2020年8月中旬、今回は熊野古道「紀伊路」の山中渓駅~布施屋駅までの区間を歩いてきました!
ここ数年、”熊野古道”トレッキングにハマっているブログ主。昨年は小辺路を踏破し、中辺路のメインルートもおおよそ歩くことができたので、今回からは新たに「紀伊路」に挑戦していこう思います!
紀伊路は淀川河口の渡部津(摂津国)から「口熊野」と呼ばれた田辺へとつながるコースです。
非常にロングコースとなるので、日帰りで何度かに分割して歩いていこうと思います!
今回はその第一弾!現代の紀伊路ではスタート地点に設定されることが多い「山中渓駅」から「布施屋駅」まで歩いてきました!
第2弾「布施屋駅~海南駅」アップしました↓
「紀伊路」についてまとめました↓
熊野古道「小辺路」と「中辺路」についてはこちら↓
熊野古道「紀伊路」とは?
画像出典:Wikipedia
「紀伊路」は熊野三山への参詣道”熊野古道”の1つのコースです!
京の都から淀川を船で下り、摂津国(大阪)の淀川河口近くにかつてあった港湾”渡辺津”に上陸、そこから南下し、和泉国を経て、雄ノ山峠を越えて紀伊国に入り、海岸に沿って「口熊野」と呼ばれた玄関口「田辺」で「中辺路」へと繋がります。
ちなみに「中辺路」は近世以降の呼称で、古くは田辺から東へ熊野三山につながるコースも「紀伊路」と呼ばれていました!
熊野古道の中では、”伊勢路”と並んで『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)※』に詠われたほど最も古くから利用されてきた道です。
『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』は、平安時代末期に編まれた歌謡集。今様歌謡の集成。編者は後白河天皇。治承年間(1180年前後)の作。
出典:Wikipedia
紀伊路は7世紀以降、熊野三山の公式ルートとして多くの参詣者が利用してきましたが、摂津国・和泉国では和泉山脈を越え、紀伊国では紀伊山地と紀伊山地に源流をもつ河川を越えなければならない困難な道でした!
険しい道であったにもかかわらず多くの参詣者が利用したのは、”九十九王子”への巡拝が行われる「信仰の道」であり、困難な道程を越えて行くこと自体に信仰上の意義が見いだされていたためだったそうです。
また摂津や和泉では「熊野街道」とも呼ばれたように、紀伊路は幹線道路として紀伊路沿いの住人たちの”生活道路”でもありました。
大阪・和歌山を繋ぐ重要な道であったために、現代では発展とともに古道本来の姿は失われつつあり、ほとんどが道路や集落内の舗装路となりますが、その中にも「古道の歴史」を感じる史跡・九十九王子跡が随所に見られる魅力的なルートです!!
今回は山中渓駅~布施屋駅まで!
本来の紀伊路は京都から淀川を船で下って、摂津国・和泉国を越えて紀伊国に入りますが、現代の紀伊路トレッキングでは、大阪・和歌山の境である「山中渓」を起点とするのが一般的です!
”山中渓駅”を起点として紀州街道「山中宿」からスタート!大阪府最南端の”雄ノ山峠”を越えて「泉州」から「紀州」に入ります。
峠を降りて、九十九王子を辿りながら山口神社・力侍神社へと進み、川辺橋で「紀ノ川」を渡って”布施屋駅”を目指します。
このコースは紀伊路が京都・大阪を越えて、いよいよ和歌山県へと入る”入口にあたるルート”となります!
このコースの総距離は16.4km!
標準コースタイムは5時間45分!
今回のプラン・山行データ
起点:山中渓駅 終点:布施屋駅
- 山中渓駅(6:39)→中山王子(7:23)→山口神社(8:37-9:02)
- 川辺王子(9:33)→中村王子(9:50)→力侍神社(9:54-10:13)
- 川辺橋(10:35)→吐前王子(11:04)→布施屋駅(11:26)
天候:晴れ
距離:18.5km
活動時間:4:47
山中渓駅へのアクセス・駐車場
アクセス
JR「山中渓駅」へのアクセスは、
〈JR阪和線〉
- 大阪から:JR天王寺駅→山中渓駅/運賃810円
- 和歌山から:JR和歌山駅→山中渓駅/運賃310円
の経路でアクセスできます!
