2019年5月下旬、今回登ってきたのは御池岳!
滋賀県東近江市と三重県いなべ市の境、山脈の北部に位置する鈴鹿山脈の最高峰です!
先週登った”竜ヶ岳”で「鈴鹿セブンマウンテン」制覇となりましたが、今回も勢いそのまま鈴鹿山脈。テーブルランドと称される御池岳の広大な草原を散策してきました!
最高峰がセブンマウンテンに選ばれていないのはなんでだろう?少し不思議。
鈴鹿山脈のその他の記事はこちらから!
標高:御池岳 1247m(鈴鹿山脈の最高峰!)
山域:鈴鹿山脈 滋賀県東近江市、三重県いなべ市
2万5000分の1地図:篠立
その他:関西百名山、鈴鹿10座
追記:鈴鹿セブンマウンテンについてまとめました↓
御池岳の登山ルート!
御池岳への代表的なルート!
御池岳への登山ルートは、
- コグルミ谷ルート(コグルミ谷登山口→カタクリ峠→御池岳)
- 鞍掛峠ルート(鞍掛峠→鈴北岳→御池岳)
- 御池谷ルート(鞍掛橋→ヒルノコバ→鈴北岳→御池岳)
- 藤原岳縦走ルート
などのルートがあります!
のっぺりとした山頂部には、御池岳の名前の由来にもなっている”池(ドリーネ)”がたくさん点在しているので、お池巡りするプランも楽しそうです♪
ルートマップはいなべ市観光協会のHPでも紹介されているのでご参考に!イラストマップがPDFで配布されています。
いなべ市観光協会HP:藤原岳
今回はコグルミ谷→鞍掛峠で周回!
今回は御池岳への登山プランの中でも最もポピュラーなルートを歩きました!
登りはコグルミ谷ルートで御池岳の山頂へ登り、そこからテーブルランドと称される長く平らな山頂部を散策して鈴北岳へ。下山は鞍掛峠ルートで駐車場まで下ります。
ガイドブックなどでもよく紹介されているルートですね♪
今回のプラン!
- コグルミ谷(登り):鞍掛トンネル駐車場(6:28)→コグルミ谷登山口(6:42)→カタクリ峠(7:28)→御池岳(8:07)
- 山頂部の散策:御池岳→奥ノ平(8:23)→ボタンブチ(8:29-8:50)→御池岳(8:59)→真ノ池(9:17)→鈴北岳(9:38)
- 鞍掛峠(下り):鈴北岳→鞍掛峠(10:10)→鞍掛トンネル駐車場(10:26)
標準コースタイムでは、コグルミ谷登りが2時間、散策(鈴北岳まで)が1時間30分、鞍掛峠ルート下りが1時間30分のトータル5時間ほどのルート!
休憩、食事時間も考慮して6時間で計画しましたが、実際に歩いた感想ではそれほど時間は掛かりませんでした!
行動時間:3時間57分
距離:10.1km
高低差:715m
登山口周辺の駐車場とアクセス!
鞍掛トンネル東口駐車場が利用できる!
今回のプランの場合、鞍掛トンネル東口に駐車スペースがあります!
駐車場のラインは引かれていないので正確な台数はわかりませんが、20台ほどは駐車可能だと思います。
Google Mapでは「鞍掛登山東口」にセット!
コグルミ谷登山口付近にも数台駐車できますが、周回ルートの場合はこちらの駐車場の方が利用しやすいと思います!
御池岳に登山!
コグルミ谷ルートで御池岳へ!
鞍掛トンネル東口駐車場のすぐ横には鞍掛峠ルートの登山口。帰りはここに戻ってくる予定です!
〈6:28〉ではコグルミ谷の登山口へ向かいます。鞍掛トンネルからコグルミ谷登山口までは国道306号線沿いを15分ほど下っていきます!
〈6:42〉コグルミ谷の登山口に到着!まだ朝も早い時間だけど、もう先客さんがいるようですね!
それでは登山スタート!登山口からコグルミ谷へ。
出だしは谷を横目に少し細めの登山道を進みます。
しばらく一定の傾斜の登山道が続き、
登山口から30分ほど進むと、タテ谷への分岐。
タテ谷ルートは鈴北岳へと続くルートですが、道が不明瞭で歩き辛い難路みたいですね。ブログ主はそのまま真っ直ぐコグルミ谷を登っていきます。
分岐からは一旦階段を登り、谷を少し離れますが、
すぐに再び谷沿いへ。コグルミ谷はほぼ枯れた沢ですが、このあたりはゴツゴツした巨岩もあって、谷の核心部というような雰囲気。
沢に水が流れていれば落差のある見事な滝ができそう!
