今回はアルコールバーナー(ストーブ)での『炊飯』について!
キャンプ・登山などのアウトドア活動中に、お外で食べるご飯は本当に格別です!BBQでのお肉料理はもちろんですが、お外で食べる「炊きたてご飯」はやっぱり最高ですよね!
アウトドアで最も手軽なのは「ポケットストーブ+固形燃料」を組み合わせた『ほったらかし炊飯』だと思います!
ですが、ポケットストーブ+固形燃料の組み合わせは他の調理には応用しにくいというデメリットがあります。
アルコールバーナーはそれよりも調理幅が広いというメリットがあり、アルコール量・火力を調節することで『ほったらかし炊飯』も可能なアイテムとなります!
今回は愛用している『trangia アルコールバーナー(TR-B25)』での
- 『ほったらかし炊飯』の方法
- 組み合わせに便利なグッズ
についてまとめました!
『エスビット ポケットストーブ+固形燃料』での炊飯方法↓
アルコールストーブでの『炊飯』に必要な物
まずは炊飯の準備!
今回は、メスティンで1合のお米を炊きます!
必要な物は以下の通り↓
- 食材:米1合・水(200ml)
- 調理具:アルコールバーナー・メスティン
- 燃料:燃焼用アルコール
- その他:チタンゴトク・バーナーパッド・ウインドシールド
それぞれご紹介します!
アルスト:trangiaアルコールバーナー『TR-B25』
まずは今回の主役、trangia(トランギア)のアルコールバーナーです!
半世紀以上の超ロングセラーアイテム!「アルコールバーナー」は多くのメーカーから販売されていますが、おそらく最も知名度が高いのがtrangiaのアルコールバーナーだと思います!
アルコールバーナーは本体(タンク)・火力調節蓋・タンク用蓋の3つから成るアイテムです!
レトロな見た目と、シンプルな性能の調理器具となります!
trangiaのアルコールバーナーは、他メーカーのものと比べると、やや高火力なアルストとなります!
ということで、火力調節蓋なしで炊飯した場合は、ほぼ100%焦げてしまいます!!
『ほったらかし炊飯』する場合は、火力調節蓋は必須!!
火力調節蓋を全開にした状態が、炊飯に適した火力となります!
燃料用アルコール:炊飯に必要な量は?
燃料は『ケンエー 燃料用アルコール』を使用しています!
薬局やホームセンターなどでも手に入り、お財布にも優しいアルコール燃料です!
【炊飯に必要なアルコールの量について】
燃料の量を調整しつつ、1週間ほど繰り返し炊飯して検証した結果、
- 米1合の場合:30~35ml
の燃料用アルコールでおいしく炊きあがりました!!
風や気温などの環境によって必要なアルコール量に若干の違いがあるので、30~35mlで調整してあげるといいと思います!
ちなみにアルコール燃料の持ち運びは「trangiaフォーエルボトル」と「nalgene広口丸形ボトル」を使い分けています!
必要なアルコールの量が多い場合は頑丈なフォーエルボトルに、登山などのテント泊の場合は軽量なnalgeneボトルに入れて持ち運んでいます!
『trangia フォーエルボトル0.3L』
『nalgene広口丸形ボトル』
追記:目盛り付きの『EVERNEW Alc.Bottle』が使いやすくて、こちらに変更しました↓
アルミクッカー(メスティン・コッヘル)
続いてクッカー!
『ほったらかし炊飯』をする場合は、熱伝導率が高いアルミクッカーがオススメです!!
ステンレス・チタンは熱伝導率が低く、お米の芯まで火が通りづらいため、炊飯時のクッカーの材質は”アルミ”の方が適しています!
ブログ主は同じくtrangiaの「メスティン」や丸形コッヘルなどで炊飯しています!
『trangia メスティン TR-210』
「trangiaメスティン」のシーズニング方法↓
その他の組み合わせに便利なグッズ
trangia「アルコールバーナー(TR-B25)」との組み合わせにオススメのグッズをご紹介!
- N-Project「アルコールストーブ専用チタンゴトク」
- UNIFLAME「バーナーパット」
- VARGO「アルミニウムウインドスクリーン」
ゴトク:おすすめは『N-Project チタンゴトク』
アルコールバーナーは、使用時にクッカーを置く”ゴトク”が必要です!
様々な形状・材質のゴトクが販売されていますが、個人的にオススメなのは「N-Project チタンゴトク」です!!
こちらは薄い2枚のプレートを組み合わせて使用するタイプのゴトクとなります!
やはり”チタン製”ということで、頑丈ながら非常に軽量なのもうれしいポイントです♪
このゴトクの素晴らしい点は、火力調節蓋が使用できる点!!