都市部の主要駅からアクセスしやすい登山口だと思います♪
〈布施屋駅に到着後、山中渓駅へ戻る場合〉
- JR和歌山線:布施屋駅→和歌山駅(乗換え)
- JR阪和線:和歌山駅→山中渓駅
運賃:420円
「わんぱく王国」駐車場
マイカーでアクセスする場合は、山中渓駅前にある「わんぱく王国」の駐車場が便利!
山中渓駅は”紀泉アルプス”の登山口でもあり、以前こちらの駐車場を利用させていただきました!登山での利用も快く受け入れてくださいました!
わんぱく王国には第1・第2駐車場があります!収容台数140台!
住所:〒599-0214大阪府阪南市山中渓 Google Mapへ!
TEL:072-472-1890(わんぱく王国管理棟事務所)
駐車料金:普通車500円/1日
GoogleMapコード:34.327712, 135.271363
紀泉アルプス縦走(山中渓駅~六十谷駅)の記事↓
熊野古道「紀伊路」①山中渓駅~布施屋駅
山中渓駅→中山王子→山口王子・山口神社
〈6:39〉それでは山中渓駅からスタートしましょう!
山中渓駅周辺は平安時代~江戸時代にかけて宿場町「山中宿」として栄えた地域です!
山中渓駅から和歌山方面へ進むのが紀伊路のコースですが、まずは山中宿の宿場町へ寄り道♪
大阪方面へ少し下ります。
駅から数分で紀州街道・山中宿の入口!
紀州街道の石碑♪
紀州街道の看板!
山中宿を歩いていきます!入口付近から美しい日本家屋が並びます!
こちらの屋敷は”旧庄屋屋敷”。江戸時代中期の建物です。”庄屋”は村の統率者を指すようです。
一般的に関西では”庄屋”、関東では”名主”と呼ばれるそう。
山中宿にはかつて20軒以上もの旅籠が軒を連ねていたらしい!かなり栄えた宿場町だったんですね~。
山中宿の中程に”山中神社”があります。ここも立ち寄り参拝しましょう。
こちらが山中神社。
山中神社の境内には熊野古道の九十九王子の1社「馬目王子」があります。
馬目王子は大阪最南端の王子社となります。
お参りして宿場町の道へ戻る。わんぱく王国の駐車場裏には熊野街道の柱が立っていました。
この駐車場があったあたりは旅籠「とうふや」の跡地となっています。
最盛期には20軒以上もあった旅籠ですが、時代とともに少しずつその姿がなくなりはじめました。山中宿で最期まで残っていたのがこの「とうふや」です。
昭和の終わり頃まであったらしい。ちなみに「とうふや」というのは”豆腐”と関係なく屋号だったそうです。
なんで”とうふ”??
古いお屋敷を眺めながら道をたどり、
再び山中渓駅に戻ってきました。
山中宿の出口あたりにある”道祖神(塞之神)”
看板には”「蟻の熊野詣」の時代から数多くの旅人の道中の安全を守ってこられた”と書かれていました。
山中渓駅から県道64号線を和歌山県目指して南に進みます。
それにしてもいい天気だ!正面に見える山並みが”紀泉アルプス”です。山中渓駅からの”銀の峰コース”はなかなか登りごたえがあって楽しいコースですよ♪
〈6:59〉山中渓駅からしばらく進んだ道路沿いに、山中関所跡があります。
あれ?倒れてる…(・_・;)
もともと倒れてるの?確か以前、写真で見た時は立ってたような。
和歌山県の市街地に下るまでは、ひたすら県道64号線に沿って進みます。この県道はなかなかカーブが多くて見通しが悪いのに、車はよく走っているので通行に注意してください。
阪和自動車道の高架を潜ります。
阪和自動車道と線路の間を進む。ここもまっすぐ県道を進みます。
ここの分岐を左へ進むと葛城二十八宿の”桜地蔵”があります。今回はこのままスルーしますが、時間に余裕があるなら立ち寄ることをオススメします。
〈7:16〉桜地蔵の分岐から下って和歌山県に突入!!
