熊野古道「潮見峠・長尾坂」中辺路 下三栖~滝尻王子|景色の良い峠越えの道!

登山・トレッキング

2021年5月下旬、今回は熊野古道”中辺路”の派生ルート「潮見峠」を歩いてきました!

久しぶりの「中辺路」!!熊野古道のメインルートである中辺路は、”熊野御幸道”と呼ばれる本線の他にもたくさんの派生ルートがあります!

和歌山県公式の観光サイト「わかやま観光」で紹介されている中辺路のコースの中で、唯一歩いていないコースが「潮見峠」でした!

少しロングコースとなりますが、交通の要衝「田辺」と熊野の入り口「滝尻」を繋ぐ最短の峠越えに挑戦してきました!

「わかやま観光」さんのサイトはこちら↓

和歌山県公式観光サイト
和歌山県の公式観光・旅行情報サイト。和歌山には人々を魅了するスポットとグルメがいっぱい!特集、モデル...

PDFでコースマップが配布されています!

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熊野古道「潮見峠・長尾坂」とは?

「潮見峠」は、口熊野「田辺」と聖地”熊野”の入り口「滝尻」を結ぶ峠越えのコースです!

中辺路の本線”御幸道”は、田辺から稲葉根王子へ向かい、”富田坂”を上流へと進むコースとなります。

対して「潮見峠越え」は、三栖王子の手前から進路を東にとり、槇山(796m)の山麓を越えて、中辺路町栗栖川に抜ける派生ルートとなります!

登りも下りも急坂があり、かつては非常に険しいコースでしたが、田辺~滝尻を結ぶ最短ルートとして、主に近世になって開かれ賑わったようです!

また”潮見”という名前の通り、道中や峠からは熊野水道の”海”を見渡す景色の良いコースでもあります♪

潮見峠への登りに差し掛かる序盤には、「長尾坂」という石畳が美しい坂があります!

この区間は全体的に舗装路区間が多いコースとなりますが、長尾坂をはじめ、名号碑や茶屋跡など古道としての面影を多く留めています!

石畳に景色の良い峠と見どころが非常に多いコースです!!

コースマップ

「潮見峠越え」は、下三栖バス停を起点とするのが一般的!

下三栖バス停で中辺路本線(マップのピンク線)から逸れ、東へと進んで行きます!一里塚跡や神社を巡って進み”長尾坂登り口”へ!

石畳の美しい「長尾坂」を登り、槇山を中心とした山塊の中腹へと合流すると茶屋跡がある”水呑峠”。

ここからは安珍清姫伝説ゆかりの”捻木の杉”がある捻木峠、景色の良い”潮見峠”へと山腹を進んでいきます。

潮見峠からは舗装路をゆっくり下り”覗橋”へ。麓に降りると鍛冶屋川口バス停があります。

鍛冶屋川口をゴールとしてもOKですが、時間に余裕があったので滝尻王子まで歩きました!

このコースの距離(下三栖→覗橋)は14.4km!

標準コースタイムは約5時間40分です!

ショートカットするなら長尾坂登り口に近い”長尾口バス停”からスタートするのもあり

約3.6km/50分ほどの短縮となります!

土砂崩れにより通行止め!!※2021年5月26日~現在

ブログ主は5月の下旬頃に、このコースを歩きました!

その数日後の豪雨で、捻木峠~潮見峠の区間で土砂崩れがありました!

その影響で2021年5月26日から捻木峠~潮見峠の一部区間が通行止めとなっています!

この区間は迂回路なし・通り抜け不可となりますのでご注意ください!!

田辺市のHPの情報では、復旧作業は梅雨明け~となるようです!

追記:2021年10月1日に復旧しました!!

詳しくは田辺市HPの「熊野古道中辺路(田辺市内)の状況について」をご確認ください!