途中に崩落箇所。ここまでも細く崩れやすそうな道ですが、崩落箇所周辺はさらに地盤が緩そう。少し上に迂回する道もあるので、崩落箇所を回避しつつ進みました!
迂回していると足元には黄色いお花(*´∀`*)なんて名前の花だろう?
谷を登りつめて、対岸へ渡ります。ロープが張ってあるので道は明瞭でした!ここは座るにもちょうど良い岩がゴロゴロあるので、休憩に良いポイントですね♪
ここからは谷を離れて尾根に向かって登っていきます!
コグルミ谷付近に咲く花の案内看板。
さっきの黄色い花はヤマブキソウかな?看板を見る限り、この谷のお花の見頃は4月~5月初め頃みたいですね!
道沿いに水場。この水場が「長命水」かな?地図で見るとすこしズレてるっぽいから違うかもです!他の方の登山レポでは、看板の写真が載っていたけど、ここにはありませんでした。
一口いただくと冷たくておいしいー(*´∀`*)
ここから尾根に登るまでつづら折りの急登。
まだ早い時間帯なので涼しい気温ですが、汗もたくさん出て、ここからが一番しんどいポイントでした^^;
新緑がきれいだなー(*´∀`*)
登ってる途中に5合目の看板。ここまでスタートから1時間弱。1~4合目の看板は無くて、5合目からいきなり看板が出現!
5合目を過ぎても単調なつづら折りの登りが続き、
〈7:28〉登りきれば、6合目のカタクリ峠に到着です!疲れたー(^_^;)
一旦ザックを下ろして、行動食でエネルギー補給!甘いお菓子でほっと一息♪
ザックを背負い直して、御池岳へ!
5~6合目までは辛い登りでしたが、ここからは傾斜がゆるやかで快適な尾根歩き♪このあたりは新緑の原生林がとってもきれいでした(*´ω`*)
地図で確認してみると、この辺がコグルミ谷の最上部。ここから谷に続いているんですね~。
バイケイソウの群生が目立つ7合目を通過。6合目からは10分ほど。
ここで右側からの踏み跡が合流してきますが、ここはそのまま正面に下っていく道が正解です!
右側にも赤テープが続いていて迷い込みやすいので注意!
すこし下ったところで八合目。
八合目では真の谷が合流。こっちもルートがあるみたいなのですが、ブログ主が持っている登山地図ではルートに指定されていない谷のようでした。
実は7合目を過ぎた辺りから熊鈴をザックに仕舞って、できるだけ音を立てずに歩いてきたブログ主。というのも岩を埋め尽くすほどの苔に覆われた8合目付近は、リスとよく出会えるポイント!!
しばらく息を潜めてリスに出会えないかな~とじっとしていましたが、結局一度も姿を見せてくれませんでした(´・ω・`)残念…。
8合目から10分ほど先で道が分岐。真っ直ぐ進むと真ノ池を経て鈴北岳ですが、御池岳の道標がある左側へ進みます。ここから9合目までは少し登りになります!
新緑の木々とバイケイソウで緑が美しい登山道。
9合目まで10分ほど登り、ここで道が分岐しますが、御池岳山頂はそのまま真っ直ぐ。
〈8:07〉9合目から15分ほど登れば御池岳の山頂に到着です!鈴鹿の最高峰にゲットだぜ!!
御池岳の山頂からの景色。真正面には養老山地。
養老山地の向こう側にうっすら見えるのはおそらく御嶽山ですね(*´∀`*)だとするとその左側(北側)に見えるのは乗鞍岳?
遠くに見える雪のかぶった山は白山かな?
肉眼ではうっすらなので断言できないけど、3000m級の山々が眺められてよかったです(*´∀`*)運が良ければ、その先に北アルプスの穂高岳や槍ヶ岳も見れるそうですよ♪
テーブルランドを散策!奥の平、ボタンブチ、日本庭園
御池岳山頂(丸山)からの景色も良いですが、テーブルランドと呼ばれる山頂部一帯の草原が御池岳登山のハイライト!
