2020年4月中旬に、熊野古道中辺路「那智山→本宮大社」を1泊2日で歩きました!
那智→本宮をつなぐ「雲取越」は中辺路で最大の難所とされる山越えの道。体力的には非常に歩きごたえがある厳しい道のりでしたが、石畳が多く残る古道の美しさに感動した旅でした。
今回は、その熊野古道旅の途中に宿泊地として利用させていただいた「小口自然の家」についてご紹介します!
「小口自然の家」は熊野古道の拠点として大人気のお宿。日本のみならず海外からの旅人にも人気の宿泊施設です!
普段のキャンプレポとは少し異なり、熊野古道を旅される方へ向けて情報をまとめました!
また併設する「新宮市小口キャンプ場(オートキャンプ)」についてもご紹介します!
熊野古道の拠点「小口集落」とは?
”小口集落”は和歌山県新宮市熊野川町の”赤木川沿い”にある集落です!
熊野三山の那智大社と本宮大社をつなぐ、「大雲取越・小雲取越」のちょうど中間地点にある熊野古道の拠点としてにぎわう集落です!
熊野の山々と赤木川の清流に囲まれた自然豊かな山村。「雲取越」で疲れた旅人を癒やすとっても静かな休息地。
小口自然の家と小口キャンプ場は、新宮市の指定管理施設で運営は同じ「熊野川町を活性化する会」が管理されています。
写真の左が「小口自然の家」、右が「小口キャンプ場」です!
小口自然の家(宿泊・フリーサイト)
まずは今回の旅で利用させていただいた「小口自然の家」についてご紹介します!
県道44号線沿いのこちらの看板が目印です。
小口自然の家は廃校(旧小口中学校)の木造平屋建ての校舎を利用して運営されている旅のお宿です!
世界遺産「熊野古道」を歩く人々にとって大変貴重な宿泊施設。利用者の約8割は海外からのお客さんという国際色豊かなお宿です。
旧中学校をリフォームした館内は、学校の廊下や教室などの面影が残っていて、独特の懐かしさがあります♪
11室の和室・25畳の広間・キャンプ場と旅のスタイルに合わせて利用することができます!
住所:和歌山県新宮市熊野川町上長井398
TEL:0735-45-2434
チェックIN/OUT:15:00/9:00
定休日:不定休・年末年始(要問合せ)
駐車場:30台
URL:https://www.kumano-travel.com/ja/accommodations/koguchi-shizen-no-ie
場所・アクセス
マイカーの場合
- 本宮から:国道168号線→県道44号線経由(40分)
- 新宮から:国道168号線→県道44号線経由(40分)
公共交通機関利用の場合
- JR新宮駅から熊野御坊南海バス・奈良交通バス
- 本宮方面から熊野御坊南海バス・奈良交通バス
- 「神丸」バス停で”小口行き”に乗り換え
- 「小口」バス停下車、徒歩3分
徒歩:熊野古道
- 大雲取越登山口から徒歩5分
- 小雲取越登山口から徒歩15分
「新宮市小口キャンプ場」とアクセス方法は共通です!
小口キャンプ場へは県道44号線の「小口自然の家」看板の少し先から、県道229号線(古座川熊野線)へ入るとすぐ!老人ホームが目印です。
受付と利用料金
到着後、早速受付!!利用料金は以下の通り↓
〈和室客室〉
1泊2食付き 8600円~
素泊まりプランもあるようです※要問合せ
〈フリーサイトキャンプ場〉
テント1張り1泊:3000円※
屋根付きBBQ場:20名未満 530円/1人・20名以上 430円/1人
〈お弁当〉おにぎり弁当:530円
※予約の際にキャンプ場の利用用金を問い合わせたところ、1張り1泊2000円+2人目以降加算というご回答でした。今回は熊野古道を歩き、荷物を担いで徒歩で利用したので、駐車料金などの関係なのかもしれません。
小口自然の家は利用の際、事前の予約が必要です!予約の際に利用料金を尋ねてみるといいかもしれません。
また熊野古道の参詣者には嬉しい、翌日のお弁当(要予約)のご用意もしていただけます♪
施設内は廃校をリフォームしたとは思えないほど綺麗な館内!
