2022年11月上旬、熊野古道”伊勢路”の『本宮道』を1泊2日の日程で歩いてきました!
前回のパート④では、棚田百選にも選ばれる『丸山千枚田』と、その棚田風景を一望できる「通り峠」に登りました!
幾重にも重なり合りあう壮大な棚田に感動し、本宮道の旅1日目の締めくくりに相応しい見どころ満載のコースでした♪
本宮道パート⑤では、『矢ノ川~楊枝・志古』の区間を歩きます!
本宮道も2日目に突入!この区間はほとんどが林道となるロングコースですが、その道中には6ヵ所の地道区間があり、わずかではありますが石畳道も残るコースです!
「〇〇峠」と名の付く名所はありませんが、このコースを辿り楊枝川を下ると、いよいよ”熊野川”に到達となります♪
前回のパート④「通り峠・丸山千枚田」編↓
熊野古道『伊勢路』のオススメコースはこちら↓
熊野古道 伊勢路『本宮道』
第5回は『矢ノ川~楊枝・志古』千枚田・通り峠入口~志古バス停
本宮道パート⑤では『矢ノ川~楊枝・志古』千枚田通り峠入口~志古バス停の区間を歩きます!
大半が林道となるコースですが、道中には『本宮道①~⑥』と番号が振られた地道区間があります!
宿泊地の関係で「千枚田オートキャンプ場」からスタート!
林道を進んで『本宮道①』から歩きはじめます!地道区間を抜けるとしばらく国道に合流!再び脇にそれて『本宮道②』へ入ります!
林道へ合流してしばらくすると『本宮道③』があり、抜けると明倫小学校跡に到着!跡地すぐに『本宮道④』の入口があります!本宮道④、明倫小学校跡の周辺には公園があり、公園内にはトイレもあります!
再び林道を辿り『本宮道⑤』を過ぎると、養豚場の前で分岐。脇道を下るとそのまま『本宮道⑥』の下り坂。麓へ下れば楊枝川に出合います!
楊枝川に沿って道路を進むと河口付近でT字路、楊枝橋→三和大橋と進んで”熊野川”を渡る!熊野川行政局から国道168号沿いを進めば志古バス停にゴール!!
このコースの総距離は約19km!
標準コースタイムは7時間30分です!
今回のプラン・山行データ
〈今回のプラン〉
- キャンプ場(5:13)→本宮道①(5:35)→本宮道②(6:16)
- 本宮道③(7:03)→明倫小学校跡(7:22)→本宮道④(7:33)
- 本宮道⑤(7:51)→本宮道⑥(8:23)→楊枝川出合(8:35)
- 楊枝橋(9:33)→三和大橋(9:46)→志古バス停(10:09)
駐車場とアクセス
マイカーの場合のアクセス
マイカーでアクセスする場合は、
- 矢ノ川側:「丸山千枚田」内に複数
- 志古側:『瀞峡めぐりの里熊野川』
にそれぞれ駐車場があります!
『丸山千枚田』内の駐車場については前回のパート④の記事をご覧ください!
ゴールの志古バス停は『瀞峡めぐりの里 熊野川』に隣接しています!!
”瀞峡めぐり”のウォータージェット船の船着き場である施設!
レストランやお土産物コーナーもあるので、古道旅の休憩にもピッタリのスポットです!
国道168号線沿いにあり、施設の向かいにある第2駐車場が広くて利用しやすいと思います!
アクセス
〈マイカーの場合〉
- 本宮方面・熊野市方面からそれぞれ国道311号
〈行きのバス〉:熊野市バス「熊野古道瀞流荘線」
- 熊野市駅→千枚田・通り峠入口/500円
〈帰りのバス〉:「奈良交通バス」「熊野御坊南海バス」「明光バス」
- 志古→本宮大社前:760円
- 志古→新宮駅:1090円
熊野古道『本宮道』⑤「矢ノ川~楊枝・志古」
千枚田・通り峠入口→本宮道①→本宮道②
宿泊は丸山千枚田にある『千枚田オートキャンプ場』さんを利用させていただきました!
