竜門岳に登山!修験道の名残を感じる吉野の三百名山に登る!

登山・トレッキング

2019年2月上旬に奈良県吉野にある竜門岳へ登りました!

竜門岳(標高904m)は大峰奥駆道の起点となる吉野町と宇陀市の境にある山で、日本三百名山の一つに数えられています!※竜門岳は”龍門岳”と表記されることもあります!

修験道の起点の「吉野町」にあるだけあって、その歴史は古く、山の中腹にある”竜門の滝”には今昔物語集で有名な久米仙人が修行した窟跡や名高い武将などが参拝した”竜門寺”があり、現在は跡地となっているが、その名残が感じられる山です。

実は、ブログ主はこの”竜門岳”が三百名山の一つだと最近まで知りませんでした^^;

というのも、関西周辺を紹介したガイドブックには”竜門岳”を紹介した記事がほんとうに少なく、普段参考にさせてもらっている、各県の登山情報がいっぱいの”山と渓谷社「奈良県の山」”にも載っていないんですよね。

竜門岳を知ったきっかけは、2018年にグレートトラバース3で三百名山の一筆書きに挑戦されていたアドベンチャーレーサーの”田中陽希さん”が竜門岳へ登られた記事を拝見したからです(・∀・)

普段登っている山々の近くにありながら、全然知りませんでした…(´・ω・`)

ということで、今回はその時に田中陽希さんが登られたルートで竜門岳に登ってきました

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竜門岳への登山ルート!

竜門岳への代表的なルート!

竜門だけへの登山ルートはそれほど多くなく、代表的なものだと、

  • 吉野側から竜門寺、竜門の滝を巡るルート
  • 三津峠を経て、竜門岳へ至るルート

があります!

バリエーションを増やすなら、竜門岳の北にある音羽三山(音羽山・経ヶ塚山・熊ヶ岳)から大峠、三津峠を経て竜門岳へ縦走するルートも良さそうです!

  • 音羽三山・竜門岳縦走ルート 音羽三山→大峠→三津峠→竜門岳

このルートだと、紅葉の名所「談山神社」から吉野町・吉野川まで、観光スポットも併せて楽しめて魅力的です♪

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今回は吉野側からピストンで竜門岳へ!

今回は冒頭でもご紹介しましたが、グレートトラバース3で田中陽希さんが登られた、吉野側のルートを往復します!

  • 登山口→竜門の滝→竜門寺跡→砂防→竜門岳

コースタイムの情報があまりなかったので、登山レポなどを参考に、

  • 登り:2時間
  • 下り:1時間30分

休憩時間も考慮して、往復するのに4時間ほどで計画しました!

竜門岳登山口へのアクセスと駐車場!

竜門岳登山口へのアクセス!

登山口へは近鉄吉野線「大和上市駅」から国道169号線、県道28号線経由で約20分ほど! 

Googleマップ上だと、竜門岳の南側に”バイオトイレ”と表示されているところが登山口になります!

Googleマップコード:34.420936, 135.892397

 

県道28号線からは麓の集落内を抜けていくので少し順路が複雑。

集落内の”吉野山口神社”を目印に、鳥居前を左折し林道へ抜けると登山口です!

ナビの設定は「吉野山口神社」に合わせるといいかもです!

住所:〒639-3101 奈良県吉野郡吉野町山口634

もしくは周辺の目印になる施設として「吉野運動公園」があるのでそちらで設定してもいいですね!

登山口のバイオトイレ前に駐車スペースあり!

登山口であるバイオトイレの前には駐車スペースがあります

5台ほど駐車可能です!

このバイオトイレはとってもきれいに管理されているので、登山前に利用できて登山者にうれしいですね♪

それでは竜門岳への登山の様子をご紹介していきましょう!

竜門岳に登山!

吉野側から竜門岳へ!

それでは登山口から竜ヶ岳へ向かいましょう!このルートは山頂まで一本道になっているので、道迷いの心配は無さそうです!しばらくは林道を登っていきます。

林道脇になにやら広場がありました!

吉野森林セラピー仙人広場という場所みたい!仙人は久米仙人からきてるのかな?おそらく地元の子供達のイベント広場だと思う。

広場にはたくさんのハンモックがありました(・∀・)休憩や下山後にのんびり過ごしてもいいな~♪

再び林道へ戻ると道が分岐。真っすぐ進んでもいいですが、左へ進むと”竜門の滝”への遊歩道が整備されているのでここは左へ。

遊歩道は沢沿いを進みます。

おー!落差はそれほどじゃないけど、段々になっているきれいな滝だ(゚∀゚)!秘境っぽい雰囲気がいいね!

