真言密教の聖地「高野山」!
弘法大師空海が修行場(根本道場)として開山し、以来1200年以上も信仰を集め続け、現在では100を越える寺院が並ぶ、日本の中でも特別に神聖な雰囲気が漂う山です。
そんな高野山に通じる道「高野参詣道」。
かつては”信仰の道”として多くの参詣者が行き交い、現在はハイキングコースとしても人気を集める魅力的な街道です。
今回は高野山へ通じる7本の道「高野七口」や周辺の参詣道について、見どころや難易度など高野山の魅力をまとめてご紹介します!!
はじめての『熊野古道』ハイキングにオススメのコース↓
真言密教の聖地「高野山」
「壇上伽藍」の根本大塔
高野山は弘法大師”空海”が、修験の道場として開山した日本仏教の聖地!816年に開山され1200年以上たった現在も信仰を集め続けています。
高野山は1つの山を示す名前ではなく、周囲を高野三山を始めとする1000m級の山々に囲まれた山上盆地全体を指します!
標高約800mの盆地内は「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心として、100以上の寺院が並ぶ”宗教都市”を形成。
高野山真言宗の総本山「金剛峰寺」
山内は「一山(いっさん)境内地」として高野山真言宗の総本山「金剛峰寺」の境内となり、このうち、大門地区・伽藍地区・本山地区・奥院地区・徳川家霊台地区・金剛三昧院地区の6地区は国の史跡に指定され、また世界遺産の構成要素となっています。
高野山内は他では感じることができないような特別に神聖な雰囲気が漂うまさに”聖地”!!
高野山へ通じる道「高野参詣道」の魅力!
そんな高野山へ通じる「高野参詣道」!
高野山を中心に多くの街道が通じていることから、高野山に対する信仰が非常に厚いものであったことが窺えます。
開山から多くの参詣者が高野山を目指した信仰の道。現在ではハイキングコースとしても非常に注目度の高い街道となっています!
各コースともに高野山・弘法大師に関する史跡や伝説が数多く残り、高野山の歴史に触れながらのんびりとした散策を楽しめるとっても魅力的な街道です!!
また四季折々の自然を楽しめるのも高野参詣道の魅力!!
春は彩り豊かな花々・夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季を通じて豊かな自然を満喫できます!
歴史好きの方でなくとも、ロングコースのトレッキングをゆったり楽しみたい方にもぜひオススメしたい参道です♪
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
高野山内やその周辺の中心的な寺院、参詣道は「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として世界遺産に登録されています!!
※「紀伊山地の霊場と参詣道」は、3つの霊場(熊野三山、吉野・大峰、高野山)と参詣道(熊野古道、大峯奥駈道、高野参詣道)を登録対象とする世界遺産。
2004年に登録され、2016年に登録範囲の「軽微な変更」が行われました。
『高野山周辺の主な世界遺産登録範囲』
〈寺院・神社〉
- 金剛峯寺
- 丹生都比売神社
- 慈尊院
- 丹生官省符神社
〈参詣道〉
- 町石道
- 三谷坂
- 熊野古道「小辺路」
- 京大坂道「不動坂」(2016年追加)
- 黒河道(2016年追加)
- 女人道(2016年追加)
山内の二大聖地「奥之院」
世界遺産に登録されたことで日本国内のみならず、世界中からますます注目されるようになった「高野山」!
実際に、高野参詣道を歩いていると海外からのハイカーさんも非常に多く、熊野古道と同様にとっても国際色豊かな街道となりました!
”世界遺産のトレイル”であることも高野参詣道の大きな魅力だと思います♪
参考になるマップ
高野山への参詣道を歩くにあたって参考になるマップのご紹介!
- ①和歌山観光連盟:『街道マップ』
- ②昭文社『山と高原地図 51高野山・熊野古道 伯母子岳』
ブログ主は高野山周辺を歩く際は、常時2種類のマップを活用しています!
①和歌山観光連盟:「街道マップ」
和歌山観光連盟さんのHP「わかやま観光情報」で配布されている「街道マップ」は、コース内の見どころや史跡の情報、アクセス情報まで詳細にご紹介されているマップです!
とっても情報量が多く、高野山・熊野古道などのコースを歩く際はいつも参考にさせていただいています!
HPよりPDF形式で配布されていますので、ぜひダウンロードして旅のお供に!
②昭文社:「山と高原地図」
昭文社さんの発行している「山と高原地図」は登山やハイキングの定番の登山地図です!!
コースタイムや見どころ、モデルプランなど実踏調査に基づいた役立つ情報が満載の登山地図。毎年、アップデートされるので信頼性も◎!
雨や汚れにも強い用紙を採用されているので、行動中も安心です♪
高野山の該当地図は「51高野山・熊野古道 伯母子岳」
高野七口
画像出典:Wikipedia
弘法大師空海が開山して以来、信仰の広まりとともに多くの人々が高野山へ参拝しました。そのため高野山周辺には非常に多くの参詣道が通じています!
