2021年2月中旬、今回は熊野古道「大辺路」を歩いてきました!
前回のパート⑧では、古座駅から「清水峠ルート」を選択し、紀伊浦神駅まで進みました!全体的に国道沿いの舗装路が多い区間でしたが、後半の清水峠は緩やかな山道に石段・堀割などが良好な状態で保存されていて、古道らしさを感じる区間でした!
今回は「大辺路」の最終回!!「紀伊浦神駅~那智駅」の区間を歩きます!
この区間には浦神峠・市屋峠・二河峠・駿田峠と小さな峠が連続し、石段・道標地蔵など古道の往時の面影が色濃く残る区間となります!!
また道中の「湯川温泉」は、古くから”湯垢離場”として栄えた温泉地!古道ウォークを楽しみながら温泉に立ち寄り、中辺路との合流点「補陀洛山寺」を目指しましょう!
大辺路1回目「紀伊田辺駅~紀伊富田駅」はこちら↓
前回の「清水峠ルート」古座駅~紀伊浦神駅はこちら↓
今回の熊野古道「大辺路」プラン!
最終回9回目は「紀伊浦神駅~那智駅」
今回は「紀伊浦神駅~那智駅」の区間を歩きます!
紀伊浦神駅からスタート!駅前からまずは浦神峠へ。林道脇から山道へ入り急坂を登っていくと浦神峠に到着!峠を下り太田川が見えてくると諏訪神社があります。
続いて太田川を渡ると市屋峠、一旦下って与根河池、再度登って二河峠と小さな峠が連続します。
二河峠から下るとゆかし潟のほとりに出て、湯垢離として栄えた湯川温泉に到着!今回は”ゆりの山温泉”に立ち寄りゆっくり入浴しました♪
行動を再開して、ゆかし潟を望みながら進み国道沿いから駿田峠へ!峠は迫力満点の切り通し!駿田峠からゆったり下れば紀伊天満駅です。
紀伊天満駅から那智川沿いの遊歩道を進んで、川を渡るとついに中辺路に合流!!大辺路の終点である補陀洛山寺に参拝し、那智駅にゴールです!!
このコースの総距離は約15.5km!
標準コースタイムは約5時間30分です!※入浴時間除く
今回のプラン・山行データ
- 浦神峠|紀伊浦神駅(7:55)→浦神峠(8:26)→諏訪神社(9:19)
- 市屋峠・二河峠|市屋峠地蔵(9:38)→与根河池(9:54)→二河峠(10:15)
- 湯川温泉「ゆりの山温泉」で湯垢離!(10:44-11:47)
- 駿田峠|駿田峠(12:25)→紀伊天満駅(12:52)→補陀洛山寺・那智駅(13:22)
天候:くもり→雨…(*_*)
距離:15.1km
活動時間:5:27(入浴・休憩時間 1:15)
駐車場・アクセス
マイカーの場合は、那智駅・道の駅「なち」にデポ!
マイカーの場合はゴール地点の那智駅の駐車場がオススメです!
那智駅には道の駅「なち」が併設しており、世界遺産情報センターや日帰り温泉「丹敷の湯」もあるので、ゴール後の行動を考えても便利だと思います♪
場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮361-2
営業時間:定休日〈月曜日〉
世界遺産情報センター:9:00-17:00
丹敷の湯:13:00-22:00
入浴料:大人600円/小人300円
アクセス
〈マイカーでのアクセス〉那智駅・道の駅「なち」へ
- 那智勝浦新宮道路「那智勝浦IC」から約3分
〈公共交通機関でのアクセス〉紀伊浦神駅へ
- 新宮駅→紀伊浦神駅:420円
- 紀伊田辺駅→紀伊浦神駅:1520円
- 那智駅→紀伊浦神駅:240円
熊野古道「大辺路」⑨紀伊浦神~那智駅
浦神峠|紀伊浦神駅→浦神峠→諏訪神社
那智駅から電車に乗って紀伊浦神駅に到着!
ちょうどこの日は”大辺路ウォーク”のイベント中だったようで、駅に地元のコンシェルジュの方がおられて、大辺路のコースや見どころなどの案内をされていました!
和深駅~那智駅間の各コースを詳細にまとめたマップがもらえた♪
駅に到着後、案内役のおじさんと20分ほどおしゃべりさせていただきました(*´∀`*)
大辺路や他の熊野古道、南方熊楠氏のお話なども聞けて楽しかったです!!
