2021年4月中旬、今回は雲母峰(きららみね)に登ってきました!
雲母峰は三重県四日市市、鈴鹿山脈の中部にそびえる888mの山!鈴鹿のマッターホルンとして親しまれる”鎌ヶ岳”の東隣にある前衛峰的な山です!
「雲母峰=きららみね」となかなか一見さんには読みづらいキラキラしたネーミングが特徴!!
周辺に鎌ヶ岳を含め、御在所岳・入道ヶ岳など鈴鹿山脈の名だたる山が並んでいるので、知名度的には少し低めの山ですが、登山道の状態は比較的良く、のんびりとしたハイキングが楽しめます!
山頂付近はⅡ峰・山頂・西峰と3つのピークが並び、特にⅡ峰からの展望がよく、麓の四日市市の街並みから、伊勢湾まで広く見渡すことができます!
今回は東麓の”宮妻口”側からの周回ルートで雲母峰に登りました!
標高:888.4m(Ⅱ峰875m・西峰874m)
山域:鈴鹿山脈中部・鎌ヶ岳の東
2万5000分の1図:伊船・御在所山
雲母峰の登山コース
代表的な登山ルート
- 雲母峰独標尾根:雲母橋→P735→Ⅱ峰→雲母峰
- 小林新道:雲母橋→Ⅱ峰→雲母峰
- 岳不動ルート:(湯の山温泉駅)→岳不動→Ⅱ峰・雲母峰
- 雲母峰縦走路:鎌ヶ岳→雲母峰
などの登山コースがあります!
ピークハントの場合は駐車場がある「雲母峰独標尾根」か、湯の山温泉駅を起点にできる「岳不動ルート」が人気なようです!
やはり鎌ヶ岳の隣りにある山なので縦走プランも人気!尾根に合流するルートとしては、鎌ヶ岳の各登山ルートと宮妻峡からの登山道があります。
また「湯の山温泉」まで山麓を”東海自然歩道”が通っているので組み合わせての計画も可能です!
組み合わせ次第でコースバリエーションが豊富な山だと思います!
鎌ヶ岳の山行記事↓
鈴鹿セブンマウンテンについてはこちら↓
今回のプラン・山行データ
※「鉈不老山」となっていますが、正しくは「蛇不老山」でした。読み間違えた^^;
今回は「↑雲母峰独標尾根↓岳不動ルートの周回ルート」を計画!
雲母橋前駐車場から登山スタート!駐車場脇の登山口から林道を進み取り付きます。スギ林の急坂を一気に登り、P735で尾根に出ます。尾根から進路を北へとり、雲母峰Ⅱ峰へ!
Ⅱ峰で休憩した後、雲母峰山頂→西峰と往復し山頂付近を散策します!
山頂・Ⅱ峰の鞍部から岳不動へ下山開始!林道と交差しながら下っていきます!今回は少し寄り道して”蛇不老山”にも立ち寄りました!
岳不動の登山口まで下って、東海自然歩道に合流!自然歩道を30分ほど歩き雲母橋駐車場にゴール!
このプランでの総距離は約7.5km!
標準コースタイムは4時間30分です!
今回のプラン!
- 独標尾根↑:雲母橋P(6:24)→P735(7:09)→Ⅱ峰(7:31-58)
- 山頂のピーク:Ⅱ峰→雲母峰山頂(8:05)→西峰(8:08)
- 岳不動ルート↓:鞍部→蛇不老山経由(8:52)→岳不動(9:10)
- 東海自然歩道:岳不動→雲母橋P(9:39)
天候:くもり
距離:7.6km
活動時間:3:14
登山口の駐車場とアクセス
マイカーの場合は「雲母橋前」に駐車スペースあり!
宮妻峡側の「雲母峰独標尾根」の登山口に駐車スペースがあります!10台ほど駐車可!
宮妻峡の入り口(県道44号・宮妻口バス停)から東海自然歩道を車で3分ほど進むと到着!”雲母橋”の手前にあります!
アクセス
〈マイカーの場合〉
- 東名阪自動車道「鈴鹿IC」から約15分
- 新名神高速道路「鈴鹿PAスマートIC」から約15分
- 国道306号から県道44号経由
〈公共交通機関の場合〉
- 近鉄「四日市駅」から三重交通バス61・62・63「宮妻口」行き
- 「宮妻口」下車、雲母橋まで徒歩10分
雲母峰に登山!
独標尾根↑|雲母橋P→P735→雲母峰Ⅱ峰
〈6:24〉それでは雲母橋前駐車場から登山スタート!
駐車場内にある登山口から登っていきましょう!