テーブルランドを周回していきましょう♪まずは山頂から奥の平へ。
この日は薄い雲があるものの、遠景もできる空の高い良いお天気♪御池岳山頂部周辺の開けた草原は風が強いことでも有名ですが、この日は時々心地よいそよ風が撫でる程度で絶好の登山日和でした!
ボタンブチとの分岐。
あのせり出した部分がボタンブチ(左)と天狗鼻(右)。2箇所とも絶好の展望ポイントなので休憩はあっちにしよっと♪
まずは奥の平へ。
〈8:23〉奥の平に到着!
奥の平からは名古屋方面、伊勢湾の景色が素晴らしいです♪
分岐に戻ってボタンブチへ。
〈8:29〉せり出したボタンブチからの景色!すげーいい景色だ(*´∀`*)
鈴鹿山脈の北部にある御池岳。南側に続く山脈が一望できます!鈴鹿山脈の山の中でもこれだけ広く山脈の全景を眺められるスポットは他に無いんじゃないかな?
開けた稜線が特徴的な竜ヶ岳。先週登ってきたけど、シロヤシオは今年は裏年で見れませんでした。またコースを変えて登りたいな~。
その南、釈迦ヶ岳と御在所岳。釈迦ヶ岳はここから見ると、稜線の波形がお釈迦様の寝姿に見えるような気がします!
御在所岳の雨量レーダーと厳つい岩肌もなんとか肉眼で確認できました!
御在所岳から西に伸びる山脈の支稜には雨乞岳(左)と綿向山(右)。
雨乞岳は昨年の秋に登り、谷沿いの紅葉が見事でした♪綿向山の冬の樹氷もきれいだったなー。
お隣の藤原岳は山がかぶって見えず。ひょっこり見える頭が山頂かな?いつか藤原岳から縦走してみたいなー(*´∀`*)でも縦走すると交通手段がちょっと不便かも。
天狗鼻越しに西側の滋賀県側の景色。
琵琶湖もバッチリ眺められましたー!対岸に見える山脈が比良山地。びわ湖バレイ周辺の山ももう少し攻めていこうかな~。
景色を眺めながら朝食タイム!アンパンを齧って糖分補給!山で食べるアンパンでなんであんなに美味しいのかな?ミニパックのコーヒー牛乳との相性も抜群♪
しばらくボーッと休憩しました!
〈8:50〉景色も存分に堪能できたのでボタンブチを出発!とりあえず、すぐ隣の天狗鼻に寄りました。こちらも景色はボタンブチと同様にきれいでした!
でもこっちの方が絶壁感があって高所恐怖症のブログ主には少し怖く、ゆっくりするならボタンブチの方が好みかも。
天狗鼻から一旦、御池岳の山頂へ戻ります。
〈8:59〉再び御池岳に戻り、ここから鈴北岳を目指します。
鈴北岳へ向かうトレースは枝分かれしていて、少し地形が複雑。ブログ主は山頂の北側にある一番わかりやすそうなルートを選びました。
真ノ池方面へ下るルートですが、このルートは道の左右にロープが張ってあり、しっかりガイドしてくれるので、道に迷う心配は無さそうですね♪
バイケイソウに覆われた登山道をしばらく下っていきます!
下り切ると、コグルミ谷と鈴北岳の分岐。ここは左へ。
ちなみに右から合流してきたルートが、先程登ってきたコグルミ谷ルートの8合目付近で分岐したルートになります。
あの左奥が鈴北岳。この辺りは歩くのがとても気持ちがいい草原♪
緩やかでほんと走り出したくなるような気持ちよさ♪
〈9:17〉こちらが真ノ池。秋にはトリカブトやアケボノソウなどのお花も楽しめるスポットみたいですね!
地図で確認するとこの辺りに北池もあるみたいだったので、少し散策してみることに。地図では道を外れて少し北に進むとあるみたい!踏み跡はわかりにくいですが、獣道のようなトレースをたどっていくと、
小さな池がありました!これがたぶん北池。
真ノ池から池の平を抜けると、苔とカレンフェルトの草原が広がります!この辺りが”日本庭園”と呼ばれる草原かな?