その中でもメインルートとして利用されていた7本の道は「高野七口」と呼ばれています。
〈高野七口〉
- 町石道
- 京大坂道
- 黒河道
- 大峰道
- 有田・龍神道
- 相ノ浦道
- 熊野古道「小辺路」
コースの難易度・体力度は★5段階で評価し、コースタイムや距離などの情報をまとめてご紹介します!
難易度・体力度などはブログ主個人の感想です。コースの状態を保証するものではありません。
町石道
まずは高野山への表参道「町石道」!高野参詣道を歩くなら、まず一番目に歩いて欲しいコースです!
町石道は弘法大師空海が高野山を開山した直後に設けられた参詣道!聖地高野山への表参道として最も多くの参詣者で賑わった街道です!!
”御幸道”とも呼ばれ、僧侶や庶民だけでなく皇族や貴族も歩いた高野山への最も代表的なルート!
名前の由来は道中に並ぶ”町石”。高野山壇上伽藍を起点に、九度山の慈尊院まで1町(109m)ごとに180基の町石が並んでいます!
町石の起源は高野山を開山した頃に、参詣者のために”卒塔婆”を建てたことが始まり。当初は木製だったため雨風により朽ちてしまいましたが、鎌倉時代に石の柱に立て直されました。
現在も建立当時の町石がそのまま残り、そのことから”町石道”と呼ばれるようになりました。
〈コース概要〉
- 起点:慈尊院(九度山駅) 終点:壇上伽藍・奥の院
- 総距離:約22km
- 標準コースタイム:7時間
- 難易度★/体力度★★★
起点は和歌山県九度山町の”慈尊院”からスタート!最寄り駅は九度山駅。
丹生官省符神社へお参りして高野山を目指します。慈尊院から丹生官省符神社へと続く階段の途中に180町石があります。
丹生官省符神社からミカン・柿の畑を登っていくと紀ノ川の蛇行を見渡す展望台があります。そこから山中に入り六本松へ。
六本松は丹生都比売神社への分岐となります。なだらかな山道を進んで古峠・笠木峠と史跡を巡りながら進んでいく。
名物”焼き餅”のお店がならぶ矢立峠で一休みしたら、弘法大師にまつわる名所を横目に登り高野山の玄関口”大門”にゴール!山内を散策し壇上伽藍へ!
道中はアップダウンが非常に緩やかで、危険箇所・道迷い等の心配もない歩きやすいコースとなりますが、とにかく距離が長い!!
町石道には様々な派生ルートが合流するので、麓の駅・バスを利用して分割するプランもオススメです!
〈分割おすすめプラン〉
- 六本松から「丹生都比売神社」へ下るプラン
- 古峠から「上古沢駅」へ下るプラン
また壇上伽藍・根本大塔からも弘法大師御廟のある奥之院まで36基の町石が置かれています。体力に余裕があれば奥之院まで歩くプランも魅力的です!
町石道の起点となる女人高野『慈尊院』。なんともセクシーな絵馬で有名?だったりします。笑
正面の階段を登ると丹生官省符神社です。高野山への玄関口”九度山”にある2つの寺院・神社はともに世界遺産に登録されています。
階段の途中に、高野山・壇上伽藍へ続く”180町石”があります。
慈尊院・丹生官省符神社から果物畑を登っていくと紀ノ川や金剛山・和泉山脈などが見渡せる展望台があります!
コース内でも特に景色がいいポイント!これから向かう高野山も見渡せます!
高野山内への総門である”大門”!長い道のりをいくつもの峠を越えて大門にたどり着くと感動がこみ上げてきます!
スタート地点の九度山駅。もし帰りに時間がある場合は、少し寄り道して九度山駅周辺の散策もオススメです!
戦国武将、真田昌幸・信繁(幸村)親子が蟄居したとされる「真田庵」など大河ドラマの舞台にもなった歴史ある街並みを散策しましょう♪
ちなみに”九度山”という地名の由来の一説には、「空海が月に九度、町石道を通り母に会いに来た」からとも伝わっています!
「町石道」の山行記事はこちら↓
京大坂道
「京大坂道」は高野七口の1つ「不動坂口」に至る参詣道です!
名前の通り京都と大阪からの参詣者で賑わった街道。橋本方面から並走する「町石道」や「黒河道」に比べて非常に歩きやすいルートだった為、利用する人々が多く、近世(江戸時代末期)に栄えた街道です!
京都・大阪・堺からの街道が河内長野で合流し、峠を越えて橋本で紀ノ川を渡ります。
多くの人々が行き交う街道だったため、橋本から高野山への道中には参詣者を迎える旅館や茶屋で賑わった集落が多く、現在も宿場跡が数多く残っており、高野山の歴史が感じられるコースです!
このコースの大きな見どころは極楽橋から高野山内に至る「不動坂」!高野山への最後の難所である不動坂は2016年に世界遺産に追加登録されています!
〈コース概要〉
- 起点:学文路駅 終点:不動坂女人堂
- 総距離:約9.5km
- 標準コースタイム:5時間
- 難易度★/体力度★★
京都・大阪から通じる街道ですが、現代のハイキングとしては橋本市の「学文路駅」が起点となります!