バンガローのベットが畳だったからマットなしでぐっすり眠れたぜ♪
この日はかなりのロングコースなので朝4時に起床!軽く朝食を済ませて、荷物をパッキングしました!!
キャンプ場の管理棟に設置された返却ボックスに、利用規約のファイルとバンガローの鍵を返却!チェックアウト完了!!
『千枚田オートキャンプ場』の詳細はこちら↓
〈5:13〉ということで2日目スタートです!
この日は一気に熊野本宮大社まで歩くので、まだ真っ暗なうちから行動開始しました!
丸山千枚田から本宮大社までの総距離は約33km!
+キャンプ場からスタート地点まで1.5kmほどあるので、帰りのバスの時間を考えるとかなりカツカツの日程でした!弾丸古道旅!!
〈5:35〉キャンプ場から20分ほどで『本宮道①』の入口に到着!
前日に千枚田・通り峠入口バス停からの順路も撮影しておいたのでご紹介します!
バス停から国道311号沿いを西へ進み、
バス停の少し先にある橋を渡って、すぐ右手の林道へ入ります!
で、道が狭くなりはじめた先の、矢印で示したあたりに『本宮道①』の入口があります!
それではこの日最初の地道区間を歩いていきましょう!
入口すぐにある橋を渡って、
石垣の脇にある小道を進んでいきます!
ん~暗くてめっちゃ怖い((((;゚Д゚))))ホラー映画みたい!
伊勢路の番号案内もバッチリ!
今回のコースには『本宮道①~⑥』の6つの地道区間があります!ですが、どれも1km未満の短い区間となります!
少し進むと一旦、小道に出て、
すぐ先から再び地道へ!
また木橋を渡って、
真っ暗な樹林帯を登っていきます!
緩やかに登って、窪地を下っていくと、
集落の裏手に抜けてきました!!
この集落にある大きな建物は「天理教」の分教会です。
〈5:56〉分教会の脇を下ると、国道311号に合流です!
道路に合流して、しばらくは国道歩き!
国道沿いのこの川は”板屋川”!
川沿いをしばらく進むと、国道から逸れる林道が左手に現れます!この林道へ入って、
すぐのガードレールの脇に、
〈6:16〉『本宮道②』の入口があります!
山道へ入るとすぐに道しるべがあります!ここは左右どちらかに進んでしまいそうですが、そのまま奥へ真っすぐ登っていく道が正解!
『本宮道②』の番号案内!3番までだから短い区間ですね!
樹林帯を登っていく!結構、明るくなってきたかな?
樹林帯を抜けると、ネットに囲まれた広場に出てきます!
ここはネットを開閉して、内側を登っていくのが正解なのですが、ブログ主は勘違いをしてしまい、ネットに沿って直登してしまいました!
〈6:28〉ネットの中を進んでいくと、ここで林道に合流!『本宮道②』の区間はここで終わり!
そのまま道なりに林道を進んでいきます!!
もう明るくなってきたけど、この日の朝はガスが発生していました!
ガスが晴れてからはかなり良いお天気になったので、たぶんパート③で歩いた『風伝峠』の麓の尾呂志集落では、「風伝おろし」が見られたんじゃないかな?
本宮道③→明倫小学校跡→本宮道④
それでは林道を辿って次の地道区間へ!
「本宮道②」の少し先にある分岐は右手へ!
道脇の石室にはお地蔵さんが旅人を見守っておられました!
ガスと相まって古道の雰囲気♪
しばらく道なりに林道を進むと、
集落が見えてきました!
集落内のT字路!ここは左へ!
今回のコースはほぼ林道を進みますが、分岐にはこのようにしっかりとした道標が設置されています!
