今回はキャンプ用に販売されている『ペグ』を比較してみました!
『ペグ』はテントやタープの設営に欠かせないアイテム!
様々なメーカーから、様々な素材を用いた、様々な形状のペグが販売されています!!
今回はキャンプ用として人気の『鍛造ペグ』と同じ形状のペグを、メーカー・素材ごとに比較してみました!!
今回比較するキャンプ用『ペグ』の紹介
こちらがブログ主が愛用しているキャンプ用の『ペグ』となります!
どのペグも約2~3年間ほど使用しています!
今回はあくまでも”キャンプ用”のペグの比較となるので、登山で使用している軽量のアルミペグなどは対象から外しています。
ペグの形状も、よく整備されたキャンプ場で使いやすい『鍛造ペグ』と同じ形状のものを比較します!
まずは今回比較する『ペグ』のご紹介!
比較する『ペグ』は以下の通りになります↓
〈比較する『ペグ』一覧〉
- 鍛造ペグ①:村の鍛冶屋『エリッゼステーク』
- 鍛造ペグ②:Snow Peak『ソリッドステーク』
- ステンレス:Bush Craft『SUSタフステーク』
- チタン:Boundless Voyage『チタンペグ』
それぞれご紹介します!
エリステ&ソリステ:鍛造ペグ(スチール)
まずは『エリステ&ソリステ』!!
- 村の鍛冶屋”ELLISSE”の『エリッゼステーク』
- Snow Peakの『ソリッドステーク』
『鍛造ペグ』といえばコレ!というぐらい代表的なキャンプ用ペグですよね!!
愛用されているキャンパーさんも多く、キャンプ場でのテント設営用なら確実に候補に挙がるペグだと思います♪
エリステ&ソリステに採用されている材質は『スチール(鉄・鋼)』となります!
『鍛造ペグ』は、金属の材料をハンマーなどで叩いて、型を造っていくペグを指します!
頑丈で耐久性が高く、地面との固定力も非常に高いペグ!
芝生や土、小石がゴロゴロとした河原など、様々な路面状態に対応できるペグとなります!!
キャンプ場で設営するなら、まず間違いないペグだと思います♪
村の鍛冶屋『エリッゼステーク』
Snow Peak『ソリッドステーク』
BushCraft『SUSタフステーク(ブッシュペグ)』:ステンレス
続いてBush Craftの『SUSタフステーク』!!※現行モデル名は『ブッシュペグ』
先程のエリステ&ソリステとほぼ同じような形状のペグとなりますが、こちらは材質に「特殊ステンレス」を採用しています!!
非常にがっしりとした印象のペグ!国内最強クラスの耐久性を誇るペグとなります!!
『Bush Craft』はブッシュクラフト用品を開発している国産メーカーです!
個人的な印象としては、非常に品質が良く、信頼性の高いアイテムを製造するメーカーさんというイメージを持っています!
ブログ主も、ファイヤースチールやナイフメンテナンス用品など、ペグ以外のアイテムも愛用しています♪
現行モデル:“Bush Craft”のBをモチーフにした『ブッシュペグ』
他メーカーさんからも『ステンレス製』のペグが販売されています!
Boundless Voyage『チタンペグ』:チタン
最後はBoundless Voyage『チタンペグ』!!
名前の通り、こちらは材質に『チタン』を採用したペグとなります!!
チタンといえば、頑丈でありながら非常に軽量な素材です!高価な素材であるチタンをペグに採用するという贅沢なアイテムですね♪
「Boundless Voyage」というメーカーさんに、ブログ主はあまり聞き馴染みがなかったのですが、調べてみると、おそらく中国のメーカーさんだと思います!
Amazonなどのネットショップを見てみると、「チタン製品」を中心に評価の高いメーカーさんのようです!!
特にクッカーやカトラリーなどのライナップが非常に豊富!!
しかも高価なチタン製品を、比較的安価な価格設定で提供しているメーカーさんとなります♪
『ペグ』の使用感を比べてみる!
それではご紹介したペグを比較していきましょう!
本来なら全て同じ長さのペグを比べる方がいいのですが、ソロキャンパーのブログ主は20cm前後のペグをメインとしているので、少しバラツキがあります!
タープ用に使用している「SUSタフステーク」のみ30cm!!
ペグの『長さ』の選び方!
- ソロテント:20cm
- ファミリーテント・タープ:30cm
- 大型テント・大型タープ:40cm~
上記を目安に、用途に応じて使い分けるのがオススメです!!
最初に2~3年ほど使用したブログ主なりの結論を出しておくと、
「どのペグもテント&タープの設営に、必要な性能は十二分に備えている」
となります!!
ペグとしての能力は、どれを選んでも差はないように感じます!!
ただ、それぞれ素材による特性に違いがあるので、その部分を重点的に比べました!