熊野古道中辺路(田辺市内)の状況について|田辺市
未来へつながる道 田辺市

今回のプラン・山行データ

  1. 紀伊田辺駅(4:58)→下三栖バス停(5:53):徒歩移動
  2. 下三栖バス停→長尾坂登り口(6:45)→水呑峠(7:48)
  3. 捻木峠(8:08)→潮見峠(8:37-9:09)→覗橋(9:51)
  4. 鍛冶屋川口バス停(9:57)→滝尻王子(10:12)
山行データ!
  • 天候:晴れ♪
  • 距離:22.7km(紀伊田辺駅→滝尻王子)
  • 活動時間:5:14(同じく)

駐車場とアクセス

マイカーの場合の駐車場・アクセス(紀伊田辺駅・滝尻)

〈紀伊田辺駅へのアクセス〉

  • 阪和自動車道「南紀田辺IC」から約8分

〈滝尻王子へのアクセス〉

  • 阪和自動車道「上富田IC」から約30分

〈帰りのバス〉龍神バス熊野本宮線

  • 滝尻→紀伊田辺駅前:970円
  • 鍛冶屋川口→紀伊田辺駅:1050円

マイカーの場合の駐車場は、「紀伊田辺駅周辺」or「滝尻王子・熊野古道館」がオススメ!

紀伊田辺駅周辺には多数のコインパーキングがあります!

ブログ主はいつも、駅から徒歩5分ほどの「紀伊田辺駐車場」を利用しています!

紀伊田辺駐車場
  • 場所:和歌山県田辺市湊47-47
  • Google Mapへ!
  • 料金:700円/24時間最大

またゴール地点の滝尻王子に隣接する「熊野古道館」には無料駐車場があります!!

こちらの駐車して朝にバス移動で、滝尻→紀伊田辺駅→下三栖へ移動するのもオススメです!逆コースも行程がスムーズ♪

熊野古道館駐車場
  • 場所:和歌山県田辺市中辺路町栗栖川832
  • Google Mapへ!
  • 料金:無料 トイレ:近くにあり

公共交通機関でのアクセス

下三栖バス停へのアクセスは、

  1. 紀伊田辺駅前→下三栖:龍神バス長野線(300円)
  2. 紀伊田辺駅→紀南病院:市内線(100円)徒歩2km/25分で下三栖
  3. 徒歩で下三栖バス停へ:紀伊田辺駅から約4.5km/1時間

などの方法でアクセスできます!

紀伊田辺駅前→下三栖へバス移動がベストですが、この長野線は非常に本数が少ない路線なので注意してください!!

個人的にオススメは「紀南病院から徒歩」!紀伊田辺駅から紀南病院への”市内線”は安定して運行本数が多いです!

ブログ主は帰宅時間の関係で早朝スタートだったので、紀伊田辺駅→下三栖バス停へ徒歩で向かいました!!

熊野古道「潮見峠・長尾坂」を歩く!

紀伊田辺駅→下三栖バス停:徒歩移動(約4.5km/1時間)

〈4:58〉早朝の紀伊田辺駅!今回は夕方に帰宅する必要があったので、明け方スタートで歩いていきます。

久しぶりの熊野古道楽しみー♪

わかやま観光の”街道マップ”で紹介されている中辺路のコースは今回の潮見峠でほぼクリアとなります!

早朝スタートということで、紀伊田辺駅→下三栖バス停へ徒歩移動で向かいます!

実は以前、”口熊野エリア”を散策した際に、下三栖バス停すぐ手前にあるはずの”万呂王子”を見逃ちゃってたので、向かう途中に探して補完しようとも考えていました。

紀伊田辺駅から下三栖バス停までは熊野古道のルートは辿らずに、Google Mapのナビに従って進みました!

熊野古道「中辺路」口熊野を巡る①|紀伊田辺駅~稲葉根王子 
2020年11月下旬、今回は熊野古道「中辺路」を歩いてきました! 「蟻の熊野詣」とまで言われるほど、...

んで、万呂王子の近くまで来ました!中辺路の道標にはここが”万呂王子”と書かれています。

でも、どこにあるのかわからずにウロウロと探し回っていました。

ちょうど梅の畑で収穫作業されていた方が居られたので尋ねてみると、万呂王子の跡地は梅林のど真ん中にあると教えて下さいました!!

ちょうど矢印らへん!

梅農家のお母さんがご親切に案内してくださいました!

お母さんに導かれて梅林の中を進むと、万呂王子跡の柱がありました(゚∀゚)!!

こんなとこにあったのかー!!

でも、こんなん初見さんには絶対わからんわ…。

収穫作業で忙しい中、案内してくださったお母さん、本当にありがとうございました!!

