1532年に再建された物で、木造の十三重塔としては日本で唯一。さらに世界でも唯一のものです!
屋根は伝統的な”檜皮葺き(ひわだぶき)”。高さは約17mもあります!
十三重塔の前は見事な紅葉(*´ω`*)紅葉越しに十三重塔の写真を撮ろうと本格的なカメラを構えた人たちで賑わっていました!
蹴鞠の庭|
次は”蹴鞠(けまり)の庭”へ!
こちらでは毎年、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に「けまり祭り」が行われています!藤原鎌足公と中大兄皇子が初めて出会ったのも法興寺(現在の飛鳥寺)での蹴鞠会。「大化の改新」の発端とも言えることから毎年行われています!
蹴鞠の庭から正面には”権殿”(階段上)。左にある建物は末社・総社拝殿。
こちらは”神廟拝所”。神廟拝所と十三重塔が紅葉と一緒に写せるこのあたりは特に写真ポイントとして人気があります!蹴鞠会も一緒に写せる!!
神廟拝所には大きな絵馬がありました。もうあと1ヶ月半ほどで今年も終わっちゃうな~。
蹴鞠の庭では無料で記念写真をプレゼントされていました!プロのカメラマンに撮影してもらえて無料ってすごいな~。紅葉の時期限定かな?
おそらく見頃のベストまではあと1週間ぐらいかな?実際に訪れたときは感動しっぱなしだったけど、写真で見るとけっこう緑が多いね。
東殿|縁結び「恋神社」
次はどこへ行こうかな~とパンフレット片手にうろうろしていると、拝殿下の鳥居に”恋神社”の看板が!マップではここから東殿に続くみたいなので行ってみよう♪
「恋の道」というなんともロマンチックな参道を進むと東殿があります!
東殿には縁結びの神さまとして”鏡女王(かがみのおおきみ)”が祀られています!鏡女王は藤原鎌足公の妻であり、次男・不比等の生母と伝えられています。女性として幸せな一生を送った頃から”恋神社”と呼ばれるようになりました。
縁結びといっても、恋愛や結婚だけでなく、よりよい人間関係を結ぶご利益があるといわれます!東殿にはかわいいイラストが描かれた”恋絵馬”もありました!
東殿の前には”厄割り石”。この改新玉を割ったら厄がなくなるのかな?
東殿から拝殿!
東殿の横には”むすびの岩座”。この岩を撫でながらお願い事をするとご利益があるといわれています。ブログ主もなでなでしました(*´ω`*)
さらに奥に進むと今度は逆に”縁切り祈願所”Σ(゚Д゚)!!
ここが縁切り祈願所かな?そのさらに奥に道が続いているようです。
奥には稲荷神社があるみたい!片道5分ほどだからお参りしよっと♪
山道に入るとこのあたりは紅葉の美しい境内とは違って、杉が並ぶ落ち着いた雰囲気の参道。
参道を奥まで進めば”三天稲荷神社”。商売繁盛・学業成就のご利益があるといわれています。菅原道真公が祀られているから学生さんにもオススメ!
再び境内に戻りました。紅葉もきれいだけど、境内に何本もある大きな杉の巨木も必見!
苔が美しい石垣も紅葉が映えていい感じでした♪
真っ赤な落ち葉の絨毯♪
池と見事な紅葉♪
談い山(談所の森)と御破裂山
最後は談山神社の本殿裏山。中大兄皇子と中臣鎌足が極秘の会合をした”談所の森”を散策します!
コースは権殿の隣、”比叡神社”の前から、
こちらの階段を登っていきます!
中大兄皇子と中臣鎌足が会合した”談山(かたらいやま)”までは片道10分。
藤原鎌足公のお墓がある”御破裂山”までは片道20分ほど掛かります!
そこそこ階段も多い山道ですので、ヒールの高い靴などでは厳しいと思います!
道標に立て掛けてあったアイテムを入手!
それでは登っていきましょう!談い山まではこんな感じのやや急な階段がずっと続きます!