学文路駅から集落内の道を登り始めると、石堂丸物語で知られる古刹「学文路苅萱堂(西光寺)」があります。こちらのお寺は人魚のミイラや硯石などの文化財で有名!
宿場として栄えた集落をいくつもの抜け、弘法大師にまつわる史跡や「日本最後の仇討ち」などの名所を巡って行くと極楽橋に到着!
高野山への最後の難所「不動坂」を登り、現存する唯一の女人堂「不動坂口女人堂」に至ります。
このコースは「不動坂」以外は、ほとんどが生活で利用される”舗装路”を歩くコースとなります!
集落内は少し道順が複雑な部分もありますが、道標も非常に多く距離も比較的短いため難易度は低めです!
スタート地点の学文路(かむろ)駅。駅前には京大坂道の説明板があります。
人魚のミイラが安置されていることで有名な「西光寺」!
人魚って本当にいたのかな?不老長寿や無病息災を願う人々の信仰の対象となっています。
また苅萱堂(かるかやどう)は、浄瑠璃や琵琶歌の演目として知られる、平安時代の親子悲話「石童丸物語」のゆかりの地としても知られています!
橋本から最初の峠を越えると宿場跡がある河根集落へ。京大坂道の道中は本当に集落が多く、このコースが栄えてきた様子が窺えます。
コースのハイライトは極楽橋から始まる「不動坂」!
つづら折りの登り坂”いろは坂”と呼ばれる地道の旧道は、高野山への最後の難所!この不動坂口女人堂へと続く「不動坂」の区間は2016年に世界遺産に追加登録されています!
ちなみに「いろはにほへと…」の”いろは歌”は弘法大師空海さまに起源があるようですよ!
「京大坂道」の山行記事はこちら↓
黒河道
「黒河道」は高野七口の1つ黒河口に至る参詣道です!
橋本から高野山への近道とされ、特に大和国(奈良県)からの参詣者がよく利用したことから”大和口”とも呼ばれています。
橋本からほぼ真南に高野山と繋ぐ最短ルートですが、他の参詣道と比べて険しかったため、このコースに並走する先程ご紹介した京大坂道を利用する参詣者が多かったそうです。
ですが、文禄3年(1594年)にかの豊臣秀吉が高野山へ参拝に訪れた際は、帰路にこの”黒河道”を用いたと伝わっています。
地道区間の多い自然豊かなコースとなりますが、高野七口の中では小辺路を除けば最も難しいルートだと思います!!
〈コース概要〉
- 起点:定福寺(橋本駅) 終点:黒河口女人堂跡
- 総距離:約18.1km
- 標準コースタイム:7時間30分
- 難易度★★★/体力度★★★
起点は「定福寺」!最寄り駅は”紀伊清水駅”ですが、乗り換えの関係でアクセス良好な”橋本駅”をスタート地点とするのが一般的です!
定福寺から山道を紀ノ川の景色を振り返りながら登っていくと明神ヶ田和の集落が峠にあります。
明神ヶ田和から市平橋までは”わらん谷”の沢沿いを下っていきます。
市平橋で県道に合流するとキツイ林道の登り。畑から再度山道に入ってもしばらくは厳しい登りとなります。
登り切ると”久保小学校跡”。コース内で一番の休憩ポイント!久保小学校跡では”黒河峠”へ至るコースと分岐しますが、子継峠へ向かう道が本来のコースとなります。
以降、子継峠までもかなりの急登となり、峠で女人道と合流します。子継峠からは高野山内に入り、黒河口女人堂跡へと至ります。
全体的に急登も多く健脚向きのコースとなります。
またコース内の注意箇所として、明神ヶ田和~市平橋までの”わらん谷”は沢沿いを下る区間となるため滑落にも注意!整備されている木橋や湿っている岩は非常に滑りやすくコース内で最も注意が必要な区間です。
この区間には青渕集落へ抜ける”青渕コース”という迂回路が整備されています。「街道マップ」でも現在は”わらん谷”区間が破線ルートとして紹介されています。※世界遺産登録区間は「わらん谷」
「黒河峠コース」を含め、迂回路・派生ルートが多いので、状況に応じてルートを選択すると安心して歩けます!
起点の定福寺!黒河道は2016年に世界遺産に追加登録されたばかりのコース。世界遺産の登録を祝うように橋本市のキャラクター「はしぼう」くんが描かれた幟が立っていました♪
コース内の難所「わらん谷」。注意は必要な区間ですが、谷には滝など見どころも多い。
黒河道は全体的に難易度高めのコースですが、その分、本来の姿が色濃く残り豊かな自然に触れられるコースです!
コース内の休憩スポット「久保小学校跡」!
映画や物語に登場しそうな木造の美しい校舎でした♪個人的にコース内で一番印象に残っているスポット!学校の校舎だから、春にはサクラが咲きますよー!
廃校の校舎は「くどやま森の童話館」として現在も活用されています!