今回の1つ目の目的を達成できてホッとしましたε-(´∀`*)

では本題の潮見峠へ向かいましょう!

万呂王子から10分足らずで”下三栖”交差点に出ました!ここが中辺路本線と潮見峠越えの分岐となります!

本線は正面、潮見峠は左です!

交差点にはお地蔵さんと中辺路の分岐案内!

〈5:53〉交差点を左折すると、潮見峠越えの起点”下三栖バス停”に到着です!!

万呂王子を探すため少しロスしましたが、それでも紀伊田辺駅から1時間ほどでした!

下三栖バス停→長尾坂登り口→水呑峠

それでは潮見峠越えスタート!!

まずは長尾坂登り口を目指します!下三栖バス停~登り口までの区間は県道216号線沿いをひたすら進んでいきます!

県道から南側を見ると、小さな山並みが見えます!あの山の麓あたりを進むのが中辺路の本線で、五体王子の1社”稲葉根王子”がある富田川へと抜けていきます。

それにしてもいい天気だなー(*´∀`*)

今年はまさかの5月中に梅雨入りしてしまいましたが、ちょうど隙間のいいお天気の日に来られてラッキー♪

バス停からしばらく進んでいくと”中の宮バス停”があります。潮見峠はそのまま正面ですが、ここで右折して少し寄り道。

〈6:04〉すぐ先に中の宮神社がありました!地元の産土神さまですかね。

入り口で少し休憩させていただきました!

どんどん進んでいきましょう!

中辺路の道標!三栖一里塚跡!

全体を通してかなり道標が分かりやすいかったので、今回のコース内に迷いそうな箇所はありませんでした♪

さすが中辺路!!今回のコースも「長尾坂」や捻木峠~潮見峠あたりの区間は世界遺産の登録範囲!しっかりと整備されています♪

三栖小学校の前を通過!

小学校の先で、正面(東)にきれいな山並みが見えてきます!

あの山並みの一番高いところが槇山!その中腹を横切って進むのが潮見峠越えのルートとなります。

その手前の小さな山塊から長尾坂を登って、お隣の槇山の山並みへと合流していきます。

県道をどんどん進んでいくと、”いちくら橋”があります。ここを渡ると、

〈6:31〉珠簾神社があります!!「珠簾=みす」って読みます。

この地域の”三栖”ってもともとこの字なのかな?

珠簾神社は古くは一倉神社と呼ばれていた三栖地区全体の産土神さまです!

熊野九十九王子の「三栖王子」が水害で崩壊したあとは、この神社に合祀されています。幟に”お伊勢さま”って書いてるから天照大神さまも祀っているのかな?

実は4月下旬ごろから熊野古道「伊勢路」に挑戦しようと、ずっと計画を立てていました。

でもその頃から近畿地方でコロナ変異株が爆発的に拡大したので、計画を中断してしばらく自粛に入り見送りました。

できれば暑くなってしまう前に歩きたかったけど、この分だと真夏からのスタートになっちゃうかもな~(*_*)

ちなみにブログ主が住んでいる地域と、今回訪れた和歌山県は、どちらも緊急事態宣言・蔓延防止措置のどちらの地域にも含まれていません。

もちろん密を避けて、マスクや手洗い・うがいなどのできる限りの対策をして、行動しています。

珠簾神社を過ぎると上三栖バス停。このバス停横の民家の玄関先に、

伝馬所跡の石碑が立っています。”伝馬所”とは、街道の宿駅で人馬の継ぎ立てを行う所。

潮見峠ルートは近世になって開かれた道なので、江戸時代の頃に賑わったんでしょうね~(゚∀゚)!

石碑を過ぎると分岐があります。そのまま正面の県道216号線を進みます。

ちなみに右の道路が県道218号線で、長尾坂を登った後に合流する道となります。

この分岐に潮見峠ルートの道案内がありました!登り口まであと800m!

登り口に向かいましょう!

登り口の300mほど手前に尾野原口バス停があります!ここをスタート地点にするのもあり!

〈6:45〉バス停を過ぎると右手に小道が現れます!ここが長尾坂の登り口です!