この和歌山県との境にある”境橋”には、
「日本最後の仇討ち場」の石碑があります。
あれ?たしか高野山の宿場町「神谷」付近にも”日本最期の仇討ち”の史跡があったような…。以前、高野山の参詣道「京大坂道」を歩いた際に見た記憶があります。
調べてみると、神谷付近の仇討ちが明治4年(1871年)でこちらの仇討ちは文久3年(1863年)…。
ちなみに神谷付近の仇討ち事件の2年後に明治政府により「復讐禁止令」が出されています。
和歌山県に入ってからも県道を進みますが、ここで一旦踏切を渡り”滝畑”の集落内へ入ります。
〈7:23〉踏切を渡ったところに「中山王子跡」があります。
先程の馬目王子が大阪最南端の王子社だったので、こちらの中山王子は紀伊国で最初の王子社となります。
ヤタガラスが刻まれた中山王子の石碑。
集落内を進む。民家の軒先に”熊野古道”と書かれた提灯が吊られていました♪この提灯は和歌山市街に入っても吊られているお家がたくさんありました!
提灯が良い目印になってくれるのが有り難い(⌒▽⌒)
集落を抜けて再び踏切を渡る。マップでは中山王子前が”第一滝畑踏切”、こちらが”第二滝畑踏切”と記されていました。
再び県道を進む!このあたりから緩やかな登り坂となります。
しばらく進んで登りきったところから、緩やかに下り始める。阪和自動車道の鉄橋が見えてくると、このあたりが”雄ノ山峠”となります。
〈7:49〉雄ノ山峠には”不動明王”さまの祠があります。
雄ノ山峠からは急な下りとなります。京奈和自動車と阪和自動車道が合流する「和歌山JCT」が見えてきました!
下っていく道路脇にもお地蔵さん。暑いから日よけの下で見守っておられました。お地蔵さんも熱中症対策!!
それにしてもなぜ真夏にこのコースを選んだのか…^^;
梅雨明けから一切雨がふらない近畿地方。猛暑日が連日続き、この日もかなりの暑さでした。
一応、熱中症対策として早朝スタートして気温が上がりきる前にゴールする予定ですが、ほぼ舗装路のみのこのコースは真夏には結構キツイ!この時間帯で29℃でした。
でもとにかく今は熊野古道を歩きたくて歩きたくて夢に見てしまうほど、古道歩きの魅力にどっぷりなので、暑かろうが何だろうが仕方がない。
和歌山JCT。なんかSFチックな道路。
この和歌山JCTを運転するの高所恐怖症のブログ主はかなり苦手です。一車線でこの高さ。運転しているといつもジェットコースターに乗ってる気分になる(´・ω・`)
和歌山JCTの潜って暫く進むと、県道に脇道があります。この脇道を左へ下ると、
〈8:14〉山口王子跡があります。
山口王子のある地は、かつて”雄の山口の湯屋”と言われていました。(現在も”湯屋谷”という地名が付近にあります)
この王子社は明治時代の神社合祀によって、このあと向かう”山口神社”に合祀されています。
山口王子社から少し先、民家脇の右手に山口神社への近道があります。
でもこの近道は紀伊路のコースではないので、ぐるっと遠回りして山口神社へ向かいます。
振り返えると和歌山JCT。ん~なんか巨大UFOが変形して山に寄生してるみたい。SF映画に出てきそう。
田んぼのアイドル”ジャンボタニシ”ちゃん。
山口王子から田んぼに沿って進み、県道7号線に合流したところで、ここを右へ曲がります。
角の墓地に道案内の看板が設置されています。
熊野古道の看板。墓地内にある石柱も実は道標です。
田んぼ内の小道を進みます。空が高くて気持ちのいい日♪
墓地から少し進むと山口神社の鳥居があります。ここから山口神社まで往復します。
まっすぐ続く山口神社の参道。緩やかな登りとなります。
〈8:37〉ということで山口神社に到着しました!!
川辺王子→中村王子→力侍神社
山口神社の本殿へお参り。夏って神社に行きたくなるのはなぜだろう?
山口神社は今回のコースの約半分ぐらいの地点となります。
境内は木陰が涼しく休憩にはうってつけ!しかもトイレが設けられています。ブログ主は神社の境内で行動食を食べてカロリー補給。
山口神社に到着した時間帯からは気温が30℃を超えていました。布施屋駅まではまだまだ距離があるので、木陰で涼んでしばらくゆっくり休ませてもらいました。
〈9:02〉行動再開!一旦、鳥居まで戻ってきました!