次の地道区間までの距離も記されているので、道迷いの心配もなく歩きやすかったです♪
②~③の入口までは距離は少し離れています!
こんな感じでくねくねと登っていく林道を進みます!
〈7:03〉そして登りの途中に『本宮道③』の入口があります!
本宮道③は、6番まであるのでちょっぴり地道区間も長め♪
この区間には苔むした石畳もありました(゚∀゚)!!
ガスと巨岩と石畳道!!これぞ熊野古道!!
巨岩の脇には木の橋!若干、腐り始めてる橋だったので足元注意!
それ以降はこんな感じのフラットな山道♪
木々の隙間から空が見えてきた!ガスもそろそろ無くなりそうですね!
ということで本宮道③はここで終了!そのまま道なりに林道を進むと、
林道脇に広場があります!
〈7:22〉ここが明倫小学校跡!昭和45年までここに小学校があったようです!
小学校の跡地は、公園が整備されています!
一応、ここにも駐車場があるのですが、コースを考えるとここに駐車するのは難しいと思います。
〈7:33〉小学校跡で10分ほど休憩をとり行動再開!
『本宮道④』の入口は、明倫小学校跡のすぐ目の前にあります!
といっても、この区間は非常に短く、
どこで写真を撮ろうかな~と考えている間に、終わっちゃいました!
この明倫小学校~本宮道④の出口までの区間が『夕陽の丘』という公園です!
公園の広場には東屋のベンチやトイレがあり、休憩ポイントとなります!!
ちなみに今回の区間内には、ここ以降、ゴールに至るまでずーっとトイレがありません!!!!
御用の方は必ずこちらでトイレを利用しましょう!
本宮道⑤→本宮道⑥→楊枝川出合
それでは引き続き歩いていきましょう!!
本宮道④を過ぎると、林道の両脇に、
このような大きな岩がゴロゴロと見られます!
このあたりはロッククライミングのゲレンデであるようです!!
高所恐怖症のブログ主には無縁のスポーツ第1位!!!
〈7:51〉巨岩を眺めながらのんびり進んでいくと、『本宮道⑤』の入口に到着!
『本宮道⑤』の番号案内。
本宮道⑤は、アップダウン少なめの緩やかな山道♪
しばらく進むと分岐がありますが、ここもしっかり道案内があります♪
分岐にはお地蔵さん!
お地蔵さんから少し下ると、林道に出ますが、そのまま斜めに横断して再び入る!
日も高くなってきたのか、このあたりから木漏れ日で山道も明るくなってきました♪
やっぱり日が当たると気持ちいい(*´ω`*)♪
朝は肌寒かったけど、この時間帯からだんだん温かい陽気になってきました!
緩やかに下っていくと、
次第に足元が舗装路に変わり、
そのまま林道に合流です!!
〈8:01〉『本宮道⑤』の出口すぐにT字路があります!
突き当たった林道は「大河内線」!小船梅林で有名な小船地区に繋がる林道のようです!
T字で右折して進んでいくと、
視界がパッと明るくなり、たくさんの屋根が見えてきます!
この屋根はおそらく養豚場の豚舎だと思います!
その養豚場で道が分岐!
ここは左手の脇道を下っていきます!
分岐には”通行不可”の案内がありますが、この脇道がそのまま『本宮道⑥』につながっているので、車両の通行ができないことの注意です!
養豚場の脇道をのんびり下る!
しばらく進むと樹林帯を抜けて明るくなりましたが!日光が気持ちいい(*´ω`*)
正面の山の足元に”楊枝川”が流れています!そろそろ林道も終盤で、麓の楊枝川に出合ます!
〈8:23〉林道を下っていくと、そのまま未舗装路に変わります!
そして最後の『本宮道⑥』の入口に到着です!
本宮道⑥の地道区間は緩やかな下り坂!
距離は短いながら、しっかりとした石畳道を歩くことができます!