このまま県道を200mほど進むと長尾口バス停があります。

先程の尾野原口バス停と長尾口バス停のちょうど中間あたりに登り口があります。

長尾坂の看板(゚∀゚)!

それでは登っていきましょう!

紀伊田辺駅からスタートして約8km!ようやく本格的な熊野古道になってきました♪

登り始めてすぐに右手に祠があります!短いけど石畳だー♪

祠の中にお地蔵さんが祀られています。

すぐ林道と合流、またその先に入り口があります。入り口には「熊野古道 長尾坂」の木柱が立てられてます!

この日、初めての地道区間♪

これぞ熊野古道!っというような美しい石畳の道が続きます(゚∀゚)♪

畑の横を通り過ぎる。ここからは、

向かいの山並みの風景が眺められます♪

しばらく登っていくと、長尾一里塚跡。ここには長尾坂の説明板がありました!

一里塚跡から広い道を進み少し登ると道路に突き当たりました!短い区間でしたがここで長尾坂が終わります!

進路は突き当りを左へ(戻り方向)!

県道218号線に合流して進んでいきます!

もう紫陽花が咲いてるー(*´ω`*)

〈7:14〉集落の外れまで進んでいくと長尾坂公衆トイレがあります!休憩適地!

トイレからはこの絶景!!潮見峠へと続く山並みが一望できます!おそらく潮見峠は一番奥!

ここから尾根を辿って水呑峠で隣の山塊へと合流。中腹を進んで捻木峠→潮見峠へと進んでいきます!

トイレ前のベンチで5分ほど休憩して行動再開!すぐの分岐で左折します。

数百メートル進むと、また分岐。ここも左です。

この分岐はかつて”関所”が設けられていた場所のようですね~。

隣の山塊を正面に眺めながら進んでいきましょう!

途中の交差点。ここは正面左の建物脇の道へ。

左側の道は”熊野早駆道”っていうルートのようです!

熊野古道のコースではないみたいですが、上秋津地区・長野地区と潮見峠越えルートを結ぶウォーキングコースとして整備されています!

中辺路の派生ルート”潮見峠”の派生ルート”熊野早駆道”!コースマップを調べてみると、このコースもすごく見どころが多そうです♪

また歩きに来たいな~(*´∀`*)

熊野古道を歩いていると、周辺に面白そうな山・コースがたくさんあるから、次々に発見があって本当に楽しみが尽きそうにありません!!

梅の絵柄マンホール(゚∀゚)!!

尾根道の林道からの景色!!

スタートした田辺駅周辺から、白浜まで見渡す絶景!

林道が急坂に差し掛かり始めるたところで、”ひるね茶屋”の休憩所があります!!

テーブルやベンチが並び旅人を迎えてくれます♪トイレあり!

テーブルからは田辺湾を一望する絶景!

ひるね茶屋では、付近で数百本の”ハナモモ”が育てられていて、見頃の春にはピンクのお花がたくさん咲きます♪

サクラとハナモモの共演が楽しめるそうです♪

なんちゃって九十九王子”ひるね王子”!!熊野古道好きにはたまらない洒落た演出♪

少し休憩させていただき、ひるね王子石碑の横の急登に取り掛かります!

今日イチの急登!!

少し登ると水呑峠・茶屋跡の説明板があります!

〈7:48〉ここが水呑峠です!!潮見峠がある槇山側の山並みに合流!

この峠付近は昔から湧き水に恵まれていたことから水呑峠と呼ばれていたそうです。

言い伝えでは、和歌山城にある虫食い跡の模様が「ちゃやのばば」と読めたので、徳川頼宣が家来に調べさせた所、水呑峠の茶屋の老婆が熊野詣の旅人を手厚くもてなしていることを聞き、褒美を取らせたと言われています。

茶屋の傍らには昼寝権現と呼ばれる小さな宮が祀られ、旅人が峠からの景色を眺めながら休息するうちに寝てしまったことからこの名前が付いたとされています!

「ひるね王子権現」!!

捻木峠→潮見峠→覗橋

水呑峠からも少しだけ登りが続きますが、すぐに平坦な道になります!

ここから捻木峠→潮見峠へと山の中腹を進んでいきます!

フラットでのんびりした道!まだ朝の時間帯だから気温が上がりきっておらず、涼しい風が流れてきてすごく気持ちいい♪

のんびり進んでいると「お滝さん」の案内板があります!