少し息が上がるなか、階段を登り終えると左右に道が分岐!左が御破裂山ですが、まずは談い山へ右に進みます。
分岐からすぐに談い山に到着!ここで大化の改新の密談が行われたのか…(`・ω・´)ゞ
看板。
石碑がありましたが、なんと書いてあるのか読めませんでしたorz
次は御破裂山へ!ここからさらに10分程かかりますが、
先程のような階段はなく、なだらかな山道でした。
途中、明日香村からのハイキングコースが合流します。大化の改新の舞台にもなった飛鳥の観光も併せて楽しむとより充実した観光になると思います♪
関西では明日香村は遠足の定番スポットでもあり、ブログ主は子供の頃から何度も明日香村を散策したことがあります♪
合流地点から真っ直ぐ進むと、
御破裂山の山頂に到着です!
山頂のお社には藤原鎌足公のお墓があり、古くから天下に異変が生じると「神山が鳴動し御神像が破裂する」という言い伝えが残っています。御”破裂”山という山名はそこから由来します。
お社の脇に”展望台”の看板が!これは行かなきゃ!
展望台というほど景色が開けているわけではありませんでしたが、木々の隙間から奈良盆地が少しだけ眺められました!特に二上山や大和葛城山方面の展望がきれいでした!
帰りは下りが多くて10分ほどで境内に戻ることができました!
御破裂山まで歩く場合は少なくとも往復で30分ほどは必要かな~と思います!
追記:明日香村から御破裂山へハイキングしてきました↓
帰りは食べ歩き♪
境内を十分散策し終えたので境内を後にします。御破裂山などの散策も含めて1時間30分ほどゆっくり拝観できました♪
帰りは買い食いしながら駐車場へ戻ります♪
まずはこれ!手作りのお芋100%の串こんにゃく(*´ω`*)
そのままでもしっかり味がしみているようですが、5種類のお味噌をお好みで塗ってもらえます!どれにしようかな~と悩みに悩みましたが、結論は「おばちゃんのオススメで!!」
おばちゃんイチオシのお味噌は”山椒みそ”!舌がピリッとしびれるお味噌で美味しい(゚д゚)ウマー
お餅屋さん♪どれにしようかな~。揚げ餅も美味しそうだけど、とち餅も捨てがたい…。ん~名物って書いているし、焼き餅にしよう!!
焼き餅はアツアツで中がとろ~っとしたアンコのお餅でした(*´ω`*)100円!!
お土産屋などを覗きながら、うろうろ食べ歩きしていました。他にも奈良漬けなどのお漬物も試食させてもらいました!
ということで駐車場へ戻りました!
駐車場は日当たりがいいからか、より紅葉が進んでいました!
見事な真っ赤!!ちなみに談山神社は”カエデ”が有名ですが、モミジとカエデは実は分類上は同じ植物です!帰ってから調べてびっくりしましたΣ(゚Д゚)!
どちらもカエデ科カエデ属なのでどちらもカエデという植物。使い分けとしては、葉の切れ込みが深いカエデを「〇〇モミジ」、浅いカエデを「〇〇カエデ」と呼んでいます。
”カエデ”という名前は葉の形がカエルの手に似ていることからその名が付いたそうです!
実は以前にも談山神社へはお参りしたことがありましたが、そのときは紅葉の見頃までまだまだ早くて、ほとんど見ることができませんでした。
でも今回は境内を彩る美しい紅葉を見物できて大満足な一日でした(*´∀`*)!!
まとめ
ということで「談山神社・多武峰」の散策でした!
とってもいいお天気の秋晴れの中、談山神社で美しい紅葉をゆったり堪能することができました!
見頃の最盛期まではまだほんの少しだけ早かったかもですが、赤と黄に緑が入り混じるカエデが青空とのコントラストで、社殿が並ぶ境内を美しく彩っていました!
紅葉でしかも天気が良い日はとても混雑すると思うので、混雑を避けるなら午前中がオススメ!午前中に談山神社へお参りして、午後から飛鳥村を観光するプランも魅力的です!
一度、秋の談山神社へお参りしてはいかがですか?