2018年12月上旬に大和葛城山に登ってきました!
大阪府と奈良県の県境に伸びる金剛山地。山脈の稜線を繋ぐ縦走路は金剛山の名前にちなんで”ダイヤモンドトレール”と呼ばれる関西でも有名な縦走路です。
大和葛城山はその縦走路の中で金剛山に次いで2番目に標高が高い山です(標高959m)!山頂は360°視界が開けたパノラマビューで金剛山地の中でも1,2を争う展望の良さが魅力です!
大和葛城山といえば、山の斜面を真っ赤に染める「ツツジの名所」として人気があり、ツツジが見頃の5月頃にはたくさんの登山者、観光客で賑わいます!
その他の季節も、秋は山頂付近にススキの原が広がり、冬は雪山初心者でも登りやすい山として一年を通して登山者の多い山です!
関西地方も近頃寒い日が増えてきて、いよいよ冬も本番に入ろうという時期。まだまだ雪山には早いですが、下見がてら初冬の葛城山へ登山に出かけました(゚∀゚)!
葛城山のツツジは↓の記事でも少し紹介しているので、よければ読んでくださいね♪
大和葛城山への登山ルート!
大和葛城山への代表的なルート!
大和葛城山への登山ルートは山頂を中心にたくさんあります。その中で代表的なルートは、
奈良県御所市から、
- 北尾根ルート ←ロープウェイ駅からのメインルート!
- 櫛羅(くじら)の滝ルート
- 山麓公園ルート ←葛城山麓公園からのルート!少し長め。
大阪側から、
- 弘川寺道
水越峠から、
- ダイヤモンドトレール ←距離が短い急坂のルート。
- 天狗谷道 ←谷沿いのルート。台風で荒れてる。
などが代表的なルートです!その他にもダイヤモンドトレールへ合流できるルートがたくさんあるので組み合わせ次第でバリエーションが豊富な山です!
水越峠からのルートは4月に登ったので、詳しくはこちらから↓
北尾根ルートと櫛羅の滝ルートの一部が通行止め!
台風や大雨の影響で、奈良県御所市側のルートに崩落による通行止め区間があります!※2018年12月現在
通行止め区間は、
- 北尾根ルートに合流できる自然研究路の一部
- 櫛羅の滝ルートの一部
ですが、どちらのルートも崩落箇所を迂回することができるので、ルート自体は利用することができます!
北尾根ルートは自然研究路へ進まず、そのまま北尾根分岐でダイトレに合流し山頂へ。
櫛羅の滝ルートは崩落箇所に迂回路が整備されています!
通行止め区間にはロープが張られていました!
今回は登り「山麓公園ルート」下り「北尾根ルート」で周回!
今回は葛城山麓公園を起点に周回しました!登りは山麓公園ルートでダイトレに合流して山頂へ。下山は自然研究路からダイトレに合流して北尾根ルートを選択しました!
- 登り:山麓公園ルート 葛城山麓公園→笛吹山→ダイトレ→大和葛城山
- 下り:北尾根ルート 大和葛城山→自然研究路→北尾根分岐→ロープウェイ駅
登山地図などの標準タイムは、
- 登り:山麓公園ルート 2時間40分
- 下り:北尾根ルート 1時間30分
休憩時間と駐車場まで戻る時間(30分ほど)を含めて、5時間30分ほどで計画しました!
登山口へのアクセスと駐車場!
葛城山麓公園の駐車場は公園内と外の2つ!
山麓公園ルートを登る場合は葛城山麓公園の駐車場を利用することができます!
利用できる駐車場は2つ!
「入り口すぐ外の駐車場」と「公園内の駐車場」です!どちらの駐車場も無料で利用させてもらうことができます。
「公園すぐ外の駐車場」は葛城山麓公園の入り口から道路を挟んで向かい側にあります!ストリートビューを回転させて振り返ってみてください。公園との位置関係もわかりやすいと思います!
こちらの駐車場は24時間開放されている駐車場なので、ブログ主は以前、日の出を見ようと深夜ハイクで大和葛城山に登ったときに利用させてもらったことがあります!
デメリットとして、この駐車場から登山口まで20分ほど公園内を歩いていかなければなりません!
「公園内の駐車場」は門から車道を進み、公園内にある「葛城市営霊園」の前にあります!
こっちの駐車場の方が登山口が近く、トイレもあって便利です!
でも少し注意点があります!↓
公園内の駐車場を利用する場合は閉門時間に注意!
公園内の駐車場を利用する場合、葛城山麓公園の開門・閉門時間に注意してください!!
開門:8時30分
閉門:17時
何かトラブルがあったり、ゆっくりし過ぎると閉門時間を過ぎてしまう場合があります。またスタート時間が早すぎても駐車場を利用することができないので注意が必要です!
以前、公園内の清掃作業をされている方に伺った所、たまに閉門時間過ぎてから下山する方がいるようで、下山するまで待たされたり、車が出せなくて門を開けに戻ったりと迷惑されたそうです。
公園内の駐車場を利用する方は開門・閉門時間をしっかり守るようにしましょう!