1680年ごろの記録には「からいの滝」とあり、紅葉の名所であったことが記されています。

この滝は普段水量がほとんどありませんが、降雨のときには滝となって美しい眺めをつくるそうです!

たぶんこの看板裏の道を登っていくのかな?

今回はバスの時間もあるので向かいませんでした。

またのんびりと進んでいきましょう!スギ林の木漏れ日がいいね!!

しばらく樹林帯を進むと、急に上空が開けるポイントがありました!

そこから正面に大きな大きな杉の木が見えてきます!

〈8:08〉その杉の木の真下が捻木峠です!!

捻木峠付近は美しい石畳♪

そして捻木峠にそそり立つ、大きな杉が「捻木の杉」です!!

捻木の杉は”安珍清姫悲恋伝説”ゆかりの大木!

奥州の僧”安珍”を追ってきた清姫が、田辺の会津の橋を渡っている安珍を見て、悔しさのあまり身をよじって杉の木も捻じ曲げてしまい、それがそのまま成長したのがこの木だと言い伝えられています!

安珍と清姫の物語は、歌舞伎などの演目として広く知られています!

御坊市の道成寺が最終舞台!紀伊路旅の途中にブログ主も立ち寄りました!!

また清姫の生家や墓所などは、これから向かう滝尻王子の近くにあるので立ち寄りにオススメです!

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捻木の杉の根元に祀られているのは、山岳修験の祖”役の行者”です!

関西の山に登っていると、弘法大師さまと並んで馴染みの深い方ですよねー!大峰山とか葛城修験道とか熊野古道とか。

捻木峠は古くから旅人がよく休息したとされる場所です!

素晴らしい絶景と石畳!今回のコース内でブログ主一番のお気に入りスポットになりました♪

真正面には田辺湾から白浜の海岸まで広く見渡せます!

白浜から南に続く山並み!おそらく正面に見える山並みは大辺路で最初の難所だった”富田坂”の峠じゃないかな?

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景色を眺めながら少し休憩!峠には水場もあります!!

では目的地の潮見峠へ向かいましょう!捻木峠からはあと2kmほど!

捻木峠を出発!すぐに林道に合流!

正面に見えるピークが槇山だと思います!

林道がカーブするところから潮見峠へ向かう山道に入るのですが、写真を撮り忘れorz

ちゃんと撮影したつもりだったのに…。

入り口の写真は忘れちゃったけど、振り返って林道のカーブは撮影していました。

この林道をそのまま登っていくと槇山の山頂まで登ることもできます!往復90~120分ほどです。

ちなみに5月下旬からの通行止めは、ここから潮見峠までの区間となります!ブログ主が歩いた数日後のことだったのでギリギリでした!

でも崩落のニュースを見て、この記事をアップするかお蔵入にするか少し悩んだ結果、記事のアップが1週間ほど遅れちゃいました。

潮見峠までの道もほぼフラット!

途中にケルンが並び古道らしい雰囲気もバッチリ!

中間あたりに一願地蔵の看板。

この場所は相撲と賭け事が行われ、両者が勝ちますようにと一願かけ試合をして、それぞれ別れ旅を続けた場所だったそうです。

かつては、この古道の中で一番の賑わいがあり、露店なども出されていたそう!

小さな滝と橋!

おそらくだけど、このあたりの谷筋で崩落があったのかな?

詳しくはわかりませんが、ニュースを見る限り、潮見峠寄りの場所で土砂崩れが発生したようです。

滝の近くでカニさん発見(゚∀゚)!めっちゃ威嚇してるー!

〈8:37〉山腹を進んでいくと、いきなり視界が明るくなり開けた場所に出てきました!

ここが目的地の潮見峠です!!

潮見峠には立派な休憩所がありました!きれいなバイオトイレあり!!

ちなみに通行止めの現在は、潮見峠のスタンプが滝尻王子の熊野古道館に設置されているそうです!

名前の通り、海を見渡す景色の良い峠!

この景色を眺めながら、早めの昼食ならぬ朝食を食べてのんびり休憩しました!