広大な台地のロングトレイルを歩いているような気分♪
その草原の真ん中辺りでたくさんのルートが合流する分岐点。このまま鈴北岳へ登って下山しても良いのですが、すぐ近くに元池があるので寄り道してみることに。
ザックはここにデポして元池へ。
ん?これが元池かな?窪地だけど水がない。枯れた池なのかな?ブログ主が使っているGPSアプリではここに元池のポイントが打たれていました。
釈然としないまま、分岐へ戻ってきました。
自宅に帰ってから確認してみるとやっぱり先程の窪地は元池ではなかったみたいです!元池へ向かう踏み跡の一つ隣のトレースを辿っていたようでしたorz
元池は地図に示されている、1165mピークの近くにあるそうです。いつかまた訪れたときは元池も含めて、山頂付近の”お池巡り”をしてみようと思います!
気を取り直して、鈴北岳へ登っていきます!鈴北岳への登りではカレンフェルトのゴツゴツした特徴的な岩があり、鈴鹿山脈北端の霊仙山にも似た雰囲気でした。
〈9:38〉鈴北岳山頂に到着!鈴北岳は山頂部が360°のパノラマビュー!
北側には先程雰囲気が似ていると言った霊仙山と、更に奥には100名山伊吹山。
ほんとに天気に恵まれてよかったーヽ(=´▽`=)ノ
鈴北岳から鞍掛峠ルートで下山!
ではテーブルランドの散策も十分楽しめたので、そろそろ下山していきましょう!
この鞍掛峠ルートの下りがとにかく楽しかった(*´∀`*)
真っ直ぐで景色の良い歩きやすい登山道。足取りも軽くなっちゃうね♪下っていると、たくさんの方々が鈴北岳へ登って来られました!
鈴北岳を振り返る!山頂までの一本道!!
道の脇には真っ赤なお花。おそらくツツジですね!ロープが張られているので近寄れませんでしたが、一本だけ赤く染まる様子が印象的でした。
しばらく展望のいい尾根道を下り、原生林の森へと登山道は続きます。コグルミ谷もそうですが、ルート内の変化が楽しい♪
途中、鉄塔の真下をくぐり、
少し痩せた尾根を通過すると、
〈10:10〉鞍掛峠に到着です!お地蔵さんにご挨拶。
ここからは道が分岐して、真正面が三国岳方面。左へ降れば鞍掛トンネル西口(滋賀県側)です。時間があるので三国岳にも登ってみたいですが予定外の行動はやめておきました!
駐車場のある鞍掛トンネル東口へはここの分岐を右に進みます!
駐車場に向けて右に進むと、少し道が脆い登山道でした。若干、ザレた感じがして滑りやすく、ちょっとだけ怖さがありました。
狭い山腹の登山道には、ちょっとした橋と岩場。足を滑らせないように慎重に通過。
お!道標かな?と見てみると、猟師さんへの注意でした!この辺りも猟区なのかな?
余談ですが、ブログ主の祖父は元猟師です!じいちゃんの家の冷蔵庫にはシカやイノシシのお肉がいっぱいでした。
しばらく足場の脆い道を進み、途中から一気につづら折りの下り。
下りきれば、鞍掛峠ルートの登山口。登山届のポストもありました!橋を渡ると、
鞍掛トンネルの駐車場裏に抜けて来ます!
〈10:26〉ということで無事下山!鞍掛トンネルが通行止めだからだと思いますが、駐車場からあふれるほどたくさんの車が路駐されていました!
あとバイカーさんが多かったです!
駐車場の裏手には登山靴やポールに付いたドロを流すのに丁度いい小川♪ブログ主は靴と靴下を脱いで、川で疲れた足をクールダウンしました!気持ちいいー(*´∀`*)
まとめ
ということで、今回は鈴鹿山脈最高峰のテーブルランド!御池岳への登山の様子でした~。
鈴鹿セブンマウンテンに続いて、今回は最高峰とすっかり大好きになった鈴鹿山脈。
御池岳は、名前の由来にもなっている池群に、ボタンブチや鈴北岳からの抜群の展望、まるでロングトレイルを歩いているかのような開放感のあるテーブルランドと、道中変化の多い楽しい山でした!
正直、なぜ鈴鹿セブンマウンテンに選ばれていないのか不思議に感じるほど。おそらく交通面の不便さが一番の要因な気がします。
コグルミ谷ルートも鞍掛峠ルートも特に目立った危険箇所は無く、山頂部の地形は若干複雑ですが、現在地の把握さえしっかりしていれば魅力的な山旅になると思います!
次訪れたときは、お池巡りしてみたいなー(*´∀`*)
最後まで読んでいただきありがとうございました!ではまた~(^_^)/~