滝の上部では滝のすぐ近くまで行くことが出来ます!

竜門の滝から少し登れば、再び林道と合流。

そのまましばらく進むと、

竜門寺塔の跡地。

跡地はこんな感じ。

跡地を過ぎると、次第に林道も舗装路から山道へと変わってきます。

スタートから30分ほど、なだらかな林道を距離としてはルートの約半分ほど進むと、ここから傾斜も出てきて登山道らしくなってきました。

若干荒れた印象の登山道。

沢沿いを進み、

砂防を過ぎると、

ここから少し渡渉箇所。沢を何度か渡りながら、目印のテープを辿っていきます。

谷沿いを登り詰め、ここから沢を離れて尾根へ。

もう山頂まで1kmもないのか~。このペースだと山頂まですぐだなっと思っていたら、

ここからの尾根がかなりの急坂!!

真冬だけど汗をかくほどの急坂で、一気にペースダウン(´;ω;`)

距離はそれほどじゃないけど、山頂まではずっとこの調子の辛い登りでした。ひぃひぃ言いながら登っていくと、

ようやくなだらかに。するとすぐに、

竜門岳の山頂に到着です!ふぅ~疲れた~。沢を離れて、山頂まで残り1km無いぐらいの間に、標高を300m以上一気に登るので結構疲れました^^;

スタートからのタイムは1時間20分ほど。思ったより早く到着できたけど、思ったよりキツかったです。

竜門岳は一等三角点の山。

以前は山頂から西側の展望が開けていたそうなのですが、現在は周りが杉で覆われていて展望はありません。きつい急坂を登った後にご褒美がないのは少し寂しい。

いろいろな事情があるのだから、あまりわがまま言っちゃダメだけど、せっかくの300名山なんだから景色が開けていればもう少し人気の山になると思うんだけどな~。

ちなみに展望を楽しみたい場合は、今回のルートよりも三津峠からのルートの方がオススメです!途中にある鉄塔付近から西側、金剛山、葛城山方面に展望が開けているそうです!

この日の竜門岳山頂は、周りが木々に囲まれているけど少し風があり、ひんやりと底冷えするような寒さでした。

汗を拭き取り、防寒着を着込み、暖かいカップスープを飲んで休憩♪このカップスープはコストコで買い貯めしたクラムチャウダーです(*´ω`*)ブログ主のお気に入り♪

同じルートで下山!

そろそろ下山しましょ。ここから竜門の滝まで2kmということは、今回のルートの距離は3kmほど。

山頂を後に、急坂を下っていきます!

15分ほどで沢まで下ってきました。上りだと結構時間かかるけど、下りだと一瞬だな~。

沢沿いの苔が覆う木々にはたくさんのサルノコシカケがびっしり!

お!若干晴れてきたかな?この日の天気予報はくもりマーク。天気が良くないので景色は期待できないから、今回は展望のない竜門岳を登る山に決めました!

なんだこれΣ(゚Д゚)なんで折れないの?

お!ちょっと晴れ間も出てきましたね!沢沿いを木漏れ日が照らすとちょっと幻想的♪

あとは楽々林道歩き♪

ということで無事下山!下りは50分ほどでした!山頂で少し休憩した時間も含めても、往復するのに2時間30分とあまり時間は掛かかりませんでした!

これなら三津峠側へ降りて周回しても良かったかも^^;次来たときは音羽三山から縦走してもいいかもな~。若干物足りなさを感じるブログ主でした~。

帰りに麓から竜門岳を振り返る。津風呂湖からの方が山全体を見渡せるみたいですよ!

まとめ

ということで今回は300名山”竜門岳”への登山の様子でした!

今回のルートは基本的に登山口からの一本道だったので、特に道に迷いそうな箇所もなく、沢沿いは少し荒れた印象もありましたが、全体的には歩きやすいルートでした!

途中には竜門の滝や竜門寺跡など、山の歴史の深さを感じられるスポットがあり見どころもありますが、やっぱり景色が開けていないのは、若干物足りなさを感じる部分ではありました!

このルートで竜門岳へ登る場合は午前中に登って、午後から吉野山談山神社へ観光するなど、周辺スポットと併せて楽しむのがオススメです!夏なら吉野川もいいですね♪

今回のピストンだと変化も少なく短時間で山旅が終わってしまったので、山頂から三津峠や音羽三山へ縦走した方が良かったかなと、すこし後悔してしまいました。次に竜門岳へ登るときは少し長めに歩けるようにルートを計画してみようと思います!

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