炊飯する場合は火力の調節が大事になるので、とっても重宝しています♪
『バーナーパット』は必要?
続いてバーナーパットの必要性について!!
結論から言うと「バーナーパットがあるほうが、ふっくらムラなく炊けます」!!
アルコールバーナーは、火の広がり方が狭く、ピンポイントに熱が伝わります!
特にメスティンのような長方形のクッカーの場合は、火が当たりやすい中心と両サイドでは、熱の伝わり具合にムラができてしまいます!
バーナーパッドなしで炊飯してみると、上記の写真のように、中心部分にだけ焦げ付きができてしまいました!
バーナーパッドは、その加熱時の”ムラ”を分散してくれるので、均一に熱が伝わります!!
お米を上手く炊くには、火力の強さよりも、熱が均一に伝わることの方が大事だと思います!
ということで、ふっくら美味しくお米を炊くなら、バーナーパットは必須だと思います♪
アルコールストーブにはUNIFLAMEのバーナーパット『Sサイズ(12×12cm)』がピッタリでした!!
野外の場合は『風防(ウインドシールド)』で風対策!
アルコールストーブは、”風に弱い”という弱点があります!
野外で調理する場合は、「ウインドシールド」で防風対策しましょう!
ブログ主は『VARGOアルミニウムウインドスクリーン』を使用しています!
ポケットストーブ用に購入したアイテムなのですが、先程ご紹介した『N-Projectチタンゴトク』と高さがピッタリ同じでした♪
ゴトク・ウインドシールドの上にバーナーパットを置いても、干渉することなく組み合わせできてオススメです!!
アルコールバーナーで『ほったらかし炊飯』
それでは本題のアルコールバーナーでの『ほったらかし炊飯』!!
『ほったらかし炊飯』の手順は以下の通りになります↓
- STEP1お米の下準備!
- お米を研ぐ
- 水を浸漬させる(30~60分)
- STEP2火にかけて放置!
- 計量した燃料が燃え尽きるまで放置
- STEP3しっかり蒸らして完成!
- 保温パックに入れて蒸らす(10~20分)
- 完成!!
お米の準備!
まずはお米の下準備!
普段どおりに研いだお米に、水を入れて浸漬させます!
- 1合のお米=水の量 200ml(無洗米:220ml)
- 浸漬させる時間:最低30分・冬場は60分ほど
アルコールバーナーに火をつけて放置!
お米にしっかりと水分を浸漬させたら、続いて加熱していきましょう!
今回は、【室内・バーナーパッドあり・メスティン】で1合のお米を炊くので、燃焼用アルコールは30mlに計量しました!
計量した燃焼用アルコールをタンクに入れて点火!!
点火すぐは小さな炎ですが、しばらくすると火口の穴からも青白い炎が出始め、大きく燃え広がると火力が安定します!
火が安定したら、火力調節蓋(全開)・バーナーパッドをセット!!
そこにメスティンをのせて、あとは火が消えるまで放置するだけ!!
クッカー内の水が沸騰し始めると、フタがガタガタするので、重しをのせましょう!
今回は水を入れたシエラカップを置いていますが、オススメは缶詰!
フタの上に置いておくと温めることができるので、そのままご飯のお供になります♪
しっかり蒸らして完成!
アルコールが燃焼しきったら、続いて”蒸らし”!!
お持ちであれば、保温パックに入れて蒸らしましょう!100均に売っているものでOKです!
なければ、タオルなどに包んでおくだけでもOK♪
蒸らす時間は、10分~20分ほど!こちらも気温・季節に応じて調整しましょう!
といっても、大体でOKです!
しっかり蒸らしたら完成です!!
仕上がりは…、
ふっくら炊きあがりましたー(*´ω`*)
しっかりとお米が立って、つやつやしてる♪
芯の残りなども一切なく、ふっくらしていました!
クッカーの底部も、焦げ付きは一切なく、全体にムラのないうっすらとした”おこげ”ができた状態でした!!
やっぱりバーナーパッドはあったほうがいいと思います!
パッド無しで炊いたときのような、固まった焦げはありませんでした!
ということでアルコールバーナーでの『ほったらかし炊飯』の方法でした!!
まとめ
今回はtrangiaアルコールバーナーでの『炊飯方法』でした!
最後のまとめると、
- 1合の炊飯に必要なアルコールは30~35mlで調整!
- 火力調節蓋は全開に!
- バーナーパッドありの方がムラなく炊ける!!
アルコールバーナーは非常にレトロでアナログなアイテム!シンプルだからこそ、使いこなせたときの喜びは非常に楽しいものがあります♪
アウトドアで食べる『炊きたてご飯』はやっぱり格別においしい!
『ポケットストーブ+固形燃料』での炊飯方法はこちら↓