この小学校では黒河峠へ向かう「黒河谷コース」と分岐します。黒河峠から奥之院を目指すプランも魅力的です!
長い急登を登りきれば「子継峠(粉撞峠)」ここから高野山内に入ります。この峠では高野三山・女人堂跡を巡る”女人道”が合流します!
「黒河道」の山行記事はこちら↓
大峰道
「大峰道」は高野七口の1つ大峰口に至る参詣道です!
吉野”大峰山”と高野山の2つの聖地を結ぶ街道です!名高い2つの霊場を結ぶコースであったため、古くから高野山を目指す参詣者で賑わい、特に昭和の初め頃までは旅館や茶屋が数多く並ぶ街道でした。
大峰口は高野山の東の入り口にあったことから「東口」、もしくは麓の地名から「野川口」とも呼ばれていました。
一説にはこの大峰口から弘法大師空海が初めて高野山に入ったと伝わっています!
別名「すずかけの道」と呼ばれる大峰道は、現在も往時を偲ばせる集落や旅館跡が残り、弘法大師さまにまつわる伝説や史跡が多い魅力的なコースとなります!
〈コース概要〉
- 起点:小代下バス停 終点:大峰口・奥の院
- 総距離:16.9km
- 標準コースタイム:6時間30分
- 難易度★/体力度★★★
本来は大峰山の麓を起点とするコースですが、道奈良県五條市の小代下バス停をスタート地点とするのが一般的です!
バス停から中原橋を渡ってすぐに、登り口から山道へ入ります。少し登ると林道と合流し中原集落にある”中原安楽寺”にお参り。
集落を下って県道に合流するとここからしばらくは舗装路区間となります。
野迫川村へ入り野迫川大橋を渡ると、山間にある美しい今井集落。民家の軒先を抜けて集落内を進みます。
再び県道に合流すると弘法大師の伝説が残る”野川弁財天”。すぐとなりの高野豆腐伝承館では、高野豆腐の試食や購入ができます。
上交差点で左へ進むと大峰道の石柱があり、ここから天狗木峠までは厳しい登りとなります。コース内の難所!
天狗木峠からは桜峠・高野山内まで緩やかな下りの林道。奥之院に至ります!
コースは全体を通して県道53号線(高野天川線)に沿った舗装路区間の多いコースとなります!天狗木への登り以外はアップダウンも緩やかで比較的歩きやすいコースだと思います。
ちなみに県道53号線も大峰道にちなんで「すずかけの道」と呼ばれています。
このコースの注意点!路線バス利用者の減少により運行本数も減少したためアクセスがかなり厳しいコースとなりました。事前に運行時間などをしっかり確認した上で歩くようにしましょう!
コースは舗装路区間が多いですが、五條市・野迫川村ののどかな集落へ何度も寄り道しながら進むコースなので見どころはとっても豊富!
集落内で見つけたレトロカー!!昔にタイムスリップしたかのようなコース♪
集落で見かけたこの車はおそらく「スバル360」という車だと思います。機械遺産にも選ばれた名車!大峰道の道中で「ダイハツミゼット」というオート三輪も見かけました!
今井橋バス停。石垣が美しい今井集落。民家の庭先を抜けてコースが続いています。こういう集落内の小道を散策できるのが古道歩きの魅力だと思います!
弘法大師空海さまの伝説が残る野川弁財天。
隣接する高野豆腐伝承館をはじめ、付近は公園のように整備されており、長い道中の休憩スポット!このあたりでコースも約半分!
天狗木峠付近からは東側に絶景が広がります!
このあたりは”雲海”を眺められるスポットとしても知られています!
「大峰道」の山行記事はこちら↓
有田・龍神道
「有田・龍神道」は高野七口の1つ龍神口に至る参詣道です!
かつては護摩壇山・龍神温泉へ経て熊野古道”中辺路”と通じていたことから「熊野道」とも呼ばれていた街道です。
「龍神道」は中辺路から北に分岐し、龍神温泉を経て南から高野山に至る街道。同じく南の有田川町からの「有田街道」と”辻の茶屋”で合流し、高野山の大門付近にある龍神口に至ります。
古くは龍神温泉の入浴客や大峰山参りの巡礼者で賑わった街道ですが、現在はコースの大半が舗装された林道となり、往時の姿は殆ど残っていません。
ですが林道沿いの自然は非常に豊かで、展望も時折開けているので、静けさの中で景色を楽しみながら散策できるコースとなります!
〈コース概要〉
- 起点:はなぞの温泉「花圃の里」 終点:龍神口・大門
- 総距離:約12.7km
- 標準コースタイム:5時間
- 難易度★/体力度★★
現代の「有田・龍神道」は、はなぞの温泉「花圃の里」を起点とするのが一般的!