名称 | エリステ ソリステ | SUSタフ | BVチタンペグ |
素材 | スチール | ステンレス | チタン |
打ち込みやすさ | ○ | ○ | ○ |
耐久性 | ○ | ○+ | ○ |
お手入れ | △ | ◎ | ◎ |
軽量性 | △ | △ | ◎ |
コスパ | ◎ | ○ | △ |
簡単にまとめると、
- コスパの良い『スチールペグ』
- お手入れが楽な『ステンレスペグ』
- 軽量だけど高価な『チタンペグ』
打ち込みやすさ・耐久性
まずは打ち込みやすさを比べてみましょう!
どのように比べるか迷った結果、焚き火用の薪に打ち込んでみました!
同じぐらいの力加減・同じ回数で打ち込んでみました!
それぞれ軽く数回打ち込んだだけで、薪にしっかりと刺さりました!
ペグを抜いてみても、同じような穴が空いています!
穴の周りも余分な分散がなく、ピンポイントに力が加わっています!力が伝わるロスが非常に少ないですね!
芝生や土、岩が多い河原など、これまで様々なキャンプ場で設営してみましたが、どのペグを使ってもしっかりと地面に打ち込めます!!
小石が地中にある状況でも、その小石を砕いてしまえるほどよく刺さる頑丈なペグです!!
続いてヘッドの形状!
エリステ&ソリステ・SUSタフステークは、ハンマーで打ち込みやすいように、ヘッドがやや広く丸い形状をしています!
それに比べるとチタンペグは、シンプルな棒状です!
上から見るとこんな感じ。
チタンペグ以外は、ハンマーで打つポイントが広めになっています!
ですが、チタンペグも慣れると問題なく打ち込めるので、意外に打ち込みやすさは変わらない印象です!
またチタンペグ以外は、ヘッドにペグ抜き用の穴が空いています!
ペグハンマーに付いている杭を通して、簡単に引き抜くことができます!
チタンペグはその代わりに、ガイロープが付いているので、ロープに引っ掛けて抜くことができます。
こちらも実際はあまり差を感じませんでした!
耐久性について!
ブログ主はこれらのペグを2~3年ほど様々な環境で使用してきました!
どのペグも、今のところ”曲がり”や”カケ”などのトラブルは起こっていないので、非常に耐久性に優れたアイテムだと思います!!
一応、『SUSタフステーク』は、Bush Craftさんが行った耐久性実験で、他メーカー(S社)の鍛造ペグよりも、変形に強いという結果を公表されています!!
ということで『SUSタフステーク』は国内最強クラスの高耐久ペグとなります!
でも実際のところ、他のペグもかなりの耐久性があるので、しっかりと整地されているキャンプ場で”差”を感じるかとなると、それほどの負荷がかかる場面自体がないかな~と思います。
ということで耐久性に関しても、どのペグを選んでも問題ないと考えます!!
ここまでの、キャンプ用ペグとしての基本的な性能【打ち込みやすさ・刺さり具合・耐久性】については、比べてみるとほとんど性能差はないと感じます!!
お手入れのしやすさ
続いては、使用後のお手入れのしやすさについて!
ここまでは各メーカーのペグに性能差はありませんでしたが、ここから素材ごとの違いが感じられます!
テント撤収後に回収したペグは、泥や砂などの汚れが残ります!
また天候によっては濡れや湿ったドロも付着してしまいます。
普段のお手入れは、水洗いや濡れたタオルなどでその汚れを拭き取ります!
エリステ&ソリステなどのスチールペグは、購入時にサビ防止の『カチオン電着塗装』が施されています!
ですが、この塗装はほんの2~3回ほどの使用で剥げてしまいます!
スチールは非常に錆びやすい素材。
塗装が剥げたあとのエリステ&ソリステは、きっちりサビ防止の処理をしてあげないと、すぐに錆びついてしまいます!
スチールペグのサビ防止は、汚れを落として乾燥させた後に、何かしらの”油”を表面に塗ることで対策することができます!
この使用後のお手入れが、スチールペグの場合は必要で、その分の手間が少しだけかかります!!
サビ防止に塗る油は、サラダ油などの食用油でもOK!
ブログ主は、ナイフのメンテナンスに使用している『椿油』でサビ対策しています!
「アウトドアナイフのメンテナンス方法」はこちら↓
スチールペグに比べると、チタン&ステンレスは非常にサビに強い素材です!!
同じく使用後は濡れたタオルなどで汚れを拭き取りますが、
その後は油を塗らなくても、錆びることがありません!!
またスチールペグに比べると、表面がツルツルしているので、汚れ自体も拭き取りやすく感じます!
使用後のお手入れに関しては、チタン&ステンレス素材は本当に手間が少なくて楽ちんです♪
重量・軽量性
ペグの”軽さ”について!!