今年は梅雨入りが早くてどうなることかと思ったけど、雨の中休みのようなスッキリした陽気で本当に気持ちよかったです♪

約1ヶ月ぶりの山行だったのもあり、楽しい一日になりました!

鍛冶屋川口バス停→滝尻王子:滝尻→紀伊田辺駅(バス)

潮見峠からは”清姫の墓”へ向かう、尾根を辿る下山ルートもありますが、熊野古道とは関連しないのでここでは紹介を控えます。

いずれ、槇山への単体登山でこのルートを歩いてみるのも楽しそう!潮見峠のルートが復旧したら計画をしてみようと思います!

〈9:09〉では潮見峠から下っていきましょう!

林道をしばらく下ると右手に山道があります。

このルートは滝尻王子へと直接下れる最短ルートです。「清姫道」と呼ばれるコースになります。

途中、展望ポイントがある”厳島神社”を経由するのでこちらのルートも見どころが多そうです!

ですが今回は、わかやま観光の「街道マップ」に従って覗橋を目指しそのまま林道を下っていきます!

ひたすら舗装林道を下る変化のない下山路なので内容は割愛します。

林道途中からの景色!滝尻王子から近露王子・本宮へ向かう中辺路の主稜線が見渡せました!

中央に見える山の左山腹に高天ヶ原の休憩所があるはずなので、尾根をたどって手前に見える小さめの山が飯盛山になると思います。

その麓が今回のゴールの滝尻王子です!

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林道を30分ほど下ると集落が見えてきました!

さらに10分ほど下ると麓が見えました!集落内を案内に従って下りきれば、

〈9:51〉覗橋に到着です!!

覗橋から見下ろす清流!気温も上がってきたし泳ぎたいー!

覗橋を渡ると一里塚跡があります!

ここから滝尻王子まではあと2kmを切りました!ラストスパート!!

覗橋から突き当りを右折して少し進むと、国道311号線に突き当たりました!

この国道は本宮~田辺を繋ぐ道路です!龍神バスの本宮線もこの道路沿いを運行しています!

交差点を右折して滝尻王子方面へ!

ちなみに左折して栗栖川から中辺路の本線上にある”高天ヶ原休憩所”へ合流することもできます。

〈9:57〉国道の交差点には鍛冶屋川口バス停があります!時間が合えばここをゴールにするといいですね!

街道マップでもここをゴール地点とされています!

まだ乗る予定のバスまで1時間以上余裕があるので、このまま滝尻王子へ向かいましょう!

派生した潮見峠ルートもここで富田川に合流です!

しばらく国道沿いを進むと左側に旧道があります!歩行者はこちらへ!

あの赤い橋がゴールの滝尻バス停です!

赤い橋の向かいには滝尻王子と熊野古道館が見えてきました!

〈10:12〉ということで滝尻バス停にゴール!!

紀伊田辺駅からのスタートだったので、総距離が20kmを越えるロングコースとなってしまいましたが、久しぶりの熊野古道で本当に気持ち良い古道歩きでした!

ちなみに潮見峠から分岐した清姫道の登山口はバス停のすぐ目の前にあります!

世界遺産の石碑!

そして五体王子の1社、熊野の神域の玄関口「滝尻王子」!!

久しぶりの参拝です♪

その後、滝尻王子すぐ隣の民宿のお母さんと、バスの時刻まで楽しいお喋りをして過ごしました♪

11時すぎのバスに乗って、

紀伊田辺駅には12時前に到着です!!

駅前の弁慶像!!

久しぶりの晴れで弁慶さんもうれしそう♪

まとめ

ということで今回は久しぶりの熊野古道!中辺路の派生ルート「潮見峠越え」でした!

コースの序盤には、「長尾坂」の美しい石畳!捻木峠や潮見峠など田辺の海を見渡す絶景の峠と非常に楽しい古道旅でした!!

茶屋跡や一里塚跡、清姫ゆかりの捻木の杉をはじめ、道中に史跡が数多く並び見どころ満載!

ややロングコースではありますが、急坂も予想よりも少なく、各峠間はとっても緩やかなコースでした!

今回の潮見峠越えで中辺路のコースは一段落ですが、今まで歩いてきた中で通行止めだった区間もあるので、これからも見逃した部分を補完しつつ中辺路は歩いていこうと思います♪

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