はなぞの温泉の駐車場内に高野山への登山口があります。
登山口から山中に入るといきなりの急登!林道に合流するまでは約2.7kmの地道区間となります。
地道区間の前半は急登が続きますが、半分を過ぎると緩やかな登山道となります。
林道に合流するとゴールの大門・龍神口までは約10kmの舗装路!龍神道・有田道が合流する”辻の茶屋交差点”を経て、龍神口へと至ります。
登山口から林道合流までの地道区間以外は、ひたすら林道を進む少し単調なコースとなります。
ですが林道は景色もよく、特にコース途中にあるヘリポート付近からは高野山の弁天岳や天狗伝説が残る”天狗岳”などを見渡すことができます!
舗装路区間が多く、道迷いの心配もないことから難易度は低めのコースだと思います!
起点になる、はなぞの温泉「花圃の里」!こちらの温泉まではJR笠田駅からコミュニティーバスが運行!
登山口からしばらくは急登が続きますが、地道区間の後半は傾斜もゆるやかになり、足取り軽やかに散策できます!
林道に合流するとあとはひたすら高野山を目指して舗装路歩き!
単調な林道歩きですが、時折眺める爽快な展望に癒やされます♪景色を楽しみながらのんびり高野山を目指せるルートです!
「有田・龍神道」の山行記事はこちら↓
相ノ浦道
「相ノ浦道」は高野七口の1つ相ノ浦口に至る参詣道!
南麓の相ノ浦集落から高野山へ至る高野七口の中での最短ルートとなります!
相ノ浦集落は高野山の霊木である”高野槇(コウヤマキ)”の産地!江戸時代以前から、物資の輸送ルートとして利用されてきたコースです。
相ノ浦集落内には和歌山県の天然記念物に指定されている「トガサワラの大木」が立ち、高野山にまつわる”樹木”がこのコースの大きな見どころとなっています!
〈コース概要〉
- 起点:相ノ浦(旧相ノ浦分校) 終点:相ノ浦口
- 総距離:約6.2km
- 標準コースタイム:2時間30分
- 難易度★/体力度★
このコースは交通の関係上、高野山内から相ノ浦へ下るプランがオススメです!
スタート地点は高野山内の壇上伽藍”中門”あたりに設定すると歩きやすいと思います。駐車場もあり!
壇上伽藍から山内を進み起点の相ノ浦口へ。相ノ浦口からは未舗装の林道のような広々としたコースを進みます。
コースの中間あたりで笠松峠という峠を越えますが、ほとんど高低差のない緩やかな登り下りとなります。
集落に近づくと谷沿いの区間となり、美しい小川・小滝を眺めながら高野槇がたくさん育てられている相ノ浦集落・旧相ノ浦分校に至ります。
コースは全体を通して非常にアップダウンが少なく歩きやすいコースです!数年前まで崩落により通行止めとなっていましたが、現在はしっかり修復されているので安心して散策できます。
相ノ浦集落付近にはバスなどの運行がないため、帰りは徒歩で高野山へ戻らなければなりません!
国道480号線もしくは371号線で戻ることができますが、個人的には国道480号線の”内子谷川沿い”を戻るプランがオススメです!
国道480号(内子谷川)を戻る場合
- 相ノ浦→大門
- 距離:8.6km
- 所要時間:2時間
コース全体で約5時間ぐらいのプランとなります!
女人道と交差する相ノ浦口。ここから南へ進み相ノ浦集落を目指します!
コースは大半が未舗装の林道のような広々とした登山道。アップダウンも緩やかで時折景色を眺めながらのんびり散策できます♪
相ノ浦集落に近づくと小さな滝や苔むした岩が美しい谷沿いのコースとなります。静かに流れる小川などに癒やされる♪
沢沿いを下ると相ノ浦集落。
集落内の”旧相ノ浦分校”に隣接する”丹生神社”の境内には和歌山県の天然記念物にも指定されている「トガサワラの大木」があります!コースの見どころの1つ!
また相ノ浦集落は織田信長の家臣「佐久間信盛」が追放された後、この地に住み着いたと”紀伊名所図会”に記載されています。
相ノ浦集落は高野槇の産地!国道480号線に合流するまで高野槇の並木道を散策して高野山へ戻りましょう!
コウヤマキは高野六木に選ばれる霊木。材木として丈夫で朽ちにくく、水にも強い特性があり、古くから棺や橋杭などの材料として用いられていきました。
高野山周辺では枝葉を仏様にお供えする花の代用としても用いられ、名前もこのことに由来します。高野山内でコウヤマキを販売しているお店をよくお見かけしますよね!
相ノ浦道は高野山の歴史と深い関わりがある樹木や集落を巡りながら散策できるコースです♪
「相ノ浦道」の山行記事はこちら↓
熊野古道「小辺路」
最後は熊野古道「小辺路」!
小辺路は高野山と熊野本宮大社の2つの聖地を最短距離で結ぶ街道です!高野七口の1つでもあることから「高野街道」とも呼ばれます。
最短とは言っても距離は約70km!!紀伊山地のど真ん中を進み1000m級の峠をいくつも越える山岳ルートです!
高野七口の中ではダントツの難易度となります!熊野古道の中でも大峯奥駈道を除けば最も険しいルートと言われています。
ですが、200名山「伯母子岳」や景色の良い三浦峠、”天空の郷”として有名な果無集落などなど、非常に見どころの多いコースとなります!!