登りは雲母峰独標尾根コースを登ります。このコースはブログ主が参考にしているガイドブックでは”宮妻登山道”という名前で紹介されていました。
駐車場からしばらく舗装された林道を進みます。
途中、林道からお隣の入道ヶ岳が見えました(゚∀゚)!
入道ヶ岳の左奥にちょっとだけ見えてる山は先週登った野登山だと思います。山頂付近に鉄塔が見えました。
ちょっとくもり気味だな~。天気予報では昼から曇りの予報でしたが、この時間帯にはすでに曇りになっていました。降水確率は低め。
〈6:33〉林道を10分ほど進むと、脇に山道の入り口があります!
登り始めはスギ林の急登!
九十九折に斜面を一気に登っていきます!
登っていくと、伊勢湾を見渡すポイントがありました!朝焼けの伊勢湾!
スギ林を抜けるとガラッと雰囲気が変わってブナなどの原生林!
このあたりで一旦、急登が落ち着いてなだらかになります!
すると道脇に道標がありました!”旧道分岐”と道標に書いていました。
現在は利用されていないルートなのかな?特に踏み跡などはありませんでした。
この旧道分岐で山頂まで約半分!!
お!ツツジが咲いてる(゚∀゚)!今年はツツジも例年より少し早めなのかな~。
再び、片側がスギ林に変わると、
ここから尾根に登るまでは急登となります!
尾根に合流!
〈7:09〉735mのピークで尾根に合流して、ここからは90度折れて進路を北へ!
雲母峰のⅡ峰まで尾根を伝っていきます!
Ⅱ峰まではピーク間で何度か小さなアップダウンを繰り返して進みます。
1つ目のピーク付近は少し道幅が狭め。ロープが張ってありました。
一旦下り!
ピーク間の鞍部から麓の景色♪
登り返し!!
2つ目のピーク上はアセビが見頃でした(*´∀`*)
ピークから眺めるⅡ峰!!東麓である四日市市方面から、よく見える雲母峰のピークはⅡ峰です!
Ⅱ峰へ最後の登り!次第に緩やかになり、木の根が露出した尾根上を進んでいくと、
〈7:31〉Ⅱ峰に到着です!
Ⅱ峰には休憩用の簡易小屋がありました!
山頂のピークを巡る|Ⅱ峰→雲母峰山頂→西峰
Ⅱ峰のピーク上は、今回のコースで一番の展望ポイント!
特に東側、四日市・伊勢湾方面の広大な展望が楽しめます♪もっとしっかり晴れていればよかったけれど、雨が降っていないだけよしとしましょ。
鈴鹿山脈の上空は雲が多いけど、まだ伊勢湾方面は雲が少なめで晴れ間も出てるようでした。
この展望ポイントはおそらくパラグライダーの滑走場なのかな?
続いて、西側。すぐ先にはこの後登る雲母峰の山頂。
鎌ヶ岳や御在所岳、その鞍部(武平峠)の向こう側に雨乞岳まで眺められました。
なぜか雨乞岳だけ晴れてる(゚∀゚)!!あそこだけ日が当たってなんか神々しい。
少し風があったので休憩小屋に籠もって朝ごはん!今回はコンビニのおにぎり!!
雲母峰って本来はこういう字を書くんだね。
そういえば、ブログ主が参考にしたガイドブックでは、このⅡ峰の通称が”ゴリラ山”と呼ばれていると書かれていました。
なんでゴリラ(゚∀゚)?
〈7:58〉おにぎりを食べて30分ほど休憩して行動再開!
雲母峰の山頂と西峰のピークを踏みに行きましょう!
Ⅱ峰から少し下り!
2分ほど下ったところのバイケイソウが群生する鞍部。
ここから右へ下っていく道が「岳不動ルート」です。正面が雲母峰山頂を経て鎌ヶ岳方面への縦走路。
ということで山頂・西峰を巡ってここへ戻っていきます。
鞍部から山頂へ登っていきましょう!少し登り返し。
縦走路の緩やかな道を進んでいくと、
〈8:05〉雲母峰の山頂に到着です!山頂からの展望はなし!
三角点にターッチ!!
888mなり~!
そのまま縦走路をもう少しだけ進んで西峰へ!
山頂から少し下ったところで分岐があります。西峰のピークは縦走路から少し外れます。
西峰の少し手前から北東方面の展望がありました!奥に見える山並みは養老山地。多度山には何年か前から登ろうとずっと考えていたのに、未だに登ってない。そろそろ行きたい!
〈8:08〉山頂から3分ほどで西峰のピークに到着!こちらも木々に囲まれていて展望はありませんでした!
でも少し外れから鎌ヶ岳が見えました!