今回はキャンプ場利用でしたがいつか客室にも泊まってみたいです!食堂は熊野古道を歩く方々の”情報交換の場”としても活躍されてるようです。海外の方々との交流の場にもなりますね♪
テントサイト(フリーサイト)
小口自然の家のテントサイトは芝生のフリーサイトとなっています!
日当たりもよく、赤木川沿いにサイトがあるのでロケーションも抜群!フカフカの地面で寝心地も最高でした♪
しっかり手入れが行き届いている芝生。
キャンプ場の設備
フリーサイトの真ん中にある屋根付きBBQ場と炊事場。
炊事場はタワシや洗剤もあります。
フリーサイト入口付近にあるトイレ。
個室は洋式が1つ。温水洗浄便座でとっても清潔!
小便器は2つ並んでいます。
校舎の管理棟前には自動販売機も設置されています。
キャンプ場の利用者はゴミはすべて持ち帰りとなります。
フリーサイトから河原にも降りることができます。夏は泳いだり、疲れた足を癒やしたりできていいですね♪
「大雲取越」登山口からの順路
今回は熊野古道を歩く人に向けてのご紹介なので、大雲取越登山口からの順路を解説します!
こちらが大雲取越の小口側登山口。
熊野古道旅1日目の様子はこちらから↓
登山口から商店のある集落内の道を進みます。
郵便局の少し先に左手に降りていく道があります。「小口自然の家」の看板が目印!
そしてこの橋を渡ると直接、小口自然の家の場内に入ることができます。
車止めが置かれていますが、これは車両のみで通行止めではなく、二輪車・歩行者は渡ることができます。
おそらくもともとこの橋は中学校への通学路として利用されていた橋だと思います♪
小口キャンプ場(オートキャンプ)
続いては自然の家に隣接する「新宮市小口キャンプ場」についてご紹介します!
とは言っても、今回利用したわけではありませんので、キャンプ場・サイトのロケーションや料金などの基本情報だけザックリとご紹介します。
県道44号線を「小口バス停」付近にある”老人ホーム”を目印に、県道229号線を西へ数分進むと、カーブのあたりに「小口キャンプ場」の入口があります!
場内入ってすぐに管理棟。
小口キャンプ場はサイトがすべて区画整理された”オートキャンプ場”となっています!
小口自然の家が旅人の宿に対して、こちらはファミリーキャンプやBBQなどで人気のキャンプ場です!
住所:和歌山県新宮市熊野川町西 Google Mapへ!
TEL:0735-45-2232
開門:8:00~22:00
チェックIN/OUT:15:00/11:00
定休日:11月~3月末まで休業
サイト:AC電源付きオートサイト(38区画・10m×10m)
ちなみに自然の家からはフリーサイトにある吊橋を渡ると、小口キャンプ場の入口と繋がっています!
利用料金
〈利用料金〉
1区画1台:日帰り 1570円/宿泊 3670円
加算料金(利用者1人):日帰り520円/宿泊520円
※未就学児:無料 小学生:半額
オートキャンプサイト
オートサイトは区画ごとに生け垣で囲われていてプライベート感があります♪
さらにすべての区画に駐車スペースとAC電源が完備!
美しい川と熊野周辺の山々に囲まれた素晴らしいロケーション!!
簡易シャワーもあり、トイレも水洗・バリアフリーなのでかなり高規格なキャンプ場だと思います!!
またゴミも分別して回収していただけます!
キャンプ場の目の前で、赤木川・小口川・和田川の3つの川が合流しています。釣りや川遊びに絶好のスポット!
設備も充実していて、豊かな自然に囲まれた初心者から楽しめるキャンプ場だと思います!
今回は熊野古道旅だったので利用できませんでしたが、いつかキャンプメインで利用してみたいキャンプ場でした。
キャンプレポ:小口自然の家 フリーサイト
ということでここからキャンプレポ!
熊野古道「大雲取越」の厳しい峠を越えて、小口自然の家に到着しました!天気が良くて気持ちのいい古道歩きでしたが、アップダウンが激しくてめっちゃ疲れましたー!
残った体力でテントを設営!大きな木の下に設営しました。木陰がいい感じ♪
小口自然の家の施設内にある「高倉神社」
高倉神社の境内林は新宮市指定文化財・天然記念物に指定されています!