〈コース概要〉
- 起点:高野山・大滝口 終点:熊野本宮大社
- 総距離:約70km
- 標準日程:3泊4日
- 難易度★★★★/体力度★★★★★+
”秘境”と称されることも多い紀伊山地の山々。小辺路はその紀伊山地のほぼ中央部に連なる峠を越えるコースです!
小辺路には4つの難所があります!水ヶ峰・伯母子峠・三浦峠・果無峠と1000m前後の峠を4つも越えて熊野本宮大社に至ります。
高野七口のコースとして日帰りで歩くなら、高野山から「大滝集落」もしくは水ヶ峰より「野迫川観光案内所」へ下るコースがオススメです!!
小辺路のコース内には200名山にも選ばれている伯母子岳をはじめ展望の素晴らしいポイントが非常にたくさんあります!
小辺路最後の難所・果無峠からの下り途中ではじめて”熊野川”が見えた瞬間は感動することでしょう!!
そして長い長い道中を歩き終えてついに熊野本宮大社に到着!
小辺路に関してはコースの見どころや日程、おすすめ日帰りコースなどを別記事にまとめています↓
「小辺路」の山行記事はこちら↓
その他の参詣道
高野山周辺には高野七口以外にも魅力的な参詣道がたくさんあります!
高野七口のコースに合流できる派生ルートや高野山真言宗の寺院に至る参詣道など、ご紹介しきれないほど多くのコースがあります。
高野七口以外の代表的なルートをご紹介します!
- 『女人道』:高野三山巡り・女人堂巡り
- 『三谷坂』
- 『槙尾道・長坂街道』
女人道
「女人道」は高野山へ至る7本の道「高野七口」それぞれの入口に設けられた”女人堂”を巡るコースです!
高野山は明治初め頃まで、女性の入山を禁ずる”女人禁制”が守られていきました。そのため山内に入ることができない女性が参籠するため七口の各所に”女人堂”が設けられました。
高野山は「外八葉、内八葉」といわれるように蓮の花弁に例えられる標高900mほどの峰々に囲まれた山上盆地。
盆地である高野山を取り囲むように外から参拝する道が”女人道”です!高野山をぐるっと1周できるコースなので、非常に見どころが多い!!
この女人道は2016年に世界遺産に追加登録されています!
〈コース概要〉
- 起点・終点:どこからでもOK!「奥の院・不動坂口女人堂」がオススメ!
- 総距離:約16.5km
- 標準コースタイム:7時間30分
- 難易度★★/体力度★★
高野山の盆地を取り囲むコースとなるので、高野三山・弁天岳を含めアップダウンがあり体力が必要なコースとなります!
ぐるっと一周する場合は、奥之院をスタート地点とするのがオススメです!またバスを利用される場合は不動坂口女人堂を起点とすると計画しやすいと思います!
女人道はコースの見どころが多いので分割するプランがオススメです!
コースの性質上、2つのコースに分割できます!!
〈オススメ分割プラン!〉
- 高野三山巡り
- 女人堂巡り
それぞれご紹介します!!
現存する唯一の女人堂「不動坂口女人堂」
高野三山巡り
高野三山は弘法大師御廟がある”奥之院”を囲む摩尼山・楊柳山・転軸山の3つの山!
高野参詣道を歩く方だけでなく、登山としても人気のコースとなります!
〈コース概要〉
- 起点・終点:奥の院・中の橋P・一の橋バス亭
- 総距離:約6.9km
- 標準コースタイム:4時間15分
- 難易度★/体力度★★
- 高野三山:摩尼山1004m・楊柳山1009m・転軸山985m
マイカー・バスともに起点は奥の院前の「中の橋駐車場」がオススメです!
中の橋駐車場から奥之院へ入り、境内から外に出て登山口へ。摩尼峠から摩尼山・楊柳山と縦走します。
黒河道との合流点”子継峠”から一旦下り、転軸山へ登り高野山森林公園へ下ります。
下山後は奥之院を参拝するプランがオススメです!マイカーの場合は参拝後に”中の橋駐車場”へ、バスの場合はそのまま参道をたどり”一の橋バス停”をゴールにすると行動もスムーズです!
高野山の2大聖地「奥之院」!
名だたる戦国武将・著名人・企業のお墓が並ぶ高野山内でも特別に荘厳な雰囲気が漂います。
高野山の最高峰「楊柳山」!
関西百名山にも選ばれている山なので、参詣者だけじゃなく、山登り好きのハイカーさんもたくさん登ってこられます。
三山ともに山頂からの展望名ありませんが、各山の山頂に祠があり、高野山の歴史を感じることができます。
「高野三山巡り」の山行記事はこちら↓
女人堂巡り
女人禁制の時代に、女性たちの参籠のために設けられた「女人堂」を巡るコースです!
女人堂は高野七口のそれぞれに設けられましたが、現存するのは不動坂口女人堂のみ!