ここから次の川辺王子までは1.7km!
まずは鳥居からそのまま真っすぐ下って、コンビニを目印に右へ曲がります。
ここから県道7号線沿いを約20分ほど進みます。
県道沿いの屋敷にも熊野古道の提灯!
”中村モータース”さんまで県道を進む!
中村モータースさんの向かいに地蔵尊(お大師さん)があります。
中村モータースさん、お大師さんを目印に県道を離れて左へ曲がります。
和歌山市街に入ると、足元に”導き石”が埋め込まれています。
紀伊路は集落内を進む場面が多く、道がわかりにくい場面が多々ありますが、迷いそうな箇所では足元を確認して導き石を探すように進みましょう!
集落内の道を進む。
〈9:33〉導き石をたどっていくと、川辺王子に到着です!
川辺王子跡の石碑。
川辺王子の社殿。
川辺王子から田んぼの間に小道を進む。真正面に見えている山が”高積山”です。ゴール地点の布施屋駅は高積山の麓にあるので、まだまだ先は長い!!
ここを左へ。導き石を辿ります。
田んぼ道!稲が青々と生い茂っていて夏らしい風景♪
心地よい散歩道です(*´ω`*)
田んぼ道から紀泉アルプスの山並みを眺める!雲山峰~大福山あたりかな?
田んぼを抜けて集落内に入る。熊野古道の提灯がかかった”神波自治会館”を目印にここを右へ。
すると、県道の交差点に抜けてきます。この交差する道路も県道7号線。
先程の中村モータースまで歩いた県道が”粉河加太線”で、こっちは最近全面開通したばかりの”西脇山口線”です。
ここはそのまま交差点を横断して真っすぐ進みます。
交差点からはひたすら道なりに進み。
〈9:50〉途中、田んぼに”中村王子跡”の看板があります。中村王子には看板だけで石碑はありませんでした。
中村王子の看板付近から見える木々が「力侍神社」!
〈9:54〉ということで「力侍神社(りきしじんじゃ)」に到着しました!付近の川辺・上野・島・神波・楠木の総氏神として信仰を集める神社です。
摂社である八王子神社と並立し、先程の川辺王子・中村王子もこちらに合祀しています。
境内へお参り!
こちらの力侍神社も、山口神社と同じく休憩ポイント!
トイレやテーブルもあり休憩にもってこいです♪なぜ神社って空気がひんやりして涼しいんだろう?
木陰でにゃんこが寝てる(゚∀゚)!!
あまりにもぐっすり眠ってるから、起こさないように静かに撮影。でも、あまりにも動かないから心配して少し近づいてみると、
めんどくさそうに、体を捻らせてこっちを見ていました。目を開けているのも面倒くさそうで、そのままの体勢でまた寝ちゃった。
神社境内の清掃をされていたおじいさん曰く、この子は男に全く懐かないらしい…・ω・
いつもご飯をあげているのに、おじいさんにも全く近寄ってこないそうです。でもよくお世話をしている女性には近づく…。こいつ…オスだな。
川辺橋→吐前王子→布施屋駅・川端王子
〈10:13〉力侍神社でにゃんこの寝姿を眺めながら少し休憩して行動再開!
力侍神社の境内前から見える台形の山は紀州富士「龍門山」です!
力侍神社から道なりに進むと、国道24号線に突き当たります。ここはそのまま横断して進むのですが、車通りが多いので、
すぐ横の横断歩道を渡ります。左右どちらにも横断歩道があります。
渡ったら診療所の看板を目印に左へ。
すると再び集落内へ。
石の道標と土壁が美しいこの道を進んでしまいそうですが、
正解はこっち。この集落内は道が少し複雑です。足元の導き石を探しながら進んでいきましょう。
熊野古道の提灯♪
紀伊路は時代の発展とともに古道らしさはほとんど失われてしまいましたが、その代わりに生活道路としての役割をしっかり果たしてきました。
地元住民の方々の尽力も垣間見えて、熊野古道の旅人を迎え入れてくれる温かさがすごくうれしい(*´ω`*)
集落を抜けると、今回のコースもいよいよ大詰め!紀ノ川の河川敷が見えてきました!高積山ももうすぐそこ!