まずは1本あたりの重量を比べてみましょう!
〈1本あたりの重量〉:30cmクラスのペグで比較
- エリステ(28cm):約185g
- ソリステ(30cm):約180g
- SUSタフ(30cm):約180g
- BVチタン(30cm):約71.5g
ご覧の通り、軽さに関しては”チタン”の圧勝です!!
同じ長さなら、1/2以下の重量となります!!
テント設営には、少なくとも10本以上のペグが必要となるので、本数が増えるだけ重量差がハッキリと感じられます!!
チタンの軽量性は、バイク・自転車のツーリングキャンプに非常に大きな利点だと思います♪
ですがキャンプ場へ車で向かう場合は、それほどペグの重量がデメリットになる場面も少ないと思うので、このあたりは価格と軽さのバランスを考えて選択するといいですね!
コスパの良さ
最後はペグの『コスパ』について!
〈1本あたりの価格〉:30cmクラスのペグを比較
- エリステ&ソリステ:約350~450円
- SUSタフ:約500円
- BVチタン:約600円
『コスパ』に関しては、エリステ&ソリステのスチールペグが◎!!
素材としては、スチール<ステンレス<チタンの順で、やはり価格は高くなるようです!
どのペグも、テント・タープの設営に必要な性能は間違いないペグなので、コスパで選んでも問題ありません♪
また、バラで1本ずつ購入するよりも、数本のセットで購入したほうが販売価格もお得なので、予算に応じて選択しましょう!!
最後にまとめると、
- エリステ&ソリステ:コスパ抜群!お手入れの手間はあり
- SUSタフステーク:錆びない!!お手入れが楽!
- BVチタンペグ:錆びない+軽量!!でも高価
ブログ主は現在も、今回比べてみたペグを愛用しています!
どのペグも非常に丈夫で扱いやすいアイテムでお気に入りです♪
ですが、今後追加で購入するなら、ステンレスかチタンのペグを選ぶと思います!面倒くさがりのブログ主には「お手入れが楽」な点がやっぱり魅力に感じます!
便利なアイテム紹介
ペグハンマー
テント設営に便利な「ペグハンマー」!
ブログ主は、もともと登山などでのテント泊をメインにキャンプを始めました!
登山では野営地・テント場に落ちている小石を使ってペグを打ち込んでいたのですが、キャンプ場で設営するならやっぱりペグハンマーの方が断然便利でした!!
当たり前ですが、設営にかかる時間が大幅に減りました!
また撤収時のペグの引き抜きも、とっても楽ちん♪
ペグに空いている穴やガイロープに引っ掛けて、地面から簡単に引き抜くことができます!
ブログ主が使っているペグハンマーは、無名メーカーの1000円ぐらいのハンマーです!
今回紹介したエリステ&ソリステの『エリッゼ』や『Snow Peak』からもペグハンマーが販売されています!
少し高価なペグハンマーですが、真鍮ヘッドのタイプもラインナップされており、ヘッド自体を交換しながら長く愛用できるアイテムとなります!
ブログ主も今使っているハンマーが消耗したら、どちらかに買い替えます♪
『エリッゼ』のペグハンマー
『Snow Peak』のペグハンマー
ペグ収納ケース
続いて『ペグ収納ケース』!!
こちらもブログ主はもともと適当なスタッフバッグに雑にペグを収納していたのですが、この収納ケースを使うようになってから、キャンプ場での”忘れ物”が明らかに減りました♪
収納ケースにはペグを1本ずつ交互に収納することができます!
ひと目でペグの本数を数えることができるようになりました!
キャンプ場の忘れ物NO.1『ペグ』!!
ペグの本数を数えやすくなったおかげで、キャンプ場での忘れ物が減りました!
収納後に折りたたむと、コンパクトな手提げバックになります♪
丈夫な帆布生地の収納ケースなので、尖ったペグを収納しても安心!!
ブログ主は「キャンピングムーン(CAMPING MOON)」の収納ケースを使っています!
キャンピングムーンの収納ケースは、30cm用・35cm用の2タイプがライナップ!
ペグハンマーも一緒に収納できて、とっても便利です♪
まとめ
今回はキャンプ用『ペグ』の比較でした!!
最後にまとめると、
- 鍛造ペグ:コスパ◎!サビ防止の手入れが必要
- ステンレス:丈夫でお手入れが楽♪
- チタンペグ:軽量性◎!少し高価
今回紹介した、どのペグもテント&タープの設営に必要な性能は遜色ありません!!
素材ごとの特性を、価格・性能のバランスをとって選ぶのがオススメです!!
今回比較したキャンプ用『ペグ』一覧!
村の鍛冶屋『エリッゼステーク』
Snow Peak『ソリッドステーク』
Bush Craft『ブッシュペグ』
Boundless Voyage『チタンペグ』