その他の女人堂は跡地となっており、看板が立てられているだけではありますが、コース内は展望ポイントや高野山の豊かな自然に恵まれた非常に見どころが多いコースとなります!
〈コース概要〉
- 起点:高野山森林公園・不動坂口女人堂 終点:中の橋P
- 総距離:約10.7km
- 標準コースタイム:4時間
- 難易度★/体力度★★
- 弁天岳985m
起点はマイカーの場合「高野山森林公園」、バスの場合「不動坂口女人堂」がオススメです!
小辺路の起点、ろくろ峠にある「大滝口」
不動坂口以外の女人堂は跡地となっており、現在は看板が建つのみ。
ですが、高野山を囲む盆地を巡るこのコースは、ところどころから山内を見渡すことができて、非常に散策するのが楽しいコースです!
弁天岳を含め、小さな峠へ何度も登りますが美しい自然と展望を楽しめます!高野七口や寺院を巡りながらゆっくり散策しましょう!
コースの途中から高野三山も見渡せますよー♪
「女人堂巡り」の山行記事はこちら↓
三谷坂
「三谷坂」は丹生酒殿神社から丹生都比売神社を繋ぐ参詣道です!
高野山の表参道「町石道」へ合流する派生ルートの1つとなります。
丹生都比売神の降臨地とされる「丹生酒殿神社」を起点とし、同神の鎮座地である「丹生都比売神社」を経由して町石道と合流します。
慈尊院を起点とする町石道に比べると短距離・短時間で高野山へお参りできたことから、平安時代には最短の道として多くの参詣者が行き交うルートでした!
コース内は高野山・弘法大師空海にまつわる史跡が数多く並び、高野山開山や神仏習合などの歴史を考える上で重要な文化財と位置づけられています。
2004年には「丹生都比売神社」が、2016年には「三谷坂・丹生酒殿神社」が世界遺産に登録されるなど、非常に見どころに溢れたコースという印象です♪
〈コース概要〉
- 起点:丹生酒殿神社(妙寺駅) 終点:丹生都比売神社
- 総距離:約6.0km
- 標準コースタイム:3時間30分
- 難易度★/体力度★★
スタート地点は「妙寺駅」。そこから紀ノ川を渡りコースの起点となる丹生酒殿神社へ向かいます!
丹生酒殿神社から参道を歩き始めるとミカンや柿の果樹園の間をずっと登っていきます!
笠石や頰切地蔵・まっとう岩などの弘法大師・土地にまつわる史跡を巡りながら登っていくと笠松峠。
峠から少し下り麓の”天野集落”に入ると「丹生都比売神社」に到着です!
笠松峠までは傾斜が一定の急登となりますが、その間に弘法大師にまつわる史跡・伝説が残るスポットがたくさんあるので、見どころが非常に多い!
急登は多いですが距離は短く、危険箇所・道迷い等の心配もない歩きやすいコースとなります。
丹生都比売神社に到着後は、バスで帰るか町石道へ合流して九度山駅・上古沢駅などに下るプラン、高野山へそのまま向かうプランなどがあります!
〈丹生都比売神社からの帰り〉
- バスで「笠田駅」or「橋本駅」
- 町石道で「九度山駅」:六本杉→慈尊院→九度山駅
- 町石道で「上古沢駅」:古峠→上古沢駅
「三谷坂」の起点となる丹生酒殿神社。
境内には大きなイチョウの木!秋には黄色の落ち葉がまるで絨毯のように境内を美しく染め上げます!11月中旬ごろにはライトアップもされるそうですよ!
弘法大師さまゆかりの「笠石」
コース内には弘法大師・高野山にまつわる史跡がたくさんあります!
笠松峠手前にある頰切地蔵。
自然石に3面のお地蔵さんが彫られています。北正面に金剛界大日如来・東面に釈迦如来・西面に阿弥陀如来。
大日如来さまの頰にある割れ目が傷に見えることから、首から上の病にご利益があると信仰されています。
町石道の「六本杉」。
「三谷坂」自体はコースタイム・距離ともに短めのコースとなるので、体力や時間にお応じて様々なプランが計画できます!
町石道と組み合わせるとボリューム感のあるハイキングが楽しめます♪
「三谷坂」の山行記事はこちら↓
槙尾道・長坂街道
『槙尾道・長坂街道』は高野山より紀の川に達する最短ルートです!
弘法大師さまが槇尾山・槇尾寺(現 施福寺)への往来のために利用した道であったと考えられています!別名『長坂街道』!!
「施福寺」は和泉山脈にある西国三十三所の第4札所の古刹!
江戸前期の”西国道中記”にもこの道を通り槇尾山を目指したとあり、寛政期の”高野山絵図”にも「槙尾道」が描かれているほど、歴史深い街道となります!
またコースの前半にあたる、九度山駅~高野下駅の区間には、丹生川・不動谷川沿いに『竜王渓遊歩道』という渓谷美を楽しめる散策路が整備されています!
この遊歩道は高野山で伐りだした木材を運搬するために敷設された『高野山森林鉄道』の跡地に整備されており、通称『トロッコ道』とも呼ばれています!