ブログ主もこの日の少し前に南方熊楠氏の生涯が描かれた、水木しげる先生の「猫楠」を購入したばかりだったので、興味深いお話をたくさん教えていただけてラッキー♪
「猫楠」は南方熊楠氏の生涯が楽しく描かれていて、すごく面白い漫画ですよー!
〈7:55〉案内役のおじさんにお礼を言って、熊野古道旅を再開します!!
駅の正面の通りを左へ進みます!郵便局の前に道標あり!
少し進むとカーブミラーの所で左折!
すると、鹽竈神社(しおがまじんじゃ)があります!
こちらの神社はクジラ漁と関わりのある「せみ祭り」で知られる神社。
せみ祭りは、セミクジラに似せて藁で作った3体の「せみ」が取り付けられた的を神職が矢で射ると、「せみ子」と呼ばれる白装束の子どもたちが「せみ」を引き抜いて走り去る。
という浦神でクジラ漁が行われていたことから起こった神事。
魔除けや豊漁祈願が目的で行われる祭儀です!毎年1月第2日曜日に行われます。
鹽竈神社の先で踏切を渡る。
そのまま道なりに進んでいきます!途中に通行止めの看板がありました。
小さく”熊野古道は通れます”と書かれています。
え…、梅が咲いてる…。まだ2月だよ…^^;
今年は本当に気温が高い冬ですね。金剛山のライブカメラでも雪がない日も多い気がする。
しばらく進んでいくと道幅が狭くなり林道のような道になります。途中に建物。おそらく炭焼き小屋じゃないかな?
〈8:16〉建物を過ぎてしばらく林道を進むと右手に浦神峠の入口があります!!
山道へと入り登っていきます!少し急ですが、浦神峠は標高が150mほどなので距離は短め!
10分ほど登っていくと登りが終わり、広場に出ました!
〈8:26〉ここが浦神峠です!
浦神峠は広いスペースがあり、一息つくのに最適な峠なことから”休平”とも呼ばれています!
峠から下っていきましょう!
浦神峠からの下り道では石畳っぽい形跡が残っていました(゚∀゚)!!
こんな感じの足腰に優しい緩やか~な下りがしばらく続きます!
のんびり下っていくと林道に合流!そのまま林道を道なりに進みます。
林道途中に石の道標!”大へち”って書いてある(゚∀゚)!!
さらに進むと左手からも林道が合流。この合流した林道が浦神峠入口で分かれた道だと思います。
〈9:02〉林道を抜けて集落内に下りてきました!ここを右折。
峠を降りたタイミングでいきなりの雨…(´・ω・`)
天気予報はくもり・時々晴れだったのにorz
集落内の道順は電柱や民家の石垣に案内が設置されています!
案内に従い進んでいくと県道45号線に突き当たります!ここを右折。
ここで前回の古座駅で分岐した八郎峠ルートが左から合流!
県道に合流してすぐここを左へ。
〈9:19〉道なりに進んでいくと太田川に出合う手前に諏訪神社があります!
市屋峠・二河峠|市屋峠地蔵→与根河池→二河峠
諏訪神社から太田川を渡る。
橋から川を覗き込んむと、まるまる太ったニシキゴイが泳いでいました(゚∀゚)!!
橋を渡って右折。
すぐ先で左手に熊野古道の案内があります!
ちなみにここをそのまま太田川に沿って進めば、太地駅・下里駅があります!古座駅から八郎峠ルートを選択した場合は、どちらかの駅をゴールに設定すると良いと思います!
民家が並ぶ通りを抜けると大きな杉の木が見えてきました!
こちらの神社が太田神社。
太田神社の正面、田んぼの向こう側に見える道路が那智勝浦新宮道路の終点”市屋ランプ”です。
ここから市屋峠へと入りますが、山道の途中であの道路の高架をくぐります。
〈9:28〉太田神社から100mほど進めば市屋峠の入口!なにやら賑やかな入口ですね(゚∀゚)!
なんとも言えない表情のキリンさん!なんか夢に出てきそう!笑
市屋峠の入口は古道旅の休憩所になっています!トイレも有りました!
では市屋峠へ登っていきましょう!入口で元気なワンちゃんがお出迎え!右側の坂道を登っていきます!
峠とはいっても、市屋峠への登りはほんのちょっと!
〈9:38〉入口から10分ほどで登れる小さな峠です!
市屋峠にはお地蔵さんが旅人を見守っておられます!