葛城山麓公園へのアクセス!
葛城山麓公園へは南阪奈道路「葛城IC」で下車して10分。
奈良県からはもちろん、大阪府の市街からのアクセスもいいですね!
ナビの設定は「葛城山麓公園」で大丈夫だと思います!
一応住所も: 奈良県葛城市寺口1563
北尾根ルートから登る場合は?
今回は下山に利用しましたが、北尾根ルートは大和葛城山へのメインルート!登山口はロープウェイ駅のすぐ近くなので最も利用者の多いルートです。櫛羅の滝ルートも登山口は同じ!
一応、こちらの登山口の情報も紹介しておきます!
ロープウェイ駅周辺に有料駐車場あり!
ロープウェイ駅周辺には有料駐車場が数カ所あります!こちらが一番近くの駐車場。
少し下った先にも広い駐車場。
有料駐車場の料金表。
バスの便数は少ない!
有料駐車場があるのでマイカーでの利用が便利ですが、「近鉄御所駅」からバスも運行されています!
料金:大人290円/子供150円
でも、便数はあまり多くないので事前に確認してから利用するようにしましょう!!
おそらくツツジが見頃の5月は臨時バスも運行されるんじゃないかな?
前置きが長くなってしまいましたが、ここからは大和葛城山への登山の様子をご紹介していきます(・∀・)!
大和葛城山に登山!
山麓公園ルートで山頂へ!
では「葛城山麓公園」入り口から登山スタートです!
入り口から公園内を進んでいきます。葛城山麓公園内には市営の霊園があります。霊園の前が公園内の駐車場。
登山口へは霊園の脇を進みます。
お墓参りされる方が使うバケツや柄杓が置かれている前のゲートから公園を出ます。このゲートはかなり建て付けが悪く、開け締めにすこし苦労しました^^;
霊園を脇目に林道を進むと、
左に登山道が現れます。ここが山麓公園ルートの登山口!左に登っていきます。
公園内には登山口への案内はありません。少し分かりづらいので注意してください!
道標はあまりないルートですが、所々にレスキューポイントの看板があり、地図には現在地も載っているので安心ですね!
登り始めはなだらかですが、
すぐに急登が始まります!笛吹山まではひたすら急な登りが連続します!
ブログ主は大和葛城山に登るときはこのルートをよく利用しますが、最初の登りが毎回辛いんですよね~^^;景色に変化がないので修行してる気分です…。トレーニングには良いかも!
ずっと傾斜がきつい登り。ひぃひぃ言いながら登っていくと、
98番のポイントに到着。
ここには脇に平坦な場所があって、
ここが笛吹山です!特に景色が開けているわけでもピークを示すようなものもない笛吹山。
でもなぜかメガネがある!!!!忘れ物でしょうね。
ここまでは辛い登りでしたが、笛吹山を過ぎるとなだらかな登山道!
途中、倒木が目立つ崩れている箇所もあります!
この山麓公園ルートは大和葛城山への登山道の中では少しマイナーなルート。人気のルートに比べると少し荒れている様子です。
少し砂地のザレた道。こういう変化が少しでもあると楽しくなるね♪
笛吹山を過ぎてからサクサク進んで、気付けば101番のポイント。ここは谷の間を進むとより、脇を登るほうが歩きやすいです!谷には枝がたくさん落ちてるので歩きづらい。
大きな木が倒れてる!こんな大きな木でも倒れるぐらい今年の台風すごかったんですね~。
道が平坦になってくると、
山麓公園分岐に到着!ダイヤモンドトレールと合流です!登山口からは1時間あまり。
ここから大和葛城山まではあと2.5km。
ダイヤモンドトレールはとっても歩きやすい縦走路。しばらくは平坦な道を進んでいきます!
歩きやすいんだけどちょっと単調かな~。
途中に忍海駅への分岐があります。
こちらのコースは通行止めみたいですね。もともとこのコースは利用者が少なかったので、やっぱりあまり利用されないコースはすぐに荒廃してしまいますね~。
出ました!ダイトレ名物の長い階段!!ダイトレはとっても整備が行き届いている縦走路。ですが整備されすぎていて、めっちゃ階段が多いのがネック^^;
登り終えると、また長い階段…。
山麓公園分岐から2つ目の長い階段を越えると、「北尾根ルート」の分岐があります!帰りはこちらからロープウェイ駅の方へと下る予定!
北尾根分岐を過ぎると、自然研究路とダイトレの分岐。どちらを選んでも山頂へ行けます!
- 自然研究路:階段少なめ 距離1.4km
- ダイトレ:階段多い 距離1.0km
好みで選んでください!帰りに自然研究路でここへ戻る計画なので、ブログ主はダイトレを進みます!
階段多い!って言うだけあって、ずっと階段の道です。
下りも階段。
何度か階段の登り下りを繰り返すと、大阪側からの登山道「弘川寺道」と合流。
合流からしばらくすると電波基地のアンテナ。ここまで来れば山頂はもうすぐ!!