渓谷の遊歩道から、旅館街で賑わったレトロな高野下駅周辺の集落を訪ね、石道標が並ぶ山道を抜けて聖地を目指す、道中の変化が目まぐるしい魅力たっぷりのコースです!!
〈コース概要〉
- 起点:九度山駅 終点:不動坂口女人堂
- 総距離:約11.4km
- 標準コースタイム:5時間
- 難易度★★/体力度★★
スタートは九度山駅!
丹生川に続く『竜王渓遊歩道』を進みます!トロッコ道の名残を感じながら進めば、レトロな駅舎の「高野下駅」に到着!
高野下駅がある椎出集落から、長坂街道の由来であるキツイ林道を登ると終点に苅萱堂跡。
苅萱堂跡から神谷辻の区間は、山腹をトラバースする地道区間が続きます!
切り通しの峠を過ぎると、『京大坂道』との合流点”神谷辻”に至ります!
以降は京大坂道と同じ道を辿り、『不動坂』を登って不動坂口女人堂へ!
全体的に道標が豊富に設置されているので、道順が明瞭なコースです!
苅萱堂跡~神谷辻の地道区間は、一部に道が狭く、倒木が多い荒れた箇所もあります!落ち葉や枝に足を引っ掛けないように注意!
コース前半は『竜王渓遊歩道』の散策路を進みます!!
美しい渓谷と南海高野線の電車!!
レンガ造りの橋台など、高野山森林鉄道の名残を感じながらトロッコ道を進みます!
レトロな駅舎の高野下駅!!
右書きの駅名板がいい味だしてるー!!!
高野下駅がある椎出の村は、南海高野線が開通して以降、参詣者をお迎えする旅館街として賑わった集落です!
苅萱堂跡からの地道区間は、山腹を横切る緩やかな道!!
長坂地蔵や弘法大師堂などの史跡が並びます!
一部の谷筋に、倒木や道が細い箇所があるので、足元に注意しながら進みましょう!
地道区間を抜けると、神谷集落に出合います!!
この神谷辻で『京大坂道』と合流!!以降は、同じ道を辿り、不動坂を登って不動坂口女人堂・高野山内に至ります!!
『槙尾道・長坂街道』の山行記事はこちら↓
高野山へのアクセス・駐車場
アクセス
ケーブル高野山駅
高野山へのアクセスは電車・ケーブル・バスが便利!
高野山へのアクセス・高野山内の移動は非常に交通網が充実しています!
高野山ケーブルカー
南海高野線の終着駅である極楽橋駅と高野山の玄関口である高野山駅を結ぶ路線!
高野山ケーブルカーは1930年に開通した国内有数の歴史を誇り、全長0.8km・高低差328mの東京タワーとほぼ同じ高さをわずか5分間で一気に登ります!
車窓からの眺めも素晴らしい!!
ちなみに高野山駅の駅舎は”有形文化財”にも登録されています!
極楽橋駅のホーム
大阪・和歌山方面からのアクセスは「南海高野線」が便利です!難波・新今宮・橋本などの各駅へ特急列車「こうや」が運行しています!
また極楽橋~橋本までの高野山麓の景色を眺める特別列車「天空」が運行!景色を楽しむために特別な座席配置をされている観光列車です!旅の思い出になると思いますよー!
普通列車で帰る場合も、景色を眺めながらゆったりと家路につけます。特に高野山の北側からスタートする参詣道は、南海高野線の各駅が起点でもあるため、駅周辺の駐車場を利用して歩かれる場合でも非常に便利です♪
山内の交通の要衝「千手院橋」交差点
高野山内の移動は「南海りんかんバス」が便利!山内の交通網も非常に充実しており、各スポットへバスで簡単にアクセスできます♪
駐車場
高野参詣道を歩き始めてから驚いたことなのですが、高野山内の駐車場はそのほとんどが”無料駐車場”として開放されています!
高野山・山内の移動手段も充実していますが、マイカーでのアクセスも非常に便利!
大門・壇上伽藍・金剛峯寺・奥之院など山内の主要なスポットそれぞれに大型の駐車場があります♪
参詣道を歩いた後の散策にも非常に便利!
また高野山内はかなり広く、高野山内の散策だけでもボリューム感のあるウォーキングとなります!
様々な楽しみ方ができるのが高野山の魅力だと感じます!!
まとめ
ということで今回は「高野参詣道」についてのまとめでした!
真言密教の聖地「高野山」!1200年もの間、特別な尊敬と信仰を集めるまさに聖地!
高野山に通じる参詣道はどこコースも特色が異なり、非常に魅力的なハイキングコースです!熊野古道を始めとした”古道ファン”の方はもちろん、普段ハイキングやウォーキングを楽しまれている方にもぜひ歩いて欲しい参詣道です!
高野山の参詣道は今回紹介したコース以外にも、派生ルートを含めてまだまだ多くのコースがあります。
これからも高野山へ何度でも足を運んでお参りしていきたいと思います!
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