紀ノ川に到着!!川に架かる橋が”川辺橋”です!
和歌山JCTがあんなに小さくなった!結構歩いたな~。
そのまま川辺橋に向かうと思いきや、ここを右へ下る道順が紀伊路コースのようです。
見切れているけど右端のところから川辺橋へ向かいます。
並んでいるお地蔵さんが目印!
〈10:35〉川辺橋に到着!いよいよ紀ノ川を渡ります。
このあたりがおそらく”川辺の渡し場”があったあたりだと思います。※正確には河川敷に登るところに看板がありましたが、写真に撮り忘れました。
かつてはもちろんこんな立派な橋なんてなかっただろうし、渡し船を利用して参詣者は対岸へと渡っていました。
川辺橋から紀ノ川!!紀ノ川って川幅が広くて、ゆったり流れる姿が結構好み!
和歌山市側。あの街から向こうは海だもんなー。
川辺橋を渡って突き当りを左へ進みます。ここは横断歩道で道路を渡ってから左へ進んだほうがいいです。
左へ曲がり、少し先で右へ下ります。
このマンションの脇にある右の道を進めば200mほどでゴールの布施屋駅です。
ですがコースはここから大きく遠回りして吐前王子を経由して布施屋駅へ向かいます。ここはそのまま真っすぐです。
ちなみにこのマンションの前あたりが”布施屋の渡し場”あたりになります。
まっすぐ大きく迂回!
田んぼと線路と高積山!高積山って〇〇富士って名前がついてもいいぐらい美しい三角錐ですね!高積山にも登山コースがあるようなので登ってみたい!
ちなみに高積山は南へ城ヶ峰に山並みが続いていくので、三角錐に見えるのは北麓(紀ノ川側)からだけみたいですね。
10分ほど進んでこの交差点を右へ。
踏切を渡ります。
〈11:04〉踏切から少し進むと、田んぼの中に吐前王子跡があります。
吐前では紀ノ川の水で心身を清める”水垢離”行ってから王子社に参拝するのが通例だったとされています。江戸時代にはこの王子社は王子権現と呼ばれて、付近は森に覆われていたようです。
地元の人はこの土地を「オコードー」と呼ぶそうで、「御幸道」あるいは「御幸堂」を指すとされています。
あとは吐前王子から布施屋駅へ!
突き当りを右へ。
集落内の道を進み駅を目指します。
お!!チェリオ発見!!!!
やっぱチェリオやわ。
新聞社の先の交差点をまっすぐ進めば布施屋駅です。※新聞社前の自販機もチェリオ!!
ですが、駅すぐにももう一つ王子社があるので、交差点を左へ進みました。
道の間に王子社!
今回最期の王子社「川端王子跡」に到着!
川端王子は次回に予定している「②布施屋駅~海南駅」のコースとなりますが、目の前にあるのに立ち寄らないのももったいないということで寄り道しました。
王子社横の小道を進み、
駅が見えてきました!
〈11:26〉ということで布施屋(ほしや)駅にゴール!!
かなり気温が高かったからキツかったー!
布施屋駅に停車するJR「和歌山線」はワンマン路線となり、すこし乗車方法が珍しい!
この路線は無人駅も多く、ホームに電車が到着すると自分で開閉ボタンを押して乗車します。ホームにICカードの改札もないので、電車内でタッチします。
最初わからなくて、ちょっと戸惑っちゃいました^^;
次回はここからスタートして、海南駅まで歩いてみようと思います!
第2回「布施屋~海南駅」編へ続く↓
まとめ
ということで今回は熊野古道の紀伊路編その①「山中渓駅~布施屋駅」でした!
紀伊路はほとんどが舗装路なので、実は今までに歩いてきた熊野古道のコースと比べると期待度がやや低かったのですが、集落内の道を”導き石”をたどって進むのが予想以上におもしろく、生活道路としても活躍してきた姿が垣間見れて非常に楽しい道のりでした!
特に”九十九王子”を辿れるのは、中辺路とこの紀伊路にしかない大きな魅力だと思います!
今後の紀伊路旅もますます楽しみになりそうです♪