キャンプ場があって、
ロープウェイ駅からの道に合流。
白樺食堂の前の道を登ると山頂です!
さすがに気温が低いだけあって、霜柱もできてました(・∀・)
山頂へ登ります。松の木を横目に登っていくと、
大和葛城山の山頂に到着です!!さぁさぁ景色はどうでしょうか?
まずは大阪湾。曇り空だけど、やっぱり冬は遠くまで見渡せる♪
大阪の町並み。一番高い建物は「あべのハルカス」ですね!!
ほんとうにうっすらですが、明石海峡大橋も肉眼で確認!!
六甲山は山頂付近は雲で見えないけど、山脈の形は見て取れます!
南側はどうかな~。
お隣金剛山。
お!もう樹氷できてるじゃん!!年明けの初詣は金剛山にしようかな~(・∀・)!
金剛山系の他の記事はこちらから!
あのてっぺんがハゲた山は岩湧山ですね!
大峯山方面はどうだろう?
麓の吉野川周辺はうっすらガス。
おー!八経ヶ岳だ!!あの辺りはもうすっかり雪山ですね!!
今年の秋ぐらいに登りに出かけたのですが、登山口の行者還トンネル手前で道路が崩落していて通行止めだったんですよね~(´・ω・`)来年は久々に登りたいな~。
高見山にもしっかり樹氷ができてるっぽいですね!今シーズンも登りに行こっと♪
この日の山頂は風もあまり強くなかったけど、それでもやっぱり寒い((((;゚Д゚))))
服を着込んで、お湯を沸かして暖かいスープと紅茶を飲み、しばらく景色を楽しみながらゆっくり休憩しました♪
登りのコースタイムは1時間40分ほどだったのでいいペースで登ることができました!
北尾根ルートで下山!
下山の前に少し寄り道♪白樺食堂の裏はテラスになっていて、
ここからは奈良盆地の景観がキレイです!大和三山もよく見える♪
ではでは下山していきましょう!帰りは自然研究路からダイトレに戻り北尾根ルートを下ります。まずはロープウェイ駅方面へ進みます。
すると、脇に自然研究路の入り口があります。
ここから登山口までは3.2km。
自然研究路ですが、この時期は特に見どころは多くありません。春とか夏ならいいかも!
冒頭でもご紹介しましたが、自然研究路から北尾根ルートへ直接合流する登山道は崩落があったため通行止め!詳しくは冒頭のルート紹介で確認してください!
ダイトレに合流。ここから少しダイトレを北に進み、
北尾根分岐から「北尾根ルート」を下ります。
”コース”って書いてる地図と”ルート”と書かれている地図があるけど、どっちがいいんだろう?登山の記事を書いてるときいつも迷っちゃう。
北尾根ルートは大和葛城山へのメインルートなだけあってしっかり整備されていますが、
砂地の滑りやすい急な下りや、
こんな崩れてる箇所もあるので注意しましょう!
自然研究路からの合流地点。こちらにも通行止めのロープが張られている。
北尾根ルートは急な下りと平坦な道を繰り返すルートみたいですね。
急な坂にはしっかりロープが整備されているので危険は感じません。
ルートの中間あたりに展望ポイントがあります。ベンチもあって休憩にいいですね♪
山頂方面を振り返る。
ロープウェイ山頂駅が見えました!歩いている途中にロープウェイの姿が見えなかったので、本数は少ないのかな?
ここから少し急な坂をつづら折りに降りる。
下り切ると櫛羅の滝ルートとの分岐。ここまでくると終わりは近い。
とういことで登山口に到着です!下山は1時間15分ぐらいでした。
ロープウェイ駅からは車道を下っていきます。
山麓公園へは野球のグランドを目印に、ここを左へ曲がります。
ここはまっすぐ。
棚田がキレイな田園風景を楽しみながら戻ります♪
大峯山方面はすっかり冬山ですね~。
ここの交差点はまっすぐ建物のある方に進みます。
すると葛城山麓公園の看板があるのでここを左に曲がると、
すぐに駐車場に到着です!!
ロープウェイ駅から、この駐車場までは約30分かかりました!コースタイムは4時間40分。予想よりも早く駐車場まで戻ることができました♪
まとめ
ということで葛城山麓公園から大和葛城山への周回ルートの紹介でした♪
まだまだこの山域は冬山には少し早い時期ですが、大和葛城山は山頂の展望がいいので景色を楽しむことができ、周辺の山の状況も確認することができてよかったです!
大和葛城山の山頂に雪が積もると、山頂の広場はちょっとしたゲレンデみたいになるので、ソリとか持って遊びに来ても良さそうです(゚∀゚)!
ロープウェイは冬場も運行されるので、お子様連れでソリ遊びをしても楽しいですよ♪
次は雪がしっかり積もってから登りに来ようかな~(*´ω`*)
大和葛城山の登山ルートまとめてみました↓