この区間ラストの石畳なので、ゆっくり踏みしめながら下りました♪
この橋で、
番号案内も最後!
ということで麓の集落に下ってきました!
振り返ってここが登り口!
楊枝川沿いの集落!この山間を抜けて河口まで進めば、いよいよ熊野川です!!
〈8:35〉集落内の道(県道780号)に出てきました!!
楊枝橋→三和大橋→志古バス停
楊枝川に出合からは、県道780号を熊野川を目指してひたすら進んでいきます!約1時間!!
その途中には『延元文字岩』への案内があります!
ですが、文字岩まで距離があるようなので今回はスルーしました!
エメラルドグリーンの楊枝川!!
まだ時期的に少し早いですが、紅葉の時期はめちゃめちゃきれいな景観になりそうですよね!
水車谷跡の看板!こちらも立ち寄りませんでしたが、このあたりは先程の文字岩周辺も含め銅山だったようです!
紀和町における鉱山開発の歴史は古く、紀伊続風土記には『大宝3年(703)紀伊国阿堤・飯高・牟婁三郡貢銀」とあります!
こういった鉱山の史跡を巡るコースも魅力的ですよね♪
楊枝川を眺めながらもくもくと県道を進んでいくと、
〈9:33〉ようやくT字路に突き当たりました!疲れたー!!
T字路から右手に進むと「楊枝薬師堂」があります!
その薬師堂の少し手前に『楊枝の渡し跡』があります!かつての熊野古道の旅人はその渡し場で熊野川を渡り本宮大社を目指したそうです!
今回は予定が詰まっているのもあり立ち寄りませんでした!
T字で左を向くと、楊枝橋があります!この橋を渡り、
道なりに進んでいくと、
ついに熊野川に到達!!!!いやー長かったーー!!!
熊野川に架かる橋が”三和大橋”です!
〈9:46〉道なりに進んで三和大橋を渡りましょう!
この日は、橋の塗装工事が行われていました!普段見れない工事現場の内側(゚∀゚)!!レア!!
三和大橋から眺める熊野川!!
熊野川を渡ればいよいよ和歌山県です!!
対岸に見える大きな建物が熊野川行政局。
橋を渡って、熊野川行政局の前まで行き、その奥にある横断歩道を渡って、国道の川側にある歩道へ!
和歌山県上陸!!!
三和大橋を潜って、ゴールの志古バス停まで国道168号沿いを進んでいきましょう!
楊枝川の河口付近!あの山間を抜けてきました!
熊野川を眺めながら20分ほど歩いていくと、建物が見えてきました!
〈10:09〉その手前がゴールの志古バス停です!!
伊勢路・本宮道の最後の峠『万才峠』は、道路を横断して”那智黒”の看板脇にある道を進みます!
志古バス停の隣には、『瀞峡めぐりの里 熊野川』があります!!
「万才峠」に向かう前にこちらで休憩することにしました!
実は、予定ではここへの到着が12時頃と予想していたのですが、大幅に短縮して10時すぎに到着しました!
これだと、帰りに予定していた新宮行きのバスには余裕で間に合いそう♪
少しお買い物をしてゆっくり休憩を取りました!
次回の本宮道パート⑥『万才峠』編へ続きます!!
まとめ
ということで本宮道パート⑤「矢ノ川~楊枝・志古」編でした!
今回のコースは、総距離が20km弱とかなりのロングコースでしたが、林道と地道区間を適度に行き来するコースで非常に歩きやすかった印象です!
もちろん距離が長いため、ある程度の体力は必要でしたが、短いながら石畳道も見られる箇所もあり古道らしさもしっかり体感できました!
特に長い距離を歩いて『熊野川』が一目見えた瞬間は、本当に達成感がありました!
次回はいよいよ『熊野本宮大社』に到達!!1泊2日で旅した「本宮道」もいよいよクライマックスです!!
それでは本宮道の最終回!『万才峠』編へ続きます!
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