鎌ヶ岳への縦走もしてみたかったんだけど、交通がちょっと不便で断念しました。
この日、駐車場でお会いした方は、お友達と2人で車2台用意して鎌ヶ岳→雲母峰の縦走をされるようでした。うらやましかったー!
岳不動ルート↓|鞍部→〈蛇不老山〉→岳不動
〈8:16〉ということでⅡ峰と山頂の鞍部に戻ってきました!
下山はここから「岳不動ルート」をたどります!
鞍部からしばらくはスギ林を九十九折に下っていきます!
しばらく下ると林道の終点と交差しました。
この林道は、ここから岳不動まで何度か交差します。
くねくねとした林道をまっすぐ突っ切って下っていくコースが岳不動ルートとなります!
林道からまっすぐ下っていく!急な箇所にはロープも設置されていました。
林道と交差。ここも正面へ!
砂防を横目に下っていく!
砂防の脇あたりは少し岩がゴツゴツした荒れた印象の道!
でもケルンが積んであったり、赤テープが張られているので道は明瞭!
再び林道と出合う手前で少し急坂。ここもきっちりロープあり!
ここに下ってきました!逆順の場合、林道をそのまま進んでしまいそう。”キララ峰”の看板を見逃さないように注意!
林道に合流すると桜が咲いていました(*´∀`*)!今年もそろそろ桜も見納めかな~。
〈8:34〉林道と合流してすぐのところで、右手に脇道があります!
この脇道を下っていくのが本来の岳不動ルートですが、このままでは少し下山時間が早すぎるので、サブコースとして計画していた”蛇不老山”に寄り道することにしました!
そのまま林道をしばらく進んでいきます!
林道から木の枝の向こう側に見える山が蛇不老山です。
〈8:44〉林道を15分ほど進んでいくと分岐があります!
ここを左へ進むと東海自然歩道と合流して”湯の峰温泉”まで進むことができます。
舗装路の右側を登っていくと蛇不老山。岳不動方面は右手に山道があります。
で、分岐から蛇不老山に向かおうとしましたが、”立ち入らないでください”の札がありました。
このロープが車止めの為なのか、入山禁止なのかはっきりしませんでした。
一応、今回の山行の計画中に、参考にした登山レポなどではこの蛇不老山へも登っているレポがたくさんありました。
分岐から東海自然歩道側に少し進んだところに踏み跡があったのでここから山頂へ向かってみました!
〈8:52〉先程の舗装路の脇に蛇不老山のピークがありました!
でも、もしかしたら私有地だったかもなので、周辺の様子は割愛!
分岐に戻って岳不動方面へ!
谷あいのスギ林を下っていきます!この道は地形図などでは破線で表示されていましたが、赤テープで道が示されていて踏み跡も多かったので歩きやすい道でした。
〈9:04〉10分ほど下ると右手から道が合流!この右手の道が本来の岳不動ルートです。
合流して砂防の脇を下っていくと、
林道と合流しました!この舗装路が東海自然歩道です!
〈9:10〉合流地点に岳不動がありました!階段を登ってお参り!
岳不動からこのまま北へ東海自然歩道を進み、途中で麓へ降りれば、近鉄「湯の山温泉駅」へ向かうこともできます!
公共交通機関利用でアクセスする場合は、「宮妻口バス停→雲母峰→湯の山温泉駅」のプランが歩きやすいと思います!
東海自然歩道|岳不動→雲母橋P
あとは東海自然歩道を辿って、スタート地点の雲母橋へ戻りましょう!
しばらく進むと分岐。ここはそのまま正面へ!
岳不動~雲母橋の東海自然歩道は途中に砂利道はありましたが、ほとんどが舗装路でした。
〈9:39〉岳不動から30分ほどで雲母橋に到着して駐車場にゴール!
帰りに県道から雲母峰を振り返る!
曇り空で天候は少し微妙ではありましたが、幸い雨が降ることもなくスムーズな山行でした♪
ちょっぴりマイナーな雲母峰だけど、展望ポイントもあり楽しい一日でした!
まとめ
ということで今回は鈴鹿山脈の雲母峰への登山でした!
ザレ場や岩場など険しいコースも多い鈴鹿山脈ですが、雲母峰は他の山に比べて比較的登山道も良く、非常に歩きやすい穏やかな山でした!
登りの独標尾根、下りの岳不動ルート共に、道標も豊富で道順が明瞭!少しヤセた尾根もありましたが、全体を通して特に危険箇所もありませんでした!
今回は周回ルートを計画しましたが、鎌ヶ岳方面の縦走路や湯の峰温泉への東海自然歩道などを組み合わせるとボリューム感のある山行も楽しめる魅力的な山だと思います!!