峠では立ち止まらずにそのまま下ります。道幅が広い緩やかな下り。
しばらく下っていくと正面に小さな階段がありますが、ここを左へ90℃曲がります。
涸れ沢を横目にフラットな道を進む!
樹林帯を抜けると、那智勝浦新宮道路が見えてきます!道路の高架を潜る。
潜った先で階段を登りすぐ右手へ。
平坦な山道を少し進むと、
林道?に突き当たりました!
〈9:54〉この林道は与根川池(よねごいけ)に沿っています!
与根川池は元池と新池をあわせた、ため池です。ため池の堤塘は熊野で最大!全国的にも数ある1つなんだそうです!
与根川池の遊歩道を進む!
与根川池の景観。高台にある塔は展望台かな?
ため池の遊歩道。このコースは”野鳥の里コース”って名前みたい。
しばらく進むと舗装路と交差。そのまま正面へ横断します。
横断すると広場のような場所になり、その奥に涸れ沢に沿って熊野古道が続いていきます!
毒ヘビΣ(゚Д゚)!!
広場から少し進むと造成地の盛土?のような場所に出ました!
盛土が見えたら左側に階段があります!ここを登っていくと二河峠まですぐ!200mほど!
急な階段を登っていくと山腹の細い道になります!少し足場が悪いですが、ロープや手すりが設置されています。
手すりの道。ここからは、
海を少しだけ眺めることができました♪
〈10:15〉手すりの先が二河峠(にこうとうげ)です!!
二河峠は名前のまま、那智勝浦町の二河地区にある峠。
”二河”とは『続風土記』に「川の原は、那智妙法山より出つ、二河の名古くは此近の総名にして、此川と湯川と合流して海に入るより其の名あるらん」とあります。
二河峠からの下りは左手に沢が並走。沢に合流するように下っていきます。
合流して沢沿いにしばらく下ると、ここで対岸に道標があり渡渉します。
対岸からは向かい側の道標が少し見落としやすいので注意してください!
またこの日は水量も少なめでしたが、雨が降ると流れも強くなるので足元注意です!
渡渉して沢を離れると樹林帯となります。
樹林帯を抜けると二河川に突き当たります!
〈10:31〉振り返ってここが二河峠の入口です!
湯川温泉「ゆりの山温泉」で入浴♪
二河峠の入口から川を渡りますが、この川に架かっている”流れ橋”は、その名前の通りで流されていることがあるようです。
峠入口から川へ下ると、やっぱり橋が流されていました^^;
流されている場合はそのすぐ近くのこの橋を渡るみたいですが、工事現場?とつながっていて渡れないっぽい。
「街道マップ」では二河川を下流方面へ一旦進み、国道まで出てから再度川沿いの戻ってくるコースが紹介されていました!
でも幸い橋がなくても渡渉できるぐらいの水量だったので、迂回せずに渡ることにしました!
川を渡って右へ。
そしてここで左へ集落内の道に進みます。ちなみにここにある道標も国道へ迂回するコースで案内されていました。
迂回するのが正規ルートになってるみたいですね。
民家の間を抜けてしばらく道なりに進む、ここを左へ下っていきます!
〈10:44〉すると「ゆりの山温泉」に到着です!!
雨も降ってるし、天気回復を願ってしばらく温泉でゆっくりしましょ♪
実は大辺路への挑戦を計画し始めた当初から、ゆりの山温泉がある”湯川温泉”での湯垢離は絶対外せないポイントでした(*´∀`*)!
歩いている途中で温泉に立ち寄るって古道旅の醍醐味だと思います♪
全国に”温泉”に立ち寄れる古道・登山ルートはたくさんありますが、熊野の信仰に非常に重要な”湯垢離場”に立ち寄るのは熊野古道の歴史の深さが感じられます!!
また湯川温泉のすぐ近くにある那智勝浦の”南紀勝浦温泉”は全国的な知名度を誇る名湯ぞろい!
温泉を楽しむコースとしては、那智山周辺は熊野古道内でも屈指だと思います♪
湯川温泉には「ゆりの山温泉」の他に、ブログ主が以前立ち寄ったことのある「四季の郷温泉」や「きよもん湯」など泉質に優れた”源泉かけ流し”の入浴施設がたくさんあります!
今回は古道沿いにある「ゆりの山温泉」へ入浴しました!!
入浴料:大人300円/小人200円
営業時間:9:00-22:00
入浴後はコーヒー牛乳!!