スギやヒノキのほか、ツブラジイ・イヌマキ・カゴノキ・アカラシ・サカキなど熊の地方を代表する樹木が多く生育しています。
もうそろそろ新緑の季節なので緑の美しい境内でした♪この日は日差しが強い1日だったので、木陰が涼しくて気持ちよかったー(*´ω`*)
フリーサイトから清流を眺める。対岸に見える生け垣が小口キャンプ場です。
ちょっとお買い物♪小口集落内にある”南方商店”さんにお邪魔しました。
大雲取越の登山口すぐにある商店です。
付近にスーパーやコンビニはありませんが、こちらの商店は品揃えもよくて食品類や飲料品は十分に手に入ります。
翌日も熊野古道を歩く方には、食料補給にオススメの商店です。行動食に最適なカロリーメイトやエナジーバーなども販売されていました!
生鮮食品も少しだけ取り扱いがあります♪
ブログ主は行動食と翌日の飲み物を買い足しました!その後、商店のお母さんと20分ほどおしゃべり♪
商店のすぐ近くにある廃校。こっちは多分小学校じゃないかな?
熊野古道での休憩スポットとしても活用されている学校です。
校舎裏におトイレもあります。トイレと校舎の渡り廊下。なんか、夏休みっぽい雰囲気。映画とかアニメとかで見る山村の学校そのものって感じの木造校舎。
校舎内には入れないみたいですね。窓から校舎内を見てみると、どこか懐かしさを感じました。
集落と自然の家をつなぐ橋の上からの景色。真正面に見える尾根が大雲取越のコースです。
自然の家の多目的広場に転がっていたバカボンのパパ(゚∀゚)!!なんで?
「皇太子殿下行啓の地」の石碑。石碑の側面に”平成4年”って書いてたから、もう30年近く前にここに来られていたんですね。
翌日に歩いた「小雲取越」のコース内にも行啓地の石碑が建てられていたので、熊野古道を歩かれたのかな?
荷物整理も一段落したので、小口キャンプ場を見に行きました。フリーサイト内にあるこの階段を登って吊橋を渡ると小口キャンプ場の入口と繋がっています。
吊橋。足元透けててちょっと怖い((((;゚Д゚))))
吊橋の上からの景色。
その後、小口キャンプ場のサイトを一通り見て回りテントに戻りました。
テントに戻ってリラックスタイム!スマホで「シン・ゴジラ」を観てのんびり♪
てか、ゴジラ(エラ呼吸バージョン)怖すぎやろ…。
時期終わりの桜♪
桜模様のビール♪南方商店さんで買ってきました(*´ω`*)
東京オリンピック…延期になっちゃった…。
晩ごはんの準備!
晩御飯はこれ!思いっきり手抜き!笑
山旅だったからね。仕方ないね。
ん~炭水化物とビール。なんとジャンクな晩ごはん。でも疲れてるときってジャンクなご飯が食べたくなっちゃうな~。
食後にミルクティーを呑んで、暗くなると同時に就寝。
翌日も早朝から行動するので、7時頃には力尽きて爆睡していました。
サイトの芝生がふかふかでとにかく気持ちよく、朝まで一度も目覚めずに熟睡できました♪
朝は4時00分ごろに起床!
軽く朝食を済ませて、荷物のパッキングをして、
撤収作業をして、忘れ物の確認!
6時頃に行動を開始して、「小雲取越」の登山口へ向かいました!
熊野古道旅2日目の様子はこちらから↓
まとめ
ということで熊野古道旅の途中に立ち寄った「小口自然の家・小口キャンプ場」のご紹介でした!
熊野古道歩きの拠点となるお宿。旧中学校の校舎を利用した旅のお宿として大活躍されている施設です!
今回は、キャンプレポというよりは、熊野古道に挑戦される方に向けて情報をまとめたので、いつものキャンプ記事とは少し内容が異なりましたが、熊野古道旅される方の後押しになれば幸いです♪
客室利用でも、テントを担いでキャンプされる方でも、海外からの巡礼者でも、様々なスタイルで迎えてくださる大人気のお宿!
熊野古道を歩く際はぜひ立ち寄ってくださいね!
熊野周辺のキャンプ場↓