湯川温泉のお風呂は、浴室に硫黄のほのかな香りが漂っていました!でも泉質はアルカリ性単純温泉!
ぬるめのお湯なので、長湯にもってこいでした!!
受付前の休憩所にはレトロなマッサージチェア(゚∀゚)!!
薪の暖炉もありいい雰囲気でした♪
コーヒー牛乳を飲んで、体を乾かしながらリラックスタイムを過ごしました!
駿田峠|ゆかし潟→駿田峠→紀伊天満駅→補陀洛山寺・那智駅
〈11:47〉で、活動を再開しようと温泉から出てみると、より一層雨脚が強くなっていましたorz
せっかくお風呂で温もったのに(´・ω・`)テンキヨホウナンヤッタン?
一応、エスケープというか中断するプランとして、ここから湯川駅に向かって分割することもできます。
でも今回はゴールの那智駅にもお風呂があるから、濡れてしまってもいいやーってことで、このまま那智駅まで強行することにしました(`・ω・´)ゞ
ゆりの山温泉を出発!湯川温泉は”ゆかし潟”の湖畔にあります!
ゆかし潟は、淡水と海水が混じり合った小さな汽水湖。周囲約2.2km。
「ゆかし潟」の名前は、春は桜・冬は水鳥が幻想的な美しい景観を生み出すことから、詩人の”佐藤春夫”さんが名付けました!
ゆかし潟に沿って進んでいきます。交差点を右へ。
ここを正面に登っていくと「四季の郷温泉」があります!ブログ主が湯川温泉に初めて立ち寄った際はこちらの温泉を利用。
那智山麓の「円満地オートキャンプ場」でキャンプした帰りに立ち寄りました♪
ゆかし潟に沿ってしばらく進むと、階段があります。スルーしてもOKですが、
ここは”呼ばずの鼻(坂)”という、ゆかし潟を見渡す展望台につながっています!
展望台の広場。
呼ばずの鼻から見渡すゆかし潟。向こう側に見えるのが、ゆりの山温泉です。
「呼ばずの鼻(坂)」は、明治の初め頃、この村にやって来る郵便配達員が坂の上から村人を呼んで荷物を取りに来させていたことに由来します。
このあたりでは郵便屋さんと間違われないように、大声を上げて人を呼ばなかったそうです!
ゆかし潟を眺めながら進んでいくと、国道に突き当たる手前に道標があります。
左側の細い小路へと入っていきます。
雨がますます強くなり、道が川みたいになっていました。
この道は雨水の通り道となっていて、まとまった雨が降ると通れなくなるようです。
街道マップでは国道へ迂回するルートもしっかり案内されています。
小道の先で川に出て、橋のところで左の階段を登る。※橋は渡らない
道なりに進んでいくと、
国道に合流します。突き当りを左折。
そのまま国道沿いをしばらく進んでいくと、トンネルの手前・左手に駿田峠の入口があります。
駿田峠はこのコースで最後の峠となります!つまり大辺路で最後の峠越えです!!
国道からそれると材木屋さんの建物があります。敷地内を奥へと進むと、
〈12:14〉駿田峠の入口に到着です!
ますます雨がきつくなって、カメラが曇る…^^;
防水のカメラじゃないから故障しないか心配。
入口から少し入ると分岐。右側の道へ。
ここから峠までは、このコースで一番美しい石段の道!!こんな雨じゃなければ…。
自然林の中に石段の道が続いていきます!
もうこの時点でかなりビショビショになっちゃったけど、この日は冬の雨なのにかなり気温が高くて、この時間帯で15℃ぐらいありました。
湯冷めするか心配だったけど、意外に大丈夫でしたε-(´∀`*)ホッ
石段の道を登っていくと左右に階段のある平坦な広場に出てきました!
〈12:25〉ここが駿田峠。
『紀陽道法記』や『熊野参山独案内之記』などにこの峠の記載があり、『紀南郷導記』には「スルダ坂五町、那智勝浦、在家有り。是ハ順道ヨリ東ニテ往還ス。順路ニアラズ」とあります。
スルダ坂(駿田峠)が順道であったことを示しています。
左右の階段は遊歩道?のようになっており、道に沿ってお地蔵さんが並んでいました。
階段の上にもお地蔵さん。お地蔵さんを巡る遊歩道かな?
駿田峠は切り通しの峠となっています!大迫力の切り通し!!
大辺路を通しても、熊野古道全体でもこれほど迫力のある切り通しは初めてです(゚∀゚)!
天気予報が外れて、ハズレの天候かな~って思っていたけれど、こういうカッコいい岩壁と雨や霧の雰囲気が合っていて、すごく古道らしさを感じました!
気分はもののけ姫の世界観!!
今回の大辺路は全体的に天候に恵まれた旅路でしたが、最終回はまた一味違った古道感を味わえて、結果オーライで大満足でした(*´∀`*)
では大辺路最後の峠から下りましょう!駿田峠からの下りは道幅の広いゆったりとした山道が麓まで続きます♪
木々の隙間から那智勝浦の町並みが見えてきました!
山の上に見える建物は”ホテル浦島”かな?忘帰洞っていう洞窟の温泉で有名ですよね!ホテルへのアクセスも船で渡るっていう。
〈12:44〉山道を下っていくと、そのまま勝浦観光ホテルの駐車場に繋がっていました。
ホテルから降りたところで国道と交差。そのまま交差点を渡って正面へ進み、
〈12:52〉紀伊天満駅に到着!
駅前の通りを進んで、
川沿いに抜けると交差点があります!交差点の角にはマグロの直売所。その向かいにコープがあります。
この交差点を正面へ進みますが、ここを右へ橋を渡れば500mほどでゴールの那智駅です。
コースは少し遠回りして那智川沿いをしばらく進みます。
”那智”川ってことは、大辺路もそろそろ終わりが近づいています!
那智勝浦新宮道路の高架を潜って、その先の橋を渡る。
橋からは那智山周辺の山々が見渡せます!正面の山はおそらく光ヶ峯だと思います!
熊野の山々はガスが出ると雰囲気が最高ですね!こんな日に大雲取越や大門坂を歩くと、もののけ姫感にバッチリ浸れると思います(*´ω`*)
橋を渡ると交差点!ここでついに中辺路と合流です!!!!!!
いやー長かった!!田辺から分岐した中辺路・大辺路がついに合流!本当に本当に楽しい旅路でした!
ここを左へ進むと聖地「那智山」です!
今回は右へ進んで大辺路の目的地「補陀洛山寺」へ向かいましょう!
やったぜ!成し遂げたぜ!!!
交差点から那智川沿いを戻る方向に進み、ここで左へ入れば、
〈13:13〉補陀洛山寺に到着です!!
捨て身行の1つ”補陀落渡海”の拠点として知られる古寺。
今回はずぶ濡れなので本堂内には入らずに外から参拝しました!安全に旅をさせていただきありがとうございました!
境内が繋がるすぐ隣の熊野三所大神社にも参拝!
熊野三所大神社の鳥居横には”浜ノ宮の大楠”!樹齢800年の巨樹です!
大楠の足元には「浜ノ宮王子」の石碑があります!
この鳥居の前で左へ進むのが那智山へのコース。
大楠の脇道が、「高野坂」を経て新宮へ至るコースです!
ブログ主は振り返って那智駅へ!正面の交差点を横断すれば、
〈13:22〉ゴールの那智駅に到着!ものすごい達成感だー(*´∀`*)!!!
途中でお風呂に入ったけど、ビショビショになったから「丹敷の湯」にも入浴したのは言うまでもない!!!
こちらは窓から那智海水浴場を見渡すお風呂でした!
やや熱めのお湯で、古道歩きで疲れて、雨で濡れて冷えた体もバッチリ暖まりました♪
1日に2回も温泉に入れた、贅沢な古道旅でした!
まとめ
ということで今回は大辺路最終回!「紀伊浦神駅~那智駅」でした!
1月中旬ごろから歩き始めた大辺路も、約1ヶ月通い詰めてついにゴールすることができました!!
熊野の山中を進む他のコースとはまた一味違い、海明かりがする海岸沿いを歩いたり、海を見渡す峠を越えたり、川を船で渡ったり、道中で温泉に立ち寄れたりと、本当に見どころが多くて楽しい旅路でした!
今回は現状、本線と考えられているコースを歩いてきましたが、大辺路には派生コースも多く、1本の線として道が繋がっているよりも、帯のように多くのコースが並走しています!
古道の調査・普請により近年より通行可能になった道もありますので、今後ますます派生コースも発見されていくと考えられます!
派生ルートや関連コースも歩いていきたいので、今後も折を見て「大辺路」には足を運ぼうと思います!!
ブログ主の「大辺路」旅は一段落!!最後まで読んでいただきありがとうございました!!
「大辺路」についてまとめました!
今まで歩いた